わたしは高校時代、バスケ部でキャプテンをしていました。
チームを引っ張る立場だったんですが、勉強面ではただこなすだけ。
ちゃんと目的を持って「何日までに何を終わらせる!」とか「反復して積み上げる!」とか、そういう勉強はまったくできていませんでした。
バスケでも、試合に勝つことよりも、監督に気に入られることが目標になっていたんです。
その癖は、塾に来てからもそのまま出てしまいました。
勉強の目的が「講師のかたがたに気に入られること」になっていたんです。
たとえば、「卒業生が共有スペースでめっちゃ元気に音読してた」みたいなエピソードを聞いたから、真似して音読を大きな声でやってみたり。笑
講師の阿部さんにはちょっと考えた風(気を引くため)の質問をしてみたり。
「こうすれば気に入ってもらえるかな」って、そんなことばかり考えていました。
いい方向に働いたこともあったけれど、結局は形だけの勉強になってしまっていたんですよね・・・。
形だけの勉強が一番はっきり表れていたのが「丸つけ」です。
夏に『シグマ化学500題』を1ヶ月で解き切るという課題に取り組んでいたんですが、問題を解きっぱなしで、丸つけをしていないページがたくさんありました。
丸つけをしたら、できていない自分を直視しないといけない。 それが怖くて、ずっと避けていたんです。
解いて、できてる自分を錯覚して、「オッケー!」って。
現役のときからずっと、そんな感じで表面的でした。
それが、掴みどころのない勉強の原因だったんです。
セルフレクチャーも、最初は形だけでした。
1つの転機になったのが、理科の勉強会です。
重要問題集のB問題や発展問題を扱う勉強会だったんですが、先輩の高橋良汰(マイケル)さんが「1問」から得ている学びの量がまったく違っていて、おどろきました。
わたしはそれまで、穴埋め的に思考停止で解ける問題をただ「処理」していただけだったんです。
でもマイケルさんは、問題全体の意図を汲み取って、「この実験の目的は何か」「それを知るためにカッコ1、カッコ2がある」というふうに、ストーリーとしてとらえていました。
その視点を知ってから、セルフレクチャーが変わりました。
マイケルさんの話し方を真似してみたりするうちに、感覚そのものが変わっていったんです。
入塾したころのわたしだったら、答えの数値だけ覚えてプロセスを全部省いていたと思います。
できるひとの視点を知れたことが、本当に大きかったです。
数学の『総合的研究』は、考えないと意味がない教材でした。
解答で省略されている部分も流さず、納得いくまで考えるようにしたんです。
自分なりに「こういう意味かな」と噛み砕いていく作業は大変でしたが、その積み重ねが、本番で初見の問題に立ち向かう力と自信になりました。
さらに、英語の『鉄壁』は、表紙が9割くらい剥がれるまで使い込みました。
赤字の意味を全部覚えるという方針でやっていったので、本当に時間がかかったんですが、試験会場にも持っていくくらい信頼できる一冊になりました。
英語の試験の前にも手元に置いていたくらい、心の支えでした。
同志社大学の試験の前日、わたしは医学部の試験を受けていました。
その夜に同志社の数学を解いてみたら、3割しか取れなかったんです。
でも村田先生に見せたとき、「もっとできるやろ」と言ってくれて。
んな状態でも、まだ信じてくれてるんや・・・と思えました。
試験当日は、どうだったかというと、前日の疲れもあって、いい意味で雑念が入りませんでした。
本当に深い呼吸で、落ち着いて問題に向き合うことができたんです。
結果、同志社大学スポーツ健康科学科に合格。
もともとは医学部を目指していたけれど、この結果にわたしは納得しています。
合格・不合格という「結果」に振り回されるのではなく、
自分が向き合ってきた日々に納得できるようになった。
それが、この1年で一番大きな変化でした。
限界突破コースに入った当初、わたしにはたくさんの壁がありました。
ひとの目線を気にする完ぺき主義、丸つけができないこと・・・。
以前だったら周りの目とか結果ばかり気にしてしまっていたと思います。
でも向き合わざるを得ない環境の中で、少しずつその壁を壊していくことができました。
自分が築き上げてきた「こうあるべき自分像」を手放せたこと、
それが一番の〝限界突破〟だったと思います。
ミスターステップアップで関わってくださったすべての方に、感謝しかありません。
本当にありがとうございました!

















