こんにちは。ミスターステップアップの村田です。
先日、スクーリングの初日に来た生徒と、こんな話をしました。
「これから先の自分」について、まだ具体的なイメージが持てずにいた彼に見せたのは、ある1枚の紙です。
それは、「10年カレンダー」。
「これ、10年分の日数がこの1枚の紙に入っているんだよ」
そう伝えると、彼は「恐ろしい……」とつぶやきました。
今が17歳だとしたら、10年後は27歳。
このカレンダーのマス目をひとつひとつ消していけば、あっという間にその日はやってきます。
1日1日が、いかに無駄にできない貴重なものか。
それをリアルに感じてもらうことから、わたしたちの対話は始まりました。
20代は、自分という「財産」を築く修行の時代
10代後半から20代にかけての10年間。
わたしは、この時期を人生における「修行の時代」だと考えています。
この10年間に、
- どんな仕事に情熱を注ぐのか
- どんな人と、どんな絆を築くのか
- どんな志を持って生きていくのか
これらを真剣に考え、自分の中に「財産」を作れた人は、30代から驚くほど活躍できるようになります。
それは仕事ができるようになることだけでなく、人間としての揺るぎない「自信」を育てることでもあるのです。
AI時代にこそ必要な「モテる力」
自信が生まれると、人は周りから「モテる」ようになります。
「モテる」といっても、単に異性に好かれることだけを指すのではありません。
上司に気に入られる、部下から慕われる、お客さんに好かれる……。
つまり、「この人と関わりたい」「この人を助けたい」と思われる存在になるということです。
これから先、AIがどんどん人の仕事を代行していく世の中になります。
でも、AIにできないことがひとつあります。
それは、「人間関係を築くこと」です。
困っている人を助けたり、誰かを励ましたり。
周りの役に立つ人間になろうと努力する人は、必ず人から求められるようになります。
そんな「モテる人間」になるための土台を、今、この10代後半の時期に作ってほしいのです。
大学受験は、そのための第一歩
大学受験の勉強は、単に点数を競うためのものではありません。
「将来、誰かの役に立てる自分」になるための、キャパシティを広げるトレーニングです。
10年後のあなたが、どんなに素敵な27歳になっているか。
その準備は、もう始まっています。
今はまだ具体的な目標が見えなくても大丈夫。
まずは、今日という1日を大切にすることから、いっしょに始めていきましょう。
親御様へ:お子さんの「未来の10年」を共に信じる
お子さんが「自分は何をすればいいのか」と迷っている姿を見ると、親御様としても不安になることがあるかもしれません。
でも、この10代後半の時期に「人生をどう生きるか」を悩み、葛藤することは、自分自身の足で立ち上がるために絶対に必要なプロセスです。
親御様が「この子の10年後はきっと大丈夫」とどっしり構えて信じてあげることが、お子さんにとっての何よりの心の支えになります。
今は、その「種まき」の時期。
焦らず、共にその成長を見守っていきましょう。
それでは、またお会いしましょう。








