受験生必見!プロの整体師が教える勉強中の体の悩み解決法

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弓場汐莉

弓場汐莉

京都大学農学部卒。E判定から大逆転勉強法を実践してわずか3ヶ月でA判定を取る。数学・化学・生物などの理系科目を担当。一見難しく見えることでも「図解(ビジュアル化)」することでシンプルにすることで、多くの受験生に「分かりやすい!」と好評を得る。YouTubeチャンネル「リケジョの相談室」は登録者数7万人を超える。

受験生必見!プロの整体師が教える、勉強中のカラダの悩み解決法



YouTubeチャンネル「リケジョの相談室」より、プロの整体師・万福たけしさんから、受験期のカラダの不調の解決方法についてお聞きしました。下に文字起こしを載せているので、ぜひご覧ください。

弓場汐莉(以下、弓場): みなさん、こんにちは!弓場汐莉です。



今回は、わたしが通っていた塾の卒業生であり、大先輩でもある万福たけしさんにお越しいただきました!



どうぞよろしくお願いします。



万福たけし(以下、万福): よろしくお願いします。



弓場: 万福さんは、じつはプロの整体師なんです。



わたしが講師を務めるミスターステップアップの塾長、村田先生の同期でもあるんですよ。



リケジョの相談室には、今回が初めてのご出演となりますね。



じつは、万福さんには通信コースのラジオも担当していただいているんです。



「万福たけしの健康相談室」というコーナーで、受験生からの質問や相談が一番多い、人気の枠なんですよ。



万福: そうですね、かなり頻繁に塾にはお邪魔しています。ほぼ毎日いますよね。



弓場: 塾生さんからすると、最初は「この人は誰だろう?」って思っていたかもしれませんね(笑)。



でも、よく塾にいらっしゃるから、「健康のことを相談したらいいらしい」って気づいて、今では何でも聞いてきますよね。



万福: たまにお店に直接相談に来る子もいますよ。塾から歩いて1分くらいのところに、わたしが勤めている「ボディヒーリングサロン ゆにわ」があります。白くて綺麗なお店です。

 

弓場: わたしもよく首や肩、腰などを見てもらっていて、本当に助かっているんです。



いつもありがとうございます。



さて、今日は万福さんに、受験生が抱えがちな肩こりや腰痛、お腹の不調といった悩みについて、アドバイスをいただこうと思っています。



ぜひ最後までご覧くださいね。



万福: はい、よろしくお願いします。



肩こりの原因は?座り続けることの弊害

弓場: わたしも受験生の時にすごく悩んでいたんですけど、勉強に集中すればするほど、どんどん肩が凝っていっちゃうんですよね。



あれはどうしたら良いんでしょうか?



肩こり知らずで勉強する方法ってあるんでしょうか?



万福: どうしたらいいのか、方法はたくさんありますが、まず前提として皆さんに知っておいていただきたいのは、椅子に座り続けて勉強するというのは、かなり重労働だということです。



弓場: そうなんですか?



万福: 座っているだけなのに重労働なんですね。



なぜ重労働かというと、わたしたちの体は、あまり座るようにはできていないんです。どちらかというと、歩き回ることによって体が維持されるように作られています。



弓場: へぇ〜、そうなんですね。



万福: ですから、座っているだけで人の血流は半分になってしまうんです。



弓場: 恐ろしいですね、半分になるなんて。



ということは、受験勉強で頭を使っていても、脳に流れる血流も半分になっているっていうことですか?



万福: 半分になります。皆さんはなかなか実感を持たれないかもしれませんが、血流が半分程度になるというのは、脳の働きという点でも、かなり大きなビハインドではないでしょうか。



それだけでなく、先ほど弓場ちゃんが言ってた肩こりや腰痛に関しても、なぜ痛くなるのか、あまり分かっている人はいないと思うんですね。これの一番大きな理由は、血流が悪いからです。



弓場: 肩が凝っているっていうのは、血流が悪くなっているっていうことなんですか?



万福: そうです。筋肉へ行く血流量が減り、酸素が欠乏すると痛みを感じるようになります。



弓場: そうなんですか!



