【日本史勉強法】偏差値44から京大に合格した効率的な勉強法

金閣寺
この記事を書いた人
柏村 真至

柏村 真至

京都大学文学部卒。浪人が決まった春、受験の達人南極老人に出会い、逆転合格を果たす。『E判定からの大逆転勉強法』などを執筆し、一躍カリスマ講師に。南極老人いわく「彼ほど完璧に大逆転勉強法を実践した受験生はいない。さらに〝戦闘値〟がアップしたスーパー大逆転勉強法と出会える受験生は幸運だ」と。

話者
かしぞー
日本史の勉強、覚えることが多すぎて、全然先に進まないよ~
話者
南極老人
どんなふうに勉強しているのかね?
話者
かしぞー
いやぁ、学校の授業と同じペースで勉強しています。覚えることも多すぎて全然先に進まないよぉ!
話者
南極老人
おやおや。社会の勉強で大切なのは、まずは細かい暗記よりも、短期間で「全体像を把握」することなのじゃよ。授業をダラダラ聞いているだけでは、絶対に成績は伸びないのじゃ!
話者
かしぞー
ええっ!知らなかった!!ぜひ授業に依存しない、正しい勉強法を教えてください!!

1.正しい日本史の勉強法とおすすめ参考書・問題集

では、まず正しい日本史の勉強法について解説していきますね。

 

1-1.序盤の日本史勉強法

日本史勉強法でとにかく大切なコツは「全体像を掴むこと」です。

「全体像を掴むためにはどの教材を使ったら良いのですか?」と聞かれることも多いですが、一番オススメなのは「教科書」です。

教科書以外にも全体像を掴むにあたってのオススメ教材は様々あるのですが、(また後述しています) 日本史の場合は1冊の教科書の中に、覚えるべき内容はすべて入っている訳です。

今の教科書は、文化の作品であったりとか、写真であったりとか、資料であったりなどがフルカラーで載っていることも多いので、はっきりいって教科書を1冊完璧にすれば、よほど難関大学の日本史対策でなければ、教科書1冊プラス過去問で完璧と言っても過言ではないです。

実際に、授業を聞いて、日本史の教科書で定期テスト対策をしているだけで、日本史・世界史で90点以上を取ってくるような生徒も中にはいます。

そういう人は教科書と過去問で十分なので、無理に新しい教材に手をつける必要はありません。

一方で、教科書をいくら読んでも頭に入ってこない・・・と悩んでいる生徒も、経験上少なくありません。

実際、生徒によっては「そもそも教科書があまり向いていない」という場合もあるので、その場合は、

  • 教科書・参考書
  • 穴埋め
  • 一問一答

に分類分けして、それぞれを活用していくべきでしょう。

1-1-1.教科書・参考書の活用方法

まず、教科書・参考書は、読み物として使っていくものと考えましょう。

高校生で学校の授業を聞いているというのであれば、教科書を使わない手はありません。

教科書をベースにどんどん進めていくのが良いと思います。

ただし、教科書の場合は本当に覚えているのかな?という状態だったり、どこが大事なのか?がサッパリわからない場合は、参考書を使うのもアリです。

その場合は、参考書の『石川の日本史講義の実況中継』などがオススメです。

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1-1-2.穴埋めの活用方法

読んでいくというのはあまり苦手だという人にオススメなのは穴埋め形式ですね。

これは赤シートを使ってどんどん書いていって答えられるようにしていきましょう。

内容としては、教科書とほぼ同じ内容になっているので、情報量としても十分一冊で抑えられるということがあります。

ただし、赤シートで隠すのがめんどくさいだとか、そもそも1回目は書かないといけないだとか、そういったデメリットもあるので、これも穴埋めが向いているのか向いていないのかというところがあります。

1-1-3.一問一答の活用方法

そして最後にやはり「一問一答」の場合。

問題があって答えがあるという形なので、目の動きというのが上から下にという風にして動かすだけでオッケーなので、反復しやすいという観点でいうと一問一答が一番やりやすくなってきます。

