こんにちは、ミスターステップアップの柏村です。
今回は、英作文の勉強法についてお話していきます。
1.『英作文基本300選』の概要と使用目的
今回、英作文の勉強をしていく上で紹介したいのが、 『英作文基本300選』 です。
英作文基本300選―英語的発想の日本語をヒントにして覚える (駿台受験シリーズ)
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英作文の勉強をしていくにあたって、まず最初にすべきことは、例文の暗記になります。
例文の暗記については、自分が使っている参考書や英文法の問題集で、間違った問題を暗記していくという方法でも良いのですが、特に国公立を志望していて、二次試験で英作文が出題されるという人は、英作文用の例文集を一冊完ぺきにしておくことがオススメです。
そのいくつかの例文集の教材の中で、オススメしているのがこの『英作文基本300選』となります。
英作文においては、例文を暗記しておくことで、覚えている例文から問題文に近い形で英文を書いていくことができます。
『大逆転勉強法』では「英作文とは、英借文(えいしゃくぶん)だ」 と言っているのですが、“英借文”をできるようにするためにも、自分の頭の中にストックを用意しておくという意味で、この『英作文基本300選』を使うようにしてください。
『英作文基本300選』の例文を暗記することによって、英作文の能力だけでなく、英文和訳能力や英文法の能力、英語構文の把握能力であったりと、他にもさまざまな英語の能力を高めることができます。
学校ごとの対策でいえば、国公立でも旧帝大以上の難関大学をのぞいて、ある程度の国公立、私立大学であれば、英作文が一問か二問は出題されます。
そういう場合でいうと、例文暗唱を終えた時点で、英作文の対策がほぼ終わっている、と言えます。
あとは、過去問を解きながら微調整していくぐらいで十分です。
それぐらい、英作文は例文暗唱をしてしまえばゴールが見えてくる、ということになっています。
ですので、ぜひこの『英作文基本300選』一冊を完璧にしてほしいと思います。
2.英作文基本300選を使うメリット3選
『大逆転勉強法』で『英作文基本300選』をオススメしている理由は3つあります。
①頻出表現が網羅されている
②例文が厳選されていて、数が少ない
③CD付き
これらの3つのメリットについて、順に説明していきますね。
2-1.頻出表現が網羅されている
英作文の場合で言うと、「日本語らしいけれど、英作文しにくい」という日本語の表現を、どう置き換えていくかが大事になってきます。
例えば、日本語で「皆目わからない」という表現がありますが、これを英語に直すと、“a big mystery”となります。
日本語をそのまま英語に直すのではなく、言葉のニュアンスを捉えて上手く英語に変換しています。
他にも、
「百害あって一利なし」“do somebody more harm than good” (益より多くの害を及ぼす)
「他人の陰口をたたく」“say unpleasant things about other people”
「酒癖の悪い男」“a terrible alcoholic”
「借金を踏み倒す」“never pay one’s debt”
「彼のなけなしの蓄え」“what little money he has”
など、英作文しにくい日本語の頻出表現が網羅されています。
2-2.例文が厳選されていて短期間でマスターできる
有名な教材でいうと、『駿台の700選』という本があります。
700を全部覚えきるのは、受験生にはなかなか難しく、途中で挫折してしまった、と言う声をよく聴いてきました。
ですので、例文暗記でいえば、200〜300ぐらいの量でおさまっていればベストです。
もちろん、もっと覚えたほうがいいのでは? と思う人もいると思います。
もちろん覚えている量は多い方がいいです。
300、400、と覚えられるなら、その方がいいでしょう。
しかし、『大逆転勉強法』では、一冊の教材を完ぺきにするということを重要視しています。
ですので、 全部を網羅しているという点、分量的にも1冊を完璧にできる という意味でも、300ぐらいがどの受験生でも十分可能なラインかと思います。
そのうえで、英文法の問題であったり、長文の問題であったり、下線部の問題であったり、今後自分が解いていく問題の中で解けなかった問題、理解できなかった問題の英文があれば、日本語と英語、両方を 丸暗記 してしまう、日本語をみれば英語にできるぐらい覚えてしまうということが必要になってきます。
300プラスアルファの部分は、英作文用の教材ではなく、普段が自分が取いている参考書を使って 、わからない問題やまちがえた英文を覚えていくようにすれば、数としても十分な量をストックすることができます。
2-3.CD付いており、スキマ時間を活用できる!
CDを聞いて勉強することで、隙間時間を活用し、耳で覚えることができるという、2つのメリットを享受できます。
もちろん、英作文ですから、書けるようになるのがゴールです。
しかし、まずは日本語を見て、 英語で口で言えるようになる状態になってから、 書けるようになるというように、2ステップを踏んだほうが、より効率よく勉強を進めていくことができます。
それら全てを網羅しているのが、この『英作文基本300選』です。
まず、英作文の勉強で何をすればいいのかと迷っている人は、この『英作文基本300選』をやってみてください。
3.英作文基本300選の使い方
まずは、CDを聞きながら何度も音読していきます。
300の例文を一気に通しで進めるというよりは、最初の10、20個を何度も音読して、口頭で言えるようにします。
そして、口頭で言えるようになれば、実際に手を動かして書いてみて、スペルミス等がないようにしていきます。
その時、名詞の単数形や複数形が正しいかどうか、動詞であれば、時制や三単現のsがついているかどうかなども必ず確認をしてください。
口頭で言えたとしても、細かな部分で間違ってしまうと、入試本番では減点されてしまうからです。
最終的に、完ぺきに書けるようになったものは、CDを聞いたり、音読をしたりすることによって、「維持の勉強」を継続していくようにしてください。
以上が、『英作文300選』の使い方になります。
英作文は、記号問題よりも配点が高いことが多い為、記述で正解することができれば、得点源になります。
是非、英作文の土台をつくるためにも、この1冊をぜひ完璧に暗唱できるようにしていってください。