こんにちは、ミスターステップアップ講師の柏村真至です。
今回の記事では、受験生と恋愛についてお伝えしたいと思います。
受験中の恋愛はしていいのか?
受験中の恋人との付き合い方は?
受験と恋愛の両立はできるのか?
…など、特に10代後半の受験生と恋愛の悩みは、切っても切り離せないものがあると思います。
学研プラス
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著書『大逆転合格する人だけが知っている秘密の習慣』(学研プラス) でも紹介していますが、私も受験中に好きな女の子ができて悩んだ時期がありました。
恋人との恋愛関係で悩んでいる人も、好きな人ができてしまったあなたも、恋愛をしたいと思っている人も、ぜひここで紹介している内容を参考にしてみてください。
受験中に恋愛との向き合い方を身につけられれば、きっと未来の自分の大きな糧になると思います。
1.受験中に恋愛はして良いのか
「受験生は恋愛してもいいのか」とよく相談を受けます。
最初に結論だけを言うと、言いにくいことですが、止めておいた方がいいです。
勉強にはエネルギーが必要になり、恋愛はエネルギーを奪います。
気を取られないように意識しても、本人の自覚以上に多くのエネルギーを取られてしまっているのです。
2.受験生が陥りがちな恋愛パターン
印象に残っているエピソードがあります。
私が受験生だった時のことです。
医学部を目指しているN君には彼女がいました。
彼女は専門学校に通っていたため、受験の大変さを知りませんでした。
だから彼女は頻繁にN君に「会おう」と連絡していました。
N君もそんな彼女に言われるままに会っていたのですが、会うと疲れてしまい勉強どころではなかったのです。
見かねた南極老人が6月頃に「このままでは医学部に受かる事などできない」と喝を入れました。
しかし、N君はいまいちピンと来ていませんでした。
(もっとも、夏頃までは危機感が薄い生徒は割と多いです。)
彼女との関係が変わらないままN君は勉強を続けましたが、成績は一向に伸びませんでした。
そのまま12月になり、模試を受けてもE判定ばかりだったので、N君はいよいよ追いつめられて南極老人に相談しました。
「これまで忠告を聞いてこなかったのですが、何とか今からでも医学部に合格できないですか」と。
そこで南極老人はN君に起死回生の条件を2つ出しました。
その条件とは、
- 受験が終わるまで〝絶対に〟彼女と連絡を取らない
- 渡された課題を全てやる
ということでした。
そこからの彼は凄かったのです。
通常の受験生が夏休みに1週間でやる問題集を1日1冊のペースで終わらせていきました。
1ヶ月半の間、がんがん勉強を進めていき、学力もかなり伸びていきました。
そして遂に彼は大学合格を勝ち取りました!
が、残念な事に、彼が受かったのは希望していた医学部ではなく、歯学部だったのですが…。
この時、N君が言っていたセリフがあります。
「もしこの勉強を夏休みからしていたら、本当に医学部に合格できていた気がします。必死で勉強したこの1ヶ月半はそれくらい密度が濃かったです」と。
彼は全てが終わってから気が付いたのです。
別れてから成績が伸びたという彼の例から、私は恋愛に気が向いたまま勉強をする受験生がどうなるかを知りました。
私も受験生を指導するようになってから、彼女だけ大学に合格して彼氏は受験に失敗するケースに何度も遭遇しました。
もう1年勉強をがんばる彼氏の元に、大学生となった彼女から「先輩に誘われているがどうすればいい?」とメールが来て、勉強どころではなくなった、なんて事もありました。
こうなっては勉強に使うべき意識やエネルギーを全部持っていかれてしまいますし、本当に配慮してくれる相手なら、そもそもこんな連絡はしてこないはずです。
この時は、すっぱり別れるように伝えました。
そんな彼は、彼女と別れてから成績が上がりました。
3.受験中の恋愛のメリット、デメリット
受験中の恋愛のデメリットとして、好きな人のことしか考えられなくて勉強に集中できなくなってしまうので、基本的には避けた方がいいです。
メールやラインの返信がいつ返ってくるかわからないから、勉強できなくなる人もいます。
もしくは自分が相手に言ったことを、相手はどう思ってるのかずっと気になってしまったり、逆に、相手が言ってきたことはどういう意味だったのか考えてしまったり。
とにかく勉強以外で恋愛の方にエネルギーをかけてしまうので、勉強どころではなくなってしまうのです。
これが受験中の恋愛のデメリットです。
仮に恋人がいて付き合っているのなら、デートに一回行くにしても、デートが近づいてきたらそのことばっかり考えてしまったり。
また、デートが終わっても、楽しかったことばっかり考えていると、エネルギーや時間が無くなってしまいます。
そして、恋人がいてうまくいかなかったら、焦って落ち込んでしまったり…。
実際に私の友達で、彼女にフラれてから1か月近くご飯も食べられず、勉強に関しては3か月近くもまったく手につかなかったという人がいました。
失恋をして、そのあと悲惨な目に合う受験生はたくさんいるので、正直言うとデメリットは多いのです。
逆にメリットを挙げるとするならば、一緒に頑張れる人がいるということです。
