こんにちは、柏村です。
今回は、勉強計画の立て方についてお話します。
受験生にとって勉強計画は大切です。
ただ、目の前にある勉強だけをやっていても、結果につながらないことがあります。
教科全体のバランスをとる必要もありますし、試験当日までに、試験範囲を全部終えていないといけません。
のんびりやっていて、間に合わなかったら意味がありません。
勉強計画を立てる際、受験生にはぜひ知っておいてほしい大事な視点やチェックポイントがあります。
この記事ではそれらについて順にお伝えしていきます。
1.勉強計画を立てるときの3つのコツ
まずは、勉強計画を立てるときのコツを3つお話します。
コツ①:全体像を知る
受験勉強を進めていく際、その全体像を知っておくことは大切です。
よく受験生から、
「英語はもう少し多く勉強した方がいいですか?」
「この参考書は6月までにやった方がいいですか?」
という具体的な質問をもらうことがあるのですが、こういう質問には、その人の受験勉強の全体像があって、初めて答えられるものです。
もちろん、英語、数学、国語、いずれも得意にしておいた方がいいですし、勉強時間は長いに越したことはありません。
ですが、そういう答えでは、「一日に何時間勉強しても足りない気がする…」ということになっていまい、どれだけ勉強しても不安が消えません。
コツコツと続けていくことができない「ムリな勉強法」になってしまいます。
続かないと潜在意識が目覚めません。
そうして自信がなくなってしまう、という悪循環になってしまうのです。
ですので、
- 英語はどれぐらい勉強したらいいか
- 試験当日、何点とったらいいのか
- どの参考書をやるべきか
- この教材をいつ終わらせるべきか
こういった質問の答えを探すときは、全体像をまず明らかにしてください。
ただ、「たくさんやればいい」とか「得意にした方がいい」とか、そういった漠然とした目標だけでは、全力を注げなくなります。
「何をどれぐらいやるべきか」は、それぞれの教科ごとの全体像を知っていくことで、自ずと見えてくるものです。
コツ②:バランスをとる
次は、受験教科のバランスをとることです。
たとえば、「英語が苦手だから、英語ばっかり勉強する」とか、「数学を得意にしたいから、数学ばっかり勉強する」というような偏った時間の使い方をしていませんか?
偏った勉強の場合、どれだけ勉強しても、その教科は得意になりますが、勉強していない教科が全然成績があがりません。
結局、バランスが悪いことが原因で不合格になってしまう、と言うことが起こります。
受験勉強では、苦手教科をつくらない、ということが非常に大切です。
一日の中でも、序盤期間の中でも、何をどれぐらい勉強するか、というバランスには注意をしてください。
コツ③:優先順位を明確にする
受験教科になっているものは、英・数・国・理・社 どれも大事です。
だからといって、どの教科も平等に勉強する、同じ時間勉強する、というのは、あまり良い計画とは言えません。
英語は、文系、理系、どちらの受験生も長めに時間をとるべきですが、社会は、あまりやりすぎない方がいいです。
社会オタクになってしまうと、不合格になる可能性が高いです。
そういう意味で、自分はどの教科を優先するべきなのか、また教科も同様に、英語を勉強するなら、単語、熟語、文法、音読、どれを優先するべきなのか、を、自分で把握しておく必要があります。
なぜなら、何を勉強しようかな、と迷っている時間がモッタイナイからです。
たとえば、たまたま今日は用事があって勉強時間が少ししかとれないときもあります。
そんな日でも、最低限どれぐらいの勉強はやっておこう、とわかっていると焦りません。
逆に、休みの日だから勉強時間が多くとれるなら、普段の勉強に加えて何の勉強するのかが、すんなり決まるとスムーズに勉強に入っていけます。
どんな状況でも、自分にとって大事な教科や優先順位が頭に入っていたら、「その日一日の勉強」というものが効率よく進めることができるのです。
2.絶対に失敗しない勉強計画の立て方
せっかく計画を立てても、やる気があがらない計画になってしまうことがあります。
また、計画どおりに進められなくて、挫折感を感じてしまうと逆効果です。
そういう失敗をなくすために、計画を立てる時、どんな視点を持てばいいかをお話します。
「SMARTの法則」を聞いたことがありますか?
