川崎医科大学医学部 合格体験記|自分を変えることができました!

柏村からのメッセージ

「明日で、入試が終わるのですが、
なんかまだまだやりたい勉強も残っていて、
後悔しかない・・・」

と、最後の入試の前日に相談がありました。


田近さん本人はこう言いますが、朝8時には勉強を始めて、夜23時まで。
1日13~15時間×300日勉強したので、合計の勉強時間は約4,000時間にもなります。
これだけ勉強しても悔いが残るというのは、「?」に思う人もいるかもしれません。


しかも、ミスターステップアップに入塾する前年は大手予備校に通うものの、
まったく成績が上がらず、ことごとく不合格。医学部をあきらめかけた時もありました。

しかし、「絶対に医学部に行きたい!」そう覚悟を決めて、ミスターステップアップに入塾しました。
最後の入試の時点で、すでに医学部の合格を勝ち取っていた田近さん。
結果にしても、勉強量にしても、「十分よく頑張った!」と言っても言い過ぎではありません。

そばで一年間見てきた僕も、そのことは太鼓判を押します。
それでもなぜ悔いは残るのか?

僕は言いました。

志を持っていれば、どんなに努力していても、自分の無力さを感じるときがある。
また、自分がゴールに近づくスピードよりも、成長した自分が望むゴールは、ますます高くなっていく。


このように、自分の基準を常に高くしていくと、満足しきるという現象が起こることはなくなる。
これだけ勉強してきてもなお、田近さんの中でやりきったと思えないのは、自分がしてきた努力以上に、
もっと高い志を持つことができたから。

手を伸ばせばすぐに届く夢を持っても、人はそれほど頑張れない。
一方、途方もない夢を持つと、その差に葛藤しながらも、莫大なエネルギーを生ずる。


今、まさにそのような状況にいるのだと思うよ。
だから、その気持ちは一生大事にしたらいい。

そして、後悔するのは明日の入試が終わってからにしなさい」

そう言って、最後の入試に向けて、彼女を送り出しました。
医学部を目指している受験生であれば、一つでも医学部合格を手にした瞬間に、
失速してしまうことが少なくありません。

しかし、田近さんは違いました。
一つ合格を決めたからこそ、今まで以上にもっと強気で攻めていく姿勢を貫いたのです。
試験の結果以上に、田近さんの成長を表す印象的なシーンでした。

医学部に入学してからも、より高い志を持って、大学生活を過ごして欲しいですね。

おめでとう!


ずっと暗闇の中に閉じ込められている気分でした

高校時代は何よりも勉強が嫌いで勉強が楽しいと思えたことは一度もありませんでした。

3年間で14回あった定期テストのうち、最初の1回以外は全て一夜漬け。
徹夜で暗記をして次の日のテストはそこそこ取れるけど次の日にはすっかり忘れて遊びほうける。

その繰り返しで成績が上がるわけもなく
模試の偏差値はいつも50くらい。記述模試では40を切ることもありました。

そんな成績だったのにも関わらず、
「いくら私でも浪人すれば合格するだろう」と思い、
周りの皆が行く東京の大手予備校で1浪目を迎えることになりました。

真面目に通ってはいたものの、何しろ基礎もできない状態だったので、
授業に全くついていけませんでした。
ただただ予習・復習に追われる毎日の中で「このままじゃダメだ」と思い、
学力の問題よりも、根本的に自分を変えなければ合格はない、と思い始めました。

