数学ができない受験生必見!数学が苦手な受験生の共通点とその克服法

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村田 明彦

村田 明彦

ミスターステップアップ塾長。 話を聞くだけで、成績アップの秘訣や、どう生きれば成功と幸福を同時に手に入れられるのかがわかる、と評判。『大逆転勉強法』『限界突破勉強法』による受験指導の後継者。全国の高校から、受験生と受験生を持つ親御さん向けの講演依頼が殺到しており、講演参加者は、のべ数千人以上にのぼる。

ミスターステップアップ講師の村田明彦です。

今回の記事では、数学の勉強に苦手意識を持っている受験生向けに、数学が苦手になってしまう受験生に共通のパターンと、その克服法を紹介します。

そもそも大学受験では、早い段階から数学を安定して高得点を取れる状態にすることで、圧倒的に有利に戦うことができます。

しかし多くの受験生は、以下のような思い込みや落とし穴にはまっているが故に、数学がなかなか出来るようにならないのです。

  • なんとなく、数学が嫌いだ
  • 数学はいくら勉強しても、なかなか成績が上がらない教科だ
  • 数学は難しい参考書を沢山やらないといけない
  • そもそも授業を聞いていなかった
  • 解説を読んでも何を言っているのか、よくわからない

もし1つでも「自分もこれに当てはまるな」と思った受験生は、この記事で克服方法まで徹底的に詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

自分はどのパターンの落とし穴にはまっているのかを把握して、数学の苦手意識を克服することで、数学を圧倒的に得意にしてしまいましょう!

 

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1.数学ができない受験生に共通するパターンとは?

まずは数学が苦手な受験生に共通しているパターンとは何なのかを、お伝えしていきます。

私はこれまで何百人、何千人の受験生を指導してきた中で「数学ができない」と嘆く受験生には何度も出会ってきました。

中には、そもそも小学校の計算や中学校の内容すら、ままならないという状態の受験生もいました。

そんな数学が大の苦手な受験生の指導をしていくうちに、共通している4つのパターンが見えてきたのです。

まずはそのうちの1つ目、「数学に対してネガティブな思いがある」場合についてお伝えします。

1-1.数学に対して、ネガティブな思いがある

数学が苦手な受験生の共通点の1つ目は、数学に対して、ネガティブな思いがあるという場合です。

これは、過去に算数・数学ができなかった経験があり、それが強烈な思い出になってしまっていて「前もできなかったから今もできない」という思考に陥っている場合です。

数学の問題を前にすると途端に思考停止してしまったり、数学の問題を見るだけで嫌な感情が出てくるという受験生は、このパターンの落とし穴にはまってしまっているかもしれません。

かつてミスターステップアップに、高校三年生のSさんという女の子が入塾してきたことがありました。

彼女は小学校の時、算数ができなかったために、担任の先生に「こんな問題もできないのか」と言われて毎日のように居残りして怒られていたという経験がありました。

この経験が後に「自分は数学ができないんだ」という強烈な思い込みに変わっていきます。

そして、成長して高校生になってからも、やはり数学ができないという思い込みが払拭できなかった彼女。

模擬試験を受けても、試験中に冷や汗が出てきて「自分は数学ができないんだ、自分は数学ができないんだ…」と自分で自分を追い詰めてしまうという状態でした。

彼女のように過去に強烈な失敗体験や嫌な記憶がある場合は、それが元凶となってしまい、数学に対して何となく嫌悪感を感じる、苦手意識を感じるという受験生が数多くいるのです。

もちろん、数学を得意にしていくには、この苦手意識を払拭する必要があります。

数学の苦手意識を取り払い、自分は数学が出来るんだというプラスの思い込みを作るための具体的な方法は、この後で詳細に解説していきます。

1-2.勉強法を間違えている

数学が苦手な受験生の共通点の2つ目として、勉強法を間違えているというケースが結構多いです。

具体的には、ただひたすら教材を解き散らかしているというのが、成績が上がらない勉強法の1つに挙げられます。

この勉強法では、どんどん新しい問題集を解いていくものの、1つも復習をしていないため、結局何も定着していない、身についていないという状態になってしまうのです。

また、勉強法に関しては、学校や通っている塾の方針も大きく関わってくることがあります。

例えば、数学の問題の回答をもらえない場合です。

「あくまでも数学は考えてくるものなのだ」などと先生がおっしゃる場合には、模範回答を見ることもできないため、時間をかけてずっと考えても、結局時間的なロスが多いだけで全然勉強は進みませんし、数学ができるようにもなりません。