計画を立てるとき、このSMARTの法則の視点をもつことで、失敗を防げます。
SMARTの各文字が、そのまま5つのポイントの頭文字になっています。
- Specific:具体的、わかりやすい
- Measurable:計測可能、数字になっている
- Agreed upon:同意している、達成可能な
- Realistic:現実的で、結果志向
- Timely:期限が明確、今日やること
これら5つの法則にそって、どんな目標をたてるべきかを説明しましょう。
Specific :具体的、わかりやすい
ポイントの1つ目は、具体的に、わかりやすく計画する、です。
たとえば、計画のゴールに「英単語を極める」と書いたとします。
聞こえは良いですが、どうなったら達成できたことになるのか、わかりにくいです。
何をもって極めたことになるのか、単語帳を完璧にしたときか、辞書を完璧にしたときか、英語から日本語にできたらOKなのか。
日本語から英語に訳すのも含むのか、派生語も完璧にするのか、と言った、どこまで完成したら極めたことになるのかを具体的に決めておかないといけません。
計画は具体的に、何を目指して、何を何回やるのか、わかるように書きましょう。
たとえば、
「このページを7回反復する」
「英語から日本語へスラスラ言えるようになる」
など、その日に勉強することも、目指すゴールも、具体的な言葉にして計画をたてていきましょう。
Measurable:計測可能、数字になっている
2つ目のポイントは、数字で表現することです。
たとえば、反復回数ですね。
ただ、今日の勉強計画が「反復する」だけでは、何回反復すればいいか曖昧です。
ですから、「大逆転勉強法」では、7回反復しましょう、と言っています。
また、数値で計測できるようにしておけば、全体を100としたら、そのうち「今50ぐらい進んだ」「今週で70まで進める予定だ」と、進捗状況を数字で表すことができます。
そうすれば、自分の現在地も、ゴールまでの必要な量もイメージできます。
ダイエットする人でも同じですが、成功する人は、記録を毎日残す人です。
ある日突然、急にやせた、ってことはありません。
毎日の差は少しだけど、1週間、1か月、3か月単位で見ると結果が出ているとわかる。
だから、モチベーションを保つことができるのです。
そういうメリットがありますので、計画もゴールも数字にすることが大切です。
Agreed upon:同意している、達成可能な
3つ目のポイントは、達成できそうであること。
勉強に限りませんが、無茶な計画をたてると3日も続きません。
続けられそうにない計画や、途中で挫折するような計画は、はじめからやらないようにしてください。
それでは潜在意識によい影響がないからです。
必ず自分ができそうなこと、達成できそうな計画にしましょう。
「必ずできること」をやっていくから、潜在意識が目覚めるのです。
Realistic:現実的、結果志向
4つ目のポイントは、自分が立てた計画は、現実的に進めていかなければならない、ということです。
無茶な計画はダメです。
ぼんやりとした曖昧な計画も意味がありません。
あまりにも夢見がちで、空想的な計画では、実行しても結果が出ません。
現実的で、計画通りに実行できたら結果につながるような計画を立ててください。
Timely:期限が明確、今日やることがわかる
ポイントの5つ目は、中身にこだわること、です。
計画は“ゴールからの発想”で、内容を決めていくことが大切です。
ゴールの状態になるためには、何が必要かを逆算して、「今日やるべきこと」「今週中にやるべきこと」を導き出していきましょう。
以上、5つの視点を持って一日、一週間、一か月の目標を言葉・数値にして表現しましょう。
