『1対1対応の演習』をオススメしてない理由とは…?
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『1対1対応の演習』をオススメしない理由は、挫折しやすいから

2019年12月1日

2019年12月2日

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こんにちは、ミスターステップアップの村田です。

今回は、『大学への数学』というシリーズにある、『1対1対応の演習』という問題集について、話をしていきます。

先に結論を言うと、ミスターステップアップでは、この『1対1対応の演習』の教材をあまりオススメしていません。

受験生から、「なぜなんですか?」という質問をよく受けるので、このテキストの特徴とともに、私たちが受験勉強において大切にしていることをお伝えしていきます。

そして、数学の勉強法を3つのステップに分けて、具体的な数学の勉強の進め方についてもお伝えしていきます。

1.『1対1対応の演習』の概要

まずは、『1対1対応の演習』の概要を見ていきましょう。

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1-1.『1対1対応の演習』の特徴

受験勉強の問題集に『大学への数学』というシリーズがあります。
『1対1対応の演習』は、このシリーズのテキストです。
タイトルの通り、一つの例題につき、一つの演習問題が対応しているというテキストの構成になっています。
ⅠAⅡBを合わせると498題、Ⅲまで合わせたら720題と、問題数が多いのが特徴です。
また、一つ一つの問題も、難易度が高いものが多いので、このテキストを「完ぺき」にしようと思ったら、かなりの時間がいりますし、完ぺきにできる受験生はほとんどいません。
 
また、演習部分については、本編の内容とは別冊になっているのも特徴の一つです。

1-2.『1対1対応の演習』の問題数

では、『1対1対応の演習』には、どのくらいの問題数があるのかを具体的に見ていきましょう。数学ⅠAから数学Ⅲまで、それぞれの分野毎に、以下のような問題数になっています。

Ⅰ…例題53題、演習50題

A…例題54題、演習54題

Ⅱ…例題83題、演習83題

B…例題59題、演習59題(そのうち19題は、ⅠAⅡBの融合問題)

Ⅲ…例題75題、演習75題(微分積分編)

Ⅲ…例題36題、演習36大(曲線、複素数編) (そのうち6題は融合問題)

1-3.『1対1対応の演習』のレベル

『1対1対応の演習』は、センター試験レベルから難関レベルに対応しています。

しかし、誰もがこのテキストを使ってセンター試験に立ち向かえるかといえば、そうとは言えないでしょう。かなり上級者向けの内容になっています。

少なくとも、すでに一冊の問題集を完璧に終わらせている人が使うような、受験の中盤向けの問題集です。

それも、完ぺきにこなすといった視点で見れば、受験本番で使えるものにするには、難易度が高い問題が多くあります。

また、数学が得意な人にとっては、難問を解く楽しみのようなものはあるのかもしれませんが、それは受験勉強における本質ではありません。

数学を基礎から勉強しようという人向けのテキストではないので、注意してください。

2.質問:なぜ、「大逆転勉強法」では、『1対1対応の演習』をおススメしていないのですか?

ここまでも述べてきたように、受験勉強においては、成績を上げるために、難問を解くよりももっと大切なことがあります。

それは、「一冊の教材を完ぺきにすること」です。

結論を言いますと、『1対1対応の演習』をあまりおススメしていないのは、「一冊の教材を完璧にする」ことが難しく、挫折してしまう受験生をあまりにも多く見てきたからです。

