こんにちは、柏村です!
英作文が上手に、スムーズに書けると高得点が狙えます。
そこで、本番でスラスラ英作文が書けるようになるための
自由英作文の「勉強法」と「書き方」のポイントをお伝えします。
いずれも、制限時間内で高得点を取るための対策です。
では、順に説明していきましょう。
1.自由英作文の勉強法
勉強ポイント①:基礎の基礎をマスターする
まず1つ目は、英文の暗記です。
基本的な英文を暗記しておいて、それをそのまま転用する方法。
そして2つ目は、中学レベルの英単語をマスターしておくことです。
この「マスターしておく」というのは単語の意味だけではなく、「この動詞はどの文系で使う動詞なのか」という、ニュアンスの部分まで確認しておくところまで含めます。
これらの2つが前提となって、本格的な自由英作文の勉強を進めていくことができます。
勉強ポイント②:たたき台の作り方をマスターする
自由英作文では、難しい日本語を英語に直す必要はありません。
何故なら、その日本語のたたき台は自分で作ることができるので、「これはちょっと英語にしにくいな」という時は、もっと簡単な文にしたり、英語にしやすい内容にすればいいからです。
ですので、自由英作文では国語力が必要になってきます。
その為にはまず、自由英作文の参考書を自分の学力や受験校の過去問を見て、選んでみてください。
おすすめの参考書は下記のとおりです。
河合出版
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自由英作文が苦手だという人は、日本語のたたき台が出来ないということです。
そしてたたき台が出来ないということは、日本語の文が思いつかないか、思い付いたとしても文章が稚拙かのどちらかだということになります。
こうなると、いくら日本語から英語に直す基本的な英作の力があったとしても、自由英作文を攻略できません。
その練習をやるのにおすすめなのが、例えば「3分ぐらい使って、大体どういった内容を書けるのか」ということを最低ひとつ、できれば2つ3つと考えてみることです。
そして、解答例を見る時に、(英語の方ではなく)日本語訳の方が、どういう書き方になっているかを読むんです。
そうすれば、あまり時間をかけずにどんどん先に進んでいくことができます。
自由英作文では、簡単過ぎたり難し過ぎるような解答は求められていないので、ちょうどいいラインを見極める必要があります。
参考書の解答例というのは、大体2つ3つと答えが用意されてるので、一冊あればたたき台の参考としては十分な量になると思います。
勉強法のポイントについてまとめると、
- 参考書は一冊だけで良い。
- 日本語のたたき台の練習として、日本語の解答例だけをどんどん見る。
- 簡単過ぎず、難し過ぎない、ちょうどいいラインを見極める。
ということになります。
そうなると、残るは「日本語から英語にする」練習だけです。
これは基本的な英作文の練習と一緒にですし、しかも最初に英語にしやすい日本語を自分で作ってるわけですから、それほど労力無く自由英作文を攻略できます。
2.超カンタン!自由英作文の書き方動画!
書き方ポイント①:目指せNOミス! 自信のある英語表現だけ使おう
まず、ポイントの1つ目は「自信のある表現だけを使う」です。
自由英作文を書くとき、とりわけ難しい内容やユニークな内容を書いて、
自分の語彙力のすごさ、考えの深さを見せつけたい、と考える人がいます。
そうすると、単語や表現がかなり凝ったものになるんですね
もちろん、大学入試ですからある程度の「質」は必要です
これから大学生になっていく人としてふさわしい内容を書こうとする姿勢は大事ですが
それと同時に、文法的に正しく書けているかどうかが非常に重要です。
なぜなら、英作文は、文法的な正しさが得点の基準になるからです。
背伸びした内容や使い慣れていない表現を使ったせいで、
ミスをして減点されることになると、非常にモッタイナイです
普通に、内容を指定された英作文と違って、
自由英作文は何を書いてもいいんです。
何を書こうが自由なのですから、わざわざ書いて不安になったり、
間違える可能性の高い表現や単語を使うことはありません。
確実に、この内容であれば、この表現なら、この単語なら、
ミスなく書ける! 自信がある!
という英語を使って作文していけばいいのです。
徹底してミスなしの答案をつくっていくようにしていってください
これが、英作文で確実に得点するための秘訣です。
書き方ポイント②:スラスラ書くための武器、「型・表現」を用意しよう!