そもそも受験で必要とされる問題演習量をこなしていないため、模擬試験などで出題されても、全く点数に反映せれないということになってしまいます。

他にも例えば、進学校出身の生徒によくあるケースとして、次から次へと渡される問題集を全て中途半端にやっていて、結局一冊も完璧に隅から隅まで解ける問題がないという場合もあります。

あるいは、定期試験の直前だけ、テストの範囲だけを一生懸命勉強しているという、いわゆる一夜漬けのパターンもあります。

この勉強をしていても、入試で問われるような全範囲の網羅的な勉強ができていないため、模擬試験になると全然解けないという状態になってしまうのです。

このように、勉強法が間違っているだけで、正しい勉強法を実践すればちゃんと確実に成績が上がるという、非常にもったいないことをしている場合も、非常に多くあるのです。

1-3.レベルにあっていない難しい参考書を選んでいる

 

レベルにあっていない難しい参考書を背伸びして使っているがゆえに、消化不良になっている受験生もよく見かけます。

人気の教材である青チャートや、大学への数学などの難易度の高い問題集を、完璧に解ける訳でもなくただただ解き散らかしているのです。

これらの難易度の高い参考書は、進学校では学校から配られていたり、旧帝大合格者が使っていたなどの理由でオススメされることが多いようです。

しかし、受験勉強初心者には扱っている問題が難し過ぎてしまうため、反復回数が足りないままで成績が頭打ちしてしまうケースが非常に多いのです。

かつて、南君と、北君というという2人の受験生がいました。(本名です。)

南君も、北君も、京都大学工学部志望。

南君は模試で、E判定。数学は大の苦手でした。

北君は模試で、A判定。数学がかなり得意でした。

この二人の勉強法もそれぞれ異なりました。

南君は駿台予備校の『X#(数学ⅠA・ⅡB)』というテキストを使っていました。

駿台のテキストは、当時、前期(120問)と後期(120問)に分かれていました。

前期で120問、後期で120問というふうに分かれているんですが、南くんは前期の120問を8回、9回と穴が開くほど反復練習したのです。

後期のテキストは、難しすぎるので、結局やらなかったそうです。

また、『B#(数学ⅢC)』というテキスト(200問)も穴が開くほど徹底的に反復しました。

一方、北君は教材を解き散らかしていました。

『大学への数学』(東京出版)、『解法のテクニック』(科学新興新社)などの、かなり難しい教材を解き散らかしていました。

数学が好きな受験生に多い、解くことに快感を覚えるタイプの受験生だったのです。

どんどん新しい問題を、次から次に解き散らかすことは、それ自体が悪いわけではありませんが、大逆転勉強法では、そういうやり方はおすすめしません。

この二人のやり方をくらべると、南君のほうが大逆転勉強法的なやり方です。

そして、入試当日。

E判定だった南君は京都大学の数学で、なんと、6問中3問完答。

そのうち1問は駿台の『X#』から全く同じ問題が出て、完答できました。

あと2問も『X#』ととても似ている問題が出たので答えることができました。

そして残りの3問は部分点をかすめとり、みごと京都大学に合格しました。

一方、A判定の北君は、本番では結局一問も完答できず。部分点で点を稼ぐも合格点には届かず、京都大学に落ちてしまいました。

私たちの塾、ミスターステップアップでは、それらの難易度の高いテキストではなく、白チャートをおすすめしています。

白チャートは、チャート式シリーズの中でも最も簡単なレベルの参考書です。

しかし、本当の意味で白チャートを極めれば、たったそれだけでも、偏差値60後半~70を十分に目指せます。

もしかすると、そんな簡単な参考書でいいの?と思うかもしれませんね。

実際に毎年かならず、こんなことを言う受験生が現れるんです。

「先生、『青チャート』から、はじめていいっすか?」

「京大に受かった友達は『新数学演習』(東京出版)やってたんで、そっちもやりたいんですけど‥」

まるで今さら基礎的な『白チャート』なんて、バカらしくてやってらんない、と言わんばかりに、基本的な参考書の勉強を端折ろうとするのです。

このように言うのは特に、進学校出身の生徒や、中学・高校でちょっと数学が得意だったために「自分って、やればできるよな」という、悪い意味での自信や過信がついてしまっている受験生が多いようです。

