勉強のやる気が出ない受験生に送る!4つのやる気を出す方法!

やる気が出ない受験生
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柏村 真至

柏村 真至

京都大学文学部卒。浪人が決まった春、受験の達人南極老人に出会い、逆転合格を果たす。『E判定からの大逆転勉強法』などを執筆し、一躍カリスマ講師に。南極老人いわく「彼ほど完璧に大逆転勉強法を実践した受験生はいない。さらに〝戦闘値〟がアップしたスーパー大逆転勉強法と出会える受験生は幸運だ」と。

こんにちは。Mr.ステップアップの柏村です。

今回は

  • 机の前に座ると眠くなる
  • とにかくやる気が出ない
  • 最近どうも勉強に身が入らない

こんなとき、どうしたらしっかり勉強できるのか?

今回はそんなやる気が出ない時の対処法についてどこよりも詳しくお話しします。

今回の話は完全保存版としてお気に入りに登録して、

「やる気がなくなってきたな・・・」と思うたびに見返してもらいたいと思います。

それでは早速、中身に入っていきましょう。

 

1.まずは勉強のやる気が出るメカニズムを理解しよう

そもそも、やる気はアップダウンするもの。アップダウンを完全になくすことは不可能だということを理解しましょう。

常にやる気がMAX!!なんて人はいないので、大事なのはアップダウンとの上手な付き合い方です。

その中でも最も重要なのは下がった時の過ごし方。

やる気が下がったときほど、やることのハードルを下げて、できることからやっていきます。

できることを続けていくことで、潜在意識を味方につけることができます。

逆に少しでもやる気が上がってきたときに、机の前にいない、手元に勉強道具がないと、せっかく上がってきたやる気もまたすぐに落ちてしまいます。

なので、やる気が下がった時にどう自分と向き合っていくか?が大事なのです。

やる気の谷を作らないためには、極端な山も作らない

やる気は激しく上がると、必ず下がります。

なので、実は極端にやる気をアップさせすぎないことも重要なことなのです。

偏差値が少し上がったり、模試でいい成績をとったとしても極端に喜びすぎない。

一喜一憂せずに常に冷静に、淡々とコンスタントにやっていくことが大切です。

受験勉強は1年間の長距離走。

途中で無理をしてペースをあげたりすると、すぐにバテてしまいます。

そうならないように、アップダウンを作らず、自分にあった一定のリズムを作っていきましょう。

勉強でやる気を出すには適切な負荷が大事

勉強のやる気を出すためには、適切な負荷をかけていくことが重要です。

簡単すぎる参考書だとやる気が出ないし、逆に難しすぎると、戦意喪失してしまってやる気が出ない。

自分のその時の実力に対して、適切な負荷のかかる参考書を選びましょう。

簡単すぎず、難しすぎず、少し背伸びして頑張ればなんとかできる!という参考書を使うのがベストです。

あるいは、負荷のかけ方は時間を短くすることでもコントロールできます。

今まで60分かけていたものを30分でやりきる!と決めると、それだけ必死になるので負荷がかかります。

逆にこれを10分でやろう!というのは負荷のかけすぎ。

その時の自分の実力に合わせて、適切な負荷のかけ方をコントロールしていくことがやる気アップの秘訣です。

誘惑になるものを身の回りから排除する

スマホ禁止

自宅や勉強環境では誘惑になるようなもの、テレビ、スマホ、漫画、パソコンなどを自分の周りに置かないようにしましょう。

これらのものが近くにあるだけで、誘惑に対して負けないようにと葛藤するだけでかなりのエネルギーを使います。

なので、そのエネルギーを使わないために気が散りそうなものを自分の視界に入るところ、手の届くところには置かないことが重要です。

そうすることで、余計なエネルギーを使わずに、勉強のやる気へと自然と意識を向けることができます。

2.勉強のやる気を出す方法

受験勉強には大中小の3段階の目標が必要です。

それぞれ3段階の目標の作り方について説明しましょう。

大・中・小 3段階の目標を設定する

まず大目標といって、これは例えば大学受験生にとっては志望大学合格です。

志望大学に合格するということが大学受験の一つの大きな目標になるので、「この大学に合格するために勉強を頑張るぞ!」という風に志望大学を明確にすることですね。

ただし、大目標だけを見てても、一足飛びにはここに行けません。

そこで、その次に何が大事になってくるかというと、志望大学に合格したい、その思いを成し遂げるためには具体的に何が必要なのかを明確にすること。

それが中目標です。

大目標が志望大学合格なら、一番良い中目標の設定方法は、「一冊の教材を完璧にする!」ということです。

1冊の教材や参考書を7回8回9回と反復して自分の潜在意識の中に入れていく。

1回2回では忘れてしまったり試験本番で出てこなかったり、もしくは応用問題が出て全く閃かなかったりします。

ところが、7回8回9回と繰り返し問題をやっていたら成績が確実に上がっていきます。

これが中目標「一冊の教材を完璧にする!」です。

そしてその中目標を実際に実践していくためには何が大事になってくるかと言うと、小目標です。

今日やるべきことを宣言して行動していく、というところです。

大目標だけ見て「志望大学合格できるかな、できないかな」みたいなことばっかり気にしていたり、 模試の成績を気にしていたりして、気持ちが揺れてしまう人は多いと思います。

