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こんにちは、柏村です。
私は「大学受験塾ミスターステップアップ」の講師として、英単語の暗記についての相談をこれまでに幾度となく受けてきました。
なかには、「自分には英単語を覚える才能がないからどうせムリだし…」だなんて受験生も数多くいます。
しかし、そういった子たちの悩みを詳しく聞いてると、実際には
- 覚え方を間違っている
- 効率の悪い覚え方をしている
- 忘れてしまいやすいやり方をしている
というケースがほとんどだったのです。
裏を返せば、ちゃんと正しい英単語の暗記法を実践すれば、大学受験に合格するだけの英単語を覚えるのは、誰にでもできること。
自分には暗記の才能がある、暗記の才能がないということは、関係ありません。
英単語を覚える上で重要な考え方や、詳しい英単語の覚え方とそのコツについて解説していきますね。
1.英単語の暗記を得意にする考え方
まずは、英単語の暗記を得意にする考え方を身に付けましょう。
正直、暗記ができるかどうか?は「暗記に対する考え方(マインドセット)」でほぼすべてが決まります。
自分は暗記が得意だという受験生でも、特別に記憶力が優れているわけではありません。
そうではなく、暗記が得意な人が当たり前だと思っている考え方には、共通しているところがあるのです。
実はこの「当たり前」の部分が暗記の得意・不得意を決めているのです。
ですから、まずは暗記が得意な人の常識を知ることから始めましょう。
1-1.忘れることを恐れない
まず大前提として「人間は忘れる生き物である」という考え方を、当たり前にしてください。
受験生の中には、単語を覚えてチェックマークをつけたのに、「明日忘れていたらどうしよう…」「本番入試になって真っ白になったらどうしよう…」と慎重になりすぎて、すでに覚えた単語を毎日のように復習している受験生がいます。
確かに、一度覚えた単語を忘れることに対して恐怖心を抱く気持ちはよくわかります。
しかし、それではいつまでたっても新しい単語を覚えることができなくなってしまいます。
本番入試で覚えているかどうか不安なら、本番入試直前になって確認すればいいんです。
人間は忘れる生き物ですから、忘れたらもう1度復習すればいいのです。
明日になって忘れていたらどうしようと心配するなんて、「明日地震が起こったらどうしよう。」と心配するのと変わりありませんよね。
ですから、忘れることを恐れる、忘れたことに対して落ち込むのは時間のムダ。
一度覚えたと思ったら、どんどん次の英単語を覚えるようにしましょう。
1-2.英単語の意味は1秒以内で答えられるようにする
「あなたの名前はなんですか?」と聞かれたら、おそらく誰しもが即答、1秒以内には答えられるでしょう。
それと同じように、英単語もパッと見たときに1秒以内に答えられるように突き詰めていきます。
逆に言えば、英単語を見て数秒かかってようやく答えられたというのは、覚えたうちに入らないと思ってください。
入試本番、英語の長文を読んでいるときに、「“Respect”はどういう意味だったかなあ?…あっそういえば『尊敬する』という意味だったなあ。」なんていちいち思い出していたら、時間内に合格点を取ることなんて到底できません。
よく受験生に「長文を読みはじめたところから、どんどん内容を忘れてしまうんです…」という相談を受けますが、内容を忘れてしまう受験生の共通点は、そもそも英単語を1秒以内で答えられるように覚えられていません。
英単語をパッと見て、1秒以内に意味が思いつかないのが原因となって、読んでいるうちに長文の内容を忘れてしまうのです。
ですから「英単語の意味は、1秒以内に答えられない=覚えていない」という基準で勉強するようにしてください。
大丈夫、その覚え方・やり方はこの記事でこれから詳しくお伝えしていきますからね。
1-3.できた!という実感を毎日積み重ねる
人の意識には「顕在意識」と「潜在意識」があることはご存知でしょうか。(他にも「無意識」もありますがここでは割愛します)
「顕在意識」は、自分でも意識して認識できる、表面の意識。
何かを考える、物事を判断するなど、自分で自覚してコントロールできる意識です。
「潜在意識」は、普段は自分で意識できない領域の意識です。
たとえば、なかなか英語の暗記ができない受験生は、「自分は暗記が苦手…」という意識が潜在意識にあります。それが顕在意識にも影響して、ハナから暗記が苦手だと決めつけた思考パターンや行動をとってしまうのです。
どうすれば「自分は暗記が苦手…」という潜在意識を書き換えることができるか?
