関西大学 合格体験記|山本遥海くん

1.きっかけ・変化

僕は県内でも最低クラスの中高一貫の進学校に通っていた。当然、周りの人のモチベーションも低く、僕もテストのとき以外はあまり勉強していなかった。高3になったら周りも受験ムードになり自分も勉強するようになるだろうと漠然と考えていた。

 

しかし、周りの人はみんな推薦ばかりで、周りに流されやすいタイプの僕はあまり勉強に集中できないままきずくと8月の夏休みになっていた。夏休みは受験の天王山、その言葉を信じ、苦手だった英語は中学の教材からやり直した。

 

結果はすぐに出た。10月の関関同立模試で英語は7割5分、正直自分でも驚くくらい英語はできる意識ができていた。今考えると、ここでは成績が悪い方がよかったのかもしれない。こんなに早く結果が出てしまったので判定は良くなかったが、完全に気が緩んでしまった。

 

その後、勉強は続けていたのだが、間違った勉強法だったことと、学校で生じた問題のため、あまり勉強に集中できなくなった事が原因で結局成績を大きく伸ばすことはできなかった。

 

浪人が決定した2月末、自分が受験に失敗した要因の一つである勉強法を見つけようと本屋を訪れ、勉強法の本を立ち読みしていた。その時に出会ったのが限界突破勉強法である。他にも2冊勉強法の本を買って、家に帰って読んだ。

 

気づけば読破していた。他の2冊も読んだのだが、明らかに限界突破勉強法は別格だった。この勉強法なら一年間で大逆転も夢ではないと思った。また、このとき自習をメインで勉強できる塾を探していた。

 

丁度、この本の勉強法をつくった塾である『ミスターステップアップ』が自習メインであったこともあり、一度見学にいく事にした。

 

実際に行ってみて、ここでなら一年間やり切れるかもしれないとも思った。毎日通うにつれて受験についての考え方が変わり始めた。

 

最初はとにかくいい大学に行くことだけを目標にしていた。でもこの塾で学ぶうちにどんどん、いい大学に行くことだけが全てでは無いと考えるようになった。受験を通して何を得るかが大事だと思えるようになった。

 

2.勉強面

【英語】

一年前センターで4割くらい取れたらいい方だった英語が8割安定するようになった。英語はある日突然できるようになった。嘘だと思うかもしれませんが本当です。僕の場合は、英文ひとつ丸暗記したときと第一志望の過去問をときはじめた時です。

 

本番ではどこの問題でも最低でも7割は取れるようになっていました。僕が英語で特にやり込んだ教材は例文600とマントラです。個人によって感覚は上がるタイミングは変わると思います。

 

英語は上がってしまうと精神的にも安定します。というのも、だいたいの大学で英語が第一科目だからです。第一科目が安定して取れると後の科目に余裕を持って挑むことができます。

 

本当に英語はセンスとか関係なく努力がそのまま反映される科目なので英語が苦手な人も諦めず「いつか来る感覚が上がる時」を待って努力して欲しいです。

 

【化学】

化学は苦手科目という印象はなかったのですが、現役時代成績は伸びませんでした。原因は全体像がつかめていなかったことにあると思います。大逆転・限界突破の本にも書かれている通り理科系の科目は全体像をつかめないと得意にするのは不可能に近いと思います。

 

僕の場合浪人生活中8月に化学の勉強を始めて10月くらいに全体像がつかめ、一気にセンターでも8割で安定するようになりました。僕が完全に繋がったな、と感じたのは3日連続で「1日一周ラクマス」をしている時でした。

 

3周し終えた後、もうこれ以上この教材から得るものはないなって感覚になってセンターを解くと7割取れるようになっていました。その後も2日に1回くらいセンターを解いていくうちにどんどん繋がって8割が安定するようになりました。

 

3.不調時の時・試験本番

【不調時】

自慢ではありませんが、僕は一人暮らしを始めてから塾を休んだ日は1日もありませんでした。理由は試験本番体調が悪いのは結構当たり前にあることだと分かっていたし、現役時代よく体調を理由に勉強から逃げていたからです。

 

僕と同じように現役時代体調を理由にして逃げていた人や、現在進行中の人はこの文章を読んで、少しでもやる気を出してもらえると嬉しいです。僕が常に考えていたのは、こんなに一つの事に打ち込んで過ごせる一年はもう来ないという事です。

 

これを常に頭の片隅に置いておくだけでも日々の生活は良くなると思います。

 

【試験本番】

試験本番は何が起きるかわかりません。だから常にイレギュラーを想定して演習すべきです。僕は過去問を解くときは必ず試験終了10分前には問題を解き終えているという状況を作り出すため制限時間を10分縮めていました。

 

解き終わらなかったときは普通の制限時間の10分まで延長というのをめどにしていました。これは本番で大いに役立ちました。特に英語は、焦ってしまい時間をロスすることがありましたが、対策のおかげで試験終了までには解き終えることができていました。

 

4.学んだこと・これから

一年間ミスターステップアップで学ぶにつれて、様々なことに関するものの捉え方が変化しました。これは僕がこの塾で学んだことの中で一番大きいものだと思います。一見微妙な変化ですが僕の中では大きな変化だと感じています。

 

物事は全て捉え方で変わると思います。受験生活中は何事もネガティヴに捉えがちになりますがその中で捉え方を変えることでしんどかった時もやり切れたと思います。塾で言っている言葉で言うと『受験は心理戦』です。同じように人生も心理戦だと思います。

 

一年間自分を見つめ直すことでいろいろなことが改善され、将来の目標も見つかりました。