【古文】共通テストを最短で満点を取る方法

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与那嶺隆之

与那嶺隆之

受験メディア最大級の「HERO ACADEMY」を通じて、数多くの受験生を合格に導いた通信教育のエキスパート。受験生より、絶大な人気を誇る。浪人時代に「勉強法を変えれば成績が上がる。受験は才能ではなく要領や工夫で決まる」と知り、自身の勉強法を工夫することで偏差値38から半年で偏差値70に到達、早稲田大学に合格する。

 

ゴールを決めろ!

どうも、よなたんです。

今回は共通テストの古文を、最短で満点を取る勉強法について解説をしていきます。

動画:【共通テスト】最短で古文を満点とる勉強法

 

共通テストの古文を最短で満点を取る方法

 

こんにちは、

大学受験塾ミスターステップアップ講師の

与那嶺隆之(通称:よなたん)です。

 

私は、浪人生時代に、偏差値40から1年間で早稲田大学に逆転合格して、

大学卒業後、理想の塾を探し求めていた時、

大学受験塾ミスターステップアップ(以下、当塾)に出会い、

現在は、当塾の専任講師として、365日塾で直接指導しています。

 

 

古文という科目が苦手な人は多いと思います。

そこで今回は、

 

なぜ皆さんが古文を苦手としてしまうのか。

一生懸命勉強しているはずなのに、なかなか点数が取れない。

 

そんな悩みに、お答えいたします。

 

僕自身、今でこそ共通テストを15分くらいで解けるようになりましたが、元々は古文が凄く苦手だったんですよね。

浪人して、問題書を10冊ぐらいやりましたし、文章を500本ぐらい読んでいるのに、点数が上がりきらず、当時のセンター試験での点数が、中々安定しなかったのです。

なぜ点数が上がらなかったのか。

それは、「なぜ古文で点数を取ることができないのか」という根本の部分を知らなかったからなんです。

 

今回は、古文のたったひとつの極意であり、原理原則というものを皆さんにお伝えしていこうと思っています。

それがわかれば、誰でも無駄な努力をすることなく、最短で古文が得意なる方法を教えていきますので、ぜひ一緒に学んでいきましょう。

 

今回は三部構成にします。

  • 一つ目のポイントは、なぜ古文ができるようにならないのか。
  • 二つ目のポイントは、共通テスト・大学入試の古文が受験生に求めているのはそもそも何なのか。
  • 三つ目のポイントは、最短で古文ができる具体的な勉強法のルート・流れ

といった順番に紹介していこうと思います。

 

1:なぜ古文ができるようにならないのか

 

まず1つ目。なぜ古文ができるようにならないのか。

これ、理由が主に2つありますね。

 

  • 古文の読み慣れができていない
  • 解き方や解法のコツが分かっていない

 

ということです。

 

古文の読み慣れができていない

 

学校の授業や予備校の授業では、古文の読み慣れが決定的に欠けてしまいます。

古文を読むのではなく、「覚える必要もない古典文法」を暗記することに、半年〜1年、2年とかかけてるんですね。

そもそも古文というのは1000年程前の日本語で、半分くらいは現代語と相違ない文章です。

例えば「助動詞”る・らる”の意味は、受身尊敬可能だ」といった古典文法を覚えると思います。

ですが、受身と尊敬と可能ってそもそも現代語じゃないですか?

 

「俺殴”られ”た」

”られ”=受け身。

 

「今先生がお話しさ”れ”ています。」

”れ”=尊敬。

 

「野菜が食べ”られ”ない。」

”られ”=可能

 

これらの古典文法は全て、現代語とも言えるでしょう。

 

他にも「自発」という意味がありますが、こちらは「自然と思いや”られ”る」といった意味合いなので古文と言えるかもしれません。

とはいえ、受身と尊敬と可能の例から分かるように、”る・らる”は古文ではなくもはや現代語なのです。

それなのに、あそこまで細かく一つ一つを覚えるのは、的外れと言えるでしょう。

古典文法は、1〜2日(長くて3日)程度で一気に取り組んで、早速古文を読む練習をしてください。

「これから古文をやろう」と決めたら、1日目から古文を読むぐらいの気持ちで取り組めば良いのです。

いきなり「源氏物語」を読むと大変なので、最初は「方丈記」や「徒然草」といった説話・簡単な日記のような優しい文章から読めば良いでしょう。

 