頭をポーっとさせたりとか、相手のことを考えるのではなくて、自分も頑張っていこう、成長していこう、相手がもっと自分のことを好きになってくれるような自分に成長していこうと、うまくコントロールしていく。
これができたら、恋愛をメリットに変えられたと言えると思います。
すでに恋人がいる人は、このように考えてもらうのがいいでしょう。
4.受験期間中に好きな人ができたらどうするか
基本的に受験中に好きになるというのは、受験のドキドキと恋愛のドキドキを混同してしまっている場合が結構多いです。
本当に好きなのかは、立ち止まった方がいい。
受験が終わってから好きじゃなくなったり、受験が終わってから別れるのは結構多いのです。
仮に本当に好きかわからないのだったら、まずは受験が終わるまでは告白したり付き合ったりはせず、今のままの状態にしておきましょう。
そして、受験が終わって受験のドキドキがなくなった時に、本当に相手のことが好きなのか、本当に好きだったら次のアクションを起こしたらいいと思います。
もちろん大学が全然違う場所にあって会えなかったり、遠距離恋愛になるという現実的なこともあるでしょう。
特に受験生であるうちは、まだ今は付き合っていないのだったら、あえて何も行動を起こさずに、自分が成長していくことが自分のためになり、そして自分が魅力的な人になることにつながっていくんだ、ということを主軸におきましょう。
受験生だったら今は勉強第一で、恋愛で勉強をおろそかにするのではなく、魅力的な自分になるために自分を磨き、魅力を高めていけるよう、受験勉強にエネルギーをかけてもらいたいと思います。
5.受験期間の恋人との付き合い方
もし付き合っていないのなら受験の間は恋愛を我慢して、大学生になってからの出会いに期待してほしいと思います。
もし今付き合っているのなら、これは相手との「距離感」がポイントになります。
受験で良い結果を残しつつ相手とも良い関係を維持したいのならば、基本的に受験勉強中は相手と会わないようにして、連絡も取らないようにしましょう。
スマホの電源を切っておくと、そちらに意識が向かなくなるのでおすすめです。
恋愛と受験勉強の両立は、ほぼ確実に失敗します。
大抵、恋愛にはまって勉強が手に付かなくなるからです。
6.受験と恋愛は両立できるのか?
正直なところ、簡単ではありません。
というのも、自分がしっかりしてても、相手の方が調子を崩してしまって、結局相手の心配をしてしまう。
これだとマイナスに働いてしまいます。
ですので、両立できている状態というのは、自分も相手も恋愛以上に受験勉強を優先させている状態、時に励ましあっている状態と言えます。
こればっかりは、自分一人のことではないので、そういう意味ではどうしてもハードルが高くなってしまいます。
ただ、実際、私の知り合いで、男の子が浪人、彼女が大学に行っている、という時に、その男の子はある時、俺は受験に専念するから受験終わるまで会わないって言って、彼女も私も応援しているからって言って、会わずに過ごしていました。
結局受験が終わった後に、その彼女が彼氏のことをちゃんと待ってくれていて、その後二人が大学に行くようになってからもずっと付き合っていたという例もあります。
とにかくそういう時に、自分にとって何が大事なのか、相手にとって何が大事なのかを、理性的にちゃんと考えてあげて、相手に配慮してあげること。
例としては非常に少ないと思いますが、こうすることでお互いにとって恋愛がマイナスに働くことはないといえます。
7.本当に好きなのか?
受験勉強をしているとどうしてもドキドキして不安を感じてしまうものです。
そのドキドキを恋愛と勘違いしてしまうケースがあります。
自分が不安でドキドキしている時、近くにいた異性が魅力的に見えてしまい、恋だと思ってしまうのです。
けれども不安を埋めるための付き合いは、連絡を取り合わないと不安になるし、会わない時も相手が気になってしまい、勉強モードに入りにくくなってしまいます。
不安になるのは、それだけエネルギーが取られているのです。
その状態を元に戻すのにまたエネルギーが掛かります。
そんな事を繰り返していると、成績を上げるのにエネルギーを回せなくなってしまいます。
更にドキドキを恋愛と勘違いしてしまっていると、受験が終わると途端に相手に対する恋愛感情も薄れてしまうもの。
もしかしたら、受験中の恋愛は本当に好きな相手ではないのかもしれません。
8.恋愛における理想の関係性とは
このように物理的に距離を置くのは良い作戦です。
「受験に専念するから1年間連絡は取らない」と相手に伝えてみましょう。
共に成長して同じ未来を歩もうとする相手なら待ってくれるはずです。
理想は一人の時間も充実していて寂しさがなく、その上で一緒にいる時間も共に楽しめる関係性です。
しかし、現時点で相手を気にかけ続ける必要があったり、このように伝えたら不満そうな反応が返ってくるのだったら、潔く別れた方がいいでしょう。
大学に入ったら時間もできるし、受験生の間にあった制限もなくなります。
運命の相手ならば受験中離れていてもきっとまた再会できます。
受験の期間ほど、自分磨きに専念できる時はありません。
ここで孤独に負けず、魅力を高めることが、必ず後の財産になります。
だから受験生の間は勉強に打ち込んで、恋愛は大学に入ってから楽しみましょう!