こんにちは。
大学受験塾ミスターステップアップ講師のよなたんです。
これまで当塾で約8年、携わってきた中で
よく、親御さまからいただくご質問があります。
それは、、、
「うちの子のこと、どれくらい管理してもらえますか?」
というものです。
通塾の場合、北は北海道、南は沖縄まで
全国各地から塾生がやってきています。
親元を離れ、塾の近くにある寮に入って
勉強に集中する子も多いので、
どんな風に日々を過ごすのか、気になる方もいらっしゃることと思います。
もちろん、入塾した段階で
勉強計画をきっちり立てて、
どのように受験を迎えるのか
サポートするのはもちろん・・・
生活面においても
一緒にごはんを食べたり、
勉強に集中できる身体を作るための体操をしたり、
いつでも相談できるような環境づくりをして
万全の体制を整えております。

ですが、、、
「強制的に管理して、手取り足取り勉強を教える」
ということは、実はしていません。
なぜなら、わたしたちが最も大事にしているのが
〝自発的に、勉強すること〟
〝主体性をもって、受験に向き合うこと〟
だからです。
もちろん、塾側で強制的に
受験の日までガッチリ管理して
手取り足取り勉強を教え
成績を上げることは、そんなに難しくありませんが・・・
すべてのことをこちら側が管理してしまうと
受験生たちは、〝受け身〟で勉強をするようになります。
講師から言われたことだけやる。
指示されたところだけ問題を解く。
わからない問題はすぐ教えてもらう・・・。
受け身で勉強することに慣れてしまうと、
人から言われたことに依存して、
自分の頭で考える、
試行錯誤する、
というプロセスをすっ飛ばしてしまうのです。
ですから、特定の問題の解き方はわかっても、
そこから派生した応用問題の解き方は
途端にわからなくなってしまう・・・。
常に、横に教えてくれる人がいないと、
自分の頭で解く力が、磨かれなくなるのです。
*
中国の思想家・老子が残した言葉に
『授人以魚 不如授人以漁』
というものがあります。
これを意訳すると、
『魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』
です。
受験にも同じことが言えます。
魚(答え)を与えたら、一時的に結果は出るかもしれませんが、
受験生自ら魚を釣ることはできません。
そうではなくて
問題の答えに辿り着くまでの
考え方・解釈の仕方を身につける姿勢を育(はぐく)むこと。
(=魚の釣り方)
そうすれば、たとえ受験の傾向が変わっても、
受験生自らの力で、
問題を解決するための〝心の芯〟ができるのです。

わたしたちは、
「受験に合格する」
というのはあくまで通過点だと思っています。
受験勉強を通して、
〝学ぶ〟ことの本質を知って、
物事を深く探究することの喜びを知ること。
時を忘れて、一つのことを無我夢中で深めていくときの
内側から溢れ出る情熱のエネルギーを感じること。
受験に合格したあとも、
自分で人生を深め、
たとえ行き詰まったときにも、
自ら運命を切り拓いていける力を身につけること。
一日一日の密度が限りなく濃い人生を送ること。
そんな生き方を、
受験勉強を通して学んでいってほしいと願っています。
ですから、わたしたちは
ただ勉強を教えるだけの塾には決してしたくない。
その子の人生を一緒に背負い、
良き方向に変えていけるような場所でありたい。
そんな想いで、
日々、塾を運営させていただいています。
今後も、こちらのブログで塾の様子などお伝えしていきますので
引き続きよろしくお願いいたします!