★合格体験動画あり★
僕は高校の時、ワケあってほとんど勉強が出来ていなかった。
現役の時も、浪人の前半も、全く勉強というものを理解していなかったと思う。
自分で勉強を模索する日々。それでも試行錯誤する人はいずれ最適解に辿り着くと思うけど、僕はだめだった。
最初期は1日に3時間勉強できれば良い方。全く勉強しない日もあった。
その調子で受けた7月の共通テスト模試。結果は偏差値35だった。
今思えば、僕はこの結果と向き合わずにいたと思う。「まだ7月だ。これからだ。」と自分に言い聞かせるだけで、具体的な策は考えなかった。
もちろん成績は上がるはずもなかった。
10月の終わり。模試の結果が出て、見てみると、志望していた全ての大学に”E判定”が、残り時間と自分の成績を見て、体が火だるまの様に熱くなった。
間に合わないんじゃないかという不安、どうすれば良いのかという焦り、それらが一気に押し寄せてきた。
居ても立っても居られなくなり、僕はMr.Step Upに電話をかけた。正直、藁をもすがる思いだった。
そこでかけてくださった言葉は、「大丈夫。まだ間に合う。」だった。それこそ、僕が一番に欲していたものだった。
その時僕は、通信生になって、残りの全ての期間を勉強に捧げることに決めた。
いざ、勉強と真剣に向き合って、気づいたことがある。それは、”今まで逃げていた”ことだ。
勉強とは、自分自身と向き合うことなのだと、悟った。
通信生になって、自分の勉強方法もマインドも間違っていたと気付いた。
ラジオで聴いた素晴らしい話の数々が僕を大逆転合格に導いてくれたと言っても過言ではないと思う。
11月。通信生になってから順調に勉強ができていた。勉強時間は平均10時間を超えていた。
しかし、11月の終わりに絶不調になってしまった。いわゆるスランプというものだと思う。
ペンを持つのも嫌。テキストを開くのも嫌。机に座るのも、部屋に入ることさえ嫌。全てが億劫になった。
12月に入ってもそんな感じだった。今思えば、無意識に受験から逃げる理由を作ろうとしていたんだと思う。
それでも勉強が苦しいことに変わりはない。
ただただ苦しかった。
この状況をどうにかしようと、僕は10日間のスクーリングに行った。
行ったからといってすぐに変わるわけではなかった。だけれども、そこで教えて頂いた多くのことのおかげで、超直前期や試験を乗り越えることができたと思う。
共通テスト直前。まだまだ届かない点数と残り時間のプレッシャーに押しつぶされそうになった。
勉強中も、雑念だらけ。しかし、Mr.StepUpの人達から、雑念を振り切って勉強をすればいいよ、と教えてもらっていた。
できる限りそれを実行した。
すると、変化が起きた。
自分の勉強している姿に対するイメージが変わった。
以前は、”燃えている”感じだった。しかし、雑念を振り払っていくと、”光輝いている”、そんな感じがした。炭が高温になって、白く光るような、そんな感じがした。
そうなると、もう不安はなかった。どのような結果であろうと、全てを受け入れる。
勝つか負けるかではなく、自分の全力をぶつけれるか、それだけに集中しようと思えた。
共通テスト本番。結果としては多くのミスをしてしまったが、落ち込むことはなかった。
そのミス全てをこの先、二度としないと誓うだけだった。
共通テストが終わり、結果を見てみると、その時に志望していた島根大学の合格は、ほぼ不可能に近かった。
正直、絶望した。ただただ、涙が流れた。
しかし、そんなことしている場合ではない。落ち込むのは簡単だ。けれどそれを言い訳にはできない。
やろう。まだ終わっていない。残りの試験全てに全力でぶつかろう。
そう思えた。きっとMr.StepUpに入っていなかったら、もうとっくに諦めていただろう。本当に感謝しかなかった。
私立の赤本と二次の赤本に手をつけたのは共通テスト後。しかし、自分の中には「遅い」や「手遅れ」の文字はなかった。
なぜなら、自分の全力を出すのにそれらは関係ないからだ。ただ毎日、自分のできることを淡々と、かつ全力でやった。
私立も二次も、試験の直前は基本的に不調だった。特に二次のときは、試験までの1週間はろくに寝れず、昼間に立ってられないような睡魔に襲われることが多々あった。
それでも、やった。出来ることを、全力で。
昼は眠気覚ましの飲み物やツボを使った。夜は眠れなくても呼吸に集中したりして、できる限り脳を休めるようにした。
そして、本番。正直に話すと、目が覚めた瞬間、”いける”気がした。体はいつも通り絶不調だったけれど、何故かそんな気がした。
何度も何度も申し訳ないが、試験でもやることは同じだった。出来ることを全力でやる。これだけに焦点を絞り、集中した。
結果。関西福祉科学大学、追手門学院大学、京都産業大学、立命館大学、そして高知大学。受けた全ての大学に合格させていただいた。
受験というものは苦しくて辛い試練だと思う。
けれど、乗り越えられない試練は与えられないとも思う。
これから受験を頑張る人、頑張っている人を僕は尊敬するし、陰ながらではあるけども応援したいと思う。
受験に挑戦する皆さんが、受験を通して自分の限界を突破して、志望校だけでなく、最高の未来をも掴み取れるようにと切実に願います。
最後になりましたが、僕の相談に真摯に向き合って下さったり、挫けそうになった時に励ましてくださった阿部くん、本当にありがとうございました。
また、色んな人達のおかけで今の僕があります。
本当に皆さん、ありがとうございました。