ただし、一問一答を覚えたにも関わらず、なかなか点数が上がらない受験生もいます。

一方通行で一本の線で覚えるのではなく、クモの巣のように縦横無尽に覚えていくということが一問一答では大事になってくるので、そこに注意してみてください。

問題があって答えという一対一対応しか覚えていないと、逆に答えの用語の時に問題にあるどんなキーワードがあったのだとか、他の用語との関係性であったりなどがわからなくなってしまいます。

単純暗記で止まっている場合、特に共通テストの場合はできる限り、日本史・世界史を暗記ではなく、全体の流れを掴んでほしいと思います。

教科書が一番オススメあるのですが、やはり向き不向きがあります。

まずは教科書をどう使うかということも大事ですが、、合っていない場合は参考書・穴埋め・一問一答など、自分に合った教材を選んでみましょう。

全部書いてある教科書・参考書スタイルなのか、穴埋め式なのか、一問一答式なのかという形式の違いだけで、全部覚えたら到達するゴールは一緒です。

どのルートから行くのかというだけの問題なので、コロコロ変えてしまうというのは山を登っては降りていうのを繰り返していくだけですので勉強が一向に進みません。

教科書の使い方、そしてどういった教材が自分に合っているのか、そういったことを踏まえて日本史の勉強を進めてほしいと思います!

1-1-4.教科書以外の日本史オススメ教材

教科書以外にオススメの日本史教材は以下の通りです。

石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)原始~古代 (実況中継シリーズ)
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石川晶康 日本史B講義の実況中継(2)中世~近世 (実況中継シリーズ)
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石川晶康 日本史B講義の実況中継(3)近世~近代 (実況中継シリーズ)
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石川晶康 日本史B講義の実況中継(4)近現代 (実況中継シリーズ)
石川 晶康

語学春秋社

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1-1-5.【動画】おすすめ教材の使い方を解説

『超速シリーズ』と『実況中継シリーズ』のどちらも、日本史の全体像をつかむには最適です。自分に合うほうを選んでください。

序盤では、細かい暗記はまだ必要がないので、毎日どんどん読み進めていきましょう。

序盤が終わり次第、一問一答の暗記に移ります。

『超速!最新日本史の流れ』で勉強する場合は、短期間で一気に読むのが効果的です。

非常に読みやすい本なので、できれば2〜3回は読むようにしましょう。

さらに、『竹内睦泰の超速!』日本史シリーズ(DVD)を見れば、日本史をより深く学べます。

『石川の日本史講義の実況中継』で勉強する場合は、本文を読んだ翌日に、別冊のサブノートに書き込みます。さらに次の日は、書き込んだサブノートで復習します。

サブノートを見ただけで本文を思い出せるのが目標です。

このサブノートを完ぺき(90%以上)に暗記すれば、一問一答の暗記に匹敵するほどの知識が得られます。

1-2.中盤の日本史勉強法と共通テスト対策

 一問一答というと、『一問一答日本史B用語問題集』(山川出版社)が有名ですが、日本史に関しては、あえて『1分間日本史』石井貴士・著(水王舎)をおススメします。

理由は、『用語問題集』は、かなりのボリュームなので、挫折する受験生があまりにも多いからです。

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石井 貴士

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また、私が専任講師を務めるミスターステップアップでも、この教材を生徒にすすめていますが、今のところ挫折者は一人も出ておりません。

ボリュームのある本を中途半端にやるより、コンパクトな本をマスターする(90%以上の正解率をめざす)ほうが、何十倍も効果があります。

さて、進め方ですが、1回目は、答えを紙に書いてみて、漢字も正しいかどうかチェックしますが、暗記している用語には小さくマル(○)をつけるようにしてください。

1回でもマル(○)がついたものに関しては、すぐに答えが思いつくようであれば、わざわざ紙に書かなくても、2回目のマル(○)をつけてOKです。

時間をかけずに、パッパッパッと進めていき、何度も反復してやるようにします。

○が3回つくまで、何度も反復練習してください。

にかく、一問一答は、ちょっとぐらい記憶があやしくても、気にせず、どんどん先に進んでいくようにします。

はじめから完ぺきに覚えようとすると、いつまでたっても先に進みません。

どうしても覚えられなかったら、進むスピードを下げるのではなく、復習の回数を増やすことです。

5回、6回と繰り返しているうちに、だんだん覚えやすくなっていることに気づくでしょう。

そうやって1冊の本をあなたの血肉にしていくのが、潜在意識の正しい鍛え方です。

その後は、次の問題集を使って問題練習をしていきます。

大学入学共通テストへの道 日本史 第3版: 問題と解説

久我 純一

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史料問題対策前の2つのポイント 

志望校の過去問を見て、史料問題が出題されているのかチェックしてください。

史料問題の対策をする前に、準備しておくべきことが2つあります。

1.まず、一問一答をマスターせよ!

