【日本史】最初の1冊!『日本史B講義の実況中継』使い方3つのポイント

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柏村 真至

柏村 真至

京都大学文学部卒。浪人が決まった春、受験の達人南極老人に出会い、逆転合格を果たす。『E判定からの大逆転勉強法』などを執筆し、一躍カリスマ講師に。南極老人いわく「彼ほど完璧に大逆転勉強法を実践した受験生はいない。さらに〝戦闘値〟がアップしたスーパー大逆転勉強法と出会える受験生は幸運だ」と。

こんにちは、ミスターステップアップの柏村です。

今回は、『日本史B講義の実況中継』の使い方についてお話します。

【動画】『日本史B講義の実況中継』の使い方を解説

1.『日本史B講義の実況中継』のレベルとオススメの人

まず初めに、『日本史B講義の実況中継』が、どのような人にオススメなのかをお話ししていきます。

1-1.受験勉強の序盤向け、もしくは、定期テスト対策に

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石川晶康 日本史B講義の実況中継(2)中世~近世 (実況中継シリーズ)
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石川晶康 日本史B講義の実況中継(3)近世~近代 (実況中継シリーズ)
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石川晶康 日本史B講義の実況中継(4)近現代 (実況中継シリーズ)
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この教材がちょうど合う受験生は、「今から受験勉強を始めていこう」という日本史の初学者です。

この本で、日本史の基本的なことを徹底的に学ぶことができます。

そういう面からも、高校の定期テスト対策としても十分活用できます。

たとえば、学校の教科書は使いにくい、と感じている人は、この『日本史B講義の実況中継』を並行して使うといいでしょう。

テスト範囲と同じ範囲を読んでいってください。

この『日本史B講義の実況中継』シリーズは、全部で4冊あります。

この4冊を全て勉強すると、日本史を一通り学ぶことができます。

ですので、この4冊を一通り学んだ後は、志望大学の過去問や問題集に進んでいけるぐらいの内容になっています。

この本には、基本的な問題はもちろん、参考資料も多く掲載されていますので、さまざまな角度から日本史を学ぶことができます。

1-2.日本史が好き、もっと得意にしたい人に

私自身が受験生の頃は、『日本史B講義の実況中継』を好んで使っていました。

もともと日本史が好きだったこともあり、この本の講義部分をしっかり読み込んで、サブノートで反復練習をしていく、というやり方が自分のスタイルにハマって、日本史の成績をどんどん上げていくことができました。

私立文系などで日本史を一から勉強したい、日本史を得意にしたいという人は、ぜひ実況中継を使って日本史を得意にしてください。

2.『日本史B講義の実況中継』の特徴とメリット

次に、『日本史B講義の実況中継』の特徴とメリットについてお話していきます。

2-1.『日本史B講義の実況中継』の特徴

『日本史B講義の実況中継』は、講義テキストとサブノートに分かれています。

講義テキストの内容を熟読し、サブノートに書き込んでいける構成になっています。

おそらく、この本のネックは、4冊必要 という部分でしょう。

日本史や世界史をこういった本にすると、どうしても4冊ぐらいのボリュームになってしまいます。

山川の教科書1冊分を4冊に分けたということですから、その分、読みやすく工夫されています。

ですので、そこにメリットを感じる人なら、4冊用意しても、それ以上の学習効果を得られるでしょう。

2-2『日本史B講義の実況中継』を使うメリット

この『実況中継』を使う一番のメリットは、『実況中継』のシリーズだけで、全体の流れの確認から史料問題対策までが網羅できるというところです。

この実況中継を何度も反復練習して流れを掴んで、部屋とサブノートを使って用語の暗記をすることが一番のメリットになります。

また、この『日本史B講義の実況中継』にはCDも付いています。

ですので、隙間時間を活かしてCDを聞いて勉強することもできます。

基本的に、耳を使って勉強するのは英語のリスニングトレーニングがほとんどだと思いますが、英語だけでは飽きてしまうこともあるでしょう。

この教材なら、日本史を「聞いて」勉強できます。

その点もおススメポイントです。

2-3.他の参考書との違い

とは言え、この教材は万人向け、ではありません。

日本史の初学者なら誰でもおススメ、というワケでもないのです。

なぜなら、一冊あたりのボリュームが多く、それが合計が4冊もあるため、通読するのに時間がかかってしまうからです。

この『実況中継』に向いているのは、「日本史が好きな人」や「日本史に時間をかけられる人」です。

「日本史が好きになれない」「日本史にとれる時間がない」という人には、あまりおススメではありません。

特に、国公立文系、国公立理系の人などで、そこまで日本史に時間がかけられない人は、もっと薄めの参考書や教材を使って勉強することをオススメします。

今まで、多くの受験生の声を聞いてきたところ、この本の講義が好きだ、これなら覚えられる、という受験生がいる一方で、この本よりも教科書を読む方が覚えやすい、学校の授業で十分だ、という人もいました。

