こんにちは、大学受験塾ミスターステップアップの講師の柏村真至です。
この記事では、爆発的に成績を上げて逆転合格した受験生に共通している、心構えや合格戦略、具体的な勉強法や参考書を、徹底的に詳しくご紹介します。
私達の塾では、成績が低い状態から逆転合格するには、どうすればよいのかを徹底的に調べるため、一気に成績を上げて逆転合格を掴み取った受験生をとことん調査してきました。
「どのような受験生活を送ったのか」「どんな勉強法を実践していたのか」「どの参考書を使っていたのか」「何に気をつけて勉強していたのか」など、様々なことを質問していくと、合格の秘訣がわかってきました。
そして、逆転合格している受験生にはたくさんの共通点があることを発見したのです。
そのうちの一つが、「英語を超得意科目にして、安定的に高得点が取れるように勉強していた」ということなのです。
やはり英語は大学入試の全科目の中でも、最も重要な科目と言っても過言でありません。
「英語が出来なければ合格は不可能」と言ってもいいほど、配点が高く、合否の分かれ目になる科目なのです。
今回は、大学受験で重要な鍵を握る英語の勉強法を、合格する受験生の心構えまで含めて、具体的な参考書も紹介しながら解説していきます。
動画で解説!偏差値44から東大・京大・早慶上智に逆転合格する大学受験の英語の勉強法
1.大学受験英語で劇的に成績を上げるために必要な考え方
まずは、大学受験英語で劇的に成績を上げるために必要な考え方について、ご紹介していきます。
1-1.大学受験で奇跡を起こす英語勉強法
ここだけの話、大学受験は英語で決まります。
英語を超得意にすれば、誰でも一流大学が狙えるということです。
私達の塾でも奇跡のような大逆転合格を果たしてきた受験生がいます。
- 世界史が0点で、東大文Ⅰに合格した小林君
- 物理が0点で、東大理Ⅰに合格した佐野君
- 共通テスト数学が5割で、東大文Ⅰに合格した水本君
彼らの共通点は、英語が非常に得意だったこと。
この記事では、成功のタネを教えるだけでなく、奇跡を起こす大学受験英語の秘密を、あなただけにこっそり教えます。
それは、〝教える〟と言うより、あなたの中に元々(もともと)有るチカラに「気づいてもらう」と言ったほうがピッタリかもしれません。
そのチカラに気づきさえすれば、誰だって奇跡は起こせるのです。
1-2.大学受験英語の7つのポイントとは?
“受験英語の極意”は、以下の7カ条です。
- 現代文を得意にすること
- 潜在意識にプラスの刷り込みをすること
- 読んで、聴いて、音読して、書くこと
- 目の前の一冊を完璧に仕上げること
- 早めに英語構文を仕上げること
- 英文法に凝らないこと
- 英単語に凝らないこと
一つ一つ、順番に解説していきますね。
1-2-1大学受験英語の極意1「現代文を得意にすること」
難関大学に合格するのに、もちろん英語の力を高めることは必要ですが、それ以前に、難関大学の長文を読むにあたって、必ず必要になるのが現代文の力です。
例えば、「しかし」という接続詞を見た時に、「その後はどういった内容になっているのか」ということが類推できなければなりません。
英語で言うと、howeverやbutといった接続詞を見ただけで、長文の内容が先読みできる力が必要なのです。
また、キーワードとなるような単語が三つくらい並んだ時に、この長文はどういうジャンルなのか。
この内容の先にあるのはどういう内容なのかということが大体類推できるという力も、難関大学合格には必要です。
ですので、「英語の勉強を頑張っても、なかなか成績が上がらない」という人は、国語の勉強法の記事を参考にして、英語の勉強に加えて現代文の勉強も、同時に進めていきましょう。
