関西学院大学(人間福祉)☆合格☆守屋耕平くん【通信コース】

どんな塾や予備校に通っても理想の結果を出せる人と出せない人がいる。

僕はどちらかと言うと後者だ。それでも受験を振り返ったとき、この一年間を総じてダメだったとは思わない。

むしろ一年間自分が積み上げてきたことに自信を持つことができる。

 

 僕はもともと何かを続けることが苦手だったので、この一年間の浪人生活を通して、何かをがむしゃらに続けられる人になりたいと思っていた。

ミスターステップアップで学んだことは、自分を変えるためには潜在意識を変えていくことが大切だ、ということだ。

表面的に自分はデキル人間だと思い込むのではなく、無意識に思えるようにすることが重要だと教わった。

 

そのために実践したのは、毎日「理想な人物像」を音読することと、前向きな言葉を使うことだ。

 僕の勉強場所は図書館の学習スペースで、勉強しているのは自分一人だけという時も多かった。

不安になったときや、イヤなことが起きたときにそれでも続けられたのは、宣言文を音読したり、前向きな言葉を使ったりして、前向きな思考回路で考えられるようになったからだと思う。

そして受験を終えてみると、受験当初に始めた風呂磨きと、毎朝の掃き掃除は、毎日欠かさず一年間やり通すことができた。

ミスターステップアップの先生、通信サポーター、家族など多くの人たちに支えられて成長できた一年だったと思う。

 

 また受験を通して学んだことは結果を出すことの難しさだ。

僕は毎日10時間以上勉強したが、理想の結果には届かなかった。

ただ長時間勉強すればいいわけではない。

ここで学んだ僕の経験は当てはまる人もいれば、当てはまらない人もいると思うが、一つの参考としてもらいたい。

 

 一つ目は大逆転勉強法はあくまでも勉強法であって、入試本番で点を取るためのツールであるということだ。僕は勉強法に意識を向けてしまい本質に気づくのが遅かった。

 受験の序盤期には白チャートをやることになっていたが、なかなか計画通りに進まなかった。

解法を暗記しようと思ってもなかなか進まなかった。

今思うと、できる問題とできない問題の仕分けをして、覚えられないところを反復していけばよかったと思う。

このことは勉強法として教わっていたが、なかなか実践できなかった。

原因は、自分の勉強法が正しいがどうか疑いながらやっていたことだ。

このような考え方で勉強していると、その手段にばかり目を向けるようになり、本質を見失ってしまう。

本質は、入試本番で合格点を取ることであり、そのために解法を理解し使えるようになること、そのための解法・公式暗記だ。

極端な話、暗記さえできればどんな方法でもいい。

 勉強法で分からないところは聞けばいいと思うが、そのときは何が分からないか分からなかった。

 分からないところを分かるようにするためには、実際に入試問題などを解いてゴールを明確にすることが大切だと思う。

そうすると自分の疑問が明確になり、自分の求めている答えを先生に聞くことができる。

この繰り返しで、勉強法に意識を向け、本質に気づかない、ということは防げると思う。

 

 二つ目は模試は計画的に受けた方がいいということ。

僕は一通り、全ての教科である程度学力がついたら受けようと思っていた。

しかし、”ある程度”の基準を決めていなかったため、結局共通テスト模試2回、記述模試2回の計4回しか受けなかった。

このことで、自分の学力がどれくらいの位置にいるのか分からないまま勉強していたため、具体的な目標が立てれていなかった。

 また模試を受ける上で現実的な目標を立てることが大切。

僕は共通テスト模試を受ける際、「9割取る」と決めて挑んだか、実際は5割ほどだった。

目標が高すぎたため、何をどう改善すればいいのか、分からなかった。

自分のできていないところは分かったが、そこから具体的な対策まで持っていくことができなかった。

このことから、模試は計画的に受け、現実的な目標を決めて、スモールステップで成績を上げていくことが大切だと学んだ。

 

 三つ目は弱点を克服する対策について。

自分が解けない問題があったときに、どこか分からなかったのか、どのように考えたら解けたのか、という分析は行ったが、その対策としては、ノートに間違えたところを書いて”意識する”ということだけだった。

この方法だけでは成績は上がらなかった。

成績が思うように伸びなかった数学ができるようになったのは、苦手な分野を一気に解いたときだった。

一気に解くことで、①その手法を完全に叩き込むこと、②全体の中でどのように使われているか理解することができるようになった。

またこのときに大切なのが、自分のレベルに合った問題集でやることだ。

僕は、自分のレベルより明らかに高かった参考書をやったが、成績は上がらなかった。

このことから弱点を克服するためには、自分のレベルに合わせた問題集で、一分野をやり込むことが大切だと学んだ。

 

 これらが、僕が受験勉強を通して失敗から学んだ対策だ。

この対策は、当てはまる人もいれば、当てはまらない人もいると思う。

勉強をするうえで、一つの参考として活かしてもらいたい。

 

ミスターステップアップの先生方は、受験に熟知していて、大逆転勉強法でどのように勉強を進めていけばいいのか多くの引き出しを持っている。

しかし、自分が求める答えに対して、適切なアドバイスをもらうためには、自分の疑問を明確にして、質問することが大切だ。

そのため通信コースで学ぶことは、自分の疑問を明確にしてアウトプットしていく良い環境だと思う。

 

そして、ここでの学びの魅力は勉強法だけではない。

なぜ勉強するのかであったり、どのような生き方が人生を充実させてくれるのかといった抽象度が高い話から、勉強するうえで大切な体調管理の話まで、毎日ラジオで聞くことができることだ。

そして時々開催される特別講師を招いた会で、実際の経営者の方などから、受験の先にある大切な考え方や、ゴール設定などを聞き、”今”勉強する意義をはっきりさせることができる。

僕はこのようなラジオを通して「将来自分もこのような大人になりたい」と思う方にたくさん出会った。

続けることが苦手だった自分をラジオで学んだことを実践して、少しづつ変えることができた。

自分と戦いながら、辛いこともあったが、ミスターステップアップ通信コースで学んだ一年間は、僕にとってかけがえのないものとなった。