こうした古文を音読していくうちに、助動詞の意味や古典文法は何となくわかってくるはずなんですね。

 

僕が受験生の時には「古文読解ゴロゴ」という参考書を、勉強開始した1日目から読みました。

 
現代語訳を見る→古文を見る→対応する箇所を見て音読する
 
 

といった流れで読んでいけば、ある程度理解できます。

そうやって、ざっと読んでいくようにしてみてください。

「大体意味がわかる」という読み方を、100本程一気に取り組みましょう。

 

そうすれば、断言します。

古文アレルギーは、一瞬でなくなります。

 

実際に僕は毎日1日1本「古文読解ゴロゴ」を読むことで、一か月後には古文アレルギーがなくなりました。

なので、是非読んでいってください。

 

解き方や解法のコツが分かっていない

 

二つ目の理由は、解き方や解法のコツが分かっていない、ということです。

共通テストの古文は、知識を詰め込んだだけでは解けない、ということを多くの受験生は知らないんですね。

この点に関しては、「解き方を教えることの出来る人がいないこと」に問題があります。

なので、点数が取れない方は

 

  • 読み慣れができてない
  • 解き方が分かっていない

 

この2つの理由があると言えます。

 

2:大学入試の古文が受験生に求めていること

 

では、共通テストの古文で受験生に求めれられている力とは何なのか。

これを一言で言うと、基礎知識を正しく運用する力です。

 

共通テストの古文というのは、

 

  • 前書き
  • 設問
  • 選択肢

 

といった様々なヒントがありますが、これらは100%客観的な情報ですよね。

共通テストの古文というのは、こういった客観的な情報を思い込みをせずに使い、無難な選択肢を選べるかどうかで決まるのです。

実は古文の本文って、東大の入試問題レベルの難しい文章が頻出しているんですよ。

なので本文だけを読んで、100%全てを理解するということは不可能です。

 

とある有名な、代ゼミの予備校先生(予備校歴30年)も「7回ぐらい読まないと内容が隅々まで理解できない」と仰っているんですね。

なのでそういう方向ではなく、共通テスト・大学入試センターが求めている力を皆さんは養うべきなんですよ。

 

例えば、参考書の「共通テスト満点のコツ」に書かれているような解法のテクニックですね。

 

 

こういった優秀な参考書をいくつか読んで、過去問を徹底的に研究していく。

参考書に書かれている内容を元に「基礎知識だけを使って解くにはどうすれば良いか」ということを研究していきましょう。

ちなみに、ミスターステップアップの「通信コース」では、過去問の解説を10年分程取り組んでいます。

 

例えば、2014年のセンター試験で「源氏物語」が、出題されたことがあります。

当時のセンター国語において、平均点が史上最低レベルというくらい、古文が非常に難しかったと評判で、最悪の年と言われました。

僕も実際に読んでみましたが、半分くらいしか理解できない程、難解な部分が多くありました。

ですが結局、内容を理解しようとするのではなく、先程述べたように、基礎知識とヒントを活用すれば簡単に満点を取れるという試験だったんですね。

こういった内容を塾(ミスターステップアップ)や通信コースの中で毎年解説しているのですが、そのような研究を皆さんはどんどんしていく。

これが出来れば、共通テストでもきちんと点数が取れるようになります。

その基礎知識とヒントを活用して、余計な知識に頼ろうとせずに過去問や入試問題にアタックしていく。

これが、大学入試センターが皆さんに求めているものです。

 

実際、理系の人で古文を選択する人もいますし、理系の人からしたら、単語を200個、300個覚えるだけでも精一杯です。

それでも満点は取れるようになっています。

 

共通テストで必要な古文単語は200個ぐらいで、600個も1000個もいりません。

そんな知識太りする勉強法ではなく、先程述べたようにちゃんと原理原則に沿った勉強をしていきましょう。

 

