こんにちは、 今日は、『受かる漢字・用語パピルス』の使い方についてお話します。
この本は、共通テストを受ける人と、二次試験で漢字が必要な受験生、全員にオススメです。 現代文を勉強するとき、まず最初に取り組んでほしいのが「漢字」ですので、これを一冊目の参考書にするといいでしょう。 では、使い方の説明をします。
使い方ポイント① 「読み」「書き」「意味」を知って読解力を高める
漢字は、「読み」と「書き」を覚えることが必要です。 ですが、「読み」だけが必要な漢字を、わざわざ書けるようになる必要はありません。 試験で求められている「読み」と「書き」が、それぞれできるようになってください。 そして、その用語の意味までわかることが必要です。 その言葉を見たときに、どういう意味なのかがパッとわかる状態になってください。 一言一句とまでは言いませんが、もしその言葉が文脈の中で出てきたら、文脈を理解できる状態でないといけません。 なぜ「漢字」が重要かというと、一つは、共通テストで10点分出題されるからです。 そしてもう一つ、評論文を読むにあたって、具体的な評論用語をわかっていなければ全く点数が取れない、本文が理解できない、ということになってしまうからです。 たとえば、「絶対と相対の違いって何?」、「主体と客体の違いは何か?」というような、対比となるような用語をセットで覚えていくと、より評論用語と漢字が得意になっていきます。
使い方ポイント② 「同音異義語」をマスターして、共通テストに強くなる
さらにもう一つ、活用してほしいのが「同音異義語」です。 これは、共通テストで重要になってきます。 同じ読み方で意味が異なる漢字を、「同音異義語」といいます。 たとえば、「対象と対称」や「彫刻と超克」などがあります。 「同音異義語」はたくさんありますが、意味に応じて漢字を書き分けることができないと得点できません。 『漢字・用語パピルス』には、そういった点も含めてたくさん書かれています。 漢字も精選されていまので、隅から隅まで覚えるようにしてください。
使い方ポイント③ 出題される可能性の高い順序で進めていく
この本は、全部で4章まであります。 理系の人でも最低限2章までは終わらせてください。 時間に余裕がある人は、プラスαとして3章までを練習するといいでしょう。 特に4章は、「同音異義語」がまとまっています。 ですので、1章→2章→3章→4章と前から順にすすむより、1章→2章→4章→3章、というふうに、4章を先に進むほうがおススメです。 この『漢字・用語パピルス』は、共通テストと二次試験までの漢字をほとんど網羅していますので、まずこの1冊を完璧にしてください。 その後は、実際に現代文を読んだときに目についた、自分の知らなかった言葉や漢字を辞書で引きながら覚えていくと、受験に必要な語彙力が身についていきます。そういった位置付けとして、この『受かる漢字・用語パピルス』を活用してください。
大学受験に必要な語彙をマスターする
「現代文の勉強をしても、なかなか成績が上がらない」という受験生には、ある共通点が あります。それは、
語彙 (ボキャブラリー)が不足していることです。
どうすれば、量も質も伴った語彙は身につくのでしょうか?
それは、言葉に対して敏感になるしかありません。敏感になるとは、意識し続けるとい うことです。
たとえば、「文明と、文化って、どう違うのか?」や「進歩と進化」 「理性と知性」「抽象と具体」「概念と観念」「関係と実体」「物と事」についても、 意味を知って、辞書を引いて、考えて、考えて、考え続けて、 (一見、関係なさそうな)授業を受けているときも、入試問題を解いてるときも、 英語を勉強しているときも、社会を勉強しているときも、 常に頭のどこかに引っ掛 かけておくと、ある日、突然、 〝わかったぞ〞と言える日が来るのです。
とにかく、知らない言葉に出会ったら、 必ず辞書を引く(調べる、参照する)こと。考えること。イメージすること。ずっと、追い詰めてゆくこと。 そうやって、普段から言葉を意識して勉強していると、 いざ、漢字を覚えなきゃ、現代文用語を覚えなきゃ、古文単 語を覚えなきゃ、 となった場合でも、驚くほどスムーズに覚えられるようになります。 頭の性能が上がってくるのです。