ちなみにそういう受験生は、往々にして自分の実力を見誤りますので、ちゃんと軌道修正しなければ、本番で痛い目をみます。

そういう受験生には、その場で白チャートの例題を数問、解いてもらいます。

すると、少なくともこれまで私の前に現れた生徒たちは、ひとり残らずどこかでミスをしました。

「完璧」とはいえないレベルだったのです。

自分の実力に見合わず背伸びする受験生は、最初から難しい問題集に手を出しますが、途中で挫折してしまう人がほとんどです。

もしくは、「難問が解けた!」という快感が忘れられず、まだ目の前の問題集の中に、自分が解けない問題が残っているのに、「だいたい終わったから、もういいかな」と、ついほかの問題集に手を出してしまうのです。

これは非常にもったいないとことです。

なぜなら、その解けない問題の中にこそ、自分の弱点、苦手を乗りこえる最大の秘訣が眠っているのですから。

受験生にとってそれは宝の山なのです。

基礎的な参考書でいいから、一冊まるごと完ぺきにすることによって入試で絶対に押さえておくべき「型」を身につけるのです。

完成度は99%ではなく、100%が絶対条件です。

99%と100%の間には、雲泥の差があるからです。

小さな穴のあいた風船か、あいていない風船か、くらい違います。

どこにあるかわからないようなミクロの穴でも、空気は抜けていきます。

勉強でいえば、必ずどこかで抜け漏れができて、点が取れるとき、取れないときの差が激しくなってしまうのです。できないときはトコトンできない。

受験勉強というのは、普段どれだけ成績が良くても、本番でコケたら、それで終わりです。

完ぺきにするというのは、穴のない状態になるということです。

この100%の状態というのは、無限の可能性を秘めています。

はじめて見る問題でも「絶対に解ける!」という自信が生まれるのです。

ですから、基本的な参考書を徹底的に何度も反復して、正真正銘の100%を目指してください。

1-4.数学で使われる記号の意味を理解していない

数学がわからないという心理的なブロックができてしまう場合の大きな原因の1つに、数学特有の記号の意味や読み方がそもそもわかっていないという場合があります。

数学ができる人からしたら非常に便利な記号たちですが、数学が苦手な受験生には、読み方や働きがわからないため、数学そのものへ心理的なブロックの原因になってしまうのです。

これらの便利な記号たちを理解できる前に挫折してしまうと数学ができるようにはなりませんから、初学者や数学が苦手な受験生は、基本的な記号の意味を1つ1つ理解していくことが必要です。

また、記号の意味がわからないというのはすなわち、条件の翻訳ができていないとも言えます。

まるで英語の和訳や英作文のように、数学の言葉(=やΣ、logなど)と日本語(最大値最小値、10を底する対数、初項から末項までの和など)の翻訳をすることを、数文和訳、和文数訳と言います。

  • 「2つのベクトルが垂直ならば、内積がゼロ」

  • 「三次関数の最大最小は、微分して増減表を書く」

  • 「2つの直線が垂直ならば、傾きの積が-1」

このように数学を得意にするには、「このキーワードが来たら必ずこう考える」という1対1対応の条件の翻訳を、徹底的に覚えることが必要です。

条件の翻訳ができれば数学の問題は8割くらい解けますから、問題文を読んだ時点で思考停止してしまうような受験生はここを鍛えていくようにしましょう。

そのためには、一冊の簡単な参考書を完璧にして、頻出の条件の翻訳を徹底的に反復して身につけるようにすることです。

1-5.数学ができる人の思考法を身につけていない

なぜ、何故ならば、もしも、例えばなどの、原因結果や仮定して考える、具体化するなどの思考法が身についていない場合も、数学の成績アップには大きく支障がでます。

このような論理的な思考法が身についていないと、フィーリングに頼った行き当たりばったりの考え方になってしまうのです。

この思考法を身につけるためには、普段から数学の問題と解答とにらめっこしているときに、「なぜ」「何故ならば」「もしも」「例えば」などの言葉を使って解説してみることをオススメします。