史料問題が出題されたところで、実は見た目が普通の問題と違うだけで、その内容は一問一答から答えられるものがほとんどです。

一問一答を覚えていない状態で史料問題の対策をしたところで、効果はありません。

2.古文に強くなれ!

当然のことですが、史料といっても、書かれたのは平安時代〜江戸時代にかけてのものがほとんどですから、古文で書かれています。

古文がニガテな人は史料の問題を解くことができません。

日本史と古文、教科が違うから勉強することも違うと考えてはいけません。

こうした2つの条件を満たしたうえで、本格的に史料問題を解くことによって、得点力がアップします。

超解!日本史史料問題―これ一冊で大丈夫! (大学受験合格請負シリーズ)
竹内 睦泰

ブックマン社

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この本は、それぞれの史料に全訳・解説がついており、さらに覚えるべき事項を問題形式にしています。

まさに受験生が理想とする史料対策のテキストといえます。

「頻出マーク」がついている史料から先に取りかかるようにしてください。

一問一答と同じく、「途中までしかやっていない」というのは、何もやっていないのと同じです。

そのため、よく出るものだけでもよいから、全時代の史料に目を通していることが必要です。

『超解!日本史史料問題―これ1冊で大丈夫!』を解いたうえで、入試本番で知らない史料が出てきたとすれば、それはほかの受験生も知らない、初めて目にする史料です。

大学側は、日本史であっても、知識ではなく、あえて読解力・思考力を問うような問題を出題する場合があるのです。

こういう場合こそ、あらかじめ鍛えておいた一問一答の知識と古文の読解力が必要とされます。

ここまでやっておけば、史料問題で大きく点を落とす、もしくはほかの受験生に大きな差をつけられることはありません。史料問題も恐るるに足らずです。

1-3.終盤の日本史勉強法

段階式 日本史論述のトレーニング

Z会出版編集部

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これが、おススメ教材です。

まず、この教材から論述作成にあたって必要となる以下のポイントについて学んでください。

  • 論述におけるルールとポイント
  • パターン別の問題に対する解答の書き方
  • 論述対策を進めていくうえで、日々の勉強をどのように進めていけばよいのか

これらを意識したうえで、論述の対策を3つのステップに分けて進めていきましょう。

1.キーワードの暗記

キーワード暗記に役に立つのが、『超速!日本史の流れ』です。

 

ページ上部にある論述キーワード・論述図解チャートを暗記してください。

序盤で教科書を使った「キーワード数珠(じゅず)つなぎ法」を実践しているなら、それを反復し、継続して、「教科書の太文字がすっかり頭に入った」と言えるほどなら、準備は完ぺきです。

たとえば、「鎌倉時代の御恩と奉公について」という問題に答えるためには、「将軍、御(ご)家(け)人(にん)、本領(ほんりょう)安堵(あんど)、新恩(しんおん)給与(きゅうよ)、封建(ほうけん)制度」というキーワードがパッと思いつかなければなりません。

