先生方や先輩のあたたかい励ましのおかげで、辛い時期を乗り越えられた!
周りの目を気にしてしまう自分を変えたい
私は幼い時から大人と関わる機会が多かったせいか、人目を過剰に気にするところがありました。
たとえば、周りの人たちから「将来の夢は?」「どんな人になりたい?」といった質問をされても、「自分が答えたことは、自分が本当に思っていることなのか?〝いい子ちゃん〟のフリをしているだけではないか?」と、心のどこかで思っていたのです。
そんな自分に対して怒りがわいてくることもあり、自分のことが嫌いで仕方がありませんでした。
変わりたい。どうやったら変われるのか?
そう考えたとき、何か圧倒的に誇れるものを持っていなければと思いました。
だから勉強して、せめていい大学に行かなければ・・・と。
そんなとき、塾の紹介動画を見て『この塾はすごいな。アットホームな雰囲気だし、自習室があったりして勉強に集中できそう。
こんな環境で受験勉強ができたら幸せだろうな』と思いました。
その後、浪人が決まった時に、母も「せっかくならこの塾に行ってみたら?」と言ってくれて、自分自身も「ここに行ったら何かが変わりそう」と感じて入塾を決めました。
先生たちに少しずつ相談できるように
入塾してしばらくは、周りの音や環境が気になって勉強に集中できませんでした。
勉強に没頭したくても、ほかのことを色々と考えてしまうんです。
よく覚えているのは塾内模試のときのこと。
問題を解こうとしても集中できなくて、「どうしよう・・」と号泣しながら試験を受けていました。
結果もさんざん。
そして、「こんな成績では、先生たちに幻滅されるかもしれない。この程度かと笑われるだろう」そう思うあまり、先生や塾スタッフの顔を見られなくなってしまったんです。
数日後の夜、そんな私に気づいた弓場先生に声をかけていただきました。
私は『先生が私の成績を見たと思うと、もう顔向けができません。』と伝えました。
すると弓場先生は大爆笑。
『この塾、大学受験塾なんやけど(笑)』
みんな最初から成績がよかったわけじゃないよ、と。
その時、「どんな点数であろうと、ここの先生はそんな目で見ていないんだ」とわかり、勉強のことをもう少し聞いてみようと思えるようになりました。
ただそれでも、「こんな質問をしていいのかな」「もっとレベルの高い質問をしなくちゃ」と思うことはありました。
そんなときは、「もっと自分から聞かないと前には進めない。
このままでは受験が終わってしまう!」と思い直し、少しずつ質問していくことで、自分の中でつながっていきました。
よなたんの英文解釈ラジオで英語の勉強に目覚める!
そこから4カ月ほど経ち、よなたんの英文解釈ラジオという勉強会に参加したときのこと。
初めて『英語ってこんなに合理的で、形さえわかってしまえば見えてくるものなんだ!』と思えるようになって、英語に対する興味が湧き出てきました。
それだけでなく、よなたんの思考力がすごくて、憧れて、一緒にごはんを食べるようになったり、いろいろと質問するようになったんです。
まずは言われた通りにやってみよう!という感じでした。
以前は英語の構文が全くわからなかったんですけど、よなたんが配ってくれたプリントがすごくよくて、毎日見ていたら、英語がわかるようになってきました。
振り返ってみても、英語を楽しんで勉強していた気がします。
〝15時間勉強〟が当たり前に
そこから色々勉強していき、「まだ自分は甘いな。もっとやりたいな。もっと成長したい、追い込みたいけれど、自分一人では追い込めない気がする」と思うようになりました。
そのことを塾スタッフの阿部くんに伝えると、「甘えたいとか疲れたなって思ったとき、塾のスタッフや大学生と話すことで解消しようとしてない?」と言われました。
いつか言われるだろうと思っていたことを的確に言っていただき、そのことを意識するようになり、勉強に向き合いやすくなりました。
その後、「さらに追い込みたい」ということを伝えると、「13時間勉強してみようか。まあ、ほかの塾生には15時間って言ってる人もいるんだけど、とりあえず13時間。」とアドバイスをもらいました。
私はその時、「15時間とは言ってくれないんだ!と思って悔しくなって、「私も陰で15時間目指すんだ!」と思いながら勉強していたら、阿部くんが「じゃあ14時間、15時間」とどんどん時間を増やして下さるようになりました。
勉強をしていない時間に不安になったり、気持ちが入らず適当にやってしまうときは、「これじゃダメだ。もっと集中しよう」と思い直し、勉強をしていることが楽しくなっていきました。
そしてある日、国語の過去問を解いているときに、目の前の勉強のほか何も考えていない、豆電球の中のような、真空のまっさらな状態で問題を解いている感覚になって、そこからは集中して問題を解ける回数が増えていきました。
