1点をもぎ取れ!ケアレスミスを無くす方法

1点をもぎ取れ!ケアレスミスを無くす方法
この記事を書いた人
柏村 真至

柏村 真至

京都大学文学部卒。浪人が決まった春、受験の達人南極老人に出会い、逆転合格を果たす。『E判定からの大逆転勉強法』などを執筆し、一躍カリスマ講師に。南極老人いわく「彼ほど完璧に大逆転勉強法を実践した受験生はいない。さらに〝戦闘値〟がアップしたスーパー大逆転勉強法と出会える受験生は幸運だ」と。

こんにちは。Mr.ステップアップの柏村です。



「ケアレスミスが多くてなかなか点数が上がらない・・・」

こんな悩みはありませんか?



正しい答えはわかっているのに失点するのは悔しいものです。これを本番でやってしまうと、もう取り返せません。



学力があっても不合格になってしまう原因の一つが、この「ケアレスミス」です。

そこで今日は、そんなミスをなくすために、普段からどんな対策をしたらいいかをお話ししましょう。

ケアレスミスを防ぐ方法を動画で解説!





得点すべき問題で得点できないと、どうなってしまうのか?

まず、受験において合格するために必要なことは何か、というと、それは、「得点できる問題で、得点する」ということです。



それは、東大・京大などの難関大学でも、医学部でも、合格するために、共通テストで満点をとる必要はありません。



共通テストでは、85%~90%

二次試験であれば、6割~7割、というのが

合格最低点となっています。



ということは、難しい問題は間違ってもかまわないということです。



逆に言えば、得点できる問題で、きちんと点を取りきるということです。

そういう問題でケアレスミスをしてしまったら、どうなると思いますか?




例えば、共通テストの例をあげてみます。

数学で、設問(1)から間違えてしまった。

その結果、設問(1)から続いている設問(2)(3)まで全部間違えてしまった、ということがあります。



設問(1)で詰まってしまって、設問(2)(3)を解く時間がなくなってしまった、というのも同様です。



こういうミスをよくしてしまうという受験生は少なくありません。

こういったタイプのケアレスミスは、学力があるにもかかわらず、不合格になってしまう人の原因の一つです。



ですのでケアレスミスはできる限りなくしていき、正解すべき問題では、しっかり点を獲得するということが、合格するためには重要なのです。





ケアレスミスをなくす重要性



受験において合格するために必要なのは、点数を取れる問題で必ず取ることです。



合格するために、満点が必要なわけではありません。

共通テストなら8割ぐらいあればいいでしょう。

二次試験なら、67割が合格最低点となっています。

と言うことは、難しい問題は、まちがってもいい、答えられなくてもいいのです。



その分、取れる問題は必ず得点する、ということが大事になります。



にもかかわらず、取れる問題でケアレスミスをしてしまったら?

それを挽回できる問題がなくなってしまうのです。

また、数学においては、ミスが連鎖することがあります。



たとえば、

共通テスト数学の〔1〕から間違えてしまったら、連動して〔2〕〔3〕も間違えてしまった。

共通テスト数学の〔1〕で時間がかかってしまい、〔2〕〔3〕を解く時間がなくなってしまった、ということが起こります。

こんなミスをしていて放置していたら、いくら学力があっても不合格になってしまいます。



そこで、ケアレスミスをいかになくすのか、なくすために、どんな意識が必要なのかを次からお話します。



“ケアレスミス”とは、自分の「盲点」であり、「伸びしろ」でもある



ミスを防ぐ力を、あえて“確認する力”と言い換えてみましょう。



たとえば、主婦やお母さんの場合、

冷蔵庫をあけたときの“確認する力”は高いですよね。

冷蔵庫に人参があるかどうかを見てって言われて、パッと開けただけで人参のあるなしはすぐ確認できます。

なぜなら、脳の中にそういう思考回路ができているからです。



でも、何も考えず、ただ漠然と冷蔵庫を開いて、ザーッと見て、すぐ閉じたら、その時点で人参のあるなしは覚えていないものです。



試験でミスする人は、後者のような感じなのです。



ですので、お母さんが冷蔵庫をチェックするように、何を確認すべきかを常に当たり前に、わかっておかないといけないのです。



自分のよくするミスは、どういう傾向にあるか、わかっていますか?