計画をいったん立てたら、SMART 5つの視点で計画の中身をチェックすれば、曖昧な部分、無茶な部分が見えてくるはずです。
- ゴールの目標
- 序盤の目標
- 今月の目標
- 今週の目標
- 今日の目標
それぞれがズレていないかどうか確認してみてください。
もちろん、計画に縛られすぎ、こだわりすぎでは、柔軟性を失いあまり良くないですが、最初の内はこの「SMARTの法則」を活用して、スマートな受験生を目指しましょう。
3.勉強計画は戦略的に!「序盤→中盤→終盤」の流れに乗って合格へ
次は、勉強計画について戦略的な話をします。
まず大事なのは、最初の入試までの計画です。
多くの人にとって、最初の入試は共通テストになると思います。
ですので、計画を立てるときは、今日から共通テストまでの日数をカウントしてください。
そして、その合計日数を3分割するのです。
たとえば、共通テストまでを180日とすると、3分割すると60日ずつになります。
それらを、「序盤、中盤、終盤」と振り分けます。
今日から60日までが、序盤です。
61日目から120日目までが、中盤。
さらに121日目から共通テストまでが、終盤です。
これは、どの時期から始めて同じです。
ただもし今、高校1年生で、1年生の時点から考えるのであれば、1年ごとにどのように進めていけばいいか、と考えた方がいいです。
受験勉強を、春からでも、夏からでも、だいたいこの目安に従って計画を立てていくと、ムリなく自分の学力に合わせて成績を高めていくことができます。
では、それぞれの時期に何をやるのかを説明しましょう。
序盤にやるべきこと
序盤にやるべきことは、基礎固めです。
英語で言えば、英単語、英熟語、音読。
時間があれば、英文法の勉強など、中盤の勉強を一部先取りしてやってもいいですね。
数学なら、計算問題がスラスラ解けるようにする、公式や解法をしっかり覚える。
現代文なら、漢字の読み書き、意味など、語彙の強化。
古文なら、古文単語や古典文法を覚える。
こういったことを徹底的にするのが序盤です。
序盤は、いかに効率よく基礎知識を固めていけるかがポイントです。
基礎なんてカンタンだといって、序盤をおろそかにしている人や、基礎を100%完璧にせず、80~90%ぐらいの段階で次に進みたがる人がいます。
この基礎をガチガチに固めておく、ということが、今後の中盤、終盤の勉強を積み上げていくときに効いてくるのです。
中盤、終盤の勉強を2回、3回と繰り返していくときに、グラグラ揺れるか揺れないかは序盤で決まる、と言っても過言ではありません。
序盤は暗記事項が多く、わからないことも多く、無味乾燥な勉強になりがちです。
そのため、なかなかやる気が続かなかったり、やる気の上がり下がりが激しくて、結局やめてしまったり、ということが起こりやすい時期です。
ですが、最初の段階で基礎をガチガチに固めていく意味はかなり深いです。
スタートダッシュとして、受験勉強の勢いをつけていく時期でもあります。
中盤、終盤は、その勢いを借りて、乗り越えていけるのです。
そういった基礎知識がしっかりしていると、中盤終盤の応用や過去問を解けますし、知識と知識がつながって、わかるようになる感覚を得ていけるようになるのです。
そういった点からも、序盤は一番しんどい時期かもしれません。
序盤はしんどいな、ツライな、面白くないな、と思うことも多いと思いますが、自分が思うことは、他の受験生も同じように思っているのです。
だからこそ、序盤の間は我慢して、つらい時期を乗り切ってください。
乗り切ることができたら、中盤、終盤はもっと楽になっていきます。
序盤は、最初のこらえどころだと思って、がんばってください!