「だいたい知ってる」ではダメです。

即座に、パッと思いつくレベルでなければ高得点は取れません。

すべて教科書の太文字に出ている用語ですが、パッと思いつくには訓練が必要です。

2.短文論述問題(20字〜100字以内)の対策をする

これぐらいの分量であれば、問題ごとのキーワードをつなげるように書くだけで、字数がすぐに埋まり、解答を作ることができます。

キーワードを思い出し文章にする力が必要です。

ステップ2では、『段階式 日本史論述のトレーニング』の中の類題を中心に勉強を進めましょう。

段階式 日本史論述のトレーニング

Z会出版編集部

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志望校の論述の過去問を解く前に仕上げてください。

3.論述問題(100字以上)の対策をする

あなたが志望する大学で、100字以上の論述の問題が出題されているのかチェックしてください。

もし、出題されていないようなら、ステップ3では、志望大学の過去問を解くだけでかまいません。

100字以上の論述問題が出題されているなら、『段階式 日本史論述のトレーニング』にあるすべての論述問題を解く必要があります。

論述対策は、まずこの1冊を完ぺきにすることが何よりの近道ですから、うろ覚えではなく、完ぺきに覚えるようにしてください。

100字以上の論述問題の場合は、いきなり解答用紙に書き出すのではなく、キーワードは何か、どういった順番で書けば良いのかなど、構想メモ(大まかな下書き)を書くことが肝心です。

国語力(表現力)が必要となるので、現代文の勉強は必ずしておいてください。

 

2.日本史の勉強法に関する疑問を解決

では次に日本史の勉強法に関する疑問についてお答えしていきます。

Q1.日本史が得意なんですけど、何時間くらい勉強するべきですか?

社会が好きで好きでたまらないような人は、注意してください。

すでに偏差値が70以上、共通テストで90点以上獲得できる。

それでもまだ社会を勉強してしまう人がいます。

1日中社会ばかり勉強したり、資料集を隅々まで暗記しようとすると、 他の科目の勉強ができません。入試に出てくる用語を全て覚えるには、1年間では時間が足りません。

会は効率の良い勉強で、少ない勉強時間で高得点を取ることが重要です。

そのため、必要な得点を決める必要があります。

けっして、社会に時間をかけすぎないことです。

入試では英国数に比べて、社会の配点は少なくなっています。

浪人であれば、1日1~2時間ほど勉強すれば十分です。

現役生ならば1時間以下で十分です。

むしろそれ以上やると、黄色信号がともってしまいます。

実は、私も社会オタクでした。

京都大学では文学部の日本史学科に所属していました。

「大学では日本史の研究をしたい!」と思っていた受験生でした。

とにかくマイナーな単語が好きでした。

誰も知らない人物を友達の前で言っては、誇らしげにしていました。

友達から「おまえ社会スゴイな!」と言われるのが、なんともいえない嬉しさでした。

てっきり、みなは僕のことをほめていたんだと思っていました。

ますます加速する社会熱に僕は1日の勉強の大半を使っていました。

他の教科は勉強しても楽しくないので、やりません。

日本史は好きで好きでたまらなかったので、何時間でも勉強できました。

それだけ勉強すれば、もちろん社会の成績はどんどん上がります。

しかし、他の教科は一向に成績が上がりません。

勉強していないのだから、仕方ありません。

社会を勉強するとは、他の科目を勉強しないということです。

“何かをやる”というのは”何かをやらない”ということです。

そんな社会オタクだった僕の受験がうまくいくはずはありませんでした。

僕の二の舞にはならないでください。

そのためには好き嫌いや気分で勉強してはいけません。

気分で勉強するととんでもないことになります。


「まずは、社会からやろう。」

「やる気がなくなったから社会を勉強しよう。」

「一日の最後は社会の勉強で終わろう。」


そうこうしているうちに、社会の勉強時間が4時間にも5時間にもなるのです。

ムダな勉強、ムラのある勉強、ムリな勉強。

これらの共通点は、「好き嫌い」と「気分」です。

自分が「好き嫌い」や「気分」で勉強していることに気づくことができる受験生はほとんどいません。

「では、どうしたらいいんですか?」 そんな声が聞こえてきそうですね。

そのために紹介しているのが、戦略シートと合格手帳です。

ムダな勉強をしないためには、合格手帳が欠かせません。

勉強のムラを作らないためには、戦略シートは必須アイテムです。

ムリな勉強は長続きしません。

戦略シートと合格手帳は受験の道標(みちしるべ)として大いに活用してください。

Q2.流れをつかむには、どうすればいいですか?

