ミスターステップアップ秘伝・下線部和訳で限界突破①

この記事を書いた人
村田 明彦

村田 明彦

ミスターステップアップ塾長。 話を聞くだけで、成績アップの秘訣や、どう生きれば成功と幸福を同時に手に入れられるのかがわかる、と評判。『大逆転勉強法』『限界突破勉強法』による受験指導の後継者。全国の高校から、受験生と受験生を持つ親御さん向けの講演依頼が殺到しており、講演参加者は、のべ数千人以上にのぼる。

第1回:すべての成績は、一枚の答案から伸び始める

こんにちは。ミスターステップアップの村田です。

今回は、わたしたちが塾の指導において非常に重視している、

英語の「下線部和訳」についてお届けします。


塾では、年間で100枚以上、

多い受験生であれば200枚ほどの和訳を

提出してもらっています。

これは、実際に一年間で阪大(外国語学部)に

合格した塾生の下線部和訳です。

この課題に真剣に取り組んでくれた塾生は、

最初はできなくても、着実に成績を伸ばしていきます。

そして、おどろくべきことに、

英語の成績が上がるのはもちろんのこと、

不思議と他の教科の成績も引き上げられていくのです。

なぜ、下線部和訳のトレーニングを重視するのか?

国公立大学の二次試験では、英語の長文読解において、

この下線部和訳が必ずと言っていいほど出題されます。

そして、配点がたいへん高いのが特徴です。

「わたしの志望大学は私立なので、記述式の下線部和訳は必要ないのでは?」

そのように考える人もいるかもしれません。

しかし、この下線部和訳のトレーニングは、

共通テストや私立大学のマーク式の試験においても、

必ず成績アップにつながります。

マーク式の問題には、偶然の正解ということがあり得ますが、

下線部和訳はそうはいきません。

文章の構造を正確に理解し、

単語や文法の知識を総動員して、

論理的で自然な日本語に再構築する力が求められます。

そこには、ごまかしのきかない、

本質的な「読解力」と「思考力」が問われるのです。

だから、ミスターステップアップでは、

一人ひとりの受験生が書いた下線部和訳の答案に丁寧に目を通し、

添削指導をおこないます。

答案一枚から、すべてが見えてくる

わたしたちが下線部和訳の添削を大切にしている理由は、もう一つあります。

それは、一枚の答案から、その受験生のさまざまなことが見えてくるからです。

書かれた文章を見れば、

  • どれだけ日本語の力や、背景知識があるか
  • どれだけ英語の語彙数があるか
  • どれだけ論理的な記述力があるか
  • そして、思考の癖や、ときには性格の癖までも

答案には、その受験生の思考のプロセスが、ありのままに映し出されます。

だからこそ、わたしたちはその答案一枚をみて、

その受験生にいま本当に必要な指導は何かを逆算し、

一人ひとりに合わせた的確なアドバイスを考えることができます。


この下線部和訳の指導は、

ふだんは通塾生やスクーリング生に向けておこなっているものですが、

今回、このブログで4回にわたり、

そのエッセンスをお伝えしていきたいと思います。

どうぞ、お付き合いください。