東京女子医科大学(医・医)・川崎医科大学(医・医)☆合格☆白井郁多さん

2浪しての医学部受験、腹が決まった日。

ステップアップに入塾して2年目。それまでのわたしは、周囲の目を気にしてしまうところがありました。

たとえば、1年目の子たちに「2年目なのに、(勉強が)できていない」と思われたらいやだな・・・などと思っていて、

自分が2年目であることも、最初は言えなかったんです。

その苦しさが、あるとき爆発しそうになって、阿部先生に相談しました。

つらい気持ちを全部ぶちまけて・・・。

そのとき教えてもらったのが、「記念日」の話です。

 

いろんな出来事が起きたり、考えてしまうのを、止めることはできないけれど、

捉え方を変えることはできるよ、と。

 

たとえば、落ち込んだり辛いことがあって、「誰にも会いたくない」で引きこもってしまったら、それは、自分自身に負けたということ。

そうではなく、つらい気持ちがあっても、塾に行ったり、音読をやったりと、何か少しでも進もうとしたのであれば、それは、今までの自分を越えたことになるよ、と。

「苦しい状態だからこそ、こうして相談に来ることができたのだから、今日は過去の自分を越えた〝記念日〟」だね、そんな話をしてくれました。

何があっても、捉え方ひとつで大切な記念日になる。

そう考えたら落ち込みづらくなって、メンタルが安定し、勉強に集中できるようになりました。

 

そのとき、決めたんです。

2年目の決意を。

 

嫌なことから逃げない!

勉強をしない日をつくらない

もし落ち込んでいても「合格手帳」は書く!

 

忘れないように、合格手帳に書き留めました。

 

「生物」は教科書の丸暗記で飛躍的に伸びた!

勉強面では「生物」が圧倒的に手応えありました。

教材は、

・大枠がつかめる「必修整理ノート」

・記述や計算などの問題集を3冊

・「生物」教科書の丸暗記

 

の流れで勉強していきました。

私大医学部の生物は、教科書の隅っこに載っているようなことが、頻繁に出題されます。

そこで、弓場先生に勧められたのが、教科書の丸暗記。

 

丸暗記なんて無理〜って思ったけれど、実際に、過去問などを解いていると、教科書の小さなコラムに載ってた!とか、「参考」の部分に書いてあった、ということがよくありました。

 

入試で同じ文章が出たことも。

 

それに気づいてからは、入試本番ギリギリまで、教科書の丸暗記は繰り返しやっていました。

 

しかも教科書を暗記したことで、基礎知識が身につき、記述問題や難しい計算式の問題もスムーズに解けるようになったんです。

 

満点を叩き出した化学の勉強法。

化学は「一問一答」を繰り返し解いたり、「一元化ノート」を活用。

たとえば有機化学のポイントが見開きページで全て網羅できるように、まとめたものです。

これだけ覚えたら良いんだ、と思えると気が楽になります。

 

自分で書いて作ったものなので、「せっかく作ったんだから、やろう」と思えます。


▲こちらは塾のスタッフが作ってくれた「有料級」のプリント。分野ごとに、いろんな参考書から抜粋したポイントが凝縮していて助かりました。

 

私立医学部の入試問題は、細かいところを聞いてくるので、すごく重宝しました。

おかげで、ある大学の一次試験の化学では、満点が取れました。

 

適切なフィードバックで課題に気づけた。

勉強会は、毎年の試験の傾向を見て 変わることがあるのですが、わたしのときは週に4回、私大医学部向けの勉強会がありました。

みんなで問題を解き、交換してマルつけをするのですが、最初は人に見られることが嫌だったんですよね。

でも、「嫌なことから逃げない」と決めていたので、毎回参加していました。

 

出席して本当によかったです。

先生からのフィードバックがあるので、どういうところができていないか、勉強の仕方のクセなども、気づくことができました。

 

また数学は、「実力アップの会」に毎回出席していました。

 

毎回、会が終わると村田先生から、「今日はどんな学びがあった?」と聞かれるんですね。

聞かれると思いながら参加していると、自分の中で、その日のポイントが明白になります。

実力アップの会で村田先生に聞かれたことが、ある大学の記述問題で出たことがあって。

こういうことを言わせたかったんだな、とわかりました。

▲参考書には、大事なことのメモや問題のコピーを貼って一元化

 

最初の試験でアクシデント。

 

入試が始まると、ここでまた、アクシデントが。

 

今日1日でわたしの人生が決まる、と思ったら、緊張してしまい、問題を最後まで解くことができなかったんです。

 

どうしよう。

 

塾に戻って阿部先生に相談しました。

すると、こんな答えが返ってきて。

 

医学部に行けなかったら、人生が終わると思っているの?

僕だったら、「医学部なんですか?すごいですね」なんて言われたら、むしろ腹が立つよ。

だって、医学部だろうが、そうでなかろうが、人間の価値は変わらないと思うから。

医学部じゃなきゃ人生終わり、だなんて、自分の価値が医学部以下だと言っているのと同じだよ。

人の価値は、大学とか職業で決まるわけではないからね。


わたしはこれまで、勉強に自信がないことで、自分自身のことも、ダメだって思っていました。

でも阿部先生に話してもらって、目が覚めました。

 

「たとえ医学部がダメだったとしても、人の役に立てる仕事はたくさんあるし、わたしの価値が下がるわけじゃない」

 

そう思ったら、逆に心が落ち着いて、次の医学部試験は合格できました。

気持ちもすごくラクになったんです。

 

医学部受験を通して学んだこと。

▲毎日書いていた「合格手帳」。勉強計画はもちろん、気づきや改善点などを書いていました。

 

わたしは受験勉強を通じてメンタルがとても強くなりました。

 

たとえば、ある大学の試験日に、熱が出てしまったんですけど、体調が悪い時のほうが、むしろ落ち着いて問題が解けるかも、と。

 

なぜなら、もともと力が入りやすいタイプなので、熱があったほうがいい具合に力が抜けて、頭が回る!って思えたり。

 

前にも書きましたが、どんな出来事にも意味があるって思えたら、何があってもすぐに立ち上がれるし、落ち込んだり、焦ったり、ネガティブになることは減りました。

 

2年目で医学部に合格できた理由は、そこにあるように思います。

 

支えてくれる先生たちがいる環境で、安心して勉強に打ち込むことができました。

 

先生、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。