このシリーズのテキストは、進学校に通っている受験生たちの間でよく使われています。

「あの人も使っているから、自分もそれにしようかな」という感じで選ぶみたいですね。

受験勉強のための問題集を選ぶには、注意すべきことがあります。

それは、「大逆転勉強法」でもお伝えしている通りですが、受験勉強のタイミングによって課題は変わっていくということです。

受験勉強を始めたばかりの「序盤」は、比較的やさしい問題や基本的な問題をたくさん解く期間です。

ですから、『白チャート』『黄チャート』といったカンタンな問題集を完璧にしていくことが重要になります。

このレベルの基本的なことがちゃんと頭に入っていなかったら、いずれ途中で挫折してしまうからです。

基本もできていないのに、「友達が使っているから」という理由だけでこの『大学への数学』を使っても、結局、中途半端にしか使いこなせません。

それが理由で挫折してしまった、という声をよく聞いてきました。

自分より賢い人が使っているから憧れて「自分も…」と手を出したくなる気持ちもわかりますが、そういった動機の場合は立ち止まってほしいですね。

そして、自分の状態を確かめてほしいのですが、この『大学への数学』を使いたい場合の前提条件は、基本的なテキストを完璧に終わらせているということです。

基本的なことをひとまず完成させ、教科書レベルの問題ならスラスラ解けるぐらいにまで到達できているなら、次の段階の勉強法に切り替えていけるからです。

基本を完璧にしてから応用へ進めば、挫折することはありません。

では、基本を完璧にした次の段階では、どんな勉強をしていけばいいでしょうか。

当塾では、基本を終えたら、次は標準レベルの応用問題、そして、難問レベルの問題へとステップアップしていきます。

その際、「大逆転勉強法」では、2冊目の問題集として『実力UP!問題集』をおススメしています。

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『実力UP!問題集』 は、問題と解答が1対1対応になっているので進めていきやすいんです。

『大学への数学 1対1対応の演習』もタイトル通り「1対1対応」になっていますが、内容を比較すると、問題の質が『実力UP!問題集』の方が、やや易しいです。

問題レベルも、テキストの中で、☆(1つ)、☆☆(2つ)、☆☆☆(3つ)のマークで3段階に分けられていています。

「数学が苦手だけど、なんとか基本を終わらせた」という段階の人は、『実力UP!問題集』の☆(1つ)か、☆☆(2つ)の問題からスタートして、最終的に☆☆☆(3つ)の問題にまでレベルを上げていくのを目標に取り組んでください。

そうすると、どんどん数学の実力がついていきます。

『大学への数学 1対1対応の演習』も1対1対応ですが、ページの下の方に載っている演習は別冊になっています。

当塾では、セルフレクチャー* という勉強法で指導しているのですが、別冊になるとセルフレクチャーがやりにくくなる、という難点があるんです。

→*セルフレクチャーとは?

こういった点も、当塾ではおススメしない理由の一つです。

『大学への数学』は難度の高い問題が多いこともあり、途中で挫折する可能性が高いんですね。

さっきもお伝えしたように、受験生には「教材を完璧にすること」を何より大事にしてほしいのです。

「そうは言っても、難しい問題を解かないと成績が上がらないのでは?」という疑問もあるでしょう。

そういった不安から、難しい問題を解きたくなるんだと思いますが、大丈夫です。

『実力UP!問題集』を完璧にできたら、成績は十分、上がります。

この問題集を反復しただけで数学の成績が上がり、東大・京大・医学部などに合格した受験生はたくさんいます。だから、大逆転勉強法では、『実力UP!問題集』を完璧にすることを課題にしているのです。

もちろん『1対1対応の問題集』も、“ちゃんとやれば”成績はあがりますよ。

ただ何度も言いますが、難しくて、途中で挫折する可能性が高いことが心配なのです。

いきなり、『1対1対応の問題集』の問題を解こうとしても全然できない人が多いんですね全くわからないから、全く進まないわけです。

すると結局、時間をかけたけど何一つ成績があがらなかった、という結果になります。

こういった事例がたくさんあるのです。そういった可能性を考慮してください。

その上でも、「自分はこの本を使いこなせるレベルだから絶対、挫折しない!」と言えるぐらい自信がある人は、『大学への数学 1対1対応の演習』を選んでください。そこまで言えるなら、きっと大丈夫です。