 

例えば、数学ができる受験生はこんなふうに、論理的に問題をかんがえています。

  • 「なぜ、解答ではこの一行の式変形を…」
  • 「例えばn=1の時はどうだろうか? 代入してみよう。」
  • 「もしも、本番でこの問題が出たら…?」

普段から、「なぜ」「何故ならば」「もしも」「例えば」などの言葉を使って、ブツブツと独り言を言いながら会話するように勉強することで、このような論理的な思考法を身につけていくことができます。

2.数学の苦手意識を克服する5つの方法

ここまでは、数学が苦手な受験生に共通している5つのパターンについてお伝えしました。

自分は数学に苦手意識があると感じている受験生は、ここまで紹介したような典型的な悪い流れになってしまっているのです。

ここからはそんな苦手意識を払拭するための、具体的な勉強法についてお伝えしていきます。

いきなり全部一気に実践しなくても、まずは1つでもかまいませんから、ぜひこの記事を読んだ今日から、このあと紹介していく勉強法を実践してみてください。

2-1.序盤は徹底的に薄っぺらい参考書を反復する

特に受験数学の初学者や苦手意識が強いタイプの受験生は、初めから分厚くて難しい参考書に手を出しても、自分で解説を読めない箇所が出てきてしまう場合が多いです。

受験は時間との勝負ですから、難しい参考書に手を出してしまって足踏みしている期間が長いと、受験があっという間に終わってしまいます。

ですから、あえて勉強の序盤は、薄くて簡単で毎日反復できる参考書を7回以上反復することをオススメしています。

当塾の書籍『大逆転勉強法』では、毎日必ずできることを続けて、できるという成功体験を積み重ねていくことで潜在意識を目覚めさせていくことが大事ですと伝えています。

ほんとにこんな問題集でも成果が出るのかと言われると、それだけでは模試ですぐに成績が出ないかもしれませんが、今はまだ結果を出す為の準備の段階の勉強なのです。

数学に苦手意識がある受験生に序盤でオススメのテキストは、『ドラゴン桜式数学力ドリル』です。

新課程版 ドラゴン桜式 数学力ドリル 数学1・A (KS一般書)
新課程版 ドラゴン桜式 数学力ドリル 数学2・B (KS一般書)
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この問題集は、問題数が少なく計算演習が中心のテキストです。

冊子自体が非常に薄い割には、多くの重要事項を網羅しているので、序盤には非常にオススメのテキストとなっています。

かつて当塾に林さんという受験生がいました。

彼女はドラゴン桜式数学力ドリルで基礎を固めてから、実力アップ問題集を反復することで、京都大学に合格することができました。

非常に薄っぺらい問題この参考書を反復することで、全範囲の基本的な内容、基礎を定着させることができます。

簡単な計算や簡単な公式を完璧にすらすらと使いこなせるようになることで、難しい問題の解答を読み進めるスピードも速くなり、難度の高い問題集を進めても、すらすらと進むことができるようになるのです。

難しい問題集の場合は反復に時間がかかりますが、薄くて簡単な問題集なら何度も反復しやすいため、その情報は潜在意識の深いところまで落ちて、自由自在に引き出すことができるようになるので非常に便利です。

数学が苦手だけれど、何から手をつけて良いのかわからないという受験生は、このドラゴン桜式数学力ドリルを反復して完璧にするようにしてください。

2-2.中盤、終盤は問題集のレベルを上げて、高速反復をする

序盤は徹底的に薄っぺらい参考書を反復することが重要だとお伝えしました。

中盤からは参考書のレベルを上げて、より入試に近い勉強をしていきます。

序盤でドラゴン桜式数学力ドリルを使っていた受験生は、中盤からは『元気が出る数学』というテキスト、終盤では『実力アップ問題集』というテキストを使うと、段階的に勉強を進めていくことができると思います。

特に終盤の実力アップ問題集は、当塾の卒塾生の中でも、旧帝大や医学部に合格した受験生が愛用していた参考書です。

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中盤以降の勉強のポイントは、1問に時間をかけすぎないことです。