3:最短で古文ができる勉強法のルート

 

次に、具体的な勉強法についての大まかな流れをお伝えします。

 

勉強開始してから3日〜1週間の間で(理想的には3日程度)、単語と文法をざっくり詰め込みます。

次の3週間から2ヶ月程で、古文を1日3〜4本、一気に音読していってください。

 

 

1語1句完璧な和訳とかはいらないので、ざっくりと訳すことができれば良いです。

主語を適宜補いながら訳して、「こんな感じなんだ」「ここで主語変わるんだ」といった気づきを得ることが重要です。

例えば、「”て・つつ・で”とかだったら主語変わらないよね」とか、「”を・に・が・ど・ば”は主語変わるよね」といったことを聞いたことも一度はあるかもしれません。

 

こういった話も結局、沢山の文章を読み、その実例を見なければわかりません。

なので、古文を読み慣れていくための練習を、2ヶ月目くらいまでに作っていきましょう。

 

通信コースでは、「この古文を100本一気に読んでいきましょう」「1時間で20本ぐらい読もう」といったコンテンツや勉強会も用意しており、一気に受験生の感覚を高めることを狙っています。

単語や文法といった基礎知識をサッと詰め込んで読み慣れを作り、「満点のコツ」などの参考書で解法を研究していく。

 

共通テスト古文 満点のコツ

 

通信コースでは、大体10年分程の解説をすでに用意しているのですが、今年はさらにプラスして20回分程の解説を作っています。

また通信制の塾生には、40年間分程のセンター試験で使える過去問・本試験・追試験を全て使い、15分程でもしっかり点数を取れるところまでトレーニングしてもらおうと思っています。

その後に、2次試験対策などに取り組めば良いんですよ。

こういった流れで取り組んでいって欲しいのですが、実際にどのように読み慣れ・勉強をしていけば良いかということについて解説していきます。

 

読み慣れ・音読の練習方法を実践

 

それでは最後に、「古文読解ゴロゴ」を使って、読み慣れ・音読の練習がどんな感じかということを、少しお見せしていきたいと思います。

 

古文読解ゴロゴ

 

特に古文が苦手な人は、古文の部分だけで理解しようとしなくて良いです。

例えば「徒然草」という文章があれば、最初から古文の部分と現代語訳の部分を対応させて、確認していきます。

「徒然草 作者:兼好法師」

家居のつきづきしく(住居が、住む人と調和がとれていて)/あらまほしきこそ(理想的であることは)/仮の宿りとは思えど、興あるものなれ (どうせ短い一生を託す仮の宿とは思うけれども、興味のあるものである。)

 

といった感じで、分節で分けながら古文→現代語訳の順に音読していってください。

直訳しながら、この作業を何回か続けて「だいたい訳せるな」と思ったら終わりです。

「古文読解ゴロゴ」には本文の解説箇所に、古文単語・文法のポイント等の解説があるのでこれらをざっくり読んで、品詞分解もザッと把握しておきましょう。



 

「堤中納言物語 作者未詳」

蝶めづる姫君の住み給ふかたわらに(蝶を愛する姫君がすみなさる家のお隣に)/按察使の大納言の御むすめ(按察使の大納言の姫君が住んでいて)/心にくく、なべてならぬさまに(奥ゆかしく、普通でない様子であるので)

 

スラスラと噛まずに音読ができるになるという事を、どんどん練習していく。

これを30本程繰り返せば、古文の読み慣れが大分終わっているので、古文アレルギーがなくなって、読み慣れができているという流れになります。

 

ということで今回は、最短で共通テスト古文満点を取る勉強法について解説をさせて頂きました。

今回紹介した勉強法の通りに練習すれば、ある程度の成績も取れるでしょう。

 

もっと効率よく、しっかりと対策をしていきたいという方向けに、

 

  • 過去問の解説
  • 古文読解ゴロゴの誘導音声

 

といったコンテンツを「ミスターステップアップ 通信コース」で用意していますので、そちらも活用していただくと、よりスピードアップできると思います。

それでは、これで終わりにしたいと思います。

あなただけのゴールを決めろ!よなたんでした。