中盤にやるべきこと
中盤は、基礎を固めたうえで応用しながら進めていく、という段階です。
英語でいえば、下線部和訳をやったり、長文を読んだり、英作文をしていきます。
数学でいえば、基本的な問題を2,3つ合わせたような応用問題を解いていくことです。
現代文なら、読解問題、古文は古文常識、音読を取り入れていきます。
そして、問題演習するうえで自分に足りない知識が出てきたら、随時補っていきます。
中盤はどんどん問題を解いていくこと、応用問題に慣れていくことがポイントです。
終盤にやるべきこと
最後の仕上げが、終盤です。
終盤は、過去問を解いていく期間です。
まずは、共通テストの過去問を解きつつ、私立、二次試験の問題を解いていきます。
序盤中盤の間に、基本の教材が完成しています。
反復回数も多くできた教材もあると思います。
ですので、過去問を初めて見たときに、自分が今までやってきた問題と似ている問題はないかな、自分が覚えた単語が出ていないかな、という視点が必要です。
つまり、過去問と問題集をつなぎ合わせていくのです。
終盤の最初のうちは、思うように進まなかったり、点数につながらなかったりします。
なぜなら、参考書を完璧にしても、すぐに過去問が解けるわけではないからです。
参考書を完璧にしたら、次にもう一つ踏むべき段階があります。
それが、完成した参考書と過去問をつなぎ合わせていく、ということ。
ここがしっかりつながってくると、参考書の問題と入試問題が似ていることに気づけるんです。
だから点数につながり、成績が上がっていくのです。
それは、中盤で反復していないとできませんし、過去問と参考書のつなぎ合わせ、ということをやっていかないと、なかなか成績は上がりません。
そういったことを意識して過去問を解いていくのが終盤の勉強法です。
過去問を解いていく中で自分の弱点が見つかれば、もう一度さかのぼって、序盤中盤で勉強した中に抜けモレがないか、という目線で確認してください。
やってきたことの穴を埋めていくのです。
問題を間違える、ということは、それと似た問題やその周辺にある知識が抜けている、ということでもあります。
空いた穴を埋めていかないと、いつまでも同じ問題で間違えてしまいます。
ですので、早めにきちんと克服しておきましょう。
また、過去問を解くときは、問題の分析や研究、数をこなし慣れていくこと、時間配分の練習も大事です。
ただ、やみくもに過去問を解いていくのではなく、自分のクセや弱点の克服、過去問研究、どんな問題が出そうかという予想にも意識を向けて、目的をもって勉強しましょう。
以上が、「序盤、中盤、終盤」の勉強法の流れです。
それぞれの時期の意味や目的を戦略的に理解しておいてください。
勉強計画の立て方についての動画はこちら
4.勉強計画を立てて実行する際の2つのポイント
勉強計画を立てた後は実際に実行していきます。
その際のポイントが3つありますのでそれをお伝えします。
ポイント①:期間の長さは柔軟に変更OK!
勉強できる日数を3つの時期に分けて計画しますが、大事なのは、期間の長さではなく、それぞれの目的です。
ですので、厳密に期間を三等分しなければいけないわけではありません。
三等分というのは、おおまかな目安です。
自分の状況で柔軟に変更するのはOKです。
たとえば、序盤の教材が終わったら、中盤の教材にどんどん進んでいってください。
180日としたら、一つの期間は60日になりますが、60日間序盤をやりましょう、ということではなく、遅くてもここまでには終わらせましょう、ということです。
つまり、締め切りのようなものですね。
締め切りより早く終われば、中盤に進んでもいいのです。
中盤が速く終われば、終盤に進んでもかまいません。
つまり、序盤、中盤、終盤は基本的な軸ではありますが、自分の状況に合わせて、柔軟に変えていってもOKです。
たとえば、自分にとって苦手な教科を早めに初めてもいいのですし、あまり重要でない教科を遅めにスタートしてもいいのです。
文系の人にとっての理科、理系の人にとっての社会など。
共通テストしか使わない教科とか、共通テストで高得点を望んでいないなら、序盤の時期に5教科を一斉に始めるのではなく、入試で一番必要な英語と数学をはじめてから2か月後から国語を始める、というような変更は可能なのです。
手広く始めるより、まず大事な英語と数学、入試の肝なる教科を固めていった方が、長い目でみて、合格に近づいていくこともあります。
そういったことも考慮して、自分に合った勉強計画を立てていってください。
ポイント②:勉強内容はゴールから逆算して具体的に!