それは、小さなステップから「自分にはできる!」という感覚を染み込ませること。
まずはどんなに簡単な英単語帳でも「これだけは完全にマスターした!」と自信を持って言えるような単語帳を早いうちから作ることが大切です。
そのためには毎日、たとえ10分でもいいですから、欠かさず英単語の勉強し続けてください。
毎日10分でも続けていれば、1週間、2週間と続けていくうちに、だんだん「できる」という実感がわいてくるでしょう。
そして、「自分は毎日、英単語を勉強できる人間だ」というセルフイメージが潜在意識にはたらき、それが顕在意識にもプラスに作用してきます。
部活をしている高校生でも、本気で覚える気があれば、短期間でもかなりの数の英単語を暗記できます。
でも、焦りは禁物。焦って、どんどん先に進もうとすると、心のブレーキが作用し、心理的な壁にぶつかってしまうことがあります。
スタート地点で大事なことは、小さな自信です。この小さな自信を積み重ねていくことにより、数カ月後、本物の自信を持つことができるのです。
最初は無理にたくさんレベルの高い単語を覚えようとせずに、薄くて簡単な単語帳で構いません。
一冊「これだけは完全にマスターした!」と自信を持って言えるような単語帳を作ってみてください。
2.絶対に忘れない!暗記の進め方の5つのコツ
ここからは、暗記の得意な受験生が自然と身につけている暗記のコツを5つとよなたん、ゆば先生、柏村の英単語の覚え方の動画を紹介します。
効率的に暗記を進められる受験生と、暗記が苦手な受験生の暗記法の相違点をまとめました。
【圧倒的】この暗記法が最強です(よなたん)
英単語帳は10時間で1冊完ぺきになる(ゆば先生)
英単語の覚え方!9個の記憶法と6つの暗記テクで効率良く英単語をマスター!(柏村)
2-1.一語一義で覚える
「ターゲット」や「システム英単語」をみていくと、1つの英単語に対して派生語・類義語・反対語など、様々な関連語が掲載されています。
しかし、受験勉強の序盤の段階や、まだ暗記に苦手意識を持っている受験生は、1単語に対して派生語・類義語・反対語といった関連語は、余計な情報だと思って一旦覚えずにいてください。
もちろん見るぶんには構いませんが、一回で全て覚える必要はありません。
というのも、暗記がなかなか進まない受験生は、一語に対して、他の単語(派生語、類義語、反対語)も覚えようとしてしまうために、かえって負担になって進めるのが遅くなっていることが多いからです。
1つの単語に対して、派生語・類義語・反対語も覚えようとしたら、最低でも四語覚える必要がでてきます。
それならむしろ一語一義でいいので、1つの意味を確実に覚えて次に進めていきましょう。
余計なことをやるとどうしても時間がかかります。
複数の意味を覚えていても語彙数が少ない受験生と、一語一義でも語彙数が豊富な受験生だったら、絶対に後者の方が成績は上がります。
最初から余計な回り道をせずに、まずは一語一義で1つずつ着実に。
派生語・類義語・反対語の暗記も受験にはもちろん必要ですが、受験の中盤以降や、先に一語一義で覚えて暗記が得意になってからでも、十分に入試本番までに間に合わせることができます。
中盤でオススメの英単語帳
2-2.英単語を覚えたかどうかで仕分けする
英単語は、必ず覚えたかどうかをチェックして、「仕分け」をするようにしてください。
覚えた翌日にチェックしても、数日たったら忘れている可能性があります。
数日間経過した後に再度見たときに、1秒以内に意味を声に出してスラスラと言えるのであれば、ちゃんと覚えているとみなしていいでしょう。
英単語のみではなく、勉強はやればやるほど覚えたものが増えていきます。
一度覚えた知識を復習する維持の勉強にばかり時間をかけていられません。
そこは最小限のエネルギーで維持できるようにするために、覚えたものはチェックマークをつけるようにすることが重要なのです。
また、自分がまだ覚えてない単語には、チェックをつけないようにしてください。
マーカーやペンで一度チェックをつけると消えないので、結局印だらけでどこを覚えていないのかわからなくなってしまうからです。
仕分けをして、効率よく復習できる自分だけの単語帳を作っていきましょう。
2-3.先に進む勉強よりも維持の勉強を優先せよ
学校の英単語の小テストのように、一回勉強し終わったら新しい単語に進むというように、その単語の学習が終わったら、すぐに次の単語を覚えようとする人が多いです。
今週は最初から10ページまで、来週は11ページから20ページまで、その次は20ページから30ページまで、というように復習せずに進んでいっても、時間が経って最初に学習した単語を忘れてしまっては、意味がありません。
英単語を1回だけ学習して終わるのと、何回も見て復習していくのと、どっちが定着させやすいかと考えたら、当然後者です。
ですから、先に進む勉强よりも維持の勉强をすることを優先してください。
維持の勉強としておすすめなのが、反復練習で完璧に暗記する英単語の暗記法です。
例えば、1日10個ずつ英単語を覚えていくと決めたとしましょう。
600個の単語帳を覚えようとしたら、約2カ月で完全に覚えきることになります。
「でも、はじめのほうに覚えた単語は、どんどん忘れていってしまうんじゃないの?」と、思われるかも知れませんが、この暗記法を使えば大丈夫です。
その秘密は、「1〜10を覚えた翌日は11〜20だけを覚える」というやり方をしないからです。
1〜10を覚えた翌日は、元に戻り、1〜10を復習してから、11〜20を覚えるようにするのです。そして、その翌日も、また、1〜10、11〜20を復習してから、21〜30を覚えるようにするのです。
そうすると、5日目には、すでに1〜10を5回も反復練習したことになります。
11〜20は、4回、反復練習したことになります。21〜30は、3回、反復練習したことになります。