現代文の勉強により、英語の成績も同時に高めていくことができます 。
1-2-2大学受験英語の極意2「潜在意識にプラスの刷り込みをすること」
英語が苦手な受験生の特徴は、自分は英語が苦手だとか、英単語がなかなか覚えられない、英文法の参考書をみただけでやる気がなくなってしまうというような思い込みをしていることです。
これは、潜在意識に「英語が苦手だ」という刷り込みがされていることが原因です。
潜在意識にマイナスな刷り込みがされていることにより、どんどん英語が苦手になっていくのです。
なのでまずは、潜在意識にプラスの刷り込みをしていき、そして英語脳を目覚めさせていくことが必要です。
プラスの刷り込みをするには、例えば英語で言うと「毎日英単語を5個は必ず覚える」ことを毎日つづけるだけでも構いません。
そうすることによって、どんどん語彙力が増えていきます。
また、言ったことを必ず実行する、という体験を積み重ねていくことにより、潜在意識を目覚めさせることができます。
まずはそのために「英単語を1日5個覚える」「英語の音読を1日10分以上必ずやる」など、自分が毎日必ずできることを、入試まで毎日、続けていきましょう。
この記事にしたがって、序盤中盤終盤と勉強を進めていくことで、誰でも英語脳を目覚めさせることができます。
1-2-3大学受験英語の極意3 「読んで、聴いて、音読して、書くこと」
大学受験にはさまざまなタイプの問題が出題されます。
そうなると受験生は、なにから勉強すればいいのか、わからなくなってしまいがちです。
しかし、一番大事なことは、根本となる速読力、精読力、英作文力、リスニング力です。
この4つを高めていれば、どのような問題にでも対応する事ができます。
ですから、この4つの力をつけるように勉強を進めていきましょう。
1-2-4大学受験英語の極意4「目の前の一冊を完璧に仕上げること」
よく受験生が失敗しがちなパターンとして、とにかく参考書をたくさん買ってしまうというのがあります。
不安や脅迫観念から、「あれもやらなければこれもやらなければ」「友達やライバルがあの参考書を使っているから、自分も使わなければならない」と思って、参考書をあれこれ買ってしまうのです。
しかし実は、成績の良い受験生ほど、参考書を持っている数が少ないのです。
逆に言うとたくさん参考書を持っているほど成績はあまり良くないのです。
何故かと言うと、成績のいい受験生は、1冊の参考書を完璧に仕上げる事が、どれだけ成績アップにつながるのかということを知っているからです。
それを突き詰めて言うと、1ページ隅から隅まで栄養素を吸収する、英語の1文から、単語・熟語・構文・精読力速読力など、様々な英語の栄養素を吸い取るのです。
そして、1冊の教材を完璧にすることができれば、成績は大幅に上がります。
今、たくさんの参考書を持っているけれど、どれも中途半端になっているという受験生はまず、1冊決めて完璧にするようにしましょう。
逆に、他の参考書には手を出さないようにしてください。
選ぶ参考書は、なるべく薄くて簡単で、今の自分にぴったり合っているか、少し簡単なレベルの参考書から始めるのがオススメです。
各分野のおすすめの参考書も、この記事では紹介していきますので、どの参考書をを使うのが良いか迷っている、という人はこの記事でオススメしている教材を完璧にするようにしてください。
1-2-5大学受験英語の極意5「早めに英語構文を仕上げること」
ここでいう英語構文とは、それぞれの単語の、品種と働きがわかるということです。
特に大学受験で難しいとされている単語があります。
それは、thatです。
thatと聞いてあなたは、どんな種類のthatを思い浮かべることができるでしょうか?
