駆け抜けた受験生活、本当のカッコよさに気づいた!
僕がこの塾に入ったのは、2浪の6月末でした。
現役と1浪のときは、勉強から逃げてばかりで全く向き合えず、結果は散々。すっかり自信がなくなっていました。
そのくせ、学歴主義に陥っていて、「第一志望に合格しなければダメだ」と自分を縛りつけていました。
逃げぐせを直したい。克服したい。
受験をしようと思ったのは、それこそ、そんな思いからでした。
話を聞いただけでヤル気が出た入塾説明
塾を知ったのは親の紹介です。僕自身は「どこの塾でもいいや」って思っていました。
ミスターステップアップに対しても、特別入りたいというほどではなく、
- とりあえず環境を変えられるから
- 宅浪するよりは先生がいたほうがいいから
などの理由しかなかったのです。
その日も入塾説明にこそ来ようとは思ったものの、気持ちは乗っていませんでした。
初めて塾に来たときの印象は、
「本当に塾っぽさがなく、落ち着いた空間だな」
と思いました。
入塾説明の対応をしてくださったのは、村田先生でした。
親のすすめで何となく来たはずだったのに、先生の話を聞いているうちに、だんだんやる気が出てきました。
勉強についての説明の中からも、生徒のことを思っていることが伝わってきて、
「楽ではないけど頑張ろう」
と思えたのです。
そして、入塾を決断しました。
入塾してから衝撃だったこと
いざ入塾してから一番驚いたことは、塾生のみんなの音読の迫力でした。
「ステップアップでは、みんな音読をするんだよ」
とは聞いていたけれど、実際にリビングで何十人もの塾生が一斉に音読しているのを目の当たりにしたときは、みんなの気持ちの強さを感じました。
気づけば、自分もどうにか追いつこうと、必死に見様見真似で勉強していました。
他の塾生の頑張っている姿を見て、宅浪のときはまったくなかった緊張感が生まれ、勉強も捗りました。
最初は新しい環境にそわそわしていましたが、優しい先生方やスタッフの方たちに囲まれて、すぐに馴染むことができました。
また、勉強計画も最初に立ててもらったので、安心して目の前のことだけに集中することができました。
一日の中にはモチベーションアップの会やウォーキングの会などがあり、気持ちがだれそうになったときは、「この会までにはこの範囲を終わらせる!」など小さい目標を立てて区切りをつけることで、中だるみを防ぐことができました。
失速、引きこもりへ・・・
ところが秋になり、気持ちに焦りが出始めました。
だんだん周りの塾生と自分を比較するようになり、遅い時期に入塾してきた子のほうが計画の進みが早いだとか、自分はこのままで大丈夫なのかなどと、考えても仕方がないことばかり頭の中を駆け巡るようになっていました。
僕の悪い癖は、調子が悪くなると先生とコミュニケーションを取らなくなるところで、うまくいってないことを全く相談できずにいました。
そのまま一人で考え込んで不安は増大し、気がつけば受験とは全く関係ない過去の後悔や嫌な思い出、コンプレックスなど、そんなことまで考えるようになっていました。
さらにそのタイミングで高熱を出し寝込んでしまい、また模試でボロボロの点数を取って落ち込んで、塾に来るのが嫌になってしまいました。
そのまましばらく家に引き籠もり、塾へ行かなくなりました。
「もう一度頑張ろう」大逆転の快進撃
塾に来なくなった僕のことを心配してくれて、スタッフの方が寮まで来てくれて、僕を塾に引き戻してくれました。
先生は、「もう一度頑張ってみようか」と励ましてくれました。
既に冬に差し掛かっていたので、入試まで時間も少なく満足にはできないかもしれないけど、残り時間をできる限り頑張ろうと思い復帰しました。
戻ってきてからも調子の良し悪しに振り回されていましたが、一つ違ったことは、先生とコミュニケーションが取れていたことです。
悩みがあれば先生に相談し、夜中まで話をしてくれたことも何度もありました。
進みが遅れればそれを考慮した上で計画を立ててくれたので、自己流に走ることを防げました。
そうやって頑張っていたら、それまで苦手だった英語が途端にできるようになり、確実な成長を感じることができました。
過去問の点数も少しずつ上がっていきました。
支えられ、最後までやりきった日
試験本番が近づき受験への現実味が増していく中で、またもや強い焦りと不安に襲われました。
試験直前の2,3日で失速し、その調子で本番を迎え、結果も思うように行かず、さらには既に受け終わった入試の結果を引きずっていました。
かろうじて滑り止めには合格したものの、気持ちは全く晴れやかではありませんでした。
そんな僕を見かねて、先生が後期試験を受けることを提案してくれました。
ところが僕はその話を前向きに捉えられず、挙句の果てには先生に対して無礼な態度を取り、イライラをぶつけてしまいました。
その時はもう自分のことしか考えられなくなっていました。
そのとき先生から、
「今までどれだけ多くのスタッフが必死の思いで、君が最大限の力を出せるように寄り添ってきたか、その気持ちがわかるか?」
と言われた時に、ハッと目が覚めました。
スタッフの方たちが本当に親身にサポートしてくれているのを考えたとき、
僕が今できることは、最後残りの試験に向けて全力で取り組むことだ、と思いました。
だから僕は後期試験を受けることを決めました。
弱気になってしまう時もありましたが、ここで逃げたら前と同じだと思って踏ん張りました。
おかげで、直前も失速することなく試験を受け終え、受験生活を終えました。
受験で気づいた本当のかっこよさ
現役と浪人を含めた3年間を振り返って、不甲斐ないことや後悔していることは数え切れないほどありました。
だけど、そうした経験をしたからこそ今、後になって気付けたこともたくさんありました。
受験をする前の僕は、「泥臭く頑張る姿はダサい」とか、「周りに助けを求めるのは情けない」とか思っていて、一人で成功するのがかっこいいと思っていました。
けれどそんなのは幻想でしかなく、周りに支えられながらも、必死に目標に向かって努力し、何度失敗してもその度に立ち上がって挑戦することが、本当に人が感動するようなかっこよさなのだ、と気付きました。
そのことを強く教えてくれたのがこの塾でした。
一度失敗しても終わりじゃない、できないことがあってもそれを補ってくれるまわりの人達がいる。
ここで学んだことをもっとたくさんの人に伝えたいと思えたし、こんどは僕が誰かを支えられるようになりたいと思いました。
本当に先生方やスタッフの方、そして、塾を探して離れても応援し続けてくれた親には感謝の気持ちでいっぱいです。
この気持ちを忘れずに、この先も日々邁進していきたいです。