関西大学(社会学部)・龍谷大学(文)☆合格☆稲毛文香

 

本気になれなかった高校生活

私は元々、高校1年生の頃から大手予備校に通い、休むこともなく講義を受け、課題もこなしていました。

しかし、成績は一向に伸びず、

共通テストでも3、4割が当たり前。

かなり危機的状況にもかかわらず、

心の中では「まあ、どうにかなるやろ」と他人事。

どうしても本気になれず、ただ“こなすだけ”の日々を送っていました。

高校3年生の秋。

私の母は

「このままじゃどこの大学にも受からない」と、わたし以上に危機感を感じていました。

その時、弓場先生の YouTubeを見て

このミスターステップアップを紹介してくれたのが

この塾を知ったきっかけで す。

可能性が広がった入塾説明

入塾説明の日、私は少し緊張しながら、塾の建物がある階段を5階まで登っていきました。

その途中、

階段でひたすら音読に熱中している塾生を見かけ、

机で黙々と行う勉強 が

全てだと思っていたわたしには衝撃的でした。

入塾説明を担当してくれたのは、塾長の村田先生でした。

村田先生は、これまでの勉強法の何がいけなくて、

これからどうするべきかなどを丁寧に教えて頂きました!

ここなら何か変わるかも!

と自分の直感を信じて入塾を決意しました。

考え方が変わった受験生活

勉強法や生活習慣などの話を聞いていくうちに、

徐々に勉強に対する向き合い方が変わっていき ました。

現役の時の共通テストでは結果が振るわなかったけれども

私立では出願していた大学にほぼ 全て合格しました。

だけど、誇らしさとか受験勉強に対しての満足感が全くなく、

このまま大学生になるのも違う気 がして、浪人を決めました。

もっと勉強にのめり込むような受験生活を送りたい、

受験を通して自分の欠点が何なのかを知りたい

そう決意して再スタートを切りました。

〈自分の弱さと闘った浪人生活〉

月日はどんどん過ぎ、9月。

初めの頃の“熱さ”を忘れ、全くと言っていいほど

自分の変化を感じられませんでした。

そんなある日、講師の憩さんに数学の質問に行くと、思わぬ返答が返ってきました。

「もう一回、自分で考えてみ」

わたしは、「え、わからないから聞いてるのに、、、

これ以上考えられへん。」

と思いつつも、もう一度考えてみました。

だけど、それでもやっぱりわからず、

憩さんに助けを求め、顔を見るとこう言われました。

「思考を止めるな。」

その後、1時間ほど考えて考えて、

半泣きになりながらも自分の力で解くことができました。

その瞬間、ちゃんと時間をかけたら、粘り強く考え続けたらできることも、

勝手に自分で限界を決めつけて諦めてたなと感じると

自然と涙が出て、涙が止まらなくなっていました。

自分に足りないのは、あと一歩。あと一歩踏み出すこと。

そして、自分の枠に囚われて、ここま では想定内。ここからは想定外。

だからこの枠の中にいよう。

という安定思考だと気づかされま した。

また、これまでは相手の顔色をうかがって、

なるべく言い返されないように、反感をかわないよ うに、合わせて従う。

そんな受け身な生き方していたな

と気づき、

それが勉強に対する姿勢にも 表れているということを教えてもらいました。

そんなことから、浪人を決めた時の熱い気持ちを思い出し、

より高い熱量で勉強に取り組むよう になりました。

それでも熱さはすぐに冷めていくので、

その度に講師の先生方にモチベーションを 上げてもらっていました。

基礎の重要性を徹底的に思い知らされた

共通テストでは英語で大コケしてしまったのですが、

その他の科目はこれまでで最高得点を取る ことができました。

なぜ英語だけが悪かったのか。

村田先生には、「自助努力が足りてない。

言われたことはやれてるけど、

それだけでしかない。

例えば、“完璧”が100%だとすると、

70%まではやるけど、それ以上は『なるようになるさ』に なってる。

それじゃダメでしょ?

99%とことんこだわって、こだわって求めないと。

他人から見たら

“ちゃんと頑張ってるいい子”だけど、

そのままじゃ今までと一緒やで。

平和な人間にはなるな。」

と厳しく話していただきました。

でもこんなに本気で向き合ってくれた先生はいなかったので、

嬉しくもありました。

それから三日間はこれまで逃げてきた

英単語・熟語、諸々の基礎を必死で覚えました。

その後解いた過 去問では

5割しか取れてなかったのが7割まで上がりました。

その三日間は苦手なことをひたすらやるので苦しかったです。

でも基礎を詰めることによって、

エネルギーが貯まる感覚に気づき ました。

基礎をやるだけでこんなにも変わるのか!!

と本当に驚きです。

私の受験勉強を支えてくれたもの

わたしの受験生活を支えていたのはご飯です。

これでもか!!というぐらい食材や作り方、

あらゆるところにこだわったご飯は毎日の楽しみで した。

同じテーブルでいろんな方のお話を聞いたり、

柏村先生に関しては週に2回必ず、

一緒にご飯 を食べてくださいました。

私は常識や語彙力がびっくりするほど欠けていましたが、

おかげさまで国語が1番の得意科目になりました。

最後に

講師の先生方はいつも本気でぶつかってくださいます。

夜中までお話しして下さったこともありました。

他人と比較してしまう。

集中力が続かない。

自分の欠点が何かわからない。

本当に自分を変えたい。

大小関わらず、どんな悩みでも打ち返してくださいました。

自分には自信がない。

だけどここの人たちは信じれる。

何があっても、どんなに醜くても見捨てたりしない。

本当に心強かったです。

そして改めて、今まで支えてくれた家族には感謝の気持ちで一杯です。

本当にありがとうございました。

 

稲毛さんが使っていた教材