京都薬科大学(薬学部)・立命館(薬学部)☆合格☆梶谷裕樹

自分のテーマと戦った受験生活

 

僕は小学校、中学校、高校と大学の附属の学校に通っていたので、大学受験まで「受験」というものを経験したことがありませんでした。

 

塾に通っていた時期もありましたが、全く危機感がなく、勉強に身が入らず、部活をしたり友達と遊んだりする日々を送っていました。

 

中学から高校二年生までの成績は特段悪いわけではなく、特に得意な英語では調子がいい時は偏差値70を超えたこともありました。

 

しかし、高校二年生から三年生にかけて成績は急降下。

結局、現役で合格通知を手にすることはありませんでした。

 

その理由は大きく分けて、自分の受験に対する意識、体調、勉強の仕方の3つありました。

 

大学の附属の学校に通っていたと先程書きましたが、それは国立大学の附属校だったので、高校から大学へのエスカレーター進学はありませんでしたが、それでも僕は小中高のエスカレーター進学に慣れ切ってしまい、成績もそこまで悪くなかったため「なんとかなるだろう」と言う甘い気持ちで受験学年に突入したのです。

 

どんな勉強をしていたのかは後述しますが、とにかくそのような意識だっため、たいして勉強しておらず、成績は当然下がる一方でした。

 

2つ目の理由として体調をあげましたが、これはこの1年間の浪人生活で最大のテーマの1つでした。

 

高校二年生の後半ぐらいから頭痛や腹痛に悩まされ、学校を休むことが多くなりました。

特に、部活が終わり、いよいよ受験本番が始まった頃からますますひどくなり、さらに頻繁に学校を欠席しました。

 

高校三年生は、塾に行っていて学校にいかなかったため、特に理数系科目の未修部分に多くの穴ができてしまいました。

 

3つ目の理由ですが、僕は全く正しい勉強の仕方を知りませんでした。

 

塾の授業を受けてその後に少し復習するだけで、半年後には、本棚にホコリの被った教材が目に付きました。

 

さらに塾も何回も変え、誰かのアドバイスを聞いてやってみては止め、それを繰り返す。

 

全く一貫していませんでしたから、これでは成績が上がらないのも当然です。

 

そして最低のモチベーションであまり勉強せず、センター当日を迎え、結果はもちろん振るわず、センター後は勉強もやめてしまいました。

 

自学自習スタイルに惹かれて入塾を決意

浪人がほぼ決まった時に、これからどうしようかと思っていた時に、現役の時に一回だけスクーリングに来たことのあったミスターステップアップのことを思い出しました。

 

高校3年生の春にいちど母に紹介されて、二日間のスクーリングに行ったのですが、その時は結局、実践できずに1年間が過ぎてしまいました。

 

すぐに母にこの塾のことを話し、入塾説明に行きました。

 

その時点で、この塾に行こうと思っていた気持ちが70%だったのが、入塾説明を受けて絶対ここに行きたい! と思いました。

 

なぜそう思ったのかと言うと、まずなんといっても自学自習スタイルに惹かれました。

 

理科や数学Ⅲの抜けが多く、ほぼゼロの状態では授業を受けている場合ではないと思ったからです。

 

予備校の難しい授業よりも基本的な教材を反復する方が、基礎の固まっていない僕にとっては効果的だと思いました。

 

さらに体調不良でドロップアウトすると言う受験の負けパターンにはまったことを言うと、何がいけなかったのか、この塾で勉強以外のいわゆる場外戦でどのような指導をしているのかを話してもらいとても驚きました。

正直こっちの方が決め手だったかもしれません(笑)。

 

自分専用の自習机、塾とは思えないアットホームな感覚、毎日のごはんの話を聞くうちに、もうこの塾で1年間頑張りたいと言う気持ちになっていました。

 

そして入塾を決め、家からは遠いため近くの部屋を借りて一人暮らしで通うことに。

初日に1年間の計画を立ててもらい、僕の生活が始まりました。

 

