こんにちは、ミスターステップアップの柏村です。
今回は地理について、です。受験生から「地理のおススメの教材は何ですか?」と聞かれることも多いのですが、そんなとき私は、『山岡の地理B教室』 を勧めています。
この『山岡の地理B教室』は、地理の勉強を始めたばかりの受験生におススメです。
地理の“最初の1冊” として適しています。
このテキストは、私も受験生の頃によく使っていました。
地理のテキストを選ぶとき、資料のデータが更新されているのかを気にされる人もいるかもしれませんが、この本は今も増刷のたびにデータは更新されています。
私が使っていたときのテキストと最新版とでは本文は同じですが、データは最新のものに更新されていますので、その点はご安心してください。
では、この本の使い方のポイントを説明していきましょう。
1.使い方を動画で解説
2.『山岡の地理B教室』の基本情報
ナガセ
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- 出版社:ナガセ
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ページ数:PARTⅠ…284ページ、PARTⅡ…337ページ
- 値段;PARTⅠ…¥1,210、PARTⅡ…¥1,320
- レベル:初学者から共通テストで8割を狙えるレベル
『山岡の地理B教室』のテキストはPARTⅠとPARTⅡに分かれています。
PARTⅠでは、気候や自然などの自然地理を中心に、人口・民族・交通などについてまとめられています。
また、PARTⅡでは、農業・工業などの人間の生産活動が中心になっています。
ⅠとⅡを合わせて、系統地理の大部分の内容がカバーできるような構成になっています。
3.『山岡の地理B教室』の構成 講義+暗記テキスト
このテキストは 「講義ページ+暗記テキスト」の2段階 で編集されています。
「講義ページ」いわゆる実況中継的な部分と、「暗記テキスト」と言って、基本的に暗記すべき項目が中心になっているページとに分かれています。
「講義ページ」は、流れをつかむために読んでいくものです 。
地理に関して初学者や、ほとんど勉強してこなかった人は、少なくとも3回は必ず読んでください。
学校で地理の授業を受けてきた、という人も、このページを読んでみると、別の角度から見えてくるものがあります。
そうなると、地理の全体像が把握できるようになり、理解が進みます。
何度も反復してほしいところは、「暗記テキスト」の内容です。
この部分を、何度も何度も何度も反復練習していくことが大切です。
場合によっては、いつでもどこでも反復しやすいようにページを切り取ったり、コピーしたりしてもいいぐらいです。
私は、受験が終わってからも他の参考書や問題集をいろいろ見てきましたが、見ていて思うのは、最近の地理はカラーの本が増えてきた、ということです。
カラーは白黒より優れているのか、というと、そうではなくて、逆に情報量が多すぎたり、目がチカチカしたりするのではないか…、と思うこともあります。
そこまで言うと少し大げさですが、カラーだから良いとも限らないということです。
私は、シンプルに黒と赤の二色刷りで、赤シートで重要単語を隠せるぐらいのものがちょうど使いやすいのでは、と思っています。
そういう点からも、私はこの『山岡の地理B教室』が使いやすく、おススメしています。
4.『山岡の地理B教室』の効果的な使い方
まずは、講義の部分を三回くらい読んで、だいたい地理という科目はこういうものなんだという全体像を頭に入れ、テキストの赤字部分を覚えていきます。
そして、暗記テキストの部分を何度も何度も反復練習していきます。
これさえやっておけば、大学受験で特に共通テストレベルで必要な知識は、ほとんどとりそろうことになります。
ただし、最新のデータであったり、細かな地図については、地図帳であったり、データファイルなどを用意する必要がありますので、それらを見比べながら、『山岡の地理B教室』を進めていってください。
そして、もう共通テストしか必要ないという人は、この後にいきなり共通テストの一度過去問を実際に解いてみてください。
あまり古い年度だと、まだEUが発足していないなど、情報が古い可能性がありますので、最新のものから解いていくことをオススメします。
その中で、自分が知らない知識だったり、まったく手が出なかった問題というのがあると思います。
そういった問題は、その過去問に直接書き込んだり、もしくは『山岡の地理B教室』に書き込んだりしていきます。
5.『山岡の地理B教室』はこんな人にオススメ
このテキストは、地理の勉強を始めたばかりの人、共通テストで地理を使う全ての受験生にオススメします。
特に、地理の勉強の“最初の一冊”として、非常にオススメです。
このテキストは「地理は暗記科目ではない。」というコンセプトで作られています。
ですから、読んでいくうちに、理屈を理解した上で覚えていくことができます。
実際、このテキストを反復練習し、完ぺきにすることによって、共通テストで8割程度まで狙えます。
共通テストで地理を使う受験生には、ぜひオススメしたいテキストです。
6.『山岡の地理B教室』の次に使いたい参考書
『山岡の地理B教室』は、いくら使いやすいとは言え、この1冊で共通テストはOK、とは言いません。
この『山岡の地理B教室』を勉強した後は、山川出版の『センター試験への道』などを使って、単元ごとの問題演習と共通テスト対策をしてください。
まず『山岡の地理B教室』で流れをつかんで、暗記ページのテキストを覚えていき、最後に『センター試験への道』 で単元別で仕上げる。
そして、分からないところや苦手なところがあれば、この『山岡の地理B教室』に戻ってくる、というサイクルで反復していくのです。
その後、共通テストの過去問を赤本や黒本で1年分を順に解き、実力を確認しましょう。
ここまで取り組めば、共通テストでも十分戦えるレベルになっていけます。
それでも地理は苦手だ、不安だな、もっと勉強したい、という人は、必要に応じて参考書を増やしていってください。
7.まとめ~欠点を欠点と感じなくなるまで反復~
この『山岡の地理B教室』、上記のような勉強法をする上でおススメですが、欠点も少しあります。
1つは、索引がないこと。
「あの用語はどのページに書いてあったっけ?」と思った時に、いちいちページをめくって探さないといけません。
何かを調べるとなると、そういう手間がかかります。
ですが、自分の頭の中に索引があるぐらい、「あのページに、あれが載っている!」と、思い出せる状態を目指してください。
そこまで反復すれば、欠点と思わなくなります。
もう1つは、地誌がないことです。
ヨーロッパ、中国、アメリカ、などの地誌は載っていません。そういったカテゴリーがないことも欠点と言えるでしょう。
ですが、この2点を踏まえた上でも、おススメの地理の教材は何かと聞かれたら、私はこの『山岡の地理B教室』をおススメしたいと思います。
ぜひ、使い方のポイントを参考にして、地理の勉強に活かしていってください。
以上、『山岡の地理B教室』の使い方3つのポイントについてでした。