日本史の流れがつかめなくて困っているあなたには、 以下の教材をオススメします。

石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)原始~古代 (実況中継シリーズ)
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石川晶康 日本史B講義の実況中継(2)中世~近世 (実況中継シリーズ)
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日本史の「全体像」を把握するための教材です。

どちらのシリーズも日本史の全体像を理解するための、大人気シリーズです。

自分に合った方を選んでください。

序盤では、細かい暗記はまだ必要がないので、毎日どんどん読み進めていきましょう。

序盤で上の教材がマスターできれば、一問一答に移りましょう。

1.『超速日本史の流れ』の場合

実は、『超速日本史の流れ』の著者である竹内睦泰先生は、 南極老人と深い縁のある方です。

竹内先生を大学受験ミスターステップアップ(南極老人の塾)にお招きして、 授業をしていただいたこともあるのです。

以前、南極老人が日本史の先生の多くの授業を見ていたときに、 「この人こそ、間違いなく日本史のナンバー1予備校講師だ!」 と思ったのが竹内先生だったのです。

多くの日本史の予備校講師は受験の知識を羅列するだけであったり、日本史について偏った知識しか教えないような人ばかりでした。

しかし、竹内睦泰先生は受験の必要な知識はもちろん、 日本のあるがままの歴史を熱い気持ちで教えていらっしゃったのです。

竹内先生の授業を聞いた生徒の中にはこのような生徒がいます。

日本について改めて真剣に考えるようになった生徒、 日本のことを誇りに思うようになった生徒 、日本史についてもっと興味を持つようになった生徒 防衛大学に行って、日本を守りたいと思うようになった生徒。

このような授業を竹内先生がされている秘密は、 圧倒的なあふれんばかりのエネルギー 、 数万冊の本を読破した膨大な知識 、 日本史に対する燃えさかる熱い想い によるものなのです。

ぜひ竹内先生のエネルギーを感じてみてほしいのです。

『超速日本史の流れ』と一緒に使うと、非常に効果的なのが、 竹内先生のDVD『超速日本史の流れ』です。

 

竹内先生のエネルギーを感じるには、 DVDが特にオススメです!

南極老人の塾でも竹内先生のDVDを長年愛用しています。

竹内先生のDVDを見て、日本史嫌いがなおった塾生。

日本史の魅力にとりつかれた塾生。

日本史は受験に必要ないのに、竹内先生のDVDを見る塾生。

など、竹内先生の授業は受験の枠にとどまりません。

教養として知っておきたいことまで、盛りだくさんで詰まっているのです。

竹内先生のエネルギーを感じて、 ますます勉強のモチベーションが高まると思います。

2.『石川の日本史実況中継』の場合

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1日目は、第1章を読みます。

2日目は、第1章の付属のサブノートに答えを書きこみ、第2章を読みます。

3日目は、第1章のサブノートで復習し、第2章のサブノートに答を書きこみます。そして、第3章を読みます。

4日目は、第2章のサブノートで復習し、第3章のサブノートに答を書きこみます。そして、第4章を読み、本文を読んだ次の日にサブノートに書き込みます。

このようにして、講義部分を読んだ翌日には、書き込んだサブノートで復習します。

サブノートを見ただけで本文を思い出せるのが目標です。

本文をほとんど思い出せる分野はサブノート中心に復習を進めます。

どうしても思い出せない分野のみ、本文をもう一度読み直すようにしましょう。

Q3.私大対策として、難しい用語も覚えるべきですか?

私立大学は、国公立大学よりも、問題のレベルが難しいですね。

聞いたこともないようなマニアックな単語が出題されることもあります。

「こんな問題解けるの!?」 そう焦るかもしれません。

しかし、一問一答以上のレベルの問題はできなくてもかまいません。 むしろ、できる方が危険です。

私立大学の過去問には、知らない単語が少なくとも10個近く出てきます。 見たことも、聞いたこともない用語です。

「そのレベルまで知っておかなければならないの!?」と不安になる人もいるかもしれません。

しかし、これが大きな落とし穴です。

90%以上の受験生ができない問題は解ける必要がないのです。

合格点はせいぜい7割。

合格点を取るためには、一問一答を完ぺきにしていれば十分です。

一問一答レベル以上の、マイナーすぎる単語を知っている人は、 ハッキリ言って社会の勉強のしすぎなのです。

二度と出る見込みのない社会の用語を覚えるよりも、 英国数の勉強を進めた方が 良いですね。

Q4.暗記するときのコツはありますか?