- 指示語のthat
- 形容詞のthat
- 関係代名詞that
- 関係副詞のthat
- so~that構文のthat
- 名詞節を作るthat
- 同格のthat
など、たくさんのthatがあります。
その見分けをできるようになる必要があるのです。
たかがthatといっても侮るなかれ。
そのthat1つで不合格になることのないようにしましょう。
1-2-6大学受験英語の極意6 「英文法に凝らない」
英語が苦手な受験生の陥りがちなのが、英語ではなく日本語を勉強しているというパターンです。
「5文型ってなんだろう」「直接目的語と間接目的語って?」「自動詞と他動詞は何が違うの?」など、日本語の部分を覚えることにエネルギーをかけているのです。
しかし、これでは英語の勉強をしているのではなく、日本語の勉強をしているに過ぎません。
せっかくせっかく英語の分厚いを参考書を買って勉強したとしても、長文の勉強していなかったり、共通テストの対策をしていなくて、時間切れになってしまい、結局成績が上がらない受験生になってしまうのです。
確かに、論理的に文法用語を使って英語を理解するためは、文法や英語構文の勉強が必要です。
しかし、それだけでは成績は上がりません。
その真反対にある、カラダで覚える勉強、つまり音読をすることも大切なのです。
論理的に英文を解説をするのは文法ですが、体で覚える英語の音読も同時にすることで、両方の力を同時に高めていくことができます。
英文法の勉強ばかりしている人は、日本語での解説を気にしすぎているという場合がありますので、注意するようにしてください。
1-2-7大学受験英語の極意7 「英単語に凝らない」
合格した受験生達に共通していた、英単語との向き合い方、それが英単語に凝りすぎないということです。
「友達が難しい単語帳を使っているから、自分もあの難しい単語帳も勉強しないといけない」などのプレッシャーを感じて、どんどん難しい単語に手を出してしまう受験生がいます。
しかし、合格する受験生の考え方は違います。
1冊の単語帳を完璧にして、よく出る単語をほとんど網羅していれば、後の数パーセントは知らなくても合格できると知っているのです。
そもそも、英単語はほぼ無限に存在するので、いくら覚えても、本文中に知らない単語は出てきます。
逆に言えば、本文中にある英単語を100%知っている、ということはほとんど起こりません。
だからこそ、英単語の勉強に凝りすぎないで、うまく切り抜ける工夫をいろいろしているというのが、合格する受験生の特徴なのです。
合格する受験生は、一般的な単語帳を1冊完璧にしておき、出会った単語はその場で覚えてしまう。
逆にそれ以上に無理して、沢山の単語を覚えようとはしないのです。
ここで、知らない単語があっても合格できる受験生が、普段から当たり前のようにしている工夫を、いくつか紹介します。
- 出会った単語はその場で覚えてしまう。
- 1冊の単語帳を完璧にして、よく出る単語はほとんど網羅している
- 難しい単語に出会った時は前後から類推する
- 知らなくても設問は解けるのではないかと考える
このように、知らなくても解けるか、知らなくても合格できるかを考えるようにしましょう。
1-3.英語の成績を伸ばす4つのチカラとは?
志望校に合格するためには、
- 共通テスト英語で、時間内に8~9割(160~180点)以上とれる
- 国公立二次試験で6~7割以上、私大で7割以上とれる
というのが目安です。
そのためには、
- リスニング力(英語を正確に聞く力)
- 速読力(英語を速く読む力)
- 精読力(英語を正確に読む力)
- 英作文力(英語を正確に書ける力)
が必要です。
1つ目のリスニング力に関しては、リスニング問題の配点は低いとしても、実はリスニングの勉強そのものの効果は、非常に大きいのです。
「私の受ける大学には、リスニングは必要ないんですけど‥」と思った人もいるかもしれませんね。
たしかに、共通テストとか、東大とか、外大などにはリスニングが必要ですが、それ以外の大学には必要ありません。
しかし、必要ない場合でも、リスニングはかなりおススメなのです。
なぜなら、リスニングの練習は、リスニング力を伸ばすだけでなく、速読力、英作文力にも絶大な効果を発揮(はっき)するからです。
3000円ぐらいのポータブルCDプレイヤー、ウォークマン、もしくは、ちょっと高めですがipod(アイポッド)などがあれば、電車、睡眠(すいみん)前、休憩(きゅうけい)中、喫茶店で、時と場所を選ばず勉強できます。
よく「時間がない…」「時間がない…」とこぼす人がいますが、勉強時間は「あるもの」ではなく「作るもの」です。
そういう細切れの時間の活用こそが、あなたの脳内にアンテナを立て、英語を見ただけで脳がひらめくのです。
2つ目の速読力というのは具体的に言うと.、約500語の英語長文の内容が 4分以内で読み取れるということです。
つまり、1分間あたり120語以上のスピードで英文を読める力が必要なのです。
速読力を鍛えるトレーニングについては、序盤の勉強法で詳しくお伝えします。
3つ目の精読力というのは、下線部訳問題(下線を引かれている英語を 日本語に訳せ、という問題)を得意にすることです。
そのためには、英語構文(構造・骨組み)を絶対に間違わないようにすることです。
例えば、次の英文が訳せますか?(今は出来なくても気にしないでください)
I don’t know what I said or even if I said anyhing.
