「リン」と「魚のうまみ」の関係とは?化学がもっと好きになる、やっし先生の面白解説

この記事を書いた人

弓場汐莉

京都大学農学部卒。E判定から大逆転勉強法を実践してわずか3ヶ月でA判定を取る。数学・化学・生物などの理系科目を担当。一見難しく見えることでも「図解(ビジュアル化)」することでシンプルにすることで、多くの受験生に「分かりやすい!」と好評を得る。YouTubeチャンネル「リケジョの相談室」は登録者数7万人を超える。

こんにちは!ミスターステップアップの弓場汐莉です。

今日は、東大出身の武田康先生(通称:やっし)がおこなった、共通テスト化学勉強会のようすをお届けします!

武田康

やっしはいつも、共通テストのなんの変哲もない問題から、生命の神秘や、身近に起きている現象について深堀りした話をしてくださいます。

その話の内容は、一見すると入試に直接関係ないように見えるのですが

そういった知識と知識の〝つながり〟や〝関係性〟を学ぶことで、その科目の知識がより定着しやすくなるのです。

さらに、共通テストのような、さまざまな問題設定が扱われるような問題で、そういった知識の多さが解くスピードに影響するようになってきています。

ですので、理系の感覚が高い人からたくさん雑談を聞くことは、試験本番の実力に直結するのですね。

今回は、2022年度の共通テスト化学(追試)の「リン」の問題から広げてくれた、とっても興味深いお話をお伝えします!

▲今回扱った問題はこちら。ただ正解を選ぶだけなら、解説は一瞬で終わる問題です。

1. リンは「生命の設計図」に欠かせない要素

化学の授業で「肥料の三要素は?」と聞かれたら、「窒素・リン・カリウム」と答えます。

でも、リンの役割はそれだけではありません。

やっし先生は、リンが私たちの体の中でどれほど重要な役割を果たしているかを教えてくれました。

  • DNA: 遺伝情報を司る「DNA」にはリン酸が必要

  • 細胞膜: 私たちの体を作る細胞膜を構成する、「リン脂質」にも含まれている

  • ATP(アデノシン三リン酸): 生体内の「エネルギー通貨」と呼ばれる、生きるために不可欠なエネルギー源です。

「リン」という文字を試験で見かけたら、それは単なる元素記号ではなく、

私たちの命を支えるエネルギーそのものなんだ、とイメージしてみてください。

そう思うと、少し親近感が湧いてきませんか?

2. 白身魚は「短距離走型」、赤身魚は「長距離走型」?

▲勉強会のようす

ATPの話から、魚の話にうつりました。

生物がATPを大量に使う器官といえば、「筋肉」です。

そこから、白身魚(タイやヒラメなど)と赤身魚(マグロやカツオなど)の筋肉の違いについて教えてくださいました。

白身魚は「短距離走型」!

白身魚瞬発力を生む「速筋」を主とします

彼らは普段はじっとしていますが、敵から逃げたり獲物を捕まえたりする瞬間に、爆発的な力を出します。

いわば「短距離走型」の筋肉です。

これらの魚は、いつもは岩陰や海底でじっとしているか、ゆったり泳いでいます。

外敵が突然現れたときに、一瞬のうちに爆発的な推進力を発揮する必要があるのです。

白身魚をお刺身で食べた時に感じる弾力はこの「速筋」の影響なのかもしれませんね。

赤身魚は「長距離走型」!

逆に、赤身魚は、「長距離走型」。

持久力に優れた「遅筋」を主とするのです。

マグロやカツオ、サバなどの回遊魚は、大海原を数千キロメートルにわたって泳ぎ続ける持久力が必要なのですね。

3. 受験の枠を超えた学びが「合格」への近道になる

今回、やっし先生はリンの問題一つから、生命の話、そして私たちが普段食べている魚の話まで、縦横無尽に知識を繋げてくれました。

受験勉強をしていると、どうしても「点数を取るための暗記」になりがちです。

でも、

「これってどういうことだろう?」

「日常のこれと繋がっているのか!」

という好奇心を持って学ぶと、知識は一気に「生きたもの」になります。

「生きた知識」は、忘れにくい。 そして何より、勉強が楽しくなります。

ミスターステップアップの勉強会では、こうした「教科書を超えた繋がり」を大切にしています。

「勉強がただの作業になっているな」と感じている方は、ぜひ通塾コースや、通信コースでやっし先生の解説を聞いてくださいね。

それでは、また!