万福: ですから、すごく力んでいて、そこの血流が悪くなってくると、酸素が不足して痛くなるんです。



弓場: ということは、動かすしかないっていうことですね。



意外な原因?ペンの持ち方と筆圧

万福: 動かすしかない、という側面もありますが、そもそも痛くなりやすい座り方や、肩が痛くなりやすい勉強の仕方というものがあります。何が問題になっているのか、簡単にお伝えできることなのでお話ししましょう。



まず、昨日もちょうど塾生から聞かれて答えたのですが、肩が痛くなる、あと多いのが腕が痛くなる、というケースです。



弓場: 腕が痛くなる、あります、あります。



この肘のあたりが痛くなるんです、っていう相談もじつは結構ありますよね。



万福: 字を書くのを頑張りすぎて痛くなる、指の関節が痛いとも言われますが、いま弓場ちゃんが言ってたように、書くのを頑張ると痛くなるんですね。 正確に言うと、たくさん書いたという量よりも、筆圧の問題が大きいんです。



弓場: そうなんですね!



万福: 筆圧の問題で、ペンをぐっと強く持つでしょう? でも、たとえ握力が40キロくらいある人でも、ペンを持つのにそんな力は必要ありませんよね?





弓場: たしかに。折れちゃいますよね。



万福: 折れはしないかもしれませんが(笑)。そこまでではなくても、皆さんが集中して「ガーッ」と勉強する時って、無意識のうちにものすごく力を入れているんですよ。



弓場: あ〜、無意識のうちに。



万福: ですから、皆さんも心当たりがあるかもしれませんが、このあたり(腕や指)がすごく痛くなった経験がある方が多いのではないでしょうか。これは力を入れすぎなんです。



冷静に考えてみて、ペンってそんなに握り込む必要はないんですね。覚えておいてほしいのは、物理で作用・反作用の法則ってあるじゃないですか。物を力強く持つということは、その反作用が体に返ってくるんです。



弓場: なるほど。



万福: ですから、「ガーッ」と集中して力強く持ちたくなる気持ちは分かりますが、その反動が全部の関節に返ってきます。それを続けていると、ものすごく腕が痛くなり、指が痛くなり、肩が痛くなる。



先ほど血流の話もしましたが、指に力が入っていると、そこに全然血が行かなくなります。指先というのは、じつは血流の上で非常に重要なポイントで、そこが滞ると全体が滞ってしまうんです。



弓場: 指先で血流を止めてしまうと、腕全体も血が滞ってしまうんですね。



万福: そうです。だから全部痛くなります。酸素が足りなくなって。



弓場: 酸素が足りなくなって、全部痛くなる…。



万福: なので、ぜひ皆さんに普段から練習してほしいのは、特に時間に余裕があるうちに、軽くペンを持って書き続ける練習をしてもらいたいです。



弓場: それだけで、本当に変わるんですね。



受験生によっては、「指が痛くてもう勉強できないです」って相談に来る子もいるんですよ。



「勉強したいけど、指が痛すぎてできない」とか、「肩こりがひどくて集中できない」っていう声も、毎年よく聞きますよね。



万福: そうでしょうね。それは、そういう些細なこと、些細なことなんですけれども、勉強時間は10時間以上になることもあるわけじゃないですか。ですから、そういったことは、じつは体にものすごく大きな影響を与えるんです。まあ、それを教える予備校はないと思いますけどね。



弓場: 絶対ないですよね。



万福: 絶対ないと思うので、こういうことを普段から、もう毎日のように語っています。



弓場: そうですよ。



受験生に、一切受験に関係ないことばかり話していらっしゃいますよね(笑)。



万福: 関係ないけれど、すごく影響しますよね。なんなら、一生関係することですから。それが分かっているだけで、本当に普段の、なんというか仕事の仕方というか、生活の仕方が全然変わってきます。



体調改善の鍵!水分補給の重要性

弓場: わたしも、万福さんに「水を2リットル飲みなさい」って言われたことがあったんです。



それまでは1リットルくらいしか飲んでいなかったんですよね。



それで、毎日2リットル飲んでみたら、最初はすぐには効果がわからなかったんですけど、3日くらい経った時に、明らかに髪のツヤが違うのと、あとコンタクトレンズをつけているんですけど、目薬をさす回数が減って、今はほぼゼロなんですよ。



疲れにくくなるし、ものすごい変化でしたね。



それ以来、もう6、7年くらいずっと、水は毎日2リットル飲み続けているんです。



万福: いや、これは本当に単純な話で、その肩こりというのも、結局は筋肉が硬くなっているわけじゃないですか。健康な筋肉の60%が水分なんです。



弓場: へえ!