単語はどれもこれも中学で習うものばかりですが、一読しただけで正しい意味をつかむには、英語構文を熟知することが必要です。
この例文では、even if~は譲歩の副詞節ではなく、knowの目的語となる名詞節です。
これが見抜けていない訳文は、入試では0点です。
正解は次の通り。
私は自分が何を言ったのか、いやとにかく、何か言ったかどうかさえ解らないのだ。
さて、4つ目の英作文力についてですが、これは中学3年生の教科書レベルの英文が、必要に応じてスラスラ書けることがゴールです。
これが終盤のイメージです。
終盤には、英文の速読と精読が、両方できるようになり、中学教科書レベルの英作文がスラスラ書ける、というのが理想です。
「受験まで、あと半年しかないのに、私にも出来るのだろうか?」と心配されるかもしれませんが、言われたとおりに勉強すれば、必ず出来るようになります。
どうぞ、大船に乗った気持ちで、この勉強法を実践してください。
2.大学受験英語の勉強法とその手順
ここまでは、大学受験英語に必要な7つの心構えと、受験英語で必要とされる4つの力について、お伝えしました。
ここからは、具体的な勉強手順について解説します。
2-1.大学受験英語の合格戦略のたて方
まずは受験全体の戦略をたてましょう。
そのためにはまず、「受験まであと何日あるか?」を計算します。
その合計日数を3分割して、序盤・中盤・終盤と分けて勉強計画をたてます。
例えば、共通テストまで、あと270日だとしたら、270÷3=90ですから…
-
序盤:今日から90日間
-
中盤:今日から数えて、91日目 ~ 180日目
-
終盤:今日から数えて、181日目 ~ 270日目
序盤では、「毎日、必ずできること」をリストアップします。
序盤で「あれもこれも」と欲張りすぎますと、それが実行できない場合、潜在意識に「英語はできない‥」と、マイナスの暗示がかかってしまいます。
計画の立て方としては、「絶対毎日できること」 + 「時間があればできること」というように2種類に分けたうえで勉強を進めましょう。
これは英語に限らず、他の教科でもそうです。
最終的には(志望校にもよりますが)、終盤の時点で
-
共通テスト英語で試験時間内に8~9割(160~180点/200点)以上得点できる
-
国公立二次試験で6~7割以上、私大で7割以上得点できる
というのが合格最低ラインです。
2-2.序盤の勉強法
英語の序盤の勉強のメインは、単語・熟語の暗記と、1日30分の音読です。
これから、それぞれの内容やオススメの参考書、具体的な勉強法まで、丁寧にお伝えしますね。
2-2-1【単語・熟語】基礎的な英単語、英熟語を完全にマスターする
序盤の英単語・英熟語の勉強を進めていくにあたって、
オススメの参考書は、この2冊です。
この2冊は収録語数こそ少ないですが、その分絶対に欠かせない重要単語を収録しています。
必ず全ての単語を、1秒以内で即答できて、英単語を見た瞬間に意味が浮かぶくらいになるまで、何回も反復して完ぺきに覚えて下さい。
2-2-2 絶対に覚えられる!英単語暗記法
1日10個ずつ英単語を覚えていくと決めたとしましょう。
600個覚えようとしたら、約2カ月で完全に覚えきることになります。
「でも、はじめのほうに覚えた単語は、どんどん忘れていってしまうんじゃないの?」と、
思われるかも知れませんが大丈夫です。
その秘密は、「1〜10を覚えた翌日は11〜20だけを覚える」というやり方をしないからです。
1〜10を覚えた翌日は、元に戻り、1〜10を復習してから、11〜20を覚えるようにするのです。
そして、その翌日も、また、1〜10、11〜20を復習してから、21〜30を覚えるようにするのです。