そして、約3カ月後には、1〜10を90回以上も反復練習したことになります。
90回も反復すれば、誰でも間違いなく覚えることができます。
具体的には次のように進めてください。
1回目は、英単語、英熟語とその説明をブツブツと声に出しながら読んでいきます。
英単語、英熟語のスペルは紙に書いて覚えます。
紙に書いて覚えるときは、大学ノートに10回ぐらい、必ず大きめの字で書きます。(大きめの字で書くと脳に入りやすくなります。カラーペンや蛍光ペンで書くと、視覚効果も加わり、覚えやすくなります。)
2回目は2回目と同じ。
3回目は英単語、英熟語とその説明を音読していきます。
4回目は3回目と同じ。
5回目は全文、黙読。目で追います。
6回目は以降、5回目と同じ。ただし、回数に比例して、目で追うスピードを、だんだん速めていきます。
この方法を使うと、10回以上見たページは、1ページあたり10秒〜20秒ぐらいでサーッと見られるようになります。
20回以上見たページは、1ページあたり10秒以内でサーッと見られるようになります。
この方法を使えば、暗記が苦手な人が必死で「覚えよう」としなくても、自然に覚えられるようになれますよ。
2-4.見ている時間よりも“見る回数”を増やす
例えば英単語の勉強時間を1日30分とろうと思ったら、大抵の受験生はまとめて30分勉強できる時間をとろうとします。
しかし、英単語を効率よく覚えたいのであれば、大事なのは「見る時間」ではなく「見る回数」です。
1分しか時間がとれなかったとしても、最低でも1個の英単語と意味は見ることはできます。
英単語とその意味を見るだけなら、1単語あたり2〜3秒で反復することができるでしょう。
とくにどうしても覚えられない単語があるのなら、
- 朝起きて1回みる
- 塾に来て1回見る
- 昼ごはんを食べる前に1回見る
- 昼ごはんを食べた後に1回見る
- 夜ごはんを食べる前に1回見る
- 夜ごはんを食べた後に1回見る
- 家に帰った後に1回見る
- 寝る前に1回見る
と、1日の中で何度も見ることで自然と覚えることができます。
時間をかけてずっと見てたら覚えられるかといったらそうではないんです。
人は最初と最後に見た部分が、特に強く記憶に残ります。
「暗記が苦手です」「暗記力がないんです」という受験生に限って、時間をかけてボーっと見ていることが多いです。
そういう受験生には、1つの単語に時間をかけずに、1日に何回も見ると覚えられるよとアドバイスしています。
特に覚えられないと思っている単語も、1日に7回見ることを1週間すれば49回見ることになります。
50回近くも見れば誰でも絶対に覚えられます。
同じ30分でも、ずっと同じ単語を見続けるのと、何回かに回数を分けて英単語を見て合計30分見るのとでは、後者の方が圧倒的に記憶に残ります。
ですから、とにかく見る時間よりも見る回数を増やすことが大事です。
2-5.五感をフル活用する
基本的に英単語を覚えられないという人ほどやたら紙に書きたがる傾向にありますが、書く時間がもったいないです。
基本的には「目で見る」「声に出す」「耳で聞く」というふうに五感をフル活用してください。
単語帳の中にはCDがあったり、音声があったりするので、食べているときや歩いているときのちょっとした時間に聞くだけでも勉强になります。
また、どうしても書いて覚えたいのなら、機会的に書くのではなくて紙1枚に英単語を大きく書くとか、ものすごく太いペンを使うとか、できるかぎりその1回で大きなインパクトを与えたほうが覚えやすくなります。
五感をフル活用することで、自分は目で何回も見るのが覚えやすいとか、声に出したほうがいい、耳で聞いたほうがいいなというふうに、自分に合った暗記法を見つけることができるのでぜひ取り入れてみてくださいね。
3.英単語はどれだけ覚える必要があるのか
大学受験を突破するために必要な英単語の暗記量は、大学のレベルにもよりますが、6000個くらいが目安になります。
7000〜8000まで覚えていれば、大学受験だとトップクラスです。
1万語覚えられたら、ある程度有名な予備校で英語の講師ができると言われています。
大学受験で8000語覚えたら、あとは継続して大学で勉強したて残りの2000語を覚え、英語の予備校講師として活躍する人もいます。
3-1.高校入試〜高校1年レベルの英単語を完璧にする
序盤の段階で、いきなり英単語を1200語とか1900語とか、一度に暗記しようとすると、必ず挫折(ざせつ)します。
受験生がよく使う英単語集『英単語ターゲット1900』には、その名の通り1900語以上の英単語がリストアップされていますが、すべてを完ぺきに暗記している受験生は、全受験生の中で、せいぜい、0.1%(1000人中1人)未満でしょう。
それほど少ないのです。
実際、私の同級生(京大生)の100人以上に聞きましたが、完ぺきに覚えていたのは、たったの3人でした。京大生ですら、100人中3人です。
また、こんな話もあります。
ミスターステップアップの初代塾長先生が、まだ受験生(2浪)だった頃、英語で伸び悩んだそうです。
英語の偏差値は60以上で、決して苦手ではなかったのですが、つまらないミスのせいで、どうしてもそれ以上は伸びなかったそうです。
そんなある日、本屋さんで1冊の本『基礎レベル英単語・熟語演習』(現在は絶版のため入手不可能)が目に留まりました。
普段なら簡単すぎて見向きもしない本ですが、そのときは少々自信を失いかけていたため、しばらく立ち読みしてみました。
そして驚きます。
なんと、偏差値50ぐらいの受験生を対象にした『基礎レベル英単語・熟語演習』が半分も解けなかったのです。
ショックを受けて、その本を3冊も買って帰り、1週間で3冊とも解いたのです。(つまり、同じ本を3回解いたのと同じことです。)
そのときは、結局、3回とも満点はとれなかったのですが、その後、満点がとれるまで、何度も何度も反復練習したそうです。
すると、どうなったと思いますか?