たとえば、英語の場合、よくあるケアレスミスの代表は、



  • 時制が一致していない
  • 単数複数が間違い
  • 三単現のs抜け
  • スペルミス

です。

自分がミスしやすいパターンを3つぐらい見つけておくべきです。



同じ答案でも、目的意識をもって見ることで見え方が変わります。

見え方が変わると、ミスを発見しやすくなるのです。

そういった見方を習慣にしていかないといけないのです。



ミスを全くしない人はいません。

自分は大丈夫、絶対ミスしない、と思うのではなく、

見直しを面倒だ、と思うのでもなく、

自分をダメだ、って卑下して落ち込むのでもなく、

ミスしても仕方ない、と開き直るのでもなく、

ミスをしてしまったら、

じゃあ、ミスをしないためにはどうしたらいいかな? って捉えるのです。



ミスは伸びしろです。



まだまだ成績があがるチャンスだ、って捉えていきましょう。



ミスが起きやすいのはこんな時~ミスを減らす方法



ミスを減らす方法を、「どんな時にミスするのか?」から考えてみましょう。

ミスが起きやすいのは、どんな時かと言うと



無意識のとき、です。



たとえば、無意識で作業のように答案をつくると、ミスをしてしまいます。



もしくは、無意識で勉強している時にもミスをします。



勉強面以外で考えるとイメージしやすいと思います。

たとえば、物忘れをした時や、持ち物を無くしてしまった時、物をどこかに置き忘れてしまった時、自分がやったことを後から思い出せない時、ありませんか?

そういう時は、たいてい無意識で過ごしてしまっているからです。



無意識で、手に持っていたモノをパッと身近な場所に置いてしまうとき、意識していないから、後でどこに置いたかわからなくなってしまうのです。



そういったミスが多い人は、クセになっています。

まるでプログラムされているみたいになっているんです。

どうすれば、そのプログラムをほどいて自分でコントロールできるようになるか、と言うと、



「無意識でやっていることを、意識化していく」のです。



クセとはどんなものか、思い出してください。

つい頭をかく、つい爪を噛む、と言ったクセがありますが、どうしてその行為がクセになるかと言うと、自分で気づけないからです。



いつのまにか、やっていますよね。

意識できないから、コントロールできないんです。



「あ、私、今、爪を噛んでる、このクセやめたい、よし、やめよう」って、自分で爪を噛むのをやめようって意識して決めるんです。

そうして行動に移せたら、自分で自分をコントロールしたことになります。



試験中も、勉強中も、この意識で受けるのです。

試験中はテンパってしまったり、頭が真っ白になったりすると、ミスをしやすいです。

なぜなら無意識になるタイミングだからです。

すると、そのままミスの方へとズルズル流れていってしまいます。

これを克服するためには、意識していくしかありません。




自分の行動に意識を向けるのです。

今、ペンを机に置きました、

今、計算しています、

今、共通因数でくくりましたって、あらゆる行動を意識しつくすのです。

最初は、自分がどこに意識を向けると良いか具体的に分かるように、一枚の紙にポイントを一覧にして書いておくといいですね。

例えば、数学の場合、



移項する際、マイナスをプラスに、プラスをマイナスに変える、というのがルールですが、このルールをつい忘れてしまう、というミスをするクセがあるなら、それを思い出せる言葉を書いておくのです。

それを普段から読み上げ、計算するときは、実況中継するように勉強していくんです。



また、(  )内における式でも、(  )を外すと、

マイナスがついていたら、全てマイナスが付いて異符号になるわけですが、

ついつい、最初の項は忘れずにマイナスをつけたけど、全部につけるのを忘れたりします。

そこで、「マイナスを全部につけました」って一つ一つ声に出して言うのですね。

口に出して、自分の計算のプロセスを実況中継すると、意識が高まり、ミスを克服しやすくなります。



細かいポイントを忘れてしまうのは、気持ちが焦っているから、です。

急いでやってしまうので、意識が隅々まで行き届かず、ミスしてしまいます。



それをいったんリセットして、体質を変えるためには、一度ものすごく丁寧にやってみて、完全にミスのない状態を経験するのです。

隅々まで目が行き届く状態を経験できたら、その意識のままで徐々にスピードアップしていきます。

これを続けていくと、理解力も高まり、ミスも減ります。



自分がよくやるミスのポイントを箇条書きにしてまとめておいて、見返したり、声に出したりしてみてください。

これだけで意識が高まり、ちゃんとミスが減っていきます。







ケアレスミスを無くす意識の変え方~良いアドバイスから学ぶ

 

ケアレスミスを無くすための意識の変え方を、今度は野球の例で説明してみましょう。



例えば、もし野球部に、バットにボールが当たらない、と悩む選手がいたら、どんなアドバイスをしますか?