だからこそ、この小目標が重要です。

小目標すら達成できない人間が、大目標を一体どうやって叶えるんだということですね。

小目標というのは今日の自分に対する約束

今日は数学の問題をこれぐらい解くとか、英語の音読を必ずやるとか、 過去問を実際に解くという風なことを、

自分に宣言してそれを行動に移していくということを徹底します。

これを徹底することで自分のことが信じられるようになっていきます。

自分は今日は自分の夢に対して裏切らなかった。

どんな事を言われようがどんな絶望的な状況であろうが、自分は自分のことを裏切らなかった。

自分は今日一日をやりきったんだというような 高いセルフイメージを持てるようになります。

自分に自信が持てたり、絶対合格できると確信できるようになった人というのは、この3段階の目標を必ず立てて、実行しています。

ぜひやってみましょう。

ハードルを下げてできることからまずやる

ハードル

やる気が出ない時は、まずはとにかくハードルを下げてできることからやりましょう。

10時間勉強とか無理な目標を設定してはいけません。

それで三日坊主でできない自分に萎えて、自信をなくして潜在意識が汚れていき、「やっぱり自分はダメなんだ・・・」と悪循環に入っていきます。

なので、まずはハードルを下げて、できることからしっかりとやって自分に対する自信をつけてセルフイメージを高めていくことが重要です。

小さい宣言→行動→達成。

このサイクルを積み重ねていきましょう。

やる気が出なくてもいいから机に向かう

勉強する男の子

どんなにやる気が出ない日も必ず机に向かうようにしましょう。

もし仮に勉強机に向かえない日でも常に教材を持ち歩くようにします。

今日はやる気でないなと言って勉強時間をゼロにしてしまうのはよくありません。

必ず少しでもいいので自分がやると決めた勉強をやることが出来ればそれだけでいいのです。

1日の中でやる気の上がり下がりというのは当然あります。

「やる気が出てきたな」とか「今だったら集中できるな」という時に机の前に座っていること、もしくは参考書を持ち歩いているかどうかが重要なのです。

もしその時に勉強道具がないという風になると、その 瞬間のやる気がふっと逃げてしまいます。

ですので、とにかくいつでも勉強できる準備をしておく。

心がついてこなかったとしても物理的に環境的には常に勉強できるようにしておくという準備が必要です。

3.勉強のやる気が出ない時に切り替える4つの方法

勉強をするときはメリハリをつけろ!

やる気が出ない時は、変化やメリハリをつけること。

多くの受験生はいかに勉強時間を多くするかに努力の方向を向けていますが、いくら勉強時間が長くても

  • 集中していない
  • ボーっとしている
  • 惰性で勉強している

このような状態であれば、いくら勉強時間が長くても成績は上がっていきません。

勉強時間が短くなったとしても変化をつけたりメリハリやアクセントをつけていくこと。

それによって、それ以降の時間がより有意義で効率よい時間の使い方ができるのであれば、余程勉強の効果は高いんですね。

場所を変えてメリハリをつける

第一に場所を変えてみることです。

あなたは自分の部屋や自習室で勉強することが多いのではないでしょうか?

  • 眠たいな
  • なかなか集中できないな
  • やる気が出ないな

というときは、一人で勉強するよりもむしろ人ごみ、例えば図書館や喫茶店など人目に触れるところで勉強しましょう。

人目に触れるところであれば、思いっきり寝るということは無いでしょう。

そういった活気があるところに行くことでやる気が出る場合もあります。

例えば電車に乗っているときも、混雑していなければいっそのこと電車にずっと乗って勉強するのも一つの方法としてアリですね。

今より状態が良くなる、コンディションが良くなる、やる気が出てくるなら電車の中でもやれるようにしてみるといいかもしれません。

電車で勉強
逆に、普段そういった場所で勉強していて音が気になって勉強できないなというときは、一人で勉強してみてはいかがでしょうか?