もしくは、昔、歴史まんがをよく読んだから日本史の流れはすでに細かく知っている、いちいち勉強せず一問一答に進みたい、というタイプの人もいました。

もちろん、そういう人にも必要ないでしょう。

ですので、この本で勉強するかどうかは、自分で必要性を見定めて決めてください。

自分に合っている、と思ったら挑戦してみるといいでしょう。

3.『日本史B講義の実況中継』の使い方と勉強法

『日本史B講義の実況中継』は、まず講義テキストを読みます。

そして、講義テキストでインプットした内容を、サブノートに書き込みながら、復習していきます。

進め方は、以下のようなイメージです。

1日目は、講義テキストの第1章を読みます。

2日目は、第1章の付属のサブノートに答えを書き込み、第2章を読みます。

3日目には、第1章のサブノートで復習し、第2章の付属のサブノートに答えを書き込みます。そして、第3章を読みます。

4日目には…第2章のサブノートで復習し、第3章の付属のサブノートに答えを書き込みます。そして、第4章を読みます。

このように、前日に読んだ講義テキストの内容を、サブノートに書き込み、サブノートを復習教材として使う形で進めていきます。

この時、サブノートを見ただけで、講義テキストの本文が思い出せることが目標です。

序盤では、細かい暗記はまだ必要ないので、全体の流れを掴んでいくイメージで、どんどん読み進めていってください。

4.『日本史B講義の実況中継』の次に使いたい参考書・問題集

4-1.『1分間日本史』

『日本史B講義の実況中継』が終わったら、次に取り組みたい問題集は『一分間日本史』石井貴士・著(水王社)です。

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序盤で全体の流れを掴んだら、次は一問一答に取り組んでいきます。

一問一答では、山川出版社の『一問一答日本史B用語問題集』が有名ですが、ここではあえて『一分間日本史』石井貴士・著(水王社)をオススメします。

なぜなら、『用語問題集』はボリュームが多い為、途中で挫折してしまう受験生があまりにも多くいるからです。

『一分間日本史』であれば、短期間でマスターすることができます。

具体的な使い方については、1回目は、答えを紙に書いてみて、漢字も正しいかどうかチェックします。

その際、暗記している用語には小さくマル(○)をつけるようにしてください。

1回でもマル(○)がついたものに関しては、すぐに答えが思いつくようであれば、わざわざ紙に書かなくても、2回目のマル(○)をつけてOKです。

時間をかけずに、パッパッパッと進めていき、何度も反復してやるようにします。

○が3回つくまで、何度も反復練習してください。

にかく、一問一答は、ちょっとぐらい記憶があやしくても、気にせず、どんどん先に進んでいくようにします。

はじめから完ぺきに覚えようとすると、いつまでたっても先に進みません。

どうしても覚えられなかったら、進むスピードを下げるのではなく、復習の回数を増やすことです。

5回、6回と繰り返しているうちに、だんだん覚えやすくなっていることに気づくでしょう。

そうやって1冊の本を完ぺきにして、血肉にしていってください。

4-2.『実力をつける100題』

また、私大対策の場合は、 z会の『実力をつける100題』という問題集をオススメします。

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この問題集を進める中で、『実況中継』に書かれていなかった知識は、ノートにまとめたり、実況中継のテキストに書き込んだりして、知識を増やしていきましょう。

ただ、知らなかった知識の中でも、『実況中継』に載っていないようなマニアックな知識は、一般的な受験生も知らないとも言えます。

ですから、あまりにもマニアックな場合には、知らなくても良いと言えるでしょう。

まずは、『実況中継』に載っている問題が「100%答えられる」という状態にしてください。

『実況中継』はインプットのための教材なので、積極的に問題演習、過去問演習でアウトプットしていて得点力を高めていきましょう。

5.まとめ

この『日本史B講義の実況中継』全4冊を使って勉強すれば、大学受験に必要な基本的な知識は全て学べます。

ここに載っていない事柄がもし入試問題で出てきたとしても、それは捨てても良い問題、と言ってもいいぐらい、この本の中の知識は重要なものばかりです。

ぜひ、このやり方が向いていると思った人は、実況中継の講義CD、テキストを活用し、サブノートで何度も反復学習をしていってください。

そして、日本史の成績をどんどん上げていってください。

以上、『日本史B講義の実況中継』の効果的な使い方と勉強法についてお話しました。