マンネリ化を脱出する3つの方法

この記事を書いた人
柏村 真至

柏村 真至

京都大学文学部卒。浪人が決まった春、受験の達人南極老人に出会い、逆転合格を果たす。『E判定からの大逆転勉強法』などを執筆し、一躍カリスマ講師に。南極老人いわく「彼ほど完璧に大逆転勉強法を実践した受験生はいない。さらに〝戦闘値〟がアップしたスーパー大逆転勉強法と出会える受験生は幸運だ」と。

こんにちは!

今日は、勉強を長く続けていると、ふとした拍子で陥ってしまう「マンネリ化」の脱出方法をお伝えします。

勉強を始めて一ヶ月二ヶ月くらい経ってくると
勉強の習慣は身についてくるものですが、
その一方で、毎日の過ごし方が単調になってきます。

反復練習をしていると、同じ参考書を使うわけですから、
だんだん飽きてきたり、マンネリ化してしまうんです。
そういう相談や質問を通信生からもらったのでお答えしたいと思います。


マンネリ化の脱出方法 基本編:変化をつける

マンネリ化脱出の基本は、変化をつけること

マンネリ化に対する対策はいくつかありますが、
基本的な対策は次の3つです。

・1日の中にリフレッシュする時間をとる
・勉強する場所を変える
・勉強する教科を変える

このようなことをすでに意識して実践している人もいると思います。
このような小さな変化を日常の中に取り入れていくことで
マンネリ化を防いでいくことが大事です。

ですが、そういった対策を取ってもなかなか変わらない、という場合もありますね。

そもそも、マンネリ化以上にやる気がだいぶ下ってしまっている、という場合もあると思います。そういった受験生にオススメの脱出方法をお伝えしたいと思います。

マンネリ化の脱出方法①
1日で1冊の教材を終わらせる

まず一つ目は、
1日で1冊の教材を終わらせてしまう、という方法です。

バランス良くやる、ということは確かに大事なのですが
バランス良くやるがゆえに、全部が少しずつしか進みません。

もちろん、少しずつでも続けることは、「継続は力なり」というように大事なことです。
一ヶ月二ヶ月三ヶ月・・・と続けていくことによって、
バランス良く力がついていきます。
ですが、受験勉強によってマンネリ化していてやる気が下ったり、
勉強の効率が下がってしまっているのであれば、
あえて勉強を1科目に偏らせて一気に進ませる、ということもマンネリ脱出には良い方法です。

一つのことに集中した方が、全てのエネルギーをそこに向けられるので、エネルギーが一気に集まり、やる気も高まる、ということになります。

ですので、まるっきり新品の参考書や、次に取りかかろうと思って手をつけていない問題集に変えるのも良いですし、今、取り組んでいる参考書でなかなか進みが悪いとか、完璧になりきらない、というところでウロウロしているなら、「よし、今日一日で完璧に仕上げてしまおう」と決めて、その一冊だけやるのも良いでしょう。

ですので、マンネリ化していてペースが遅い、効率が下ってきた、という場合には、一冊の教材に絞って、集中的に取り組んでみる、というのがオススメです。

マンネリ化の脱出方法②
1つレベルを上げた問題集に取りかかる

そして2つ目です。
レベルを上げて、次の段階の教材にとりかかる、という方法です。

何度か同じ参考書で勉強を続けていると、
「この参考書はだいぶ反復した。でもその割に、本当に解けるようになったのか少しあやしいな・・・」、
「解ける気はするけど、完璧にできるかといえば難しい気もする・・・」、
「テストしたら、だいたいは解ける気がするんだけどな・・・」、
といった状態になってくると思います。

そんな状態のまま、進むべきか、とどまるべきか、と迷いながら同じ参考書をやりすぎてマンネリ化し、ヤル気まで落ちてしまうと良くないですね。

そういった場合は、今までの教材の反復自体は続けつつ、
次の段階の教材に進んでいってください。

次の教材に移ったときに、すんなりと新しい教材を進めていけるのであれば、今までの教材はちゃんと完璧に身についているよ、ということです。

もし、次の段階の教材に進んで、「あれ? 全然解けないな、意味が全く分からない」、となったら、もう一回、元の参考書に戻ったほうがいいんだ、と分かります。

つまり、何をするのかというと、
教材を変えて視点を上げてみる、ということです。

建物でいうと、一階の窓から外を見るより、二階の窓から外を見る方が、より視界が広く、全体が見渡せますよね。それと同じです。レベルの高い教材に変えることで、より高い視点から見た自分の状況を確認できるんです。

ずっと反復学習を続けていて、それがマンネリ化してしまった、飽きてきた、と思ったら、あえて次のレベルの教材に進んでください。
そうすれば、続けてきた教材による勉強の完成度もわかるし、自分のレベルもわかります。そうすると、完成まであとどれぐらいかもわかるのです。

そして、レベルの高い教材に移っても十分に進めていけるとわかったら、レベルの高い方を使って反復練習を進めていけばいい、ということです。

このように教材のレベルを上げることで、マンネリ化を防ぐことができるのです。

マンネリ化の脱出方法③
過去問を解いてみる

3つ目は、過去問を解いてみるです。

この方法は、
自分が、なぜこの参考書をやっているのかわからなくなってきた、とか、
真面目にやっているけど、本当にこれでいいんだろうか? と不安や迷いを感じるときに、効果があります。

受験生が最終的に倒すべき相手、最後の敵、ラスボスは過去問です。

過去問を解くことによって、

・自分に何が足りないのか
・過去問を倒せるようになるには何が要るか
・解けるようになるには何を鍛えるべきか
・どのように参考書を使っていったらいいのか

がわかります。

そういった方向づけが不安定だったり、
目的意識をきちんと持てていないと、ふとした拍子でやる気がなくなるものです。

もしくは、勉強しているにもかかわらず、

過去問に太刀打ちできる力がつかないやり方ならば、
それは、本当の意味での勉強とは言えません。

とは言え、そうやって過去問を解いたとき、
「自分はまだ全然できていない・・・」って思って自分を責めてはいけませんよ。
自分を責めるのではなくて、
「自分はまだまだ勉強が足りないな、よし、もう一回初心に戻ってがんばっていこう!」、と、自分を奮い立たせてほしいのです。

マンネリ化の脱出方法:まとめ

以上のように、受験勉強をスタートし、
一ヶ月二ヶ月が過ぎてマンネリ化してきてしまった、と感じている人は、

・1日で1冊の教材を終わらせる
・次のレベルの教材に移ってみる
・過去問を解いてみる

これらのことに挑戦しながら、単調な勉強の中にメリハリをつけていってください。
勉強を続けつつ、勉強の中に時おり変化を与えていけたらいいと思います。

注意してほしいのは、これは変化をつけるためにやることですので、
毎日はしないでくださいよ。
週に一回とか、10日に一回とか、月のうち何回か、ぐらいがちょうどいいです。

カンフル剤のような感じで、ところどころに取り入れていくことで、
日々の勉強がもっと充実していき、効率も良くなっていきます。
反復学習で土台を固めつつ、時おり変化という刺激を入れて勉強を進めていくことがベストです。

最近、マンネリ化してヤル気が減ってきた・・・と気になっていた人は、ぜひ、この3つの方法のいずれかを取り入れてみてください。