このように場所を変えていくというやり方を取り入れてみてください。

教科を変えてメリハリをつける

そして2つ目は教科を変える。

例えば、英単語覚えをやっているとします。これは暗記系の勉強ですよね。

「暗記がなかなか頭に入ってこないな~」

というときには下線部和訳や長文など、思考系の勉強にシフトしてみるといいですね。

暗記系と思考系の回転
むしろ数学に変えて難しい問題をやるのもいいです。

眠たいのであれば難しい問題をやってる時に寝てしまうといけないので、とても簡単な基本的な問題を手を動かして勉強するとかでもいいです。

セルフレクチャーとか音読とかアウトプット系の勉強だったら気づいたら寝てるということは少ないでしょうから、そういった音読系、アウトプット系の勉強をしていくなど。

例えば社会が好きだったら、マンガでも構いませんので歴史マンガを読むとか。

本当は受験前半期では苦手な教科を克服していく、苦手な単元を潰していく、というのが大事なのですが

あくまでもこれは理想論ですので勉強しないとか進んでないとか、集中できてないのであれば勉強のやる気が出ず全く動いてないよりは、やってる方がまだいいです。

得意教科でやる気が出ないっていうことは無いと思うので

「ちょっとやる気が出ないな~」

ってときは教材や教科を変えてみるといいですね。

要するに、勉強をやってないよりはやってた方がいいので、

実際勉強に全然集中できてないなら「今自分が何をやるべきか」はさておき、とにかくやれる勉強をやった方がいいです。

集中できないことで教材や教科を変えることに対して罪悪感は一切必要ありません。

むしろ今までとやってた勉強と比較して

  • 効率がいいもの
  • 集中できるもの
  • やる気が出るもの

があるならそっちに切り替えましょう。

そのあとまたやる気が出てきたり、眠たくなくなってきたりとかしたらそっちに移ったらいい、くらいの気持ちで考えたらいいんです。

友達付き合いでメリハリをつける

3つ目ですが、友達付き合いも少しだけ見直してみましょう。

せっかくやる気が出ているのに、友達に「今日どこかに行こう」と誘われる場合があると思います。

なかなか断りづらくて、お誘いに乗ってしまう人の気持ちも分かります。

でも、ちょっと待って下さい。

というのも、大事な受験の時期に遊びに誘ってくるというのは、悪く言えば邪魔をしてきてるわけですよね。

自分にとっても友達にとっても頑張らないといけない時に、自分が言うべきことは「じゃあ遊びに行くよ」ではなくて、

  • 「お前も頑張った方がいいんじゃない?」
  • 「俺は頑張ってるから、お前も頑張れよ」

といった言葉なのではないでしょうか?

そのように、寂しさや不安から依存し合う関係から抜け出して、切磋琢磨に高めあえるような関係を、友達と作っていくことも考えてみましょう。

気分転換でメリハリをつける

4つ目は気分転換をするということですね。

特に眠たいときであれば、身体を動かしたほうがいいです。

といっても、筋トレやランニング、スポーツのような無酸素運動は勉強の効率を妨げてしまうのでオススメではありません。

どちらかというと、ちょっと外に出てウォーキングしてみたり、もしくは家でストレッチをした方がいいと思いますよ。

自分の部屋で気分転換するならば、リスニングの音声を流しながらやるとより効率的です。

ウォーキング
それでも眠たいのであれば、いっそのこと仮眠してしまいしょう。

ダラダラ睡魔と戦いながら勉強してるよりも、10分〜15分であれば寝てしまったほうが効率がいいんですね。

実は睡魔と戦っているときにはエネルギーの9割を注いでいるので、勉強の方にはせいぜい1割しか行っていないと言っても過言ではありません。

ですので潔く寝るということです。

寝る

大事なポイントは、そのあとの時間が有効活用されているかどうかということになります。

勉強のやる気を出す方法~まとめ~

いかがだったでしょうか。

ここまでを簡単におさらいしましょう。

まずはやる気のメカニズムを知ることを解説しました。

  • やる気は上がったら必ず下がる。上げすぎないことも重要
  • 適切な負荷のかかる教材を選ぶ
  • 誘惑になるものを身の回りに置かない

これらのことを理解することは、まずはやる気を出していくための準備段階です。

そしてそこから、実際にやる気を出すための対策についてお伝えしてきました。

  • 大中小、3段階の目標を設定する
  • 小目標を毎日一つずつ宣言達成して自信をつけていく。
  • やることのハードルを下げて、できることからやる。
  • とにかく机に向かう。参考書を常に持ち歩く。

こういったことをやることで、常に勉強に向かう姿勢を作り出し、

いつやる気が出てきてもその瞬間から一気に集中することができるようにするということです。

最後に、実際に勉強していて集中力が途切れてきたときの対処法についてもお伝えしてきました。

  • メリハリをつける
  • 勉強する場所や教科を変えてみる
  • 体を動かして気分転換をする

このように3つの変化を取り入れながら、勉強時間を増やしていくのが重要です。

勉強量というものは

時間×質(効率・集中)=勉強量
の掛け算で積み上げられていきます。

単純に「時間だけを増やしていこう」とか「時間が勿体無いからこういうことを取り入れるのはやめとこう」

というのではなくて1日の勉強量を最大にするために3つの変化を取り入れて、

質の数値を上げることによって、掛け算の総量、つまり勉強量を増やしていくことが出来るというわけです。

是非参考にしてください!

もし何か質問や不安なことや心配なこと、気になることがあれば、気軽にコメント欄や、ミスターステップアップの方に質問してくださいね!