入試問題はオーソドックスな問題をいかに時間をかけずにサクサク解いていくかが重要です。

独創性よりもマニュアル的に決まったオーソドックスな問題にどれだけ速く反応できるかが勝負を決めます。

ですから、典型パターンの問題、よく出る問題にいかに速く瞬殺できるかによって、やや難の問題や難問にも時間をかけられるかどうかが決まるのです。

浪人せずに1年で受験勉強を終えるためには、頻出問題を覚えてしまうことで典型パターンの問題に瞬時に対応できるようになるのが、1番の近道です。

ですから、1問に時間をかけすぎないように、わからなかったらすぐに解答を見て、そのぶんなんども反復し、問題も回答も覚えてしまうくらいやり込むことを優先することが最も効果的なのです。

2-3.まずは1つでもいいから、得意分野を作る

序盤・中盤・終盤と、段階的に勉強していくのは確かに効果的ですが、それでもなかなか苦手意識が取れない、数学ができないという思い込みが非常に強い受験生がいます。

そのような受験生には、ステップを踏んで着実に進めるのではなく、1つの分野に絞ってそこだけを入試レベルまで一気に引き上げるように勉強をするのも、非常に効果的です。

どうしても苦手意識が強くて、全範囲満遍なくやってもなかなか進まない場合は、ステップを踏むよりも、たくさんある分野のうち、1つだけでも完璧にできる分野を作るようにしてみると、1つの突破口を作ることができます。

潜在意識の特徴として、狭い範囲でも良いので、「ここだけは完璧」「ここだけは絶対死守できる」という分野があると、少しづづプラスの刷り込みがされていき、自信がついてくるという性質があります。

ですから、狭い範囲でいいので完璧に出来る区画を作って、それを広げるように勉強していくという勉強法も、苦手意識を取り払うのには非常に効果的なのです。

かつてNくんという数学の苦手意識が非常に強い受験生がいました。

彼は、ベクトル同様に比較的独立した分野である確率だけを勉強したことで、確率だけは満点が取れる状態を作ることで、数学の苦手意識を克服することができました。

さらに、そこから出来る範囲を広げていき、むしろ数学を得意科目にしてしまったのです。

最終的には数学を武器に京大実戦模試で1位を獲得するところまで、受験数学を極めていったのでした。

そんな数学大得意になったN君の勉強の突破口は、確率という狭い1分野だけを徹底的に勉強して、完璧にすることだったのです。

全部満遍なく勉強していて、時間やエネルギーが分散してしまうという受験生は、Nくんのように一点突破で1分野に特化した勉強をすることで、苦手意識を突破出来ると思います。

1分野だけ完璧にする勉強法を実践する場合にオススメの分野は以下の4つです。

  • ベクトル
  • 確率
  • 二次関数
  • 微分・積分

ベクトルや確率の他にも、二次関数や、関数全体を得意に出来ると、非常に受験では戦いやすいと思いますので、一点突破するように勉強する場合は、これらの分野から手をつけてみるようにしてみてください。

1つ絶対領域を作ることで、潜在意識が目覚めて自信がついていき、数学の苦手意識を克服できると思います。

特に理系の受験生は、微分・積分を得意にしておくと、入試では非常に有利に戦えます。

微分・積分は頻出の分野でありながら、難問や奇問を作りにくい分野なので、一定数の問題のパターンや型を身につけてしまえば、誰でも安定した得点源を確保することができます。