この1年は、山あり谷あり、そして自分の甘さ弱さが嫌と言うほどわかった1年でした。

 

勉強面では、大逆転勉強法の真髄の1つである反復についての意識が変わりました。

 

ここに来る前から問題集は繰り返し解くと良いとは聞いていたので2、3回繰り返していました。

 

模試や授業の復習もしてはいましたが、この塾の反復はそんな程度で終わるものではありませんでした。

 

10回、20回はもちろん、100回、200回、いやそれ以上の反復は当たり前なのです。

 

歴代の卒塾生の方の教材や合格体験記を見て、衝撃を受けるとともに、いかに自分が今まで低い基準で満足していたのかを見せつけられました。

 

数学の白チャートは問題を見た瞬間に解き方が分かり、英語は、英文を読んだ瞬間から日本語訳がすらすら出てくる。

 

何百回も音読する、化学の一問一答も最初は半分も答えられなかったのを、ノータイムで言えるように反復しました。

 

そうすると初見の問題でも「あ! これは、白チャートの問題と似てる」とか、「これ、覚えたところがそのままや!」と、見抜けるようになっていきました。

 

勉強が楽しくなってくると、

勉強に対する気持ちも、have toからwant toに変わり始めました。

 

受験勉強を通してテーマを乗り越える!

 

体調・メンタル面でも、自分の弱さと向き合わなければいけませんでした。

 

今まで散々体調不良と書いてきましたが、それも受験と言う観点では言い訳に過ぎません。

 

体調を崩さないために、先生から足湯や鼻うがいなど教えられました。

 

最初は効果が出ず、本当にこんなことが意味があるのかと思いましたが、信じて続けていくうちに、夏あたりから徐々になくなり今ではすっかりなくなりました。

 

私情を挟まず信じてやり続けることが1番です。

 

もちろん厳しく言われることもありました。

 

「体調が悪いからしょうがないね」と、言われたら、その時は優しく接してくれてるように見えますし、僕も楽です。

 

しかし、それを自分のテーマとして、この1年で乗り越えないといけないね。

社会に出てからもそのままだと、信頼される大人になれないよ、と言われたのです。

 

この時、このままではいけないと思いました。

 

勉強が思うように進まず泣いていて大学生に話を聞いてもらっている時も、僕はてっきり先生に慰めてもらえると思っていました。

 

でも、それも結局泣いて話を人に聞いてもらうのは楽な方を選んでいる、

いくら人に話しても結局は、勉強することでしか解決できへんでと言われたときに、自分はこれまでの人生で常に楽な方を選んできたのだと痛感しました。

 

勉強に対する意識は、毎日行われるラジオの会に出ることで徐々にやる気が出てきました。

 

この会では、

勉強の具体的な話はもちろん、

 

なぜ勉強するのか?

なぜ大学に行くのか? 

過去の塾生の合格体験記、

過去の偉人の話など、

 

あらゆる角度から自ら勉強したい! と思える内容が聞けました。

 

さらに、毎日塾で食べるごはん、時々スタッフが入れてくれるコーヒー、ウォーキングの会など、挙げればキリがないのですが、受験生をサポートしてくれる企画やスタッフの方のおかげで毎日塾に通ことができました。

 

10時間以上勉強した日もあれば、夜からしか来ない日など、ほんとにいろんな日がありましたが、現役の時のように、そもそも引きこもって先生に顔を見せない、と言う事はありませんでした。

 

そうさせるだけのものがこの塾にはありました。

 

こうして受験本番を迎え、試験で全力を出し切り合格することができました。

 

まだ、自分は先生から見ると基準が甘く、弱いところもあります。

 

大学では自分の弱さともっとしっかりと向き合い、先生やスタッフの方から受けた恩を、今度は自分と出会った人が元気になれる存在になって、返していこうと思います。

 

1年間ありがとうございました。