1カ月後、生まれて初めて全国模試の成績優秀者になれたのです。
ガリ勉して教材を10冊、20冊も解くような勉強も効果があるでしょうが、それは並大抵の努力ではありませんし、ほとんどの受験生にとってはムリがあります。
一方、たとえ基礎レベルでも、1冊の本を完ぺきに仕上げている受験生は、めったにいません。
でも、やろうと思えば、必ず、誰にでもできることです。
しかも、失敗する可能性は、ほとんどゼロ%なのに、その威力(いりょく)は絶大。
いいかげんに10冊の教材をやるよりも、たった1冊でも、完ぺきにマスターする方が遥(はる)かに意味があるのです。
ところが、なかなか成績の上がらない受験生というのは、「あんな簡単な本は、やる気がしない……」「半分だけやって、やめた……」というのが、お決まりのパターン。
本屋さんにあるほぼ全ての参考書や問題集、めったに手に入らない教材やらも含めて、それこそ何千冊も入手して分析してきたミスターステップアップの塾長先生(南極老人)は、参考書の評価についてこのように言っています。
「もし教材に点数をつけるとすれば、多くの教材は70点ぐらいで、たいした差はない。使い方さえ間違わなければ、どの教材を使っても合格できる。」
こう断言しているのです。
そしてまた「辞書と、教科書と、赤本(過去問)だけでも、東大、京大、早慶に合格できる」とさえ、言っています。
実は、本当にデキル受験生は、教材を選び過ぎません。ただ、目の前にある教材を完ぺきにマスターするだけです。
逆に、成績の伸びない受験生は、教材を自分で選んだにもかかわらず、いつも教材にケチをつけます。
途中までやっては、ほかの教材に目移りする。
これを「教材の浮気(うわき)」と言います。
もしも、あなたの本棚に、「教材がたくさんあるが、そのうち完ぺきにしたものは1冊も無い」というのであれば要注意です。
どんな教材でもかまいません。
一度、「この本をマスターする!」と決めたなら、一心に、脇目もふらず、やりきりましょう。
では、話を戻します。
序盤の勉強については、いきなり1200語とか1900語とか、いっぺんに暗記しようとしてはいけませんよ、という話でしたね。
序盤で勉強するのは、高校入試〜高1レベルの英単語です。
ここでオススメなのが、この参考書です。
それほど難しい英単語が並んでいるわけではありませんので、「だいたい、知ってるな」と思うかもしれませんが、「だいたい」ではなく、「すべて完ぺきに」暗記してくださいね。
そして、この600語を完ぺきに暗記するまでは、先に進まないようにしてください。
多くの受験生は9割ぐらい覚えた状態で、次の教材に進みたい気持ちが抑えられません。
「まぁ、ほとんど覚えたからいいだろう」と自分で勝手にGOサインを出してしまいます。
しかし、覚えられなかった1割は、結局、最後まで覚えられることはありません。
そして、その1割のせいで泣くことになってしまいます。
そうならないためにも、まずは完ぺきにマスターした英単語帳を一冊作り、そこから少しずつ増やしていきましょう。
基本的に英単語の暗記は、毎日、30分、続けてください。
毎日続けていれば、5回、6回と繰り返すうちに、だんだん「できる」という実感がわいてくるでしょう。
部活をしている高校生でも、本気で覚える気があれば、『合格英単語600』を3カ月で完ぺきに暗記することができます。
このレベルの英単語を、いかに早い段階で完ぺきに暗記するかが、短期間で英語を得意にするための鍵になります。
これも潜在意識という観点から説明すれば、できないことはマイナス、できることはプラスに作用しますから、英単語帳でも、「これだけは完全にマスターした!」と自信を持って言えるようになることが大切です。
序盤は苦しい時期ですが、潜在意識に「自分はゼッタイ英語ができる」と思いこませることが大切なので、ぜひ、毎日、たとえ10分でもいいですから、欠かさず勉強し続けてくださいね。
でも、何度もいうように焦りは禁物。
焦ってどんどん先に進もうとすると、心のブレーキが作用し、心理的な壁にぶつかってしまうことがあります。
何事においても、急激な変化を嫌う潜在意識がマイナス方向に働くと、やる気が続かなくなってしまいます。
スタート地点で大事なことは、小さな自信。
この小さな自信を積み重ねていくことにより、数カ月後、本物の自信を持つことができるのです。
4.英単語の具体的な覚え方
それでは、ここからはもっと具体的な英単語の覚え方をお伝えしていきます。
4-1.索引チェック法で英単語を覚えやすくする
英単語帳を一から全部暗記するためではなく、「自分はどれぐらい英単語、英熟語を覚えているのか?」というチェックのために使います。
そもそも、英単語帳というものは、単に前から順番に覚えていくだけでは、なかなか頭に入りません。
仮に、頭に入ったとしても、時間がかかりすぎたりして、本番ではあまり役に立ちません。
英単語の暗記は、英単語帳で覚えるのではなく、英文の中で覚えるべきです。
