味方にすべきは「潜在意識」。まずは「潜在意識」の存在を知ろう!
今回は、受験生にとって重要な「心」の話をしましょう。
誰しも、「心」には「表と裏」があるのです。
普段から、学校や友人のこと、将来のことなどあれこれ思いめぐらしたり、
何を勉強しようかな、どこの大学がいいかなって考えたりしますね。
そういうのを、「表」の意識、と言います。
それに対して、
心の裏側には別の意識があるんです。それを「潜在意識」と言うんです。
心のもっともっと奥にある意識ですね。
表の意識でいくら強がって、「合格するぞ!」「勝つぞ!」って言っていても、
潜在意識(裏の心)で「受験が怖い!」「やっぱりダメかも!」ってビビっていたら、
潜在意識が思っている方に進んでいくんです。つまり、
どんな勝負にも勝てないってことになるんですよ。
だから受験生の皆さんも、自分の心をよーく振り返ってみてほしいんです。
心の奥に、「やっぱり第一志望、無理なんじゃないかな」とか、
「私、どうしても数学が苦手だし・・」とか、
「模試の成績、全然上がらない!」とか、
「学校の先生に国公立はムリって言われた(泣)」とかで、
大学受験に対するマイナスの言葉やイメージ、持ってないですか?
「潜在意識」って、言い換えれば記憶の貯蔵庫です。
上記のような過去に思った経験やイメージ、
また誰かに言われた言葉などがそこに全部つまっているんですね。
そんな記憶の貯蔵庫に、こういうネガティブな言葉や考え方が入っていたら、
その考えにひっぱられるんですよ。
つまり、それがマイナスの暗示となって自分に影響を与えるんですね。
例えば、表の意識で「俺は合格できる!」と言っていても、
潜在意識では、「俺は合格できないだろうな・・」と思っていたら、
それが暗示となって自分に影響を与えるために
たとえ努力したとしても、成績って上がっていかないんです。
なぜなら、表の意識と潜在意識を比較してみると、
1:9の割合で潜在意識の方が圧倒的に強いからです。
過去に、勉強面でマイナスのことを思ったことがあれば、それが貯蔵庫に溜まり、
時間がたてばたつほど、そのマイナスが自分に影響を与えるようになります。
例えば、「自分は勉強できない」「国語が全然ダメ」「数学が苦手」
「英語、嫌い」って思ったことがあって、それをそのまま放っておくと、
それがマイナスの暗示となって、上昇したくても勝手にブレーキを踏むことになり、
「勉強ができない自分」「国語がダメな自分」
「数学が苦手な自分」「英語が嫌いな自分」のままでいようとするんですね。
そうして「マイナス」の状態から抜け出せなくなります。
そんなの困りますよね?
せっかく、一生懸命勉強しているのに。
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でもね、安心してください。
この潜在意識に溜まっているマイナスの言葉や考え方って、
プラスに変えていくことができるんです。
プラスに変わって、潜在意識が自分の味方になってくれたら、
ものすごく良い状態になると思いませんか?
想像してみてください。
自分の記憶の貯蔵庫にプラスの言葉やイメージがいーっぱいあるとしたら?
つまりプラスの暗示が自分にかかっている、そんな状態だったらどんな気分ですか?
「私は勉強が得意だ」「勝ち方もいっぱい知っている」
「自分は受かる気がする」「絶対合格できる」って、
思っているんですよ。
そういう状態になった受験生は、現状が少々悪くても、
心の奥では「必ず合格できる」って信じているので、すぐに挽回できるんです。
努力したことがそのままストレートに反映されるので、
成績もどんどん伸びていくんです。
そういうプラスの暗示にかかっている状態になりたいですよね?
そうなるためには、マイナス暗示だらけの過去の自分ではなく、
プラスのイメージを持つ新しい自分に変わっていかないといけないんです。
つまり「潜在意識」にあるマイナスをプラスに変換しながら変わっていかないといけない。
そういうやり方でないと、本当の意味で変わっていかないんです。
変わるための第一歩は、適切な「目標設定」
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では、ここから変わるための方法を説明しましょう。
何から始めるか、と言うと、
「目標設定」なんです。
目標の立て方が重要なんですよ。
まず目標は、自分が「確実にできること」にしてください。
そして、
それを実際に毎日実践していきます。
例えば、英単語を一日10個覚える! 10個が多いなら、3個でもいいです。
英文を毎日音読する。最初は10分とか、5分でいいんですよ。
数学なら、必ず毎日1問、解法を暗記する。実際に解いてみる。
これぐらいのレベルの目標設定にしてください。
例えば、はりきって50個覚えるぞ! って言っても、
結局はできない目標ですよね。 毎日50個を確実に覚えるんですよ?
「一日50個覚えるぞ!」と高い目標を決めても
潜在意識から、「50個なんて、そんなんムリやん」って声が聞こえてきませんか?
