こんにちは、柏村です。
今回は、共通テスト数学で高得点を取るための秘訣とコツを2つお伝えします。
一つは、答案の書き方について。
もう一つは、回答の時間短縮術についてです。
この2つの秘訣を知るだけで「10点上がった」「満点を取ることができた」という声が出るほど効果のあるものなので、ぜひ今すぐ取り入れてみてください。
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共通テスト数学の4つの答案作成術
ミスターステップアップの塾生や予備校に通う受験生からは、「共通テスト数学でケアレスミスをしてしまい、期待した点数をとれなかった」という相談を受けることはよくあります。
「学力は高いのに、思うような点数がとれない」とか、
「良い時は90点以上とれるのに、悪い時は70点以下になってしまう」とか、
「正解できたはずの問題でミスってしまった」という人は少なくありません。
このような受験生の共通点は、ケアレスミスや書き間違いが多いことです。
これからお伝えする秘訣とコツは、そういうタイプの人が実践するだけで10点あがる答案作成術です。
その1:字や図を大きく書く
1つ目のポイントは、「字や図を大きく書く」です。
これは非常に大事です。
ケアレスミスする人の特徴は、かなりの確率で字が小さいのです。
だから、読みにくくなります。
読みにくいのでミスが起こりやすいし、解読するにも時間がかかります。
ですので、とにかく「字と図を大きく」書いてください。
図を書く場合、自分のわかる情報を図の中に書き込んでいくわけです。
その設問に関する情報が、その図を見れば一目でわかるのです。
最後の問題を解いたあと、情報が全部その図に詰め込まれている、ということです。
それぐらいしっかり書き込んでいくことが大事になります。
その2:答案を縦に書く
2つ目のポイントは、「答案を縦に書く」、です。
計算を書き進めるときは、下に進んでいくようにしてください。
よく間違える人は、横に進んでいくのです。
この書き方では間違えていても、ケアレスミスに気づくことができません。
縦に計算していると、計算ミスや書き間違いあったらすぐ気づけるのですが、横に書いていると、なかなか気づけないのです。
ですので、縦に進む、下に進む、というのが非常に大事です。
そこで、実際に答案をどう書いていくかです。
実際、数学の問題用紙は、このようにページの上部に問題文が書いてあります。
問題(1)--------ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
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そこで、図のように、問題文の下の計算スペースの真ん中に縦線をひいてください。
左側の上から計算を書いていき、下まで進んだら、右側へ移って書くことができます。
よく共通テストの答案を見ると、ゴチャゴチャに計算を書きなぐっていて、後で見ると何が書いてあるのか、よくわからなくなってしまう人がいます。
そういう問題も、このように真ん中に縦線を一本引くというコツを知っておくだけで解決するのです。
図形の問題で、図形を大きく書きたい人は、問題文のすぐ下にまず図をかいてから、その下に縦線を一本ひけばいいんです。
縦に書くために、線を引いておいて、下にすすむクセ付けをしてください。
計算スペースも二倍になるし、ケアレスミスを防げて一石二鳥です。
このように書いてこなかった人は、ぜひ試してみてください。
その3:行を揃える
次に、3つ目のポイントです。
それは、「行を揃える」です。
これは、2つ目のポイントの「縦に書く」とセットで実践してください。
計算式を書く際、文頭、二乗、X、定数項などをそろえてください。
これは、ミスを防ぐ目的です。
見直しするにしても、計算するにしても、一目でわかるのでミスはなくなります。
ミスをしないようにするのではなく、ミスをしても気づけるように工夫することが大切です。
その4:余白ページを活用する
次に4つ目のポイント、「余りのページを活用する」です。
すでに赤本や黒本で過去問の練習をしている人は分かると思いますが、この2冊は、実際の共通テストの問題用紙ではなく、サイズが縮小されています。
