【古文】和歌を得意にする!『和歌の修辞法―荻野文子の特講マドンナ古文』の使い方
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【古文】和歌を得意にする!『和歌の修辞法―荻野文子の特講マドンナ古文』の使い方

2018年8月13日

2018年8月9日

古文

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こんにちは、柏村です。
今日は、古文の中でも特に、「和歌の勉強法」についてお話します。

和歌を勉強したい人におススメなのが、
この 『和歌の修辞法―荻野文子の特講マドンナ古文』 です。

おススメの受験生・使い方

「和歌に強くなりたい」「二次試験は和歌で差をつけたい」受験生へ
この本の対象は、 東大・京大などの旧帝大を目指す文系の受験生 です。
たとえば、センターレベルの和歌を学びたい人や理系の人、
あまり古文にとる時間がない人には、
この本はちょっとやりすぎかな、
というぐらいの濃いレベルになっています。
ですので、この本をおススメしたいのは、

•「もっと古文に時間をかけられる」
•「和歌をとりわけ得意にしたい」
•「国公立志望で、二次試験に古文があり、和歌が頻出である」

という受験生です。

こんな用法を知っていますか?

『和歌の修辞法―荻野文子の特講マドンナ古文』 には、
和歌の基本から応用まで全てが入っています。
他の参考書ではそんな修辞法を見なかった、
というようなものまで書かれています。

たとえば、その一つが、「折句(おりく)」 です。
これは、一つの和歌の中に、別の意味のある言葉を織り込む方法です。
和歌は、「5・7・5・7・7」の31文字でできていますが、
それぞれの句頭の一音ずつをつなげて詠むと、また別の言葉ができるのですね。

まるで暗号のようですが、それが和歌のテーマを表す言葉だったり、前後の文脈に沿った別のメッセージだったりするのです。
これは現代詩でも使われる言葉遊びのようなものですが、古文の和歌でも意識して読めばよく見かけます。


具体例

伊勢物語の「東下り」では、
『かきつばた』を用いて歌を詠め」と言われて、
次のような和歌を詠みます。

唐衣着つつなれにしつましあれば
はるばるきぬる旅をしぞ思ふ

(着なれた衣の褄のように慣れ親しんだ妻が都にいるので、
はるばる遠くに旅に来たことをしみじみ思う。)

これを各句に分けて、その句頭の文字を見てみましょう。

らころも
つつなれにし
ましあれば
るばるきぬる
びをしぞ思ふ

最初の文字だけに注目すると、
「かきつばた」となるわけです。これが折句です。
そして似たもので、もう一つ、

「物名(もののな/ぶつめい)」 という歌もあります。

これも、和歌や俳諧で、歌の中に“物の名前”を詠み込んでいる和歌のことです。
このような修辞法に関する問題が本当に入試に出るのか?
という疑問がわく方もいると思います。

もちろん、どの大学にも必須という内容ではありません。
この本を使って勉強するなら、
「受験に向けてここまで勉強しておけば、
入試でどんな和歌が出たとしても、
どんな問題が出たとしてもビクともしない」

というぐらいの自信をつけるため、といった目的が適しています。


「これが出そう」とか「これは出ない」といったことを選別するのではなく、
「和歌の修辞法について自分は知らないものはない、
何が出ても大丈夫、という状態で入試を迎えるぞ!」
と、
それぐらいの余裕を持つために勉強するのです。
京大で「この和歌を解説しなさい」と、出題されました
では、私自身がなぜここまで和歌の勉強をするようになったか、
実際にあった経験をお話しましょう。


私が京大の過去問を解いていたとき、
ある年の問題でこのタイプの問題に遭遇しました。
古文の最後の問題で和歌が出てきたのですが、
設問に「この和歌を解説しなさい」と書かれていたんです。
ポイントは、「この和歌を現代語に訳しなさい」ではないこと。
「この和歌を解説しなさい」なんです。
解説しなさい、とは、どういうことだと思いますか?

当時、自分の書いた答案を解答と照らし合わせたとき、驚くほど中身が違っていました。
自分の答えが、 正解からほど遠い、全くの言葉足らずだったんです。
解説とは、和歌を和訳するのはもちろんですが、 「この和歌がどういう情景で詠まれたのか」「誰が詠んだのか」「使われている修辞法は何か」といった事柄を含めて解説しなさい、というのが出題の意図だったんです。


和歌と言うのは、現代語に訳すだけでも大変なのに、
そういった修辞法や背景をいろいろと盛り込んで解説を書かないと答案が全部埋まりません。
当時は結局、どう答えたらいいかわかりませんでした。

私の場合、そういった経験を一度してしまったので、本番に向けて「絶対、和歌に関して完璧にしておこう」と火がついたんです。
そうして和歌についてこの本で徹底的に勉強することにしたんです。
勉強は大変でしたが、思い出深い一冊となりました。


以上のようなことから、『和歌の修辞法―荻野文子の特講マドンナ古文』は、同様の出題の可能性がある大学に向けて勉強している人にはおススメです。
正直、この本が目指しているレベルは高いです。
基本的な部分も含まれていますが、上級編というか、かなり難しい事柄まで書かれています。

そういったハイレベルな内容まで網羅して「とにかく和歌を得意にしたい!」という人は、ぜひ挑戦してみてください。おススメです。
以上、『和歌の修辞法―荻野文子の特講マドンナ古文』の使い方、でした。


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