そうすると、潜在意識の方が影響が強いから、「ムリや」が勝つんです。
そういうのを逆戻し現象とか、リバウンドって言ったりするんですが、
そういう状態になると、目標を達成するまで継続できなかったりするんです。
だから、目標設定は、確実にできることに決めてほしいんです。
必ず、守れること。
自分ならどんな目標ならできるか? と考えてください。
「英単語を一日10個は覚える」を目標に決めたら、
それを毎日繰り返すんです。
とにかく3か月は続けてください。
まず3日、3週間、3か月を節目にして確実にやるんです。
「私にできるかな?」って不安になりそうですか?
あなたは受験生として行きたい大学があるんですよね?
「いい大学に行きたい」、
「レベルの高い大学に行きたい」って本当にそう思っているなら、
自分が決めた目標に向けて、確実に実践することです。
実践しないと、志望大学は近づいてきませんから。
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「本当に、英単語を1日10個でいいの?」
逆に、「本当にこんなペースで大丈夫?」
「1日10個のペースでは受験に間に合わないんじゃない?」って、
心配になる人もいるかもしれませんね。
人って、早く変わりたい、早く成績上げたい、早く結果だしたい、と思うと、
急激に無茶な計画をたててそれをやろうとするんだけど、
その無茶な行動が反動となって、
リバウンドしてしまったり、止めてしまうことがあるんです。
だから、受験勉強を始めてまだ日が浅い人や、
受験勉強に対して自信がない状態の間は、
最初は潜在意識を味方につけるためだ、と思って、
丁寧に、ゆっくり確実に、目標達成に向けて実践していくことが大事なんです。
できることを確実にやっていってください。
なぜなら、「潜在意識」を味方につけて育てていくポイントは、
「できた!」と思う成功経験をたくさん積むことだからです。
それは、もちろん英単語だけじゃなく、
英語長文を読む場合も同じですよ。
いきなりレベルの高い英語長文を読み始めて、
結局、「私、英語読めないよ~」ってなってしまうのが良くないんです。
「読めた」「できた」って思えるぐらいのやさしい長文から始めていくんです。
だから何の科目であっても、いきなりハイレベルに向かっていくのではなく、
自分にできそうなレベルで、
一日10分からスタートしたらいいんです。
そこから「できた!」っていう成功体験を積みながら、
徐々に20分、30分と増やしていけばいいんです。
それを続けていくと、
潜在意識にだんだん「できる!」っていう暗示が増えていって、
「自分ってダメなんじゃないかな・・」って思っていた部分が、
「自分って、大丈夫な気がする」
「私、受かる気がする」って思えるようになっていきますから!
こんなペースで進めて受験に間に合うのか、気になりますか?
この方法を勧めると、
「こんなにやさしいレベルからスタートして、自信がつくんですか?」
「このペースで本当に間に合うんですか?」
と不安を感じる人もいるかもしれませんね。
でも、大丈夫です!
レベルをやさしめ、ペースをゆっくりめに設定するのは
序盤のうちだけです。
あなたが目指す高い目標があって、
それに向けてどんどんやっていきたいって焦る気持ちがあるのは分かります。
それでも最初のうちは慎重に、丁寧にやってください。
始めたばかりのころは、
うまくいかなかったときのことを、まだ潜在意識で覚えているんです。
記憶の貯蔵庫には、まだマイナスの暗示があるんですね。
だから、それらを確実にプラスに変えていくことが大切なんです。
最初は伸び悩んでいたとしても、ちゃんと続けていれば
学習の習得度はある瞬間からグッと伸びていきますから、大丈夫!
だから、それまでは達成しやすい目標にしてください。
テキストや問題集で実践するなら、薄くて反復しやすい本を選ぶんです。
まちがっても、分厚くて高度な本ではなく。
薄くて、自分のレベルにあった本を何度も反復してください。
そうして、その問題集を100%完璧に仕上げるんです。
100%に近づいていくにつれて、
苦手意識や「できない!」ってマイナスの意識がだんだん減っていきます。
そして、100%完璧になったら、
「自分はできる!」って自信が湧きあがってきます。
すると、「自分は絶対解ける」、「合格できる」、「100%イケル」って
心の底から思えるようになります。
あなたの潜在意識の中がプラスの暗示でいっぱいになる、ってことですね。
そうなると、本当に変わっていくんですよ!
この状態になったら「合格体質」はすぐソコです。
潜在意識がプラスでいっぱいになってからは加速度がついてきます。
その状態になったらスピードを上げていっても大丈夫。
勉強するほどにグーーッと一気に伸びていきますから!
関数のグラフみたいに、最初はゆっくりめのカーブだったのが、
途中からグッと加速して上に伸びるんです。
そういうステップを踏んで、ゆるぎない自信がついていくと、
心理的にも強くなれます。
受験は心理戦っていいますから、かなり心強い状態です。
そうなると自分でも驚くほどの
ひらめきとか直観力も働いてくるんです。
こういう状態を、受験に強い「合格しやすい体質」と言います。
このような「合格体質」になるには、
先ほどの潜在意識を味方につける勉強法が不可欠なんですよ。
だからぜひ、あなたもこの「合格体質」へと体質改善して、
「大学合格」とつかみとってください。