「ごはんが食べられない」 無気力なわたしに訪れた転機
入塾前のわたしは、未来に対して夢も希望もなく、
やりたいことも、楽しいこともありませんでした。
あったのは、人生に対する諦めと虚無感だけ。
改めて、すごい高校生ですね(笑)
そんな無気力な日常がはじまったのは、小学校3年生の時です。
学校の給食を少しでも残したら、責められたり、怒られたり。
連帯責任だから、同級生の目線も冷たく。
土下座して謝ったこともあります。
そんな経験から、食べることに対する恐怖感が生まれ、
まともに食事ができなくなりました。
そうしてできた「食べること」に対するトラウマは、
中学生になっても、高校生になっても、終わることはありませんでした。
精神的に苦しくなると、何を食べても味がせず、胃も痛くなり、
食べるのがつらくなるのです。
そんな悩みを相談できる人もいませんでした。
「こんな日々がずっと続くんだ・・・」と思うと、
人生に希望が持てませんでした。
高校3年生になっても、ただ周りに流されるように受験勉強をするだけ。
どんな大学生になりたいのか、何を学びたいのかもありません。
ですが、後期で受けた地元の国立の大学に受かったのです。
その時のことは、今もよく覚えています。
強烈に
「この大学に行ったら、人生が終わる」
と思ったことを。
大学に受かったのだから、受験勉強から解放されるのです。
嬉しいはずが、全く嬉しくありませんでした。
むしろ「行っちゃダメ!」という叫びのような声が、
身体の奥から聞こえてくるのです。
「気のせいだよね、この大学に行った方がいいよね」
と無理に思おうとすると、涙があふれてくるのです。
「どうしよう…あと3日で入金の締め切り日、決めなくちゃ」
となったタイミングで見つけたのが、
YouTubeのミスターステップアップの紹介動画でした。
吸い込まれるように画面を見始め、釘付けになりました。
どんな塾とも、どんな予備校とも、
まったく違う雰囲気。
アットホームで、あたたかくて、
「あなたを全部、受け入れるよ!」って言ってくれているようで、
即「わたし、ここに入塾する!」と決めました。
と言っても、最初は両親に反対されました。
そこで、わたし一人でZOOMの入塾説明に申し込んで、
柏村先生に相談したのです。
すると、なぜか「誰にも言えない」と思っていたはずの悩みを、
柏村先生の前では、全部、話しているのです。
柏村先生は、すべて受け止めてくれました。
それだけでも感動だったのに、さらに、
わたしがどう考えればいいのか、
どうすればいいのかも、やさしく教えてくれました。
「この塾についていく!」と腹が決まりました。もう他に選択肢はありません。
進路を決めたら気持ちが明るくなって、イキイキとしはじめたのです。
そんなわたしの変化を見た両親は、
「そこまで本気なら、がんばっておいで」と入塾を許可してくれたのです。
「食べること」への恐怖感が、 180度変わった瞬間
念願の入塾を果たしましたが、何もかもが解決したわけではありませんでした。
そのカベは、
塾生が毎日ごはんを食べる「食堂」であり、「ごはん」でした。
もちろん、信頼している塾に併設している食堂だし、
食べないわけにはいかないので、食堂には足を運びました。
この塾の先生も、食堂のスタッフもいい人ばかりなので、
しっかり食べたいのだけど、食べようとするとつらかった記憶がフラッシュバックするのです。
自動的にネガティブなスイッチが入って、苦しくなってくる。
なので、全部は食べられない日々が続きました。
8人がけのテーブルには座らず、一人で食べられるカウンターのすみっこが、
わたしの食事の席となりました。
そんな私に転機が訪れたのが、食堂の提供スタイルが変わった時でした。
それまでは、飲食スタッフが一人ひとりによそってくれたお皿を受け取って、
自分の席で食べる、というスタイルでした。
それがその日から、8人がけのテーブルでは、中央にどんと大きなお鍋が置かれ、
それをテーブルの8人でとりわけるスタイルに変わったのです。
ずっと一人で食べていた私が、
その日はなぜか「わたしもテーブルで食べたい」って気持ちがわいてきて、
自分から8人がけのテーブル席に座りにいきました。
不安もありましたが、お料理が運ばれてきたのを見ると、
「もう逃げられない、ここで食べるしかない」と一口パクっと口に入れました。
すると、「あ、美味しい」と思わず言ってしまうほど、
美味しかったのです。
そして、ふと顔をあげたら、同じテーブルの他の7人の人たちも
「美味しいね」って言い合っている幸せそうな顔が見えました。
誰かと「美味しいね」って言いあって食べるのが、
こんなに楽しいなんて・・・!
って、嬉しさと驚きの気持ちがわき上がってきました。
こんなに楽しいなら、これからは誰かと一緒に食べよう!と思って、
カウンターで食べるのはやめて、その日からテーブルで食べることにしました。
食べることへの思いが変わると、 全ての感じ方が変わった
不思議なことに、食べることが怖くなくなり、
楽しくなった頃から、他にも変化が表れてきました。
それが、自分の感情を素直に表現できるようになったことです。
わたしは小学生の頃から、ずっと感情を押し殺して生きてきたので、
ツライことがあっても我慢するのが当たり前になっていて、
自分が本当は何を感じているのかわからなくなっていました。
そんなわたしが、素直に感情を表現できるようになった出来事がありました。
いつもパスタをつくってくれる料理人の方から、なにげなく、
「食べるの好き?」って聞かれたとき、
何も考えず
「はい! 好きです!」
と答えている私がいました。
すると、その料理人の方は、
「だよね?