そのほうが断然、応用が効きます。
英単語帳を使った英単語のチェックのやり方は、自分の覚えている英単語と、覚えていない英単語を、定期的に仕分けるだけ。
週に一度、巻末の索引を使って、覚えている英単語にチェックを入れて、覚えていない英単語はそのままにしておきましょう。
たったこれだけの作業で、あなたの潜在意識にスイッチが入りますよ。
ここはもう少し具体的に説明しましょう。
まず、英単語帳の巻末の索引を見てください。
ズラリと並んだ英単語のリストを、一語ずつ見ていって、瞬間的にパッと意味がわかるものに線を引いてみましょう。
ちょっと悩んでしまったものはダメです。
完ぺきに暗記している英単語にのみ線を引いてください。
知っている英単語に線を引く、たったそれだけです。
「知ってる英単語に線を引くの? それって逆じゃない?」と思われるかもしれません。
たしかに普通は、知らない英単語を強調するために線を引くことが多いでしょう。
しかし、線を引きすぎて、どこが大切なのかハッキリしない英単語帳を見たことがありませんか?
こうなると、線を引く意味がなくなるどころか、むしろ引かないほうがよかったということになってしまいます。
巻末の索引でチェックする場合は、知っている英単語に線を引くのがいいのです。
そうすると、ほかの教材で勉強が進んでいくうちに、自然にボキャブラリー(英単語力、英熟語力)がアップし、ドンドン線を引いた英単語が増えていきます。
これにより、現在の自分のボキャブラリー(英単語力、英熟語力)が、一目でわかります。
そもそも英単語帳は、チェック用に使うのがおすすめ。
知っているか、知らないかをチェックする。それだけでいいのです。
なぜ意味を書いてない索引でチェックするのがいいのか?
その理由は、潜在意識が活性化するからです。
知っているか知らないかをチェックするうちに、知らない英単語に対して潜在意識のアンテナがどんどん立ってきます。
すると、英単語が暗記しやすくなるだけでなく、〝英語脳〞が働きやすくなるのです。
ほかの教材で勉強しているときにも、「あっ、この英単語は(英単語帳の索引で)見たことがある!」という発見が明らかに増えて、結果的に、英単語力、英熟語力がパワーアップしていくのです。
4-2.語源を活用して英単語を覚える
英語に限らず全ての言葉には、生まれる際の語源があります。
語源は単一のという意味です。
その語源を知ることによって、英単語を簡単に覚えることができます。
例えばexpression(表現する)という単語を覚えるとします。
expressionのexは「外へ」、pressは「押す」という意味です。
sionというのが名詞になるので、外に押し出すということでexpressionになります。
自分の中の心に思っていることを、口からポンと出てくるわけですからそれは表現という意味になるわけです。
このように語源を知ることによって、前後の単語を類推することもできるので、結果的に長文読解にも役立ってきます。
語源を知っていれば、1つの類推ツールになります。
今まで「expression=表現すること」という丸暗記をしていた人からすると、この単語がこうなりたっていたのかと理解することによって覚えやすくなるし、忘れにくくなります。
一石二鳥ですね。
このように英単語の語源を知っていると、他の英単語も簡単に類推して理解することができます。
人は丸暗記したものと理解したものだとどちらが覚えやすいか、忘れにくいかと言ったら理解しているほうです。
英単語というのは丸暗記の要素が強いからこそ、理解して意味づけするといった芋づる式で紐づけさせていくことが大事になります。
そのための方法の1つとして、語源を覚えていくことが効率が良いということですね。
4-3.英単語のイメージを掴む
言葉・言語というのは人間の左脳で処理されます。
一方で右脳は「イメージ」を処理します。
英単語を覚えられない多くの人は、左脳だけ、つまり言葉や文字の情報だけ使って覚えようとしてしまいます。
どうせ覚えるのだったら左脳も右脳も使って覚えたほうが、単純な話、二倍覚えやすくなります。
例えば「absorb」は吸収するという意味ですが、この英単語ががなかなか覚えられない、たまにど忘れするというのであれば例としてひまわりの光合成をイメージします。
ひまわりが太陽光を浴びてCO2を吸収して、それをO2に変えているというイメージをすることによって、アブソーブとは植物が光合成しているイメージなんだなあと結びつけます。
他にも、「chase」は追いかけるという意味ですが、これはカーチェイスと結びつけることができます。
「ハリウッドの映画やアメリカのニュースとかで犯罪を起こした人が警察に追いかけられてる=カーチェイスのチェイスなんだな」となるじゃないですか。
実際に犯人が車で追いかけられているイメージを持つことで、カーチェイスのチェイスは追いかけるという意味なんだと結び付けられます。