あんなにムチムチしているのに、60%も水分なんですか?



万福: そうなんです。それが、単純に水分が足りなくなると、たとえ40%とか35%とかになるとしますよね。こう言うと、ほとんどの人にイメージがついて分かってもらえると思うんですけど、お刺身と一夜干しの差が生まれるんですよ。



弓場: お刺身はプルプルですよね。



万福: それを一晩干したら、もうカチカチじゃないですか。あれが自分の筋肉だと思ったら…。牛でも、一夜干しをどんだけ揉んでも、元には戻らないですよね。



弓場: うーん、戻らないですよね。



万福: だから、水分が足りないというのは、そもそも体にものすごく負担なんです。筋肉の話にフォーカスしましたが、水分が足りないと、イメージがつくと思うんですけど、血液の粘度が上がるんですよね。



弓場: ドロドロになるんですね。



万福: そうすると、それだけ流れにくくなり、脳には酸素が行きにくくなり、体の各所に酸素が行きにくくなります。なので、能率は下がりますし、かつ、しんどくなります。ちょっと座っているだけでも、しんどい。



弓場: なるほど…。



万福: だから本当に、水分を飲んでもらうだけで、目の疲れとか、あと病気へのかかりにくさとかも、全てにおいて改善される可能性があります。なぜそうかというと、わたしたちというのは元々、海から出てきた生物だからなんです。



弓場: はい。



万福: こういうことを考えたことがある人は少ないかもしれませんが、血液って何かっていうと、「海から陸に上がる時に、体に海を持っていけばいいじゃないか」と。体の中に海を携えていけば、陸上で活動できるじゃないか、というのが、そもそもの陸上で活動している生物の発想なんです。



弓場: ああ、なるほどです。



万福: なので、体内の海水の濃度、つまり体液のバランスを保持しないといけないんです。じゃあ、水分が少なくなって、めっちゃしょっぱくなってドロドロしていたら、これは大変ですよね。



弓場: 生きていけないですよね。



万福: 生きていけません。だから、この体液のバランスを維持するつもりで、やはり水分を取らないといけない。本当はそれで言うと、塩分とかミネラルも大事なんですけどね。まあ、そこまで言うとちょっとマニアックになりすぎるので、今回はやめておきます。



弓場: また塾に直接来て聞いていただけたら、そういうことを無限に喋っていただけますもんね。



万福: 無限に。いつも喋っています。ラジオでも話が尽きないですもんね。何でも喋っています。別にそれは塾向けにとかではなく、他でも言っていることを、塾でも何の手加減もせずに話しています。



受験期間を乗り越えるために

弓場: ペンの持ち方の圧を軽くすること、そして水を2リットル飲むこと。



これって誰でもできることですよね。



でも、それでめちゃくちゃ差がついちゃうんですね。



万福: わたしの場合は立場上、変な話ですが、成績が伸びる・伸びないというところに直接的な責任はありません。でも、やはり人って、受験の期間だけじゃないじゃないですか。その先もずっと人生は続くわけで。



やっぱり、体をずっと維持していくことが大切です。その受験期間の1年間、めちゃめちゃ無理して成績が出たとしても、合格した後ボロボロでは意味がないと思うんですね。



そうではなくて、本当にその受験期間というのは、精神的にも非常に自分の内面に向き合って成長して、「あ、俺ってこういう人間なんだな」「こういう弱さがあるな」とか言って学べる時期じゃないですか。そういう時に、自分の体との付き合い方も知っておいた方がいいと思うんです。