日本史の勉強法をお教えする前に、 話しておかなければならない大事なことがあります。

それは、全ての社会の科目にも共通する勉強法です。

この勉強法は簡単ではあるのですが… そのことを知って日本史の勉強を始めるのと、 そのことを知らずに日本史の勉強を始めたのでは、学習効果が全く変わってきます。

それは……、「まず、全体像を把握しろ!」という話です。

日本史は「全体像」が非常に重要です。

「全体像」をつかんでいない状態で、細かい暗記をしてもなかなか成績は伸びません。

「全体像」をつかむために、まずは、大きな分け方が必要になります。

日本史は、大まかに「古代」「中世」「近世」「近代」「現代」の5つの時代区分に分けられます。

さらに細かく分けると、「旧石器・新石器時代」「新石器時代」「縄文時代」「弥生時代」「古墳時代」「飛鳥時代」「奈良時代」「平安時代」「鎌倉時代」「室町時代」「戦国時代」「安土桃山時代」「江戸時代」「明治時代」「大正時代」「昭和時代」「平成」となります。

このように、「古代」~「現代」、 つまり「旧石器・新石器時代」~「平成」をつらぬく一本の軸が、「流れ」であり、「全体像」なのです。

そして、各時代の「全体像」を理解してから、暗記にうつれば、 覚えるのもずいぶん早くなるのです。

逆に、あらかじめ「大まかな流れ」や「全体像」を把握しておかなければ、 暗記がなかなか進みません。

忘れるのも早くなってしまいます。

細かい暗記は私立文系の受験生でも夏休み以降からで十分間に合います。

共通テストのみの受験生、国公立文系の受験生は秋頃から始めれば大丈夫です。

まずは、全体像・大まかな流れの理解を優先する。

大まかな流れ・全体像をつかむためには、学校・予備校の授業を活用しましょう。

全体像をつかむには誰かに説明してもらうのが効果的です。

イメージでつかむことができるからです。

もし授業がつまらないという場合、教材で大まかな流れをつかみましょう。

社会は良い教材のレベルがたくさんあります。

生の授業のようにわかりやすく全体像を教えてくれます。

オススメ教材は、『流れをつかむには、どうすればいいですか?』で紹介します。

Q5.暗記さえすれば、成績は上がりますか?

日本史は暗記さえすれば、絶対に成績が上がるのか? ある受験生A君は、1日3時間近く日本史の勉強をしています。

この春からずっと、この調子でマジメに勉強しているので、 そろそろ成績が上がってきても良いかな、という時期です。

日本史の流れはだいたい頭に入り、 一問一答の反復練習も欠かしておりません。

「どうせ、社会は暗記科目でしょ!」と、タカをくくっている人がいるかもしれません。

「暗記すれば、日本史の成績なんて上がるよ!」と、他人事のように思う方もいるかもしれません。

しかし、そうではないのです。

A君は、半年間必死になって勉強してきたにも関わらず、ほとんど成績が上がっていなかったんです!!!

この衝撃の事実にあわてたAくんから相談がありました。

「マジメに勉強してきたはずなんですけど、どうして成績につながらないのでしょうか・・・」

そんな時に、A君に紹介したのが、

これらの2冊を紹介していました。 A君は、流れは頭に入っているということなので、この2冊の戦略暗記ボードを徹底的に覚えてもらいました。

すると、どうでしょう?

なんとあっという間にK君の日本史の成績は、 センター過去問で80点近く取ることができるようになりました。

A君の成績が上がった秘密はここにあります。 A君には、日本史の知的判断枠組みができあがっていませんでした。

例えば、推古天皇の時代に何が起こったのか? 武家諸法度は誰が将軍の時に出されたのか?

流れを知っていても、 一問一答が完ぺきでも、日本史の知的判断枠組みが無ければ成績は上がりません。

例えば、住所を紹介するときに、「枚方市樟葉美咲です。」と、答えてもどこにあるのか分かりませんよね?