そうすると、5日目には、すでに1〜10を5回も反復練習したことになります。
11〜20は、4回、反復練習したことになります。
21〜30は、3回、反復練習したことになります。
そして、約3カ月後には、1〜10を90回以上も反復練習したことになります。
90回も反復すれば、誰でも間違いなく覚えることができますよね。
具体的には、次のように進めてください。
1回目は、英単語、英熟語とその説明をブツブツと声に出しながら読んでいきます。
英単語、英熟語のスペルは紙に書いて覚えます。
紙に書いて覚えるときは、大学ノートに10回ぐらい、必ず大きめの字で書きます。
大きめの字で書くと脳に入りやすくなります。カラーペンや蛍光ペンで書くと、視覚効果も加わり、覚えやすくなります。
2回目は、1回目と同じです。
3回目は、英単語、英熟語とその説明を音読していきます。
4回目は、3回目と同じ。
5回目は全文、黙読。目で追います。
6回目以降は、5回目と同じ。
ただし、回数に比例して、目で追うスピードを、だんだん速めていきます。
この方法を使うと、10回以上見たページは、1ページあたり10秒〜20秒ぐらいでサーッと見られるようになります。
20回以上見たページは、1ページあたり10秒以内でサーッと見られるようになります。
このように勉強を進めると、暗記が苦手な人でも、必死で「覚えよう」と思わなくても、自然に覚えられるのです。
誰でも確実に2000語暗記できる!英単語の究極の覚え方
苦手な人でも大学受験で合格点が取れる英単語の覚え方を解説。偏差値44から京都大学に合格した筆者が伝える「予備校に行かずに参考書だけで合格する」効率的な勉強法をご紹介します。
2-2-2【音読】1日たった30分の習慣で英語脳をつくる
英語の序盤で、必ず毎日してほしい習慣があります。
それは音読です。
音読を毎日30分、一年も続けると、とんでもないことになります。
英語を読むスピードが段違(だんちが)いに速くなるのです。
ほとんどの受験生は、英語を速く読めませんから、速読力で圧倒することができます。¥
では、速く読めるとはどのくらいのスピードでしょうか?
平均的な高校生、浪人生は、1分間にせいぜい英語を50~70語ぐらいしか読めません。
速く読める受験生は、1分間に英語を120~150語も読めます。
これぐらいで読めるようになると、共通テストはもちろんのこと、早稲田・慶応・上智の超長文問題でも、時間内に解ききることができます。
音読のトレーニングをしていくにあたって、オススメの教材はこちらです。
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初めはゆっくりでも詰まってもいいので、CDを聴きながら英文を声に出して読む練習を続けて英語に慣れていきましょう。
きちんとCDを聴きながら勉強していれば、それだけでリスニングの対策にもなるので、一石二鳥です。
2-3.中盤の勉強法
中盤からは、英文法や整序英作文などの分野ごとの勉強を、序盤の勉強の維持と平行で進めていきます。
2-3-1【単語・熟語】
索引チェック法で英単語、英熟語をきたえます。
索引チェック法とは、「自分はどれぐらい英単語、英熟語を覚えているのか?」をチェックする為に、主に巻末の索引(さくいん)を使って、勉強することです。
オススメ参考書はこちらです。
序盤の勉強法でもお伝えしましたが、逆転合格するために必要な勉強法とは、一冊の教材を完璧にすることです。
ですから、中盤以降も序盤の参考書の維持を続けながら、新しく完璧な教材を増やしていくように勉強してください。
2-3-2【英文法】
この参考書シリーズのうち、自分に合うレベルのものから、反復練習してください。