一定のパターンが暗記できていれば、ほぼ全部の入試問題が解ける状態に出来るので、最初に微分・積分を得意にするのもおすすめです。

また、ベクトルは数学の中でも比較的独立した単元ですから、他の分野の素養があまりなくてもそれ単体で得意にすることができます。

この分野の問題なら、誰にも負けない、絶対解けるという状態、あるいはこの分野のテストだけは満点取れるぞ、と思えるような状態を作るようにしてみてください。

2-4.1年通して、計算力を身につける

計算力に自信がない受験生というのは数学の苦手意識がなかなか払拭できないケースが多いです。

そのような受験生にはまず、手計算の勉強を毎日することをおすすめします。

具体的には、序盤で紹介したドラゴン桜をできるようになった後、中盤や終盤の期間でも、定期的に自分の計算力が落ちてないかどうかセルフチェックするのです。

また、今後受けていく模試やテストなどで、計算ミスしたところのミスの痕跡を全部記録としてノートにとっておくのもオススメです。

その際、ミスの原因を言語化していくようにしてください。

どういうことかというと、例えば方程式の場合、移項で符号ミスをしたとします。

これは左辺から右辺に移行するときに、符号の変化に気をつけていなかったために、計算ミスをしてしまった、というミスのパターンです。

この場合は、「移項の時は符号の変化に気をつける」というプラスの言葉に変換することで、言語化出来たことになります。

そして、いつもの参考書に加えて、そのノートも含めて反復していくことが重要なのです。

人は誰しも、失敗したときにミスに向き合いたくないものです。

しかし、あとから自分で振り返って、自分のミスのパターンを知ることが重要なのです。

このようにして自分ミスの癖が見抜けるようになることで、結果してミスを未然に防げるようになります。

そのためにも、自分のミスを成長のタネと捉えて、「計算ミス克服ノート」を作って自分のコメントを書き残していくことで、計算力を高めていくことができます。

また、時間的に負荷をかけていくのもおすすめの対策法です。

タイムプレッシャーをかけて、同じ1問を解くのにかかる時間を、どんどん短縮していくことで、結果して計算力向上につながります。

前回手書きで解いた時の時間を毎回超えていくことを、手書きで勉強する時の目標にしてみましょう。

他にも、数学ができる、数学が得意な受験生は、計算の工夫によって、そもそも複雑な計算を回避する術を身につけています。

計算回避の技術を身につけることで、そもそも要らない計算をしなくても済むようにしているのです。

例えば、共通テストの微分・積分の分野は、計算を端折れる公式を使っていくことで、計算にかかる時間を稼いでいくことができます。

1/3公式、1/6公式、1/12公式など、有名なものはインターネットにも載っているので、自分で調べて使いこなせるように、普段から練習しておくようにしましょう。

ここまで、4つの計算力アップ法、計算ミス回避法を紹介しました。

  • 毎日手書きの勉強をする
  • 計算ミス克服ノートを作る
  • タイムプレッシャーをかける
  • 計算回避の術を学ぶ

この中から、まずは1つで構いませんから、今日から早速実践してみるようにしてください。

これらの4つの計算力アップの習慣を実践することによって、数学の計算への苦手意識を克服し、スラスラと難しい問題も解けるようになっていきます。

2-5.偏差値70の受験生の感覚を会得する

先ほどのように序盤・中盤・終盤と問題集を分けて段階的に、確実にレベルアップするように問題演習を重ねていった時に、最終的に課題となるのが偏差値の壁です。

あるいは意識の壁といっても良いでしょう。

すなわち、自分よりも早く問題を解く人や、圧倒的に素早く計算をできる人が、どんなふうに考えているのか、わかっていないのです。

そのまま自分の感覚で勉強していても、なかなか成績が上がりませんし、いくらやっても成績が上がらないから数学が嫌いになってしまうという受験生も、実はいるのです。

そのような受験生には、圧倒的な感覚の飛躍が必要です。

そして、感覚を高めるのに最短ルートとなるのが、1度初心に帰り我流を捨てて、すでに高い感覚を会得している人の感覚をインストールしてしまうという勉強法なのです。

感覚をインストールするというのは、「あの人ならどう考えるだろう?」と、まるでその人の脳みそを移植したかのように、その人になりきって考えられるようになるということです。

予備校の授業では、長年授業をされているベテランの先生のように、数学に特化している人の解説がされています。

確かに予備校の先生は圧倒的に高い感覚を会得しているかもしれません。

しかし、授業というのは、模範解答がもうすでに頭に全部入ってしまっている状態での解説なので、初見の問題をリアルに解いている感覚がうつっていないことが多く、感覚のインストールには適していないのです。

私たちの塾、ミスターステップアップでは、授業ではなく勉強会という形で、偏差値70の感覚を会得してもらうために、初見の問題への試行錯誤する過程や問題へのアプローチ、脳内会話もセットで伝えるような会を主催しています。

  • 初見の問題で行き詰った時にどうやったら閃くのか?
  • どんな頭の中の回路をたどっているのか?
  • どのような計算の工夫をしているのか?
  • どこまで問題の解法の先を見通せているのか?