多くの人は、こういうアドバイスをします。

「ボールをよく見ろ!」

これで改善できたらカンタンですが、これだけではなかなか変わらないものです。

同じように、共通テスト数学でケアレスミスするんです、と相談されたとき、アドバイスが、「しっかり問題を見ろ!」「しっかり文字を読め」と言われたら、どうでしょうか。

これでミスが直るでしょうか。



おそらく本人は、すでによく見ている、と思います。

でも、ミスしてしまうから困っているんですよね。



じゃあ、正しいアドバイスは何か? と言うと、こんなアドバイスです。

「ボールはどちら向きに回転している?」です。



こう言われたバッターは、次にボールを投げてもらった時に、ボールはどっち向きに回転しているかを見るようになりました。

そうすると、右回転だ、左回転だ、上回転だ、下回転だ、とわかってきます。

そうするうちに、ボールの回転をバッティングに活かすことができるようになり、ボールを打つことができるようになったのです。



「ただ、気をつけろ」とか、「よく見ろ」というアドバイスを言われても、誰もがそのつもりで取り組んでいます。

にも関わらず、ついやってしまうからケアレスミス、なのです。



バッターがボールをよく見たら、ボールがどんな回転をしているかわかるようになります。

同様に、受験生が問題をよく見たら、どういう点に気づくだろうか、というところにフォーカスする必要があるのです。



ですので、問題をよく見よう、ではいつまでも改善できません。



具体的に行動を変え、着目ポイントを変えていくことが得点アップにつながります。

できる限り、具体的に視点を変えていくように心がけてください。

スグ実践できる! 日本史のケアレスミスの無くす3つの方法

最後は、日本史のケアレスミスを防ぐ方法についてお話します。





日本史の試験で、時間がギリギリの人はほぼいないと思います。

共通テストでも、私立入試でも、制限時間内に終わると思います。

だからこそ、何か対策することができるにもかかわらず、多くの受験生がちょっとしたことで失点していることが非常に多いんです。



そこで、具体的にどんなミスが多いか、どのようにして解決していけばいいか、ポイントを3つお話します。



日本史のよくあるケアレスミスの代表と言えば

  • 世紀の読み間違い
  • 不適切な選択肢
  • 並び替え

順に説明しましょう。



世紀はいつからいつまでを書き込む 

 

たとえば、問題文に「6世紀前半」と書かれてあったとき、それは何世紀のことか、パッと出てきますか?

どうしても、6という数字にひっぱられてしまって、600年~と思いがちですが、正しくは、501年~550年です。

14世紀後半」だったら、13511400年になります。



6
世紀は、600年で終わりです。

601
年からは、7世紀になります。



試験時間には余裕があるわけです。

問題用紙に、「6世紀」と出てくれば、「501600年」とメモを書き込む余裕はあるはずです。

それだけでも、ケアレスミスは減らせます。

ちょっとした手間で、ミスが減るならラクですよね。

こういう世紀の表記は、その都度書くようにしてください。

不適切な選択肢の見つけ方

 

共通テストでは、4択の問題があります。

「次の4つの短文の中から、不適切なものを一つ選び、記号で答えなさい」と書かれていたりします。



共通テストでは、「不適切」という言葉が太字になって強調されていることもありますが、私立では、何も強調されていないことの方が多いです。



ですので、私は、「不適切」の下に波線をうつようにしています。

それが、ミスを防ぐ一つの方法です。意識を向けるのですね。



そして、一文一文を読んで、〇、×、△を書き込むようにするのです。



選択肢Aが、合っているな、と思ったら、文末に「〇」。

選択肢Bが、間違っているな、と思ったら、文末に「×」。

選択肢Cが、わからないな(自信がないな)、と思ったら、文末に「△」。



と、選択肢一つ一つにつけていくんです。

そうすると最終的に×印をつけたものが答えだな、ということがわかります。



1
1つに書き込んでいくメリットは他にもあります。



わからない△の選択肢が複数あったとしても、×が一つ見つかれば、それが答えです。

また、△の選択肢の他は、全て〇だったら、その△を選べばいい、となります。

一つに絞り込んでいきやすいのです。



このように選択肢の一つ一つに「〇、×、△」を書いておくと、「不適切なもの」であっても、「適切なもの」であっても、頭の中で混乱せずに自分の答えを選べ、ミスを防げます。