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共通テストのみでオッケーという場合は、(①、②)③、④で十分でしょう。
どのレベルから始めようかな?と迷った場合は、自分の実力よりも1つ下のレベルのを選ぶようにしてください。
もちろん、今あなたが使っている教材や、学校で配られた教材が使いやすければ、それでもかまいません。
英文法の勉強は、まず1冊を完璧にすることが重要です。
「完璧」というのは、その一問を勉強することを通して、ただその文法問題が解けるだけではなく、
-
問題の答えがなぜ2番になるのかをスラスラと解説できること
-
英文中の単語や熟語を覚えること
-
英文を全て正しく訳せること
-
日本語から英語にも、英語から日本語にも訳せること
など、様々な力を鍛えられるように、徹底的反復練習することです。
重要なことは、どんな教材であっても、完璧に身につくまで反復練習することなのです。
2-3-3【整序英作文】
英熟語、英語構文、英作文を同時にトレーニングできる方法、それが整序英作文です。
オススメ参考書はこちらです。
こちらの教材だけでも十分に成績を上げることができますから、徹底的に反復練習して、完璧な状態を作ってください。
2-3-4【英作文】
中3レベルの英文をスラスラとかけるだけで十分対応可能なのが英作文です。
しかし、そのレベルの英作文を完璧にかける受験生は、案外少ないのです。
ここではレベル別にわけて、英作文の対策についてお話します。
まずは基礎レベルの英作文力をつける勉強法と参考書について。
駿台文庫
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英作文を書く、といっても1からすべて自分で作れるようになる必要はありません。
今までに自分が、何十回も口にし、何十回も目にし、何十回も書いてきた英文(の型)を、そのまま借用(しゃくよう)して書ければいいのです。
そのため、英作文は別名「英借文」と言われることもあります。
『超基本パターン33 書ける!英作文』が1問あたり30秒以内に書けて、10秒以内にスラスラ~っと言えるようになれば、それだけで、英語を書くことに対する心理的抵抗、意識の壁はなくなるでしょう。
つぎに、応用レベルの勉強法とオススメ教材です。
一応前提として、英作文においても、中級から上級に進んでいくにしたがい、英語構文の知識が必須となることは、知っておいてください。
ですので、『英語リーディング教本』のトレーニングをまだ完全に終えていない人は、一日も早く完璧にしておきましょう。
オススメ教材は、次の4つです。
学研プラス
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KADOKAWA/中経出版 (2009-04-09)
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研究社出版
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これらの教材には、必要な知識が、ほとんど網羅(もうら)されています。
難関大学になればなるほど、英語に直訳できないような表現がたくさん出てきます。
それをいかに和文和訳する(英語にしやすい日本語に読みかえる)かがカギになります。
英作文は「英借文」です。
自分の知っている英文に似た形に変えて表現することに力を注いでください。
中・上級レベルにたどり着くには、「自分の土俵に持ち込めれば、完ぺきに近い英作文が書ける!」と断言できるようになることが必要なのです。
2-3-5【下線部和訳】
英語構文を正しく理解できているのか?