今の成績がどうあれ、普遍的に、幅広く、あらゆる問題を解けるようになってほしいと思って指導しています。

どんな問題が出ても、基本が完璧にできているから解ける、という状態です。

そのためには、難易度をちょっと落として『実力UP!問題集』が適していると判断し、塾生にはそれを使ってもらっているのです。

これが、当塾が『1対1対応の問題集』をおススメしない理由です。

3.数学力を上げる!3つのステップアップの方法

当塾では、受験勉強を3つの期間「序盤、中盤、終盤」に分けて勉強計画を立てています。

それぞれの期間で、問題集をどう使い分けるのか、どんな目標で取り組んでいくのかを説明しましょう。

「守・破・離」という言葉を聞いたことのある人も多いと思います。

「守・破・離」を、数学を解く「型」としてとらえてください。

さらに、それを受験勉強の「序盤、中盤、終盤」にあてはめて考えてみます。

その場合、それぞれにどのようなトレーニングが必要になるかというと…

期間   型    トレーニング内容

序盤 →「守」→基礎テキストで基本を完璧にする

中盤 →「破」→初見で様々なアプローチで解く

終盤 →「離」→自由自在に何にでも応用する

といった流れになります。具体的に説明していきましょう。

3-1.ステップ1 「守」 反復をして解き方の「型」を身に付ける

序盤は、基礎を固める期間です。

これは、「守」にあてはまります。

たとえば、『白チャート』のような基礎的なテキスト(バイブル本)で問われることは完璧にできる、という状態にしていくことが課題です。

セルフレクチャーをしたり、解答、解説を何度も読み直したりして、徹底的に「型」を身に付けていきます。

基本問題を徹底的に反復して、完璧にできるところまでやり遂げます。

これが、序盤期間の勉強です。

3-2.ステップ2「破」 初見の問題を解いて応用力を身に付ける

中盤は、応用問題を解いて実力を高める段階です。

これは、「破」にあてはまります。

入試では、基本の「型」どおりの問題は出ないので、「型」を破って解く練習が必要です。

基礎的なテキスト(バイブル本)では対応できない応用問題に取り組んでいきます。

そこで使うのが、2冊目のテキスト『実力UP!問題集』です。

初見の問題を見たら、その場でアプローチを考え、どれだけ臨機応変に解き方をつくりだしていけるかがポイントです。

基礎力を活かして応用力をつけ、頭の中の数学枠を広げていきます。

これが、中盤期間の課題です。

このように段階を踏んで問題のレベルを上げていくと、解く力がどんどんついてきます。ですが、これだけで受験数学の全体を捉えるのは、まだ厳しいです。

さらに、「終盤」で、入試問題や過去問を解いていかないといけません。

3-3.ステップ3「離」 型から離れて応用する力をつける

終盤は、「型」から離れて、自由に応用できる力を高める段階です。

これは、「離」にあてはまります。

「型」がすっかり血肉化し、自由自在にその「型」を使いこなせるようになったとき、「型」を離れていくことができます。

この段階までくると、「破」のレベルよりもさらに高度な問題を解けるようになります。

「1対1対応」で解いてきた問題や、それと似た問題ならすぐに解ける状態になっているので、次のステップとして、「さらに上のレベルの応用力を付けること」「『1対多』対応の頭をつくっていくこと」が課題になるのです。

これが、終盤の勉強です。

以上のような3段階の流れが、「守・破・離」の勉強法です。

当塾では、上記のように勉強期間を3つに区切って実力をつける指導をしています。

繰り返しになりますが、そのために受験生が「序盤」から「中盤」にかけてやるべきことは、基礎的なテキスト(バイブル本)を反復して完璧にすることです。

この期間の教材は、自分のレベルに合っていればどの教材でもいいんです。

ですが問題量とか、時間とか、どこを目指すのか、などにおいて全体的にバランスがいいと判断したのが、『白チャート』と『実力UP!問題集』 なのです。

もちろん、『1対1対応の問題集』を使いたい、という人は、それでも全然かまいませんが、その問題の難易度が自分には高いと感じるとか、途中で挫折してしまいそう、と思うなら合っていないと思ってください。

もちろん、難関大学を目指している人や『1対1対応の問題集』が自分には相性がいいと感じている人なら、良いテキストなのでぜひ使ってください。

4.まとめ

ここまで、

繰り返しますが、大事なことは、1冊の教材をやり遂げることです。

その視点で教材を選んでください。

まず、初見の問題を解いてみて、完全に「型」を使いこなせる状態になっていたら、どのテキストを使えばいいか、という点ではそれほど悩まなくなるはずです。

私たちは、受験生が「挫折」ではなく、「完璧にする」という経験をしてもらうことを大事にしています。

ぜひ、この基準で自分に合う教材を選んでいただけたらと思います。

今回は、『大学への数学1対1対応の演習』をオススメしてない理由についてお話しました。


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