音読を始めたら、さらに問題を解きやすくなった。
よなたんの朝の英文解釈ラジオのおかげで、英語の単語もだいぶ頭に入ってきた冬の始まり頃。
私の手帳を見た大学生のカホコさんが、「音読やってる?」とひと言。
なんとなく音読に抵抗を感じていた私にとって、つららが突き刺さったかのような、ドンピシャで逃げられない言葉をもらった気がしました。
それで、やっていないことを伝えると、「毎日やって!それやるまで一日帰れないと思ってやって!」と言っていただきました。
それから毎日30分間、音読をするようになり、問題を解くときに、英語と日本語の入り混じりで読むことがだんだん癖づいてきました。
自分では全く読めていないと思っていましたが、ゆかさん、かほこさんに「問題をとくのに支障があまりないくらいには、読めるようになってきたと思うよ」という言葉をかけていただくことが増えました。
そこから少しづつ読める感覚がわかってきて、気づいたら、初見の問題も読めるようになっていました。
そのような感じで先生や大学生の方に勉強の質問をしたり、手帳を見せることをきっかけにコミュニケーションを取っていき、心理的な距離が近くなっていきました。
疑問点が出たら少しづつ解消していきたい私にとっては、あっていたと思います。
みんなで食べるごはんに元気をもらった
食事の面では毎朝のティータイムが私の朝の楽しみで、そこで出てくるおにぎりの温かみや、毎日少しだけ違うお米の食感や塩加減を感じるのがとても好きでした。
また、勉強で疲れると一人でいたくなり、「ごはんを食べなくてもいいかな」と思うことがあったのですが、そんなときはよなたんに声をかけて頂きました。
さらに、塾以外のスタッフさんが声をかけてくれたり、話しかけてくださったことでモチベーションが上がることが多く、何度も支えていただきました。
そして、「こんなに色んな方が気にかけてくださっているのだから、自分もっと頑張らないと、もっともっと、ありがとうの気持ちを勉強の熱量で返したい」と思って頑張れることが増えていきました。
つらい時期も、とりあえず塾に行くことで気持ちが回復
その後、入試前期試験の一週間前に持病が悪化して、入院することになってしまい、試験も病院から行くことに。
それでも、「みんなも頑張っているから私も頑張ろう」と思って、無理に元気な振りをしているときがありました。
ですが、無理に出した力が上手く働いてくれることはなく、前期試験は全て落ちてしまいました。
体の感覚でも「違うな、これは」と思い、塾に行くのが嫌になり、行かなかった日がありました。
次の日も「行こうか、いや、行きたくない」と迷っていたときに、「自分は、行かないと罪悪感が生まれるから、行かなければと思っているのかな。」ということに、ふと自分で気がつきました。
いい子ちゃんのフリをして、罪悪感を抱えながらやった勉強は、果たして勉強と言えるのか。
今考えれば、その時は逃げだったかもしれません。
ですが、そのとき思いっきり休んだことで、何か心の中で無理につながっていたものが切れたような、どこかスッキリした感覚になって、次の日からは少しづつ塾に行くようになりました。
しかし、スッキリしたと同時に何かを失ってしまった感覚にもなっていて、午後は自分の部屋に帰ったり、途中で逃げ出そうとしたりを繰り返していました。
その時、大学生のかほこさんに道で遭遇し、そのまま流れるように塾に連れてきてもらって、村田先生と話す機会を頂きました。
村田先生には「やる気がないなりに、とりあえず塾に来て勉強していくうちに、エネルギーが溜まっていくよ」と教えていただき、それを続けるうちに少しづつ回復していきました。
すると、なんとか後期試験までには、勉強が楽しくなる感覚が戻っていきました。
塾で感じたあたたかい空気を、私も伝えていきたい
この塾で学んだことは、もちろん勉強法もありますが、それ以上に、なんとも言えない、まるで包まれているような、周りの方全員が応援してくださっているという、あたたかい空気を感じることが多かったです。
大変なことも沢山あり、振り返ってみると苦しいと思ったことの方が多かったかもしれませんが、楽しかった情景が苦しかった数を上回ると思います。
そして、これから受験をする方たちに、私が経験したこの空気感を、色んな場所で伝えて行けるようになりたいとも思うようになりました。
正直、最初に自分が浪人することになった時、自分に対して負けたような悔しいような、浪人に対しての抵抗がありました。
ですが、苦しくもあり楽しくもあった浪人生活は、この1年を通して、自分の人生のキャンバスに新しい色を数多く増やしてくれました。
受験勉強を終え、最高の思い出となったと思います。
ほんとうにありがとうございました。