合格できる受験生の学校行事との向き合い方

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弓場汐莉

弓場汐莉

京都大学農学部卒。E判定から大逆転勉強法を実践してわずか3ヶ月でA判定を取る。数学・化学・生物などの理系科目を担当。一見難しく見えることでも「図解(ビジュアル化)」することでシンプルにすることで、多くの受験生に「分かりやすい!」と好評を得る。YouTubeチャンネル「リケジョの相談室」は登録者数7万人を超える。

合格できる受験生の学校行事との向き合い方

こんにちは。

講師の弓場汐莉です。

今回は、「合格できる受験生の学校行事との向き合い方」というテーマでお話ししますね。

ある高校生からの相談:実行委員と受験勉強のバランスが…

先日、ある高校3年生の通信コース生から合格手帳について相談を受けたんです。

普段は平日に6時間くらい勉強できているのに、

ある期間、2時間しか勉強できていない日が5日くらい続いていたので、

ちょっと気になって話を聞いてみました。

聞くところによると、その生徒さんは体育祭の実行委員を務めていて、

準備にかなり力を入れている様子だったんです。

中学・高校と6年間ずっと実行委員を経験してきていて、

とっても思い入れが深く、「絶対に成功させたい!」という強い気持ちで

一生懸命取り組んでいるとのことでした。

ただ、その活動に熱中するあまり、勉強がおろそかになってしまっていたということだったんですね。

学校行事に一生懸命に取り組み、

やり遂げることはたいへん素晴らしいことですよね。

でも、試験までの残り時間は刻一刻と少なくなっていきます。

そこで、体育祭と受験勉強のバランスをどのように取ればよいか、

アドバイスをしました。

長期的な視点も同時に持つ大切さ

体育祭のようなイベントの準備には、どうしても時間がかかってしまうことがありますよね。

それは避けられない面もありますが、

イベント終了後にテキストを開いたとき、

「以前は覚えていたはずなのに、かなり忘れてしまった……」なんて状態になってしまうと、

それを取り戻すために余計な時間が必要になって、

モチベーションも下がっちゃいますよね。

元の学習ペースに戻すまでに1〜2週間を要してしまうケースも少なくないんです。

日々の積み重ねが重要な受験勉強において、この時間のロスは、

受験勉強にとって大きな痛手となってしまいます。

このような時間のロスを防ぐために必要なのは、

「1週間、1ヶ月間、半年間、1年間の目標を常に意識して行動する」ことなんですよ。

▲何事も、向き合うときの〝心構え〟が大事ですよね。

日々の行動目標を明確にする

1日にやるべきこと、そして1ヶ月間で達成すべきことが明確であれば、

「今日は実行委員の活動で帰宅が遅くなるけれど、これだけは最低限やっておこう」とか、

「実行委員の活動があっても、すき間時間で勉強時間は確保できるから、そこでこの教材を反復しよう」

というように、忙しい中でもやるべきことが具体的に見えてきます。

だから、ふとしたすき間時間が見つかったときに、スムーズに勉強へ意識を切り替えることができるんです。

▲すき間時間での勉強、大切です!

忙しいときの優先学習リスト

忙しいときにも欠かさず取り組んでほしいテキストを、あえて優先順位をつけるとしたら、こんな感じです。

  1. 英語の音読
  2. 英単語帳
  3. 数学のテキスト
  4. 理科・国語・社会の暗記系教材

特に英語は日々の積み重ねが重要なので、忙しい時期でも必ず取り組んでほしいですし、

数学・理科・国語・社会といった科目も、せっかく繰り返し学習した問題や知識が、

反復を怠ることで記憶から抜け落ちてしまうのは非常にもったいないことですからね。

ミスターステップアップから出版されている『ゴールから発想する合格手帳』を活用すると、

勉強のスケジューリングがしやすくなりますので、ぜひ使ってみてくださいね。

来年の春に後悔することのないように、学校行事で忙しい中でも、勉強との両立をがんばっていきましょうね。

▲塾生とウォーキングをする、塾長の村田先生