勉強内容は、ゴールからの発想で逆算して決めていきましょう。
細かく言えば、『合格英単語600』を60日で終わらせたいなら、一日最低でも10個は覚えないといけません。
『ドラゴン桜式数学力ドリル』を2か月で終わらせたいなら、1週目はだいたい何日で何ページ終わらせる、2週目は何日で何ページ…と、ゴールから逆算していくのです。
そういった計算をして、入試までに何をどれぐらいやるべきか、今月、今週、今日、何をやるべきかを具体的に出していきましょう。
これらを総合してイメージできると、
「今日1日30分勉強したから、もういっか」、
「今日は4ページも進んだから、もういっか」、
と、なんとなくの気分で勉強量を決めることはなくなります。
「今日、何ページ進めば、いつまでに全て完成するのか」
「序盤でやりきらないといけない教材を、このペースで進めていて終わるのか」
が、常に頭の中で明確になります。
理想は、自分の現在地とゴールまでの距離が頭の中に入っている状態です。
自分のやるべきことを自分で把握できていないと、常に「これでいいのかな」と不安になって、やる気が下がったりしてしまいます。
そんな不安に負けて、やる気を下げていると、それだけ計画から遅れてしまいます。
入試までにやるべきことは何なのか、今月、今週、今日、やるべきことは何なのかを毎日紙に書き出して、計画をたてていけるようになりましょう。
勉強しながら、ズレてきたな、遅れてきたな、と思ったら、柔軟に調整しながら、今の自分に合わせた計画に変更していくことです。
いったん計画を立てても、随時調整しながら合格への最短ルートを走っていってください。
5.入試までの勉強計画はどれぐらいまで変更してよいか?
次は、書籍『改訂版 E判定からの大逆転勉強法』を読んだ方からの質問にお答えします。
受験勉強の計画の立て方について、このような質問をいただきました。
こんにちは、『改訂版 E判定からの大逆転勉強法』を読みました。
その中で、教材の進め方について質問があります。僕は今、高校三年生で、東大を第一志望としてします。
この本の勉強法にしたがって入試本番まで勉強を進めていきたいと思っています。
指示通りに序盤から日数を決めて進めていくと、
僕の場合、序盤、中盤、終盤それぞれ約2か月ほどになります。そこで、各教科の勉強法とも照らし合わせて気づいたのですが、
特に英語の中盤はやるべきことがたくさんあり、
中盤の約2か月でやり遂げられるか心配になりました。そこで思ったのですが、序盤で勉強すべき教材を何度も反復練習して完璧になったと実感できれば、序盤の予定終了日数(約2か月)に達していなくても、そこからすぐに中盤の勉強に移っても大丈夫でしょうか?
例えば、次のような勉強計画ではいけませんか?
- 序盤:40日
- 中盤:90日
- 終盤:60日
回答をよろしくお願いします。
結論から言うと、「変更しても、かまいません」
3で割って2か月、というのは目安にすぎません。
序盤を、遅くても2か月以内に終わらせるようにしてください、という意味です。
遅くても、いつまでに完成させなければならない、と言うことが分かると、1か月、1週間、1日にどれぐらいやらなければいけないのか、が計算できます。
具体的に一日に何ページ進まなければならないか、という目安を算出するためのものです。
実際にやってみて、思ったより早く進んだのであれば、前倒ししていってかまいません。
その分、中盤に時間をかけられるので、中盤にエネルギーを注いでかまいませんし、また中盤も思ったより早く進めば、前倒しして終盤を進めていってもかまわないのです。
そうすると、終盤の過去問の研究もたくさんできます。
よくないのは、焦ってどんどん先に進めていってはみたけど、結局何も身についていない、完璧にできていない、反復回数も少ない、といった状態です。
そうではなくて、本当に完璧になっているのであれば、2か月まるごと序盤に使わないで、どんどん先に勉強を進めていってもらってかまいません。
6.まとめ
本記事では、勉強計画の立て方と実行の際のポイントについてお伝えしました。
- 勉強計画を立てるときの3つのポイント
- 絶対に失敗しない勉強計画の立て方
- 勉強計画は戦略的に!「序盤→中盤→終盤」の流れに乗って合格へ
- 勉強計画を立てて実行する際の3つのポイント
- 入試までの勉強計画はどれぐらいまで変更してよいか?
計画は、あくまで計画です。
実際に勉強を進めてみると、思った通りにいかない、とか、思った以上にラクに進んだ、ということがあります。
そういったことは普通のことですので、その都度、きちんと軌道修正をしながら今日、何をすべきかを毎日、自分に問いかけてください。
そうやって、ムダなく効率のよい勉強ができるように自分を整えていきましょう。
勉強計画の立て方について、さらに詳しく知りたい方は、『ゴールから発想する合格手帳』も参考にしてください。