こんにちは、村田です。
今日は、物理の参考書、『解法の必然性を学ぶ為近の物理ノート【基本編】』を紹介します。
この為近先生の『物理ノート』は、非常に使いやすいです。
まず、使うタイミングですが、どういう時期に良いかというと、受験勉強を始めて2~3か月ぐらいたった中盤付近です。
「いよいよ入試問題を解いていかないといけないな」っていう時にちょうどいいです。
レベルは、中級者向けです。
では、どのように使っていけばよいか、使い方のポイントを説明しましょう。
為近の物理ノートの使い方を動画で解説!
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為近の物理ノートの使い方ポイント1
徹底的に反復して、解法の考え方を吸収しつくす
さて、このテキストをおススメする理由ですが、それは問題数が、ナントたった30題しかない点です。そして、その30題を徹底解説しているところが良いですね。
そうすると問題が少ない分、反復するのが苦になりません。
テキストを何度も反復しながら、徹底解説している部分を全て熟読し、解説を丸ごと自分の中に取り込めば、為近先生の考え方を頭の中に吸収しつくすことができるのです。
そういう意味でも、問題数が非常に少ないので取り組みやすいです。
為近の物理ノートの使い方ポイント2
公式の使い方を学び、必然性をつかみとる
このテキストの一番の特徴は、「公式をどのタイミングで使えばいいかがわからない人」にすごく向いていることです。
物理が苦手な人は、なぜ苦手かと言うと、「公式は覚えたけど、この公式をどこで使えばいいの?」と、公式の使い方が見えていないのです。
思い当たる人は、このテキストのタイトルを最初から読んでください。
頭に『解法の必然性を学ぶ』とありますよね。
物理で重要なのは、この必然性なのです。
つまり、物理が苦手な人は、必然性がわかっていない、ってことなんですね。
どこで公式を使うのか、何のために使うのか、それがわからない。
わからないなりに、とりあえず適当に公式に当てはめたりしてみますが、全然ハマってないんです。全くズレた使い方をしてしまっているのです。
逆に言うと、必然性がわかっている人は、物理の公式ってそんなに数が多くない、と思っています。
だいたい100個くらいですが、このテキストは、その100個前後の公式を使いこなすために必要な着眼点が、わかりやすく解説されているのです。
しかも、それが、ポイント必然性って言うのですが、ポイントごとにまとめて、「必然性」とは何か? を説明されています。
為近の物理ノートの使い方ポイント3
ポイント必然性と土壇場テクを丸暗記する
では、「ポイント必然性」とは、どのようなものか、少し紹介します。
たとえば、「物体が静止している→動き始めた→等速直線運動をした」という場合は、「まず、初めに力の釣り合いを考えてみなさい」、という具合にポイントが書かれています。
他には、「考えている答えに回転の可能性があるなら、力のモーメントについて考えよ」、とか、「モーメントについて考えるときは、支点は多くの力がかかっている場所にせよ」、という具合に、ポイントが完全にまとまっているのです。
あなたは、これをそのまんま丸暗記していけばいいのです。
丸暗記していけば、どこで公式を使えばいいのか、だんだんわかってきます。
どの解法を使うか絞り込んでいく時に
必要となる「土壇場のTEC」も覚えてしまいましょう。
この「土壇場のTEC」と「必然性」を全て覚えてしまい、かつ、「例題30題」を繰り返し反復していけば、物理のセンスがない、と思い込んでいた人も、最後まで自力で問題を解けるようになってきますよ。
このテキストをしっかり使い込んでいけば、中堅の国公立大学、関関同立、MARCHなどの私立大学の入試問題にも、取り組みやすくなっていきます。
大事なことなので何度も言いますが、問題演習の数はたった30題と非常に少ないので徹底的に反復してください。
もちろん、その後は過去問をたくさん解いていってもいいですし、もう一冊上のレベルのテキストに進んでもいいのですが、そこまでするには時間が足りないな、という人は、この『為近の物理ノート【基本編】』の30題を徹底反復する方が、より力がつきます。
物理の力をつけたい人、物理の成績を上げたい人は、ぜひこの教材を何度も反復してください。