このような圧倒的に感覚の高い人の脳内回路を、問題を実際に解きながら見せることで、自分がこれまで勉強してきた内容が繋がってくると同時に、感覚的な飛躍が起こるのです。

当塾の勉強会に参加できなくても、成績の高いできる受験生の友達や、感覚の高い先生に、実際に問題を解いているところを見せてもらうことで、高い感覚を会得することは可能です。

高い感覚の人の勉強の基準や、当たり前の感覚までセットでインストールすることで、今まで無理だと思っていた偏差値の壁を、突破するきっかけを作ることができます。

また最近YouTubeなどでも初見の問題を解いている様子を映しているYouTuberの方も増えてきているので、そのような動画を参考にするのも良いでしょう。

3.数学が得意になれば入試にも圧倒的に有利になる

数学は逆転合格を生むカギとなる教科と言っても過言ではありません。

というのも、大問が1つあたりの配点が高く、大問1個正解できるだけで、他の受験生よりも圧倒的に差をつけられるからです。

言い換えると、数学は大問1つ当てるだけで、50点が80点になるという逆転ストーリーを生み出せるような教科なのです。

私立の医学部などであれば、受験者数が3000人近くになることもしばしばですが、実はそのほとんどが大問ひとつ分の20〜30点の間にひしめき合っていて、激戦を繰り広げています。

ですから、大問1個ぶん正解できるだけで、他の受験生とは1つ頭抜けた点数を取ることができ、合格に一気に接近することができます。

逆転合格したような受験生は、数学で他の受験生と大きく差をつけることができたケースが非常に多いのです。

しかし、逆に数学が苦手な場合は、理系文系問わず共通テストでも不利になってしまいます。

数学はそれだけ、差がつきやすい科目ですので、受験で勝ちに行くということを考えたときには、絶対に得意にしておきたい教科なのです。

数学で逆転合格した受験生というのは、ミスターステップアップにもたくさんいました。

例えば、医学部を目指していたにも関わらず、共通テストで8割しか取れず、滑り止めの私大でも全落ちしてしまい、圧倒的に不利な状況に立たされていたSさんという受験生がいました。

医学部を目指して受験する場合には、最低でも共通テストで85%は欲しいところですから、彼女には二次試験で大逆転するしか、合格への道は残されていません。

しかしそんな彼女は島根大学の試験本番、数学で4問中2問完答し、残りの2問も部分点を稼いで、結果的に200点中180点近く取って、奇跡の大逆転合格を果たしたのです。

そんな彼女に試験本番で起きた奇跡、それは入試直前に完璧にした問題集から、全く同じ問題が出たことでした。

彼女はその問題を数分で完答し、残りの問題に十分に時間をかけることができたので、大きなビハインドを負ったところから大逆転合格を果たすことができたのです。

彼女のように、数学で1問完答できるだけで、共通テストでのビハインド数パーセント分は、十分にひっくり返せます。

それくらい、数学を得意にすることの効果は絶大なのです。

旧帝大や東工大などの最難関国公立を受験する場合も同様に、英語や理科がいくらできても、数学で1問も完答できないと非常に厳しい戦いを強いられてしまいます。

だからこそ、数学を得意にして、大問1個分をきちんと完答できる実力をつけていくことが、受験全体を考えても非常に重要になってくるのです。

また、数学が得意になると理系教科全体的に得意になる傾向があります。

特に物理や化学の成績が上がるのが非常に早くなるため、早い段階から数学の苦手意識を払拭し計算力をつけて、数学を得意にしておくことで、受験勉強全体を有利に進めることができます。

以上のように数学を得意にすることのメリットは、受験全体を見渡しても非常に大きいですので、ぜひ数学を得意にするようにしてください。

4.数学の苦手意識とその克服法まとめ

この記事では数学の苦手意識がある受験生に向けて、苦手意識が生まれる原因とその克服方法についてお伝えしました。

ここまでにお伝えした通り、数学の苦手意識がある受験生にはある程度共通したパターンがあります。

今回お伝えした方法を実践して、数学を得意科目にできれば、受験では圧倒的に有利に戦うことができます。

「数学が嫌いだ」「数学に苦手意識がある」というあなたも、今回お伝えした勉強法を実践して数学を得意科目にすることで、志望大学に合格しましょう!