こんにちは。今回は、京大受験生のバイブル本、『体系物理』という参考書を紹介します。
これは、受験科目に「物理」を選択した受験生で、難関大学を目指す方にはぜひ取り組んでほしいテキストです。
これは、受験勉強の終盤期の教材として、かなりおススメです。
ですが、あまりにもスタートが遅すぎると、仕上げるのに時間が足りなくなってしまうので、遅くとも、夏休みから夏休み明けくらいまでに開始できたらいいでしょう。
体系物理の使い方を動画で解説します!
ポイント1:物理の仕上げに最適! 基本を完璧にできたら挑戦しよう
この教材が向いているのは物理の上級者です。
京大を受験する人にとっては、昔からバイブルのように扱われている本です。
難易度は少し高くなるので、このテキストに挑戦する前に、たとえば、『物理のエッセンス』と『らくらくマスター物理』レベルのテキストを完成させておいた方がいいですね。
(本の写真、リンク)
そのレベルをクリアできていないと、『体系物理』のページを開いても、「全然わらかない」「思うように進まない」とか、「一つ一つで手が止まってしまう」という事態になってしまいかねません。
レベル確認と始めるタイミングには気をつけてください。
ポイント2:すべてのモデルを網羅できる!“物理脳”を育てよう
『体系物理』に含まれている問題数は401題です。
かなり多めになっているのは、扱われている物理問題のモデルが多いからです。
この『体系物理』のいいところは、
公式とか定義とか原理原則を徹底的に学ぶことができるところです。
原理を導出する問題は、実際の入試問題にもよく出てくるんですが、このテキストには、そんな原則導出問題がたくさん掲載されています。
これを徹底的に勉強し、理解を深めていくことで物理の本質がつかめるようになるのです。
たとえば、問題には様々なバリエーションがあります。
どの単元であっても、様々なバリエーションの問題に慣れていくことによって、物理の対応力が高まります。
ですので、この問題集にとりかかる前に、まずは型を覚えてください。
型を完璧に覚えた状態で、さまざまなバリエーションの問題に触れることで、いろんなモデルに触れていくことができるのです。
このプロセスをたどることで、物理の本質を高いレベルでつかめるようになります。
するとどうなると思いますか?
『体系物理』を完璧にマスターできると、ほとんどの入試問題が解けるようになる、ということです。
なぜなら、「難しい問題というのは、カンタンな問題の組み合わせ」だからです。
パっと見て難しそうな問題でも、モデルとモデルの組み合わせでしかないのです。
そのことを見抜くことができれば、カンタンに解けるようになってしまうのです。
ですので、あらゆるモデルを網羅しているこのテキストをマスターすることで、そのような状態になれる、というワケです。
モデルを見抜く目を鍛えるつもりで、活用していってください。
ポイント3:時間がない人でも、標準問題は完成させよう
構成が標準問題と発展問題になっていますので、まずは標準問題を解いてください。
標準を全て解いてから、発展問題に進んでいく、という流れがいいですね。
標準問題はかなりカンタンな問題が多くなっています。
標準問題を繰り返し反復して、だいぶ解けるようになってきたなら、発展問題には手を出さない、というスタンスでも悪くはないです。
時間がない場合は、標準問題に真剣に取り組み、完成させてください。
時間がある人は標準問題を全部やってから、発展問題も確実に終わらせるようにしてください。
そして、ラストスパートとして、自分の受ける大学の過去問をどんどん解いていく、という流れでやっていってください。
この『体系物理』を繰り返し完璧にすることによって、京大レベルや、医学部レベルに合格できるところまで行けます。
物理の仕上げレベルにまで到達した人は、ぜひこの『体系物理』に挑戦して、“物理脳”を完成させていってください。
京大受験生のバイブル、『体系物理』の使い方3つのポイントでした。