 

並べ替えをスムーズにする方法



日本史では、短文を実際に起こった順番で並べ替えなさい、という問題も出ます。



これをミスせず解くためには、頭の中だけで考えて解かず、年号を覚えている限り書き込んでいきましょう。

たとえば、このように書くのです。



1
:壬申の乱  672

2:大化の改新 646

3:藤原京   694



これを見ると、順は、2→1→3 だな、となりますね。

では、2→1→3 の選択肢はどの答えかな、と探していくのです。



これを面倒がって、端折って年号を書きださないと、ミスってしまいます。



日本史は時間が充分にあるわけですから、できる限り工夫をしてミスをゼロにする努力をしてください。



そんなちょっとした差が、最終的には合否を分けるのです。

NOミスを目指すなら、ミスの裏にあるミスの存在を知ろう

でも、単なるケアレスミスなのだから、そこまで心配する必要はないんじゃないの? もっと大事なことがあるんじゃないの? と思う人もいるかもしれません。



ミスを防ぐために、まず知っておいてほしい話があります。



それは、「ハインリッヒの法則」、というものです。

これはどんな法則かというと、



1:29:300、という数字がキーワードです。

何の数字か説明します。

例えば、「交通事故」を例に挙げます。

交通事故が、どこかで1件起きたとしたら、その裏側では、交通事故にはなっていないけど、ギリギリのところで事故にならなかった、そんな事故未遂のような「事故になる前の事故」が29件起きているのです。

さらに言えば、その事故未遂の裏側では、その事故未遂以前の事故が、300件起きているのです。



それは、どのぐらいのレベルの事故かというと、例えば、車の運転をしながら、ちょっとよそ見した、一瞬ウトウトしてしまった。でも、周りには車が走っていなかったので特に問題なく、無事だった、というようなレベルです。



こんな事故未遂以前の事故みたいなレベルのものは、実際、300くらいは身の回りで起きていると言われています。

つまり、目に見えて一つの事故や、ミスが現象化した場合、その裏側には、もっと多くのミスになりかけのミスがあって、さらにその奥には、ミスになる前のミスになる前のミスが300あった、ということです。

ですので、こういった目に見えるミスを一つなくそうと思うのであれば、そのミスになる以前の29のミスとか、さらにその奥の300のミスの存在を認め、なくしていく必要があります。そうすれば、自然と目に見えるミスも発生しなくなっていくのです。

 

ケアレスミスこそ、なめたら危険!ミスをなくせる人の考え方

次に、ミス以前のミスをなくしていくために、具体的にどうしたらいいか、という話をします。



例えば、ケアレスミスが多い人で、「時間に追われると焦ってミスしてしまう」、という傾向があるとわかったら、そういった時間制限に強くなっていく、という対策は重要です。



ただ、タイムプレッシャーに強くなるトレーニングも重要なのですが、それと同時に、時間に追われるようにせかせかと勉強するのをやめて、一つ一つ丁寧に勉強をしていく習慣を持つことも大切です。