だってさ、いつも美味しそうに食べてくれているからね」
と言われたのです。
そんなふうに言われたことにも驚きましたが、
食べることを「好き」って、
普通に言えている自分の言葉に、驚きました。
ちょうどその頃から、自分に対しても、否定していた気持ちが和らぎ、
ありのままの自分を認め、素直に感情を出せるようになっていきました。
先生の前でも、自分の弱さを出せるようになり、
一人でできないことは、素直に打ち明け、相談するようになりました。
そうして、勉強面でも、勉強以外のことでも、
どんなことでも気になったことは先生に報告しました。
そうしていただいたアドバイスを実践して、、、ということを続けていくうちに、信頼関係がどんどん深まっていくのがわかりました
夜中までいろんな話をしてくれたり、
公園を散歩しながら話してくれたりする先生方へ、
「こんなにわたしでも、受け入れてもらえているんだ」という安心感で、
勉強への集中力も上がっていくのです。
さらには「もっと、勉強したい! 勉強することで先生へのお礼がしたい!」との気持ちで勉強に向かっていくため、頭も冴えて、内容がどんどん入ってきます。
先生の思いに応えたい、この先、出会う人の役に立ちたいと思ったら、
尽きることなくエネルギーがわいてくるのです。
毎日10~14時間は普通に勉強していましたし、
時には、17時間できることもありました。
「誰かのためにって思ったら、こんなにエネルギーがわいてくるのか!」
というのも、大きな発見でした。
共通テスト、失敗からの大逆転
直前期は、過去問で8割とれてた共通テストが、なんと本番では7割。
この数字を見たとき、
「もうダメだ、阪大を受けられない・・・」と落ち込みそうになりましたが、
かろうじて足切りにはなりませんでした。
そこで、
「どうせやるなら、最後まで目標を下げずにやりきろう!」
と腹をくくりました。
厳しい戦いになるのは、目に見えていました。
二次試験でどれだけとれるかが勝負。
プレッシャーでしたが、変に落ち込みもせず、
結果にこだわるのでもなく、
ただ最後までベストを尽くしたい気持ちしかありませんでした。
勉強以外のことを考える時間を1秒でも減らそうと思って、
移動時間も、信号待ちの時間も、どんな隙間時間も勉強を続けました。
苦しいな、ちょっと休みたいなと、
ゆるみそうになっても、
今、こうして元気で勉強できるのは、
ここでお世話になったたくさんの人のおかげ。
塾の先生方、スタッフの方、食堂のスタッフの方もいるし、
入塾を許してくれて、応援してくれた家族のおかげ。
わたしがこの塾にいさせてもらうために支えてくれた
全ての人たちへの感謝の気持ちが、次々と浮かんでくるのです。
「その人たちに最後までやり切りました! って報告がしたい!」
と思うと、また頑張れるのです。
現役の頃に、こんな気持ちになることは、まったくありませんでした(笑)
合格しなくちゃヤバい!って強迫観念でしか、
勉強していなかったですから。
去年の3月に、YouYubeで塾を知り、ZOOMで先生に相談して、
「ここで勉強したい、ここの先生についていこう」
と思ったことが間違ってなかった、
あの頃の自分の直感を信じてよかったと思いました。
先生に素直に打ち明けた日から、 人生が変わった
高校3年生の頃、人生になんの希望も感じていなかった無気力な私が、
たった1年足らずで、満たされながら勉強するってことを経験できました。
勉強が楽しくなり、誰かの幸せを祈れるようになり、
ごはんの楽しさを感じれるようになり、
自分のあり方も、人に対する向き合い方も、変わりました。
なぜ、ここまで変われたのか。
答えは、いろいろあるけど、もっとも大事な一つをいうと、
それは、先生を信頼していたから。
そうして、
先生に素直に気持ちを打ち明けることができたから
です。
この塾には、信頼できる先生がいます。
どんなことでも受け止めてくれて、暖かい人たちがたくさんいます。
ここで築いた信頼関係が、わたしの人生を変えてくれました。
もし、これを読んでいる人で、相談できる人がいない、信頼できる人がいない、
と孤独に陥っている人がいたら、この塾の先生に打ち明けてみてください。
ここの塾の先生は、どんな悩みも受け止めてくれます。
自分を責めたり、自分を悲観するのは、自分のものさしだけで判断しているから。
他人に打ち明けないから、殻に閉じこもってしまって、
一つの感情に支配されてしまうのだと、教わりました。
わたし自身もかつては、
自分のことを信じられず、自分を好きになれず、
自分のことをイヤやって思ってばかりいました。
でも、そんな自分のことを100%信じてくれてる先生のことは信じよう、
と思ったのです。
だから、先生からもらった言葉は、丸ごと信じて、受験勉強に向き合いました。
現役の頃は、全部自分一人でやろうとして、苦しくなっていました。
ですが、ここの塾生になってからは、
なんでも先生に相談して、全部塾に託して勉強しました。
そんな信頼できる先生と出会えたおかげで、
阪大に合格できたと思っています。