こんにちは! キョウコです。
受験勉強は頑張っている。でも、世の中のことはよく知らない。大学生になってから、何を学びたいか分からない……という人は多いようです。
ところが、ミスターステップアップの塾生は、受験勉強をしながらも、時事問題や政治の動き、食や健康について、また世界の文化や歴史にも興味深々。大人がびっくりするほど物知りで、物事を深く考えています。
というのも、普段から講師たちと知的な雑談をしているから。
中でも、武田先生との雑談は一味違います。
もと東大大学院を経て最先端の研究に従事した研究者。化学の鬼才と言われるだけでなく、あらゆる分野にわたる知識と雑学の持ち主。どんな身近なことも科学的に説明してしまうんです。その影響からか、塾生たちは世の中の出来事にしぜんと目が向くようになり、科学的に分析したり、小論文に書くネタが思いついたり、大学でやりたい勉強が見つかったりするんです。
そこで今回は、雑談するとIQが上がる!と言われる武田先生と塾生たちの日常をお伝えします。
東大大学院の研究者で雑学博士の武田先生
ステップアップでは、塾生と先生は同じ食堂でごはんを食べています。武田先生と同じテーブルになった塾生たちは、チャンスとばかりに日頃の疑問をぶつけます。
たとえば、
・オーロラはどうやってできるの?
・蛇口をひねると水が出るのではどうして?
・4Gと5Gはどう違う?
・核融合と核分裂の違いは?
といったことから、
・ごはんのおこげが美味しいのはなんで?
・牛乳と低脂肪乳の違いは?
・牡蠣(カキ)に、なんで〝あたる〟の?
といった質問まで、なんでも答えてくれるんです。
そんな武田先生と雑談するチャンスは食事の時間だけではありません。
共有ルームで武田先生が新聞や雑誌を読んでいるときはねらい目。近くで勉強していた塾生たちがわらわらと集まってきて、気が付けば4,5人がワイワイ言いながら先生と一緒に新聞を読んでいるのです。それぞれに気になる記事を見つけては、
意見や感想を言い合ったり。
武田先生に教わったり。
塾生同士の意見が分かれて議論になったり。
先生を囲んでアレコレ言い合っているのが、なんとも楽しそうなんです。
ある記事を見て、大人になる覚悟を決めた舞ちゃん
武田先生と一緒に新聞をよむ時間を楽しみにしているのが舞ちゃんです。
「毎日、テレビも見ずに受験勉強だけしていたら
世の中のこと何も分からなくなってしまう。
でも、一人で新聞を読んでもなかなか理解できない。
そんなとき、武田先生がニュースの背景を教えてくれるんです。
それが本当に勉強になるし、楽しいんです」
と、嬉しそうに言っていました。
今まで、新聞のどこを読んだらいいかわからなくて、読んでも「それが何?」って感じだったとか。でも、武田先生に背景を教えてもらうと見え方が変わってきて、遠い世界のニュースってわけじゃなく、自分にも関係あるんだって思えてきたそうです。
特に印象に残ってる記事はあった?
と聞いてみると、
即答で「あります!」と言って教えてくれたのが、この記事です。
「少年法18歳未満に」見送り 議論が長期化 決着急いだ自民選挙権が18歳から、と法律で定まり、施行されたのが2016年。
民法の成人年齢が18歳に引き下げられるのは2022年。
それに伴い、少年法の見直しが検討されているという記事。
少年法が改正されると、18歳、19歳が、成人扱いになります。
成人扱いされることになったら、たとえば、起訴された段階で実名で報道されることが可能になるなど、責任や罰則面で変化が起こるのです。
厳罰化すれば、犯罪の抑止になる、という意見もあれば、
いや、むしろ犯罪が増えるだろう、という意見もある。
賛否両方の意見が上がっており、まとまる見通しはたっていない、と記事は伝えていました。
武田先生からは、
このニュースは知っておくべきだね。
まさにキミらの年代の話なのだから。
何歳から成人と言えるか? 責任は何歳からとれるのか?
自分の意見を持っておこう。
と話されたのだそう。
舞ちゃんは、
「私って、自分はもう子どもではないと思ってた。でも、大人とも言えない。大人になりたいけど、大人になるって、どういうことだろう?」
そんな問いがぐるぐる頭を駆け巡りました。その日の会話を忘れられない、と言っていました。
武田先生から塾生たちへ、一言!
新聞を見終わった後は、先生のおススメの記事を一つ選んで切り抜き、塾生たちへのメッセージを添えてファイルしています。いくつかご紹介しましょう。
※やっしとは、武田康先生のニックネームです。
●「世界の美しさ 生き方に見た 映画監督 河瀬直美さん」
やっしの一言:この人物は覚えておけ、できれば映画も見ろ
●「死因究明へ解剖率高めて 担い手の法医が不足 質も課題」
やっしの一言:これも大事な医者の仕事だぞ
●「江戸の知恵『内済』で折り合いを 寄稿:平川新 東北大学名誉教授」やっしの一言:明治維新を経て、脱亜入欧をスローガンに発展してきた日本だったが、倫理は、江戸の時代も成熟していた。
●「入試の混乱 大学の方針 堂々と主張して」
やっしの一言:惚れた大学へ行け!
「どうしたら、そんなに物知りになれるの?」と、武田先生に聞いてみました。
武田先生は、言いました。
「利益がなくても、興味を持つこと」
知らないことを、ただ、知る。
損得抜きに、ただ、学ぶ。
ただ世の中のことを知って、感動するだけの時間もなかなかイイものです。