こうしてイメージとセットと覚えることによってより、英単語を覚える効果が高まります。
別にイメージは絶対に使えというわけではありません。
文字だけを見て覚えられるのであれば、そちらのほうが効率的ですから。
文字だけでは覚えづらいといったときに、イメージと合わせることをおすすめします。
4-4.日常会話の中で英単語を身につける
「単語を覚える=インプット」になりますけど、インプットだけでは英単語を覚えることはできません。
英単語はアウトプットを前提としたインプットをすることによって覚えやすくなります。
小学生とか幼稚園の子とかおもちゃを買ってもらったら、その日のうちに家に帰ってすぐに開けて遊びたいと思いますよね。
それと同じように、英単語を5個覚えたのならそれをすぐに使いたいという子供心をもって取り組むと覚えやすくなります。
覚えた英単語を使うのにうってつけなのが、日常会話です。
以前、ルー大柴さんというタレントの「ルー語」が流行った時期がありました。
ルー語とは何かと言うと、自分が喋っている単語の中で英語にできるものを英語にしていくことです。
例えば「Expressしながらgrowing upしていくのが僕のphilosophyなんだ」と言ってみるのです。
これは「経験しながら成長するのが僕の哲学なんだ」と言っているのですね。
こんな話をされたら普通だったらウザがられたりしますが、それで英単語を1個でも覚えられるのであれば、受験生的にはオッケーです。
ですのでこの考え方は積極的に、恥ずかしがらずに取り入れてほしいと思います。
覚えるために、さっき覚えたばかりの単語をすぐに使ってみるということは、アウトプットしつつインプットをしていることになります。
アウトプットを意識するからインプットができる。
インプットをしたらアウトプットをしたくなる。この良い循環を日常会話で作ってほしいなと思います。
4-5.紙の辞書を活用して英単語を覚える
「紙の辞書と電子辞書どちらを使ったらいいですか?」とよく聞かれます。
私は、英単語を覚えるという観点では、紙の辞書をおすすめします。
紙の辞書は電子辞書と比べて調べるのがめんどくさいと思いますが、そのめんどくささが暗記に効くのです。
紙を触っているときの感覚や、その単語を調べるときにページをパラパラとめくって、他の英単語とも遭遇しています。
このようにして、本来調べる予定がなかった英単語も一緒に知れるので、他の英単語の覚え方と掛け合わせることでより効率的に覚えることができるようになります。
出会ったからには覚えようという気持ちでみてほしいと思います。
4-6.趣味や経験と結びつけて覚える
例えば、スポーツやテレビゲーム、カードゲームなど、またゲームのモンスター・魔法の名前やスポーツのルールにも、かなりの数の英単語が隠れています。
例えばとあるゲームで「イラプション」という魔法があったのですが、これは噴火という意味をもっています。
ゲームをしていた当時はわからなかったですが、今その単語を見るとeruptionはゲームで同じ単語を見たことがあったなと連想することができます。
一回でも接点があれば次に見たときにスッと覚えられるんです。
他にはドッチボールというスポーツもそうです。
ドッチボールといったら投げるイメージのほうが強いと思うんですが、ドッチボールのドッチ(dodge)は避けるという意味なんです。
だからドッチボールが強い人はどういう人かというと、どんな玉でも避けられる人、ということ。
逃げ続けていたら当たらないし、どんなに強くても、あたったらアウト。
このような意味で、ドッヂボールは「避ける」ことに本質があるとわかるわけですね。
ポケモンであれば、ハイドロポンプという技があって、ハイドロが水という意味なんだなと結び付けられますし、ディグダというポケモンのディグは掘るという意味なので、そこから穴を掘るポケモンなんだと連想することもできます。
このように今まで全く英単語の勉强をせずに遊んでばかりだったという人でも、たくさんの英単語に触れているものなんですね。
1度でも見たことがある英単語は非常に頭に入りやすいので、自分の趣味で使われている英単語から覚えていくのもおすすめです。
4-7.英単語を紙に貼り出して覚える
どうしても覚えられない単語は紙に貼り出して、常日頃から見るようにすることをおすすめします。
お風呂とかトイレといった生活していく上で必ず使うところに紙を張り出して勉強する受験生も多くいます。
ただ張り出すだけではなく、トイレであったらトイレに入ろうと思ったらその単語を全部言えるかチェックしてからトイレ入るといったルールを設けるとさらに覚えやすくなります。
また、小さいカードに書き出して、暇さえあればいつでも見れる状態を作るのもおすすめです。
1つの単語を長い時間見るよりも、見る回数を増やしていくことでだんだん馴染みが深くなって覚えられるようになります。
4-8.単語帳の余白に覚えてない単語を書く
