青チャートは使うな!?『チャート式』オススメの使い方

青チャート 使い方
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柏村 真至

柏村 真至

京都大学文学部卒。浪人が決まった春、受験の達人南極老人に出会い、逆転合格を果たす。『E判定からの大逆転勉強法』などを執筆し、一躍カリスマ講師に。南極老人いわく「彼ほど完璧に大逆転勉強法を実践した受験生はいない。さらに〝戦闘値〟がアップしたスーパー大逆転勉強法と出会える受験生は幸運だ」と。

こんにちは、「大学受験塾ミスターステップアップ」講師の柏村です。

 

この記事では、「青チャート」のオススメの使い方を解説していきます。

これまで、受験生の多くから、青チャートの使い方や使うタイミング、どういう受験生が対象なのか?という相談をたくさんいただきました。

【関連記事】 『1対1対応の演習』をオススメしない理由は、挫折しやすいから

 

そこで今回は、青チャートでの勉強効率を何倍も高める具体的な使い方などをお伝えしていきます。

以下の動画をご覧になってから記事を読み進めていくと、よりスムーズに学習を進めていくことができますよ。

 

【動画】<共通テスト数学>3ヶ月で9割とれる!受験生必見のすごい対策

 

【動画】青チャートの使い方を解説

 

青チャートの進め方

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私たち「大学受験塾ミスターステップアップ」では、20年ほどに渡って、数多くの受験生と関わってきました。

が、そもそも、青チャートを使いこなせている受験生はそう多くありません。

 

チャート式は難易度の低い順に、

  • 白チャート
  • 黄チャート
  • 青チャート
  • 赤チャート

があり、青チャートが1番人気となっています。

  ただ、その理由の多くは、

  • 高校で配られたからそのまま使っている
  • 東大や京大にいくなら、青チャートぐらい使わなくてはいけないと思っている

ということ。

実際、青チャートを使っている受験生に、白チャートの中から数問テストをさせると、満点を取れる人はほとんどいません。

青チャート、黄チャートとランクが2つも下なのに、その白チャートもままならない受験生は非常に多いのです。

 

まず、青チャート“以前”の基礎は固まっていますか?

具体的には、白チャートの隅から隅までどの例題が出されても、1問2分でスラスラと解けますか?

 

もしそれができないのであれば、正直、青チャートを使うのは時期尚早。

  • 効率が悪い
  • 時間がかかりすぎる
  • 難しくて、わからない問題が多い

というような状態となってしまいます。

学校で渡され、宿題がでる、テストになるという場合は別です。

でも、「みんなが使っている」とか、「とりあえず学校で渡されるだけ渡されたから使っている」という場合は、まずは本当に自分は青チャートを使うべきなのか?を今一度、考え直してみましょう。

青チャートが難しい…と感じたなら

具体的には、実際に白チャートを書店で見てみて、 白チャートの方が自分のレベルにあっていると思ったら白チャートにしてもいいでしょう。

ちなみに、ミスターステップアップの著書「大逆転勉強法」で、最初に推奨している参考書はドラゴン桜式数学力ドリルです。

こちらはボリュームが薄い問題集なので、1冊完璧にするのに1か月かかりません。

それゆえ、なかなか青チャートが進まずに前の方ばかりしているという人は、思い切って白チャートや、ドラゴン桜式数学力ドリルに変えてみてください。

 

特に、共通テストレベルで言えば、

から始めるべきだと「大逆転勉強法」で紹介しています。

 

ミスターステップアップの塾生で、 ドラゴン桜式数学力ドリル、元気が出る数学を7周以上反復して、過去問演習、過去問研究をした結果、共通テスト数学で満点を取った受験生もいます。

これは白チャートでも全く同じことをがいえて、白チャートの基礎例題、発展例題を完璧にしただけで、共通テスト8割9割は当たり前、コンスタントに高得点が取れるものなのです。

文系で関関同立レベルを狙う受験生の例では、白チャートと関関同立やMARCHの過去問を解くだけで、一般入試において8割以上取れた受験生もいるほど。

 

ですので、まずは

「青チャートをしなければ合格できないのではないだろうか…」

という考えは勘違いである、と思ってください。

これが青チャートを使うか否か?を見極めるべきポイントですね。

青チャートの例題だけで共通テスト8割以上に

しかし、そうはいっても青チャートを使わなければいけない人(青チャートがテストに出るなど)もいるでしょう。

そのような場合はどうすればいいか?というと…

まずは基本例題を7周以上反復して完璧にしましょう。

 

青チャートの重要例題は、共通テストより難しい問題が含まれています。

たとえば、青チャートのある基本例題の確率の問題(難易度2)が白チャートではほぼ同じような問題が発展例題(難易度3)となっています。

基礎例題にあたるものが青チャートでは省かれており、発展例題レベルのものが基本例題になっているのです。

 

共通テスト数学で夏までに7割以上取れるのなら、青チャートを使っていってもスムーズに進められるはず。

しかし、現時点でそこまでの学力がない受験生は、白チャート基礎例題以上の難しい問題しか掲載されていない青チャートでは、進むのが遅くなってしまうのはごく自然なこと。

 

もし青チャートを使わなければならない場合は、基本例題の反復をしていくだけでも共通テスト数学レベルの基礎は充分できるので、基本例題の反復をしていってください。 その後、重要例題に進んでいくと良いでしょう。

数学はできるだけ短期間のなかで全分野を高速で反復していくことがポイントです。

今の自分に青チャートが合っていないのでは…と感じる人は、ドラゴン桜式数学力ドリルや白チャートを使っていきましょう。

青チャートの「エクササイズ」は置いておく

この時点まで進めば、かなりの学力がついていると思います。

青チャートを進めていく際のポイントは、エクササイズや章末問題は一旦置いておくこと。

まずは全範囲の基本例題、重要例題を完璧にしてください。

 

そのうえで実際に共通テストや私大などの過去問を解いてみて、もっと難しい問題が必要なら、分野によってはエクササイズをやってもよいかもしれません。

しかし、それをやるのであれば、 特に秋以降は過去問を解いていったほうが良いと思います。

「不安だから難しい問題をしなければならない…」

「青チャートを隅から隅までやらなければならないとダメなのでは…」

というよりは、 少しずつ青チャートの中の簡単なものから完璧にしていき、その後、過去問と併用しながらつなぎ合わせるのが青チャートのおすすめな使い方です。

 

 

・・・と、いうことで、今回は青チャートの使い方や「本当に必要かどうか?」の判断基準などについてお伝えしました。

もし質問や相談などがあれば、 気軽にコメント欄に書いて送ってくださいね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。