弓場: うんうん。



万福: 「あ、俺の体ってここまで頑張れるんだ」とか、「あ、こういうことやったらダメなんだな」とか、いろんな角度から自分のことを知るという意味で、自分を学ぶということにも非常に有効な期間だと思っています。ですから、そういう受験の仕方をしてもらえれば、すごくその後にも有意義なんじゃないかな、というのはいつも思っていて、そういうスタンスから受験生の相談に乗らせてもらっています。



頭痛や目の疲れも?髪の結び方とヘアケア

弓場: 本当に、教えていただいていることは一生もののことばかりですよね。



さっきも、ヘアセットまでしていただいたんですよ。



このブラシのとかし方次第で、頭皮の血流が良くなるんですね。



万福: そうですね。これも簡単にですけど、特に女の子に関係するので、ちょっとお伝えしておきますと、髪の毛って生えているわけなんですね。注意してほしいのは、勉強する時にポニーテールをぎゅうぎゅうに結んだりするのは、あんまりしてほしくないんです。



弓場: あれ、気合を入れる時とかやっちゃいますよね。



万福: やっちゃうじゃないですか。そういう女の子も見かけます。そして高確率で質問されるんですよ、「頭痛がする」とか。



弓場: へえー!



万福: あと、「目がすごく痛くなるんです」とか。それは、髪の毛をぎゅうぎゅうに結びすぎているせいなんですね。



弓場: へえー!



万福: だから、その場で「ちょっとこのポニーテールやめて」って言ったこともありますし、今まで何回かありました。

さっき、弓場ちゃんの髪の毛を、まあおっさんが解いていたわけですけど(笑)。どういう風にしているかというと、女性って髪の毛が長いので、みんな根元から「ガーッ」とブラシで普通に解くじゃないですか。



弓場: はい。



万福: それで引っかかって、「ガガギャギャッ」ってなるでしょう? そうなると、毛穴のところがうっ血します。血の流れが悪くなるんです。



これは想像がつくと思うんですけど、ポニーテールで「ギュンッ」て引っ張った時も、ずっとこれを維持しているわけですから。



そうなるとどうなるのか。今、毛穴1個の話をしましたが、髪の毛は10万本あると言われていますから、10万個の毛穴がそうなっていると。そうすると、この頭皮全体に血が流れないことになります。頭皮全体というのは、もう顔の半分くらいありますから、ほぼこの顔全体の流れが止まっているようなものです。



たとえで言うなら、西日本がもう流通一切ストップしていて、東日本だけでは回らないでしょう?



弓場: それはないですよね。



ほぼ日本がストップしちゃいますね(笑)。



万福: 面白いイメージをしていただくためにね(笑)。そういう感じで、どういうことが起こるかというと、弓場ちゃんの髪の毛をとかした瞬間、すっごい目が大きくなりましたよね?



弓場: 大きくなったんですよ!



軽くなるんですよね。



万福: それは、さっき言った通り、血が行くからです。頭皮と、あと顔に血が行く。なおかつ、本当は頭皮というのは首とも直結しているので、首がすごく緩むんです。



弓場: うーん!



万福: なので、ずっと勉強していて首が痛くなるのは、じつはそこが関係していたりもするんですよね。



弓場: これって、勉強する上ですごく大事じゃないですか!



美容にも大事だし、勉強にも大事だし、健康にも通じるなんて、一石三鳥くらいありますよね。



万福: いや、だから本当は、そういうことは全部切り離されるべきではないんですよね。わたしが普段させていただいていることというのは、その人がどうしたら最大のパフォーマンスを発揮できるのか、ということです。それは状況も年齢も関係ないわけなんです。



ただ、その人間というのが、まあ生き物が、どうしたら一番スムーズに生命活動を行うことができるのか、というのは、これはもう共通なので。それはだから、勉強する立場の学生であっても、それが80歳の人であっても、本来は一緒なんです。だから、そういうことを今知っておくと、一生役に立つということですね。



告知・まとめ

弓場: 今回はお忙しい中、万福さんに来ていただきました。



ありがとうございます。



また塾に来たら、会えるかもしれませんね。

あと、通信コースでも週に1回、万福さんのラジオを聞けるんです。



質問も自由にしていただけますよ。



万福: どんな質問でも基本、答えています。ぜひ来てください。



万福・弓場: バイバーイ!