例えば単語帳に1ページ10個の単語が書かれていて8~9個覚えたとしたら、上下の余白に英単語と日本語訳を書き込んでいきます。
そうするとわからない単語だけがわかるので、その単語だけの勉強に集中することができます。
「このページはどの単語を覚えてなかったかな」
といちいち確認する必要もなくなるので、時間短縮にもなります。
また、シス単にのっている2000単語を9割覚えたとしたら、残り200個くらいになってるので、そうなるといちいちページをめくるのも面倒くさいレベルになります。
そのときは白紙に覚えていない英単語をまとめて書き出して、専用の勉強ノートを作ったほうがいいです。
その紙を自分のもっている服とか筆記用具にはさんでおいていつでも見れるようにします。
注意点として、あくまでこの方法は英単語帳の単語を9割覚えてからすることです。
逆にまだ7割しか覚えてないのにこの方法をとると書く量が多くなって返って非効率になります。
基本的には9割以上完成させて、書くのにそんなに苦労しない状態で、かつ探すのが面倒だなと思ったときに行ってください。
4-9.日常とリンクさせて英単語を覚える
自分の日常生活で携わっているものから英単語を覚えていく方法もあります。
例えば野球が好きな人にとっては、「盗塁」という言葉はおなじみだと思います。
盗塁を英語でなんと表現するか?
「steel」ですね。
これは普通に野球のことを知らないと、「steel」は盗むということだなと普通に覚えようとしてしまいますが、野球を知ってる人は野球の盗塁と絡められるので簡単に覚えられます。
他にもクイズ番組が好きであれば、そのクイズ番組に出てくる単語から連想することもできますし、カードゲームで遊んでいるのなら、カードに使われている野前はだいたい英語なので、そこから覚えることもできます。
また、1つの側面だけでなく複数の側面から見ることもおすすめします。
これは人間関係でも同じことで、誰かのことを知りたかったら一緒に授業を受けているだけだったら勉強という側面しかわかりません。
授業だけだと賢いか賢くないという価値観でしか見れませんが、一緒に部活をしてみたら意外とやさしいなとわかったり、遊びにいったらこういう面もあったんだなと分かっていって、相手のことをより理解するということもあります。
英単語も同じよなもので、単語帳で日本語訳をみるよりも長文で見る、レベル別で見る、テレビで見る、雑談の中で聞くといったいろんな角度で英単語にふれてほしいということです。
複数の側面から見ることによって、より英単語への心理的距離が近くなって、その英単語が覚えやすくなっていきます。
4-10.英熟語の覚え方のコツ
英単語に加えて、ここでは英熟語の覚え方のコツに関してもお伝えしておきます。
英熟語の覚え方で一番大切なのは「前置詞のシンボルをつかむこと」です。
なぜなら、前置詞のシンボルがつかめれば、熟語だけでなく、長文を読んだときにも内容をイメージしやすくなるからです。
たとえば、「on」という前置詞を「上に」と覚えている人も多いと思いますが、そもそもonは「接触」という意味です。
上に乗っているだけでなく、接触していればon を使います。
今回は以下の3つのonを使った熟語を例に解説しますので、せっかくですからこの記事を読んでいる間に、前置詞onのシンボルを掴んでしまいましょう。
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on the table「 テーブルの上に」
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on the wall 「壁にくっついて、壁にかかって」
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on the ceiling 「天井にくっついて」
テーブルの場合は「上に」ですが、絵画などが壁にかかっている時には、on the wallを使います。
天井に何かがくっついているときも、on を使ってon the ceilingと表現します。
onが接触というイメージをつかんでおくと、例えばdepend on「~に依存する~次第である ~あてにする」を初めて見ても「主語が対象の目的語に寄りかかっている状態」と応用して考えることで、おおよその意味を捉えることができるのです。
すると、「寄りかかる」とはまさに、くっついている状態ですから、そこからdepend onは依存する、と覚えることが出来るようになります。
他にも、put on「服を着る・身に着ける」は「身体の上に置いて、くっついている状態」 だから「服を着る・身に着ける」などもonのシンボルを掴んでいれば一回で覚えることができてしまいます。
onを使った熟語は、この他にもたくさんありますから、出会った時には「接触」の意味を意識して、覚えてみると良いでしょう。