ポイントの2つ目は、英作文で「使える型・表現を用意する」です。
大学の中には、80~100ワードぐらいの作文を書くように求める問題もあります。
自由英作文でも長い方の部類に入りますね。
そういう大学を受験する場合は、
英作文をスラスラと書き進めるための武器として、
得意な「型・表現」をいくつか用意しておく必要があります。
100ワードともなると、行き当たりばったりで作文を書いてもキレイにまとまりません。
「序論・本論・結論」のように、全体の流れをある程度固めてから書いたほうが、スムーズに進みます。
それでは、おススメの型を紹介しましょう。
【型①】
まず自分の意見や主張を先に述べてから、
その理由1 、理由2、というように、根拠や理由を述べるスタイル。
そして最後に、もう一度同じ結論で締めくくるとキレイにまとまります。
「第一に、第二に、第三に~」は、英語では「Firstly~ Secondly~ Thirdly~」ですね。
【型②】
「私は、その意見に賛成(反対)です、なぜなら~」といったスタイル。
英語では、「I agree with this opinion because ~ 」などの表現があてはまります。
【型③】
いったん譲歩してから、自分の主張を言うスタイル。
「たしかに、~です。しかし、私はこう思う。なぜなら~」、という流れになります。
このような論法の型をいくつか用意しておき、どんなテーマでも書けるように練習しておくと、本番でかなり頼れる武器になります。
自分の主張とその根拠をきちんと英語で表現できるようになれば、求められている語数はしっかり埋められるでしょう。
また、過去問をやっていると、大学の出題傾向が見えてきます。
大学の自由英作文は、制限ワード数や出題テーマなど、特徴があるものです。
それに合わせて自分の意見を磨き、トレーニングしていくようにしましょう。
練習のときは、同じ論法ばかり練習してもかまいません。
自分にとっては同じ表現ばかり繰り返しているような気がしたとしても、
入試は1回しかないのですから、そこは気にするところではありません。
「この表現なら絶対に間違わない」、という自信のある表現をつくっていくことが、
より高得点になる確率を高めます。
書き方ポイント③:「書きやすい内容」で勝負しよう!
自由英作文の最後のポイント、それは「書きやすい内容」を選ぶことです。
実際に作文する時の手順を考えてみると、
- まず設問を読む
- 問題に対して自分がどんな内容の作文を書くかを考える
- 書き始める
という順になりますよね。
その時に、いきなり「これを書こう!」と一発で決めて、書き出してしまわずに、2~3つぐらいは内容の案を考えてみてほしいんです。
たとえば、設問を読んで、それに対する意見を書く場合、
「賛成の場合は、こう書こう」
「反対の場合は、こう書こう」
というように、いくつか可能性を出してみてほしいんですね
いったん作文案を考えてみて、
その中で一番いいものはどれか? と考えるのです
注意してほしいのは、一個人としての、賛成・反対に囚われないようにすることです。
あくまでも、内容として書きやすいものはどれか?
英作文として、ミスなく書く自信があるのはどれか?
という、両面から判断してください。
内容が薄いと減点になりますし、文法的にミスがあると減点になります。
また、「最初は賛成の立場で書いておきながら、最終的には反対の結論に収まっている」というような矛盾した作文も当然NGです。
総合的に良い作文が書けそう、と思える方を選んでから書き出してください。
書き方ポイント④:論理の飛躍を避ける
例えば「小学校の段階から英語の教育をするべきである、何故なら英語の勉強をしておくと、将来お金持ちになれるからだ」という解答を書いたとします。
仮にこの文章に、「これからは英語で仕事をする機会が増えるし、外国人とのコミュニケーションも増えるし、ビジネスチャンスが広がる。
だから、早期から英語をマスターしておくと、お金持ちになりやすいんだ」
という文脈があったとしても、まず添削者には伝わりません。
過程を踏まえない、飛躍した解答は避けた方がいいでしょう。
書き方ポイント⑤:極論はNG
例えばタバコの是非について、「タバコは全面的にやめるべきだ、一切日本では売るべきではない。」と書いたとします。
確かにタバコ自体は体に悪いですが、いきなり全面規制しろという主張は現実的ではありませんよね。
あまりにも偏った主観や極論は、残念ながら減点にしかなりません。
書き方ポイント⑥:制限ワード数について
設問には、必ず制限ワード数が提示されています。
制限ワードは、まず超えないようにしてください。
超えると減点か0点になります。
また、少なすぎると、それも減点になります。
制限ワード数に満たない場合でも、最低9割は書くようにしましょう。
大学によっては、8割以下だと0点になるところもあります。
1ワード足りないだけで減点になる大学もあります。
ですので、設問で提示される条件は必ず守ることを心がけてください。
とは言っても、語数だけにとらわれないことも大切です。
語数を稼ぐために、長々と詳細に書く人もいます。
ただ、だらだらと伸ばしていこうとすると、内容の質が下がってしまうんですね。
料理でいうところの、スープを水で伸ばして薄めているみたいな作文になるんです。
中身が煮詰まってない作文、内容が薄い作文になってしまうわけです。
がんばって80ワードも使って書いたのに、よく読んでみると、もっとシンプルに書けるんじゃないの?50ワードで書いたほうがわかりやすいよね?
と思われる作文は、あまり良い印象を与えません。
「本当は100ワードぐらいで書きたかったけど、切り詰めて80ワードにしました」
って言うぐらいのほうが内容も濃くなり、良い印象が採点官にも伝わります。
とにかく語数を増やすために同じことを何度も書いたりせず、表現する要素を多めに用意してから、不要なものをカットし内容を凝縮していく、という手順がおススメです。
書き方ポイント⑦:時間を計って練習しよう
また、練習しながら、自分は何分ぐらいで書けるかにも意識を向けていってください。
80ワードならだいたい何分ぐらいかかるか、100ワードだったら何分ぐらいかかるか、と自分に必要な時間を予め把握しておくようにしましょう。
そうして入試本番での時間配分に活かしていってください。
そういった本番の状況を想定して、英作文の対策を進めていってほしいと思います。
以上、自由英作文の必勝攻略法でした!