ですので、ケアレスミスをしやすい人は、駿台の青本か、予想問題集、河合塾から出ているマーク式問題集を使うことをおススメします。
(本の正式名称、写真を載せるかどうかも、ご確認ください)
本番と同じサイズの問題用紙で練習していく方が、本番により近い形で練習でき、本番を想定できるようになります。
数学でいえば、最初は、数1があって、数1Aがあるわけです。
解かない人からすると、そこに計算を書くスペースがある、というワケです。
どうしても計算スペースが足りない! という時は、一番前のページか、一番後ろのページの余白が多いところを使っていいので、そこに計算してください。
問題用紙をちぎるのはNGですけど、問題用紙を折ることはかまいません。
自分がパッとかけて、サッと見やすいところに書いていきましょう。
使えるところは、どこでも計算用紙にしてしまうのです。
数学の点数をあげるために、それぐらいどんどん活用していく気持ちが大事です。
特に、近年は計算量が増えているのが共通テスト数学の特徴です。
どれだけキレイに省略して書いても、計算ミスしてしまったら意味がありません。
とにかく自分がこれならミスしない! 思えるように書いてください。
最後に塾生が書いたキレイな答案の例を紹介します。
このように書くとミスしないんだな、という参考にしてもらえればと思います。
ご紹介した答案の書き方4つのポイントを踏まえ、数学を攻略していってください
計算時間を短縮する方法
よく共通テストの数学に関する悩みに、「時間が足りない」があります。
時間が足りない理由はいくつかありますが、その中でもモッタイナイのが、計算でもたついていることです。
手が動くまでに、時間がかかるのです。
そういう人は、どうすればいいのか? というと、
共通テスト数学の問題を解くときは、手順を「解法」と「計算」の2つに分けて考えることです。
まず、問題を見たら、『大逆転勉強法』で伝えるセルフレクチャーをしてください。
問題の解き方を自分の口で自分に説明して答えていく練習方法です。
ただし、計算についてはセルフレクチャーしなくてかまいません。
とにかく、解法がすぐに思いついて、考え込む時間がなくなるのがベストです。
では、計算はどう練習するかというと、九九はもちろんのことですが、11×11、12×12、13×13、といったよく出てくるかけ算の答えを、まずは頭のなかに入れておくことです。
理想は、九九のように、いちいち計算せず体で反射するレベルにまで高めることです。
つまり、頭を使うのではなく、手が勝手に動く状態になるまで、計算力を高めておく必要があるのです。
そうすると、どうなると思いますか?
この問題はどう解いたらいいのかな? という時は、頭が働いています。
そして、解法がわかった瞬間、手が勝手に計算を始めます。
頭はその間、休んでいます。
もしくは、もっと先を読んでいます。
計算しながら、同時に次をどう展開をさせていけばいいか、次の状態を考えているのがベストなのです。
(1)が終わったら、(2)をどうしようか、
(2)が終わったら、(3)をどうしようか、って先を考えるのです。
立ち止まることなく、先を考えてください。
頭と手が別々の作業ができるぐらい、計算というのは脳に負荷をかけないのです。
脳には「この問題をどう解けばいいのか」と、解法に専念させるのが大事なのです。
脳のエネルギーはある程度限られているわけですから、計算にエネルギーをかけてしまえば、解法にかけるエネルギーがなくなってしまいます。
ですので、計算は徹底的に反復練習して、カンタンな計算は身体が勝手に反応するぐらいになって、計算にエネルギーを取られないようにしてください。
脳に解法のためだけにエネルギーをかけられるようになると、結果として、時間が短縮され、高得点がとれるわけです。
ですので、頭と体の両方を使い、「解法」と「計算」を同時並行で進められる状態を目指してください。
先読みできる「頭」と、手がとまらない「体」へと鍛えてください。
ここまで徹底的に反復しておけば、共通テスト数学はかなり高得点が狙えるようになれます。
いつも使っている問題集を何度も反復し、ゴールを目指して取り組んでいってください。