それが一番ハッキリあらわれるのが下線部和訳です。
オススメ参考書は以下の4つです
駿台文庫
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駿台文庫
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駿台文庫
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駿台文庫
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旺文社
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どの本も、単語、熟語の難しさよりも、構文の難しさを問うような問題ばかりがそろえてあります。(とくに『英文和訳演習』『英文熟考』はそうです。)
どれを選んでも構いません。
自分の決めた一冊を徹底的に反復練習しましょう(あくまでも目安ですが、4回以上解きましょう)。
最終的に、例文(下線部)を「英文 & 訳文」ごと暗記するのが理想です。
2-3-6【英語構文】
これまで紹介した、
- 「英単熟語の暗記」
- 「整序英作文の反復練習」
- 「毎日30分の音読」
- 「毎日30分のリスニング」
そしてこの後紹介する、終盤の勉強法
- 「過去問の解きまくり」
を、真剣にやり遂げるだけでも、英語は得意になれます。
しかし最難関をめざすなら、英語構文をマスターすることが必須条件となります。
英語構文の勉強の目的は、文法用語を自由自在に使いこなせるようにすることです。
そのために使う教材はこちらの教材です。
英語構文の勉強に関しては、必ずこの参考書を使うようにしてください。
英語リーディング教本の289~291ページには、英語構文の真髄が完璧に凝縮されています。
このページにあるのは、50個の一問一答です。
まずはこの50個の一問一答を完ぺきに覚えてください。
完ぺきに、です。最初のうちは意味がわからなくても結構です。
毎日、声に出して30分ぐらいの練習を1週間も続ければ、よどみなくスラスラ言えるようになるでしょう。
次にやるべきことは、『英語リーディング教本』の140~180ページの付録部分です。
ここも、同じように徹底的に反復練習します。
- 50個の一問一答
- 38個の練習
この二つが完ぺきになるまで(よどみなくスラスラ言えるようになるまで)本文の詳しい解説は、ほとんど読む必要がありません。
この一冊を完璧にすれば、それだけで英語構文の必要な勉強は終わりです。
2-3-7【長文読解】
長文問題を解くためには、あなたの全ての英語力を活用する必要があります。
英単語はたくさん覚えているが、英文法はニガテ、そんな受験生は長文読解を得意にすることはできません。
1つ1つの力が掛け算になっていると考えてください。
オススメはの問題集はこちらです。
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英語長文の問題練習の目安は、「100題解くこと」です。
たとえば、『英語長文レベル別問題集①~⑥』を全て解いたならば、約70題です。残りの30題は終盤で過去問を使って問題数を稼ぎましょう。
もちろん、もっと多いことが望ましいのは言うまでもありません。
2-4.終盤の勉強法
終盤の英語では序盤〜中盤の勉強を維持しながら、過去問を解いていきます。
序盤中盤でやった教材の維持は、決して疎かにしないように、注意してください。
終盤では主に、過去問演習と今まで完璧にしてきた教材の復習を繰り返すことになります。
過去問と自分の教材を見比べて、完璧にできてなかった部分はないのか、過去問で出来なかった問題は教材に載っていなかったのかと、調べていきます。
これまで勉強してきたのに過去問でできなかった場合は、とことん復習してください。
今まで勉強してきた教材になかった場合は、新しくその問題を完璧にしてしまいましょう。
2-4-1【過去問演習】
過去問演習は、鉄板の教材であるこちらを使用していきます。
共通テストであれば10 年分(本試験+追試で合計20 回分)、私立国公立の試験であれば入手できる限り、解いていきます。
大事なことは、過去問を解いた後は、必ず復習をするということです。
決して解き散らかしてはいけません。
復習していくなかで弱点を明確化して、今まで完璧にしてきた参考書で勉強しなおす、ということを繰り返してください。
なんどもなんども、過去問を解いては、完璧にした教材に戻ってくる、ということを繰り返すことで、どんどん自分の弱点が減っていき、これまで勉強してきた教材の完成度が、本当の意味で100%に近づいていきます。
2-4-2【共通テスト対策】
共通テストの過去問を研究をしていくうちに、自分の苦手とする分野が出てきた場合には、以下の参考書をプラスで勉強するようにしてください
河合出版
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日栄社
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発音問題や会話文問題などには、頻繁に出題される知識や出題パターンなどがあります。
その知識に触れる機会が少なくて失点しやすい場合には、一冊選んで勉強し、知識を補填するようにしましょう。
また、序盤、中盤でいままで完璧にしてきた教材の中に、抜け漏れていた部分が失点につながっている、ということも非常によくあります。
その場合は今までの教材をちゃんと復習してから、次の過去問を解くようにしましょう。
必ず序盤~中盤の教材と過去問を照らし合わせながら、過去問演習をするようにしてください。