「大阪府枚方市楠葉美咲です。」と、答えれば、誰でもどこにあるのか分かるはずです。

それは、枚方市樟葉美咲という細かな情報ではなく、大阪府という誰でも知っている枠組みを用意しているからです。

一問一答だけでは、かな知識の暗記ができても、 知的判断枠組みの暗記ができにくいのです。

ですので、戦略暗記ボードを使って、 あなたの脳に知的判断枠組みを構築してください。

Q6.一問一答をやっても、次の日全然覚えていないのですが…

「一問一答を覚えようとするけれど、なかなか最後まで覚えられない…。」

「一問一答を暗記しようと何度も挑戦しているけど、すぐやる気がなくなってしまう…。」

毎年毎年、一問一答の勉強に苦労する受験生は非常に多いです。

しかし、一問一答は社会の勉強をする上で避けては通れない道です。

今、この記事を読んでいるあなたはすでに、一問一答の勉強を始めていて、すでに苦労しているかもしれません。

まだ、一問一答の勉強をはじめていないあなたも、大量の問題数を見て、とりかかるのもしんどいと思っているかもしれません。

一問一答の勉強に失敗する受験生はある二つのパターンに分かれます。

一つめが、「全体像を把握せずに、一問一答の勉強をはじめてしまう人。」

その科目の全体像がわかっていないのに、部分を覚えても、 なかなか暗記に時間がかかります。

まずは全体像を把握しましょう。

そして二つめが、「勉強の仕方が間違っている人。」

一問一答を始めようとして、始めからとりかかるけれど、すぐに失敗してしまう…。

毎回毎回、一問一答の最初から取りかかって、毎回毎回最初の方ばかり勉強してしまうから、一問一答の最初の方ばかり詳しくなってしまった…。

これを読んでいる人の中にも思い当たる節があるかもしれません。

一問一答の初めの方は、入試でもあまり出題されにくい範囲です。

一問一答のなかで、入試でよく出題されるのはむしろ中盤以降です。

なのに、一問一答の初めの方ばかり覚えてもあまり意味がありませんね。

最初の方ばかりよく覚えていて、中盤以降をあまり覚えていない人は要注意です。

こういった具合に、一問一答の勉強に苦労する人は、「全てを完ぺきにしよう!」とする人が非常に多いですね。

一つの範囲を完ぺきにしてからでないと、次の範囲に進まないやり方では、一問一答をマスターすることは一生できません。

一問一答は100パーセント完ぺきでなくても良いのです。

80パーセントぐらいできていれば、ほとんどこのレベルの大学でも通用する力が身につきます。

一つの範囲について、完ぺきに覚えてなくて良いから次の範囲へ進むこと。

そして、一度学んだ範囲を何度も復習することによってその知識を定着させること。

それが重要なのです。

では、具体的には、どのように一問一答に取り組むべきなのでしょうか?

一問一答というと、『一問一答日本史B用語問題集』(山川出版社)が有名ですが、日本史に関しては、あえて『一分間日本史』石井貴士・著(水王社)をおすすめします。

理由は、『用語問題集』は、かなりのボリュームなので、挫折する受験生があまりにも多いからです。

かく言う私も、受験生の頃、『用語問題集』には挫折してしまいましたが、『一分間日本史』(水王社)は短期間でマスターできました。

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間違ったやり方で一問一答に取り組めば、3回でも精一杯でしょう。

いきなり全てを覚えようと失敗します。

しかし、7回復習するためにはコツがあります。

このコツを守りさえすれば、7回なんてカンタンにできます。

1つ目のコツは仕分けることです。

コツは覚えられなくても、気にしないことです。

なかなか覚えられなくても、 どんどん進んでいきます。

完ぺきに覚えようとするといつまでたっても先に進みません。

うしても覚えられなかったら、 進むスピードを下げるのではなく、 復習の回数を増やしましょう。

覚えられていないまま先に進むので 「本当にこのままでいいのかな・・?」と、 不安になってしまう人もいるかもしれません。

けれど、何回も繰り返しているうちに、その参考書全体の知識が あなたのものになっていることに気づくでしょう。

自分はどれだけ覚えているのかを確認し、入試までに完ぺきにするためのペース配分を考えます。

1ヶ月でどれだけ覚えるのか、そして1週間でどれだけ覚えるのか、1日でどれだけ覚えるのか、逆算することが可能になります。

1日のノルマを達成するためには何時間勉強する必要があるのかを把握します。

こうすることで、社会にちょうど良い勉強時間を取ることができます。