スピードをあげて解こうと時間制限をかけても、ミスばかりして、力がついていないなら、勉強のやり方を変えてみる必要があります。

まず、時間制限を気にせず、一つ一つ丁寧に解き、確実に満点を取るようにする。そして、その教材を完璧にしていくのです。



また、テストなどの答案を作っていく場合も同じです。

  • 答案に書いた字が汚くて、自分でも読みにくい
  • 自分の書いた字なのに読み間違えてしまう

ということがあります。



そういう人こそ、ミスをなくすために、字を一つ一つ丁寧に書いていく練習をするのです。



「丁寧に書く」、というのがうまくいかない人であれば「ゆっくり書く」、でもかまいません。

そうすることで、他の字と見間違えないようになりますし、答案の文頭をキレイにそろえることで、読み間違えることも少なくなります

例えば、数学の解答を書くとき、

  • 文頭を揃えて書いたり
  • Xの次数ごとのかたまりを上下でそろえたり

できる限り、キレイに書いてみてください。



人はミスをするものです。

ですから、ミスをするのがいけない、というのではなく、ミスに気づかないことや、ミスに気づいているけど修正する時間がない、ということの方が問題なのです。



「自分は絶対にミスをしない」とか「絶対にミスしてはいけない」と力んでいる人より、自分はミスをしやすいタイプだと思っている人の方がミスしません



そういう人は、一通り答案を書き終えた後、時間が余っているからといって寝て待とう、とは思わず「自分のことだから、絶対どこかでミスしているはずだ」と思うんです。



もちろん、そこでセルフイメージを下げてしまってはいけないのですが、自分も人間だから、どこかにミスはあってもおかしくない。だからミスがあるなら早く見つけて直していこう、という意識で答案を見直すのです。

そうすると、早い段階でうっかりミスを見つけられ、失点を防げるというワケです。



ですので、最初から1回でミスをゼロにしようと意気込むのではなく、一通り書き終えたあとも、ミスをなくす努力を忘れないでください。

小さなミスを少しずつつぶしていく工夫と改善が大事です。



よく受験生で

  • 計算ミスしただけで、解き方はわかっている、次はできる
  • 単なるケアレスミスだから、本番は大丈夫

というふうにケアレスミスをなめる人がいます。



そういう思い方をしていると、危険ですよね。「ハインリッヒの法則」にあてはめて、その後どうなるか想像してみてください。



一個間違える、ということは、その裏にはミスになる前のミスが29あって、さらに、ミスになる前のミスになる前のミスが300あるということです。



そのことを肝に銘じて、1つ1つ、丁寧につぶしていきましょう。

勉強のミスと、日常生活のミスは、根っこは同じ

もっと言いますと、受験勉強においてミスが多い、ということは日常生活の中でも、何かとミスが多いはずです。

例えば、忘れ物が多いとか、落とし物が多いとか、机が散らかっているとかです。



勉強面に現れてくる現象と、生活面で見えている現象は、大いに関係していて、切っても切り離せないもの。

ですから、ケアレスミスをゼロにしたいと思うなら、そういった普段の生活の態度から正していってください。



あらゆることに丁寧に取り組んでいくことが、勉強にも良い影響を与えます。

勉強するときだけ丁寧に取り組むのではなくて、日常の他の面でも同じぐらい丁寧に取り組んでいくと、勉強の質が上がっていき、生活の質も上がっていくのです。

“つい、うっかり・・・”、がなくなると、嬉しいと思いませんか。

たとえば、ついうっかり置き忘れてしまう、ということがなくなれば、

探し物の時間がなくなります。

探し物の時間が不要になれば、それだけ勉強時間が増えるのです。



そういった整った環境で勉強していくと、あなたのミスも減っていくんですよ。



勉強は、勉強だけで独立したものではなく、

あらゆることがお互いに連動していて、相互に関係しあっているのです。

ですので、勉強のみならず、周囲のいろんなことに注意を向けることが、

結局は、勉強の成果にもつながってきます。



また、数学でミスしやすい、という人は、

英語、国語、社会など他の教科もミスしやすいはずです。

ミスがたまたま数学で現象化していて目立っているだけで、

他の教科でも実際は、ミスの予備軍のような状態になっているはず。



ですので、あまりミスしない教科や、得意な教科に取り組むときも、今、どこかでミスになる前のミスをしているんだ、ということを肝に銘じて、丁寧に勉強していってください。



それくらい一つひとつ真摯に取り組んでいく気持ちと姿勢がなければ、

ミスは完全にはなくなりません。



小さなミスの危険性をきちんと把握して、1日24時間365日、毎日の生活の中で丁寧に取り組んでいこう、という気持ちが芽生えてくれば、ケアレスミスはあっという間になくすことができます。



そうなれば、取れる問題は必ず正解して、得点にできます。



そういった受験生になってほしいと思っていますし

そういった受験生こそ、第一志望の合格を掴み取ることができます。



ぜひ今回の話を参考に、身の回りの「ケアレスミス」をなくしていってください。