こんにちは。
『大学受験塾ミスターステップアップ(以下:塾)』、
「飲食チーム」のこめこです。
「飲食チーム」とは、ステップアップの塾生と
講師やスタッフたちの食事をつくっているチームです。
毎日、食堂で顔をあわす塾生たちを見守り、
応援しているのですが、そんな日々の想いを書いてみました。

<一番左がわたし。 その隣から、飲食チーム仲間の、さらんらん、ちこ、まーにー>
今年も、
全国の受験生にとって大事な日がやってきます。
それが、大学受験入試の日です。
1年に1度のチャンス・・・
全国の多くの受験生は
〝この日のために1年間、闘ってきた〟
とも言えます。
わたしは、数年前まで、毎朝、
塾生に〝おむすび〟を結んで届けたり
日中、塾へ行き〝お茶〟を淹れさせていただいたりしていました。
入試にいく塾生の出発時間が早い日は、
朝4時に集まって〝おむすび〟を握り、
届けさせていただきました。

当時のわたし↑ (塾の内装は、まだ旧校舎です)
毎日毎日、塾生と顔を合わせていると
不思議と、ちょっとした表情の変化も見えるようになります。
おむすびをほおばったり、
お茶を飲んでいるとき
机に向かって勉強をしているとき
塾のスタッフから教わったり、怒られたりしているとき、、、
その時々で
見せる表情は全然違います。
塾生たちは朝から晩まで勉強することが仕事なので
スタッフとも一緒に過ごす時間が長いのです。
なので、塾生たちと喋らずとも
色んな気持ちを抱え、葛藤していることを
机に向かう背中から
パッとすれ違う雰囲気から
感じられるようになるのです。
気がつけば
他人事とは思えないくらいになり
まるで家族のような
我が子の様子を見に行くような感覚で
塾に足を運ぶようになりました。
塾を運営している側として
こんなことは、口に出して言いませんが、、(笑)
正直、
どんどん入試制度も試験のスタイルも変わっていくし
急に難しい問題が出る年もあるし
入試の傾向や対策に関してもよくわからないし、、、
つまり
わたしたち飲食面のサポートチームは
合格に導くための指導は
なにもできません。
ただ、変わりゆく入試を
リアルタイムの現場で研究し続けている塾のスタッフに
全面的に任せるしかないのです。
なので、勉強に関して
何も口出しすることもなければ
心配もしていません。
(するだけ、時間と精神力の無駄です。(笑))
ただ、毎日
色んな気持ちを抱え
葛藤しながらも
机に向かって勉強していたり
塾の講師と歩いている姿を見ていると
ただただ、
今日一日、元気に楽しく過ごせたらいいな、、、
何かを学んで(掴(つか)んで)、
前に進み続けてほしいな、、
なにかひとつでも
〝良いこと〟があったらいいな、、
美味しいごはんを食べて
元気になってほしいな、、
肩の力抜いて
ホッとしてほしいな、、
という思いがあふれてきて、
わたしたちにできることは
「あ、美味しい、、、」
って、思わず笑みがあふれて
ホッとするような時間をうみだすこと。
それならば、
わずかに関わるきっかけとなる
〝おむすび〟や〝お茶〟の