塾の先生のように、目の前の人を信じて、ともに歩める人になる
高3の10月頃、塾を探していた時に、以前に関西のテレビ番組の『よーいドン』で見たミスターステップアップを思い出し、入塾説明に行った。
最初は入塾に対して不安や迷いもあったが、何か自分を変えてくれるかもしれない、という期待もあって、入塾説明を決意した。
不完全燃焼のまま終わりたくない!
最初は緊張もあり、周りのほとんどが浪人生という環境だったので、講師やスタッフさん達とのコミュニケーションをとることに、なかなか慣れることができなかった。
しかし、塾で過ごし、自分の中にエネルギーが貯まっていくにつれて、身体がゆるみ、塾の雰囲気に慣れていくのがわかった。
この頃からより、勉強にもより集中できるようになっていった。
僕は国公立大理系を志望していたので、センター試験の科目数が多く、手が回っていない科目もあった。
結果、センター試験は失敗してしまい、その後の私大も、1校しか受からなかった。
このままではいけないと思い、私大の後期試験までの間、毎日、弓場さんに質問したりしながら全力で勉強した。
そして、関西大学の試験の日、手応えはまあまあだったが、結果は不合格。
合格最低点とは3点差だった。
僕はこの時、この3点はまるで自分のこの1年、もっと言うと、今までの自分の人生を表しているな、と思った。
そう、全てが中途半端で、
何かが、少し足りないのだ。
そう気づくと同時に、
「もう1年、全力で勉強してみたい!」
と思った。
でも、僕はすぐにその覚悟を決めることができなかった。
そのことを柏村先生に相談しに行くと、「まだ燃え尽くしていないものがあるんじゃない?俺は浪人した方がいいと思うよ」と言ってくださった。
弓場さんに相談しに行くと、「浪人するんやったら、私がきっちりシゴいてあげるわ」と言ってくださった。
そうして僕は、覚悟を決め、
1年間、熱く勉強するぞ!! と心に誓ったのだ。
迷いが消えた受験本番
僕は現役の時、ステップアップの熱い浪人生を近くで見てきたこともあって、浪人生に対して憧れていた部分があり、浪人生活を楽しくスタートした。
しかし、日数が過ぎていくにつれて、あることに気付いた。
それは、まだ勉強に燃えきれていないことだった。
確かに、集中して勉強できていたと思う。
でも、まだ何か出しきれていない、本気になりきれていないのだ。
そんな思いがずっと自分の中にあった。
関西大学の前期試験では、僕の乗り越えるべきテーマを示してくれた。
それは”ミスと向き合う”ということだ。
今まで知らず知らずのうちに、日々起こる小さなミスから逃げていたことに気付かされた。
本当に悔しくて、今、ここで向き合うしかないと思った。
いろんな人に相談をして、ひたすら起こるミスと向き合い続けた。
そうしていくと、自然と出しきれていない思いは消えていた。
ただ目の前の勉強に無我夢中だった。
今、思うとゾーンに入っていったような感覚だ。
このままの流れで国公立大の試験に突入した。
本番は、数学はいつも通りできて、化学では自分の知っている問題がそのまま出てきた。
信じていれば奇跡は起こるんだと思った。
ほぼ合格を確信していた。
しかし、結果は不合格だった。最初は信じられなかった。
なかなか受け入れることができず、心が折れそうだった。
それからは、何がいけなかったんか、何が足りんかったんか、という考え続けた。
それでも、1年間、共にやってきた仲間のことを思うと、力が湧いてくるのだ。
おかげで、勉強を続けることでき、最後まで走りきることができた。
苦しい時に支えてくれたスタッフさん
あまり調子がよくない時も、入試を終えてめちゃくちゃ疲れている時も、どんな時でも最高に美味しいごはんを作ってくれて、僕達を見守ってくれたのが、飲食のスタッフさんだ。
食事の席では、ためになる話や熱い話、面白い話を聞かせてくれて、悩みや不安に答えてくれた遠藤さんを初めとするスタッフの皆さん。
入試の時や、しんどい時に食べると、超元気になる愛情いっぱいのスイーツやパンを作ってくれたパティスリーゆにわのスタッフさん。
行くといつも為になる話や面白い話をしてくれて、会う度に「がんばれよ」と応援してくれた新谷さん、河崎さんをはじめとするべじらーめんゆにわの皆さん。
悩んでいたらアドバイスをくれたり、優しい笑顔でいつも見守り、応援してくれたゆにわマートのスタッフさん。
身体の整え方を教えてくれたり、面白い話でいつも僕達を笑顔にしてくれた万福さん。
大逆転の会やモチベーションアップの会で、熱く面白い話をしてくれた羽賀さん、相原さん。
見るだけでやる気、エネルギーを高めてくれて、会ではめちゃくちゃ熱い話で僕達を燃やし続けてくれた小田さん。
ほとんど毎日おにぎりやラスクを持ってきてくれて、ずっと見守ってくれた美穂子さんや、ママさん達。
食事中やモチベーションアップの会では、めちゃくちゃ熱い話で僕達に笑顔と希望、エネルギーを与えてくれて、香りの面でも、僕達を応援してくれた山田さん。
毎日、勉強についての質問やメンタルの悩みを聞いてくれて、いつも見守り続けてくれたようた君やゆかさんをはじめとする大学生。
熱い話や面白い話、為になる話など、いろんな話を食事の席でしてモチベーションを高くしてくれて、勉強でもいろんな解き方を教えてくれて、直前期の成績アップにつなげてくれたよなさん。
おいしいお茶を入れてくれてり、困ったら何でも手伝って助けてくれた酒崎さんをはじめとする事務の皆さん。
すごい広くて深い知性と教養でいろんな刺激を与えてくれたり、近くにいるだけで落ち着いて、安心感を与えてくれるやっし。
会でモチベーションを上げてくれるのはもちろん、
人生を通してどんな人になりたいのか、や、どんな人生を歩みたいのかを考えされてくれたり、これから大事なことは何なのかなど、本当にたくさんのこと教えてくれた村田先生。
表情以上に、心はいつも燃えていて、常に他の人のために考えるということのあり方を教えてくれて、時には優しく、時には厳しく、時にはおもしろく、いつもねじれて僕達を応援し続け、支えてくれた柏村先生。
僕が苦しい時やしんどい時に怒ってくれたり、励ましてくれて、いつでもどんな相談や質問にでも嫌な顔1つせず、話を聞いてくれて、受け入れてくれて、入試後には塾に帰るととびきりの笑顔で「おかえり」って言ってくれたり、おいしい紅茶を作ってくれたり。
挙げていくとキリがないくらい、本当に感謝してもしきれないほど、いろんなことを教えてくれた弓場さん。
一年間、言葉を交わさずとも、背中で語り合い、共に勉強してきた仲間達。
この1年、いろんな人に支えてもらったからこそ、頑張れた。
こんな経験を人生で一度でもさせてもらったことに感謝しかないし、これ以上に幸せなことはないと思う。
1年間で苦しいこと、しんどいこと、嫌なこともたくさんあったけど、それを通して得たものは、人生の宝物になると思う。
これからいろんな人に出会っていく時に、ただそばにいて、ただその人のことを信じ、その人が、限界や壁を乗り越える時の一歩を踏み出せてあげられるような、一緒に歩んであげられるような男になりたい。
本当に1年間ありがとうございました。