on を「接触」の意味で覚えておき、いろいろな単語との組み合わせの表現に出会っていくと、ネイティブがどのような感覚で前置詞onを使っているのかがつかめてきます。
このように、自分で様々な教科書にはあまり乗っていない発見をしていくという勉強法は、ただ丸暗記するより覚えやすくて暗記の効率がよく、しかも発見した本人は楽しんで勉強を進めることが出来るのです。
そして、たくさんの単語のシンボル的意味を掴んでいくと、英語長文を読んでいくスピードも自然と上がり、日本語に訳すのも上手になっていきます。
前置詞のシンボル的な意味、本質の意味をつかみ、そこから熟語のイメージを膨らませて覚えることで、暗記を有利に進めていくようにしてみてください。
5.英単語の暗記が苦手な受験生が陥りがちな罠
私が高校時代によくあったのが、朝に英単語のテストがあって、80点未満だったら、100点とるまで帰れない、教室に残される、といった早朝テストです。
場合によっては夜の8時9時まで残されることもあります。
さらに「間違った単語を100回書いて提出しろ」と言う先生もいました。
大学受験の勉強法において大切なのは、「その勉強法で入試までに十分に成績は上がるのか?」「ちゃんと身につけられるのか?」といった視点です。
さっきまでやっていた自分の勉強を思い出し、自分に問いかけてみてください。
- きちんと身になる勉強になっていたのか?
- 単なる作業になってしまってはいなかったか?
勉強と作業の大きな違いは何かというと、「目的意識を持っているか」です。
何のために勉強するか? それは、志望校に行くこと。合格するためですよね。
志望校に合格するためには、合格最低点をとることが必要です。
そのためには、入試問題が解けないといけません。
じゃあ、なぜ同じ問題を反復して勉強法をしているか、というと「この問題なら解ける」という完璧に解ける問題集をつくって自信にするためです。
そして初見の入試問題と、自分の得意な知っている問題の共通点を探し、知っている解法や定石に引き込むのです。
そうやって確実に自分の力で正解していけるようになることで成績を上げていくことが出来るのです。
もちろん、自分の使っている参考書と全く同じ問題が入試に出ることはありません。
しかし、少なくとも似たような問題が出てきます。
もしかしたら、少し難し目の問題になって出るかもしれません。
そういった時も、1冊の問題集を完璧にしていたら、ここに引きこめば自分は絶対正解できる、という状態になれるわけです。
英単語暗記に話を戻しますが、覚えたい英単語を100回書いて「覚えること」が悪いとは言いませんが、「100回書くこと」は目的ではないのです。
英単語を覚えることのゴールは、もちろん入試本番で、下線部和訳や長文で出てきた時に意味がわかること、あるいは英作文で使いたい時にかけることなので、その目的を見失ってはいけませんよね。
100回書いても覚えていなければ意味がありません。
5回書いて覚えられるなら、100回書くのは95回分が時間のムダです。
今、勉強しているのは何のためか、どういう状態をゴールにしているのか、を意識できていれば、作業ではなく、有意義な勉強時間になっていきます。
1日10時間勉強しても、目的意識を忘れた勉強であれば、勉強時間としては本当の意味ではカウントできないのです。
目的意識を持ち、密度の濃い、質の高い勉強時間を過ごすことを常に意識しましょう。
目指すゴールに近づいていくためにこの勉強をしているんだ、という意識をハッキリさせた状態で勉強していくことが大切なのです。
ただ手が動いているだけで頭が働いていない時は、ぜひこの話を思い出して、自分が勉強する目的を思い出すようにしてください。
6.英単語の覚え方を動画で解説!!
7.まとめ
今回は英単語の覚え方というテーマでお話させていただきました。
いろいろな覚え方をお話してきましたが、中には、「自分にはこの方法は合ってなさそうだな…」と思った人もいるかもしれません。
でも、今までやってこなかった覚え方を採用することで、案外すんなり覚えられたりすることがあります。
僕の場合は、語呂合わせで英単語を覚えることは全くしませんでしたが、どうしても覚えられない単語が3つあってその3つを語呂合わせで覚えようとしたらあっさり覚えられたんです。
語呂合わせで覚えようとした単語が3つしかないから逆に新鮮だったんですね。
これが100個とか200個とかやったら新鮮さはなくなってきますが、とにかく使える手法全部使って覚えてほしいですね。
僕は、受験勉強をのりこえていくためには単語を覚えるだけにかかわらず、「使えるものは全部使っていく」という姿勢で何事もぶつかってほしいと思っています。
自分でできるだけやって、そこに漏れがあったとしても仕方ないから、その抜け漏れはまた後から覚え直したらいいや、という感覚で、前向きに、積極的に、創意工夫しながら、勉強を進めていってほしいと思います。
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