ですが、イマイチ本気になれず、いつも心は不安でいっぱいで

「やっぱり私はダメだ」
「元がダメなんだ」
「どうせ…」

とばかり心の中で呟いたり、何もかもが嫌になりました。

幼い頃からの夢であった、医師になることにさえも疑問を感じ、先が全く見えなくなり、
ずっと暗闇の中に閉じ込められている気分でした。

そんなどん底の1浪目の夏、予備校の帰り道にふらっと立ち寄った本屋さんで
偶然手に取ったのが『限界突破勉強法』です。


普段本を読むこともなかったし、
ましてや勉強法の本なんて胡散臭くて(ごめんなさい(笑))読もうと思ったことすらありませんでした。

そんな私が何故この本を手にしたのかというと、
〝限界突破″この言葉にひかれたから。ただそれだけです。

というのも、私のそれまでの人生で唯一頑張ったと言える、
中学の部活のスローガンが〝限界突破″だったので単純にこの言葉が好きだったんです。

ですが、この偶然の出会いが私の心も人生も大きく動かしました。
立ち読みで数ページ読んだだけで衝撃が走りました。
聞いたこともない話が沢山書いてあり、

「なんだこれは…!!」

と思うと同時に

「私、こういうのに出会いたかったんだ!」

と確信しました。すぐに購入し、一気に読み終えた時には

「もしかしたら私、合格できるかも…!!」

という期待で胸がいっぱいになったことを鮮明に覚えています。

2浪が決まった時には、「ミスターステップアップで自分を、人生を変えたい!」
と強く思っていたので親にお願いして通えることになりました。

念願のミスターステップアップに通えるようになったものの、最初のうちは慣れるのに苦労しました。

今まで一日中勉強をすることなどなかったので集中力も続かないし、
声を出して音読なんて恥ずかしくて嫌だったし、不安と心細さでいっぱいでした。
ですが、先生方や大学生の先輩に声をかけてもらいながら少しずつ勉強と向き合えるようになりました。

ここは本当に本当に最高の環境だった

一年を振り返ってみて一番思うのは、ここは本当に本当に最高の環境だったなということ。
まず第一に食事。これは間違いなく世界一☆

1浪の頃はコンビニ弁当ばっかりで本当に食生活が荒れていました。
ストレスに任せて暴飲暴食の日々。一日に5食も食べることもよくありました。

ここでのごはんはいつも本当に輝いていて、毎日の楽しみでした♡

精神的に追いつめられる受験生にとって、
ほっとする温かいごはんがあることは本当に支えになるはずです。

次に仲間。

仲間といっても私は限界突破コースで私語厳禁だったので互いに話をすることはありませんでしたが、
皆真剣に目標に向かって励む姿に私はいつも背中を押されました。

時には他人と自分を比べて苦しむこともあったけど、
それもひっくるめて常にいい刺激をもらっていたし、受験は団体戦だなとつくづく感じていました。

ステップアップの講師との思い出

そして何よりも素敵なのはスタッフさんです。
私は元々、「先生」と呼ばれる存在が苦手で最初のうちは心を開くことができませんでした。

ですが、限界突破の会を聞いたり、日々の何気ない会話をしているうちに、
自然と「何があってもこの人達のことを信じてついていこう」と思えるようになりました。

☆村田先生には私の心が折れそうな時、何度も助けてもらいました。
先生のお誕生日なのに夜中の3時まで相談に乗ってもらったこともあります。
人前で泣くのが一番嫌いだった私が、村田先生の前では何度か泣いてしまうことも。

いつも先生の「まだまだこっから上がる!」という言葉に勇気づけられていました。

☆逆に、私が頑張ろう、頑張ろうと気を張って力が入りすぎている時に助けてもらったのは柏村先生です。

「まぁ、俺は心配してないけどな。」と何気なく言われ、
先生の前では「えぇー…」とか言ったけど、
心の中では「先生がそう思うなら、私大丈夫かも」と思っていました。

いい意味でいつも肩の力を抜いてくれました。

私にとって〝柏村田コンビ″は世界一です!!!♡(笑)

☆武田先生はいろんな話をしてくれました。
化学はもちろん、世界の話、食の話、モチベーションの話など沢山。
最初は難しすぎて全く分からなかった先生の話が、化学を勉強していくうちにどんどんつながっていくのが
最高に楽しかったし、分かるまでとことん付き合ってくれたおかげで化学が好きになりました!!


☆私にとって弓場さんは正直「鬼」でした(笑)ハードな課題を出されたり、
精神的に追いつめられました。「なんで私にだけこんな厳しいんだ…」と陰でこっそり泣いたことも…。

でもお陰で本当に成長できたし、それが愛であったと今ならわかります。

☆酒崎さんはある意味、私が一番自然体でいられた存在です。
心を開きやすくて、沢山笑顔にしてもらいました。数学のことになると
人が変わる酒崎さんを見るのも大好きでした。
いつも塾生みんなを見守る素敵なお姉さん(?)です。

他にも、毎日塾の手伝いに来ている大学生やほかのスタッフの皆さんに本当に支えられていました。
私は合格よりも、一生ついていきたいと思えるようなここのスタッフさん方と出会えたことが
この一年の何よりの収穫だと思っています。

数学と化学が大の苦手でした

私は、入塾する前からずっと数学と化学が大の苦手でした。
化学なんて現役のセンターで30点をとったくらい。1浪の時化学はある程度頑張ってみたけれど、
基礎すら知らなかったのですぐには上がりませんでした。

この1年は、武田先生や大学生に沢山指導してもらって、整理ノートを何回も反復して、
気づいたら苦手意識もなくなっていきました。


しかし、数学には本当に最後の最後まで苦しめられました。

1浪の時ひたすら逃げ続け、数学と向き合わなかった結果、1浪の直前期に解いた私立の過去問では、
なんと0点でした。ますます数学が嫌いになり、見るだけで吐き気がしました。

ここに来て始めた白チャートもわからないことだらけ。
何度も反復して分かるようになったり、1日17時間ひたすら数学だけやった日もありました。

ですが、秋になっても全然成績は変わらなくて「やっぱり私に数学なんてムリ」って
全部投げ出したい気持ちでした。ずっと。


正直、終わった今でも、完全に得意になったとは言えません。

でも、数学ができる人の感覚を写そうと必死になったり、「14の考え方」を丸暗記したりと、
闘い続けました。


本当に最後の一週間で、ずっと無秩序に見えていた実力アップがつながり始めて
「楽しい♪!」という感覚を得ることができました。


そういった学習面での変化も大きいけれど、それ以上に精神的に強くなれたと思っています。

先生から何度も言われました。

『合格をゴールにするな!
もっと抽象度の高い目標を持て!
自分は世のため、人のために貢献するんだという熱い気持ちが大切なんだ。
3月末まで走り抜け!』


と。

昨年の3月、覚悟を決めて限界突破コースに入りました。
大好きな音楽もおしゃれも、スマホも、友達も、家族までもこの一年間は捨てていました。

今までの人生の中で間違いなく一番苦しい一年でした。特に私が苦しんだのは最後の一ヶ月。
2月の頭には合格をいただいていて、ただ医師になるためだけなら、そこでやめてもいいはずでした。

でも絶対3月末までやると決めていたので、そこからは自分との闘いでした。
「手を抜こうとする私」と「今まで自分を裏切り続けてきた自分を変えたいと思う私」とで
いつも板挟みでした。

正直、この一年で自分の運命を変えられたのかどうかはまだわかりません。
ですが、弱い自分と向き合うためのラストチャンスを与えてもらったと思っています。
ミスターステップアップを選んだ自分を信じて本当に良かった。


最後に、支えて応援してくれた家族と先生方やスタッフの方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
どうやって恩返しをしよう…?と最近考え続けていますが、

きっと、私が立派な医師となり、世のため人のために貢献し続ける人になることが、
最大の恩返しだと思うので、これからも走り続けていきたいと思います。

本当に本当にありがとうございました。

ちなみに、一年前の私は、卒塾生の合格体験記に本当に勇気をもらっていました。
私が皆さんに勇気を与えられるかはわかりませんが、次はあなたが誰かに勇気を与える番です!!
人生を変えるのに「手遅れ」なんて絶対ないです。応援しています、心から。