1枚の紙に収まる10年。10代後半という「黄金の修行期間」をどう生きるか

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村田 明彦

村田 明彦

ミスターステップアップ塾長。 話を聞くだけで、成績アップの秘訣や、どう生きれば成功と幸福を同時に手に入れられるのかがわかる、と評判。『大逆転勉強法』『限界突破勉強法』による受験指導の後継者。全国の高校から、受験生と受験生を持つ親御さん向けの講演依頼が殺到しており、講演参加者は、のべ数千人以上にのぼる。

こんにちは。ミスターステップアップの村田です。

先日、スクーリングの初日に来た生徒と、こんな話をしました。

「これから先の自分」について、まだ具体的なイメージが持てずにいた彼に見せたのは、ある1枚の紙です。

それは、「10年カレンダー」

 

「これ、10年分の日数がこの1枚の紙に入っているんだよ」

そう伝えると、彼は「恐ろしい……」とつぶやきました。

今が17歳だとしたら、10年後は27歳。

このカレンダーのマス目をひとつひとつ消していけば、あっという間にその日はやってきます。

1日1日が、いかに無駄にできない貴重なものか。

それをリアルに感じてもらうことから、わたしたちの対話は始まりました。

20代は、自分という「財産」を築く修行の時代

10代後半から20代にかけての10年間。

わたしは、この時期を人生における「修行の時代」だと考えています。

この10年間に、

  • どんな仕事に情熱を注ぐのか
  • どんな人と、どんな絆を築くのか
  • どんな志を持って生きていくのか

これらを真剣に考え、自分の中に「財産」を作れた人は、30代から驚くほど活躍できるようになります。

それは仕事ができるようになることだけでなく、人間としての揺るぎない「自信」を育てることでもあるのです。

AI時代にこそ必要な「モテる力」

自信が生まれると、人は周りから「モテる」ようになります。

「モテる」といっても、単に異性に好かれることだけを指すのではありません。

上司に気に入られる、部下から慕われる、お客さんに好かれる……。

つまり、「この人と関わりたい」「この人を助けたい」と思われる存在になるということです。

これから先、AIがどんどん人の仕事を代行していく世の中になります。

でも、AIにできないことがひとつあります。

それは、「人間関係を築くこと」です。

困っている人を助けたり、誰かを励ましたり。

周りの役に立つ人間になろうと努力する人は、必ず人から求められるようになります。

そんな「モテる人間」になるための土台を、今、この10代後半の時期に作ってほしいのです。

大学受験は、そのための第一歩

大学受験の勉強は、単に点数を競うためのものではありません。

「将来、誰かの役に立てる自分」になるための、キャパシティを広げるトレーニングです。

10年後のあなたが、どんなに素敵な27歳になっているか。

その準備は、もう始まっています。

今はまだ具体的な目標が見えなくても大丈夫。

まずは、今日という1日を大切にすることから、いっしょに始めていきましょう。

親御様へ:お子さんの「未来の10年」を共に信じる

お子さんが「自分は何をすればいいのか」と迷っている姿を見ると、親御様としても不安になることがあるかもしれません。

でも、この10代後半の時期に「人生をどう生きるか」を悩み、葛藤することは、自分自身の足で立ち上がるために絶対に必要なプロセスです。

親御様が「この子の10年後はきっと大丈夫」とどっしり構えて信じてあげることが、お子さんにとっての何よりの心の支えになります。

今は、その「種まき」の時期。

焦らず、共にその成長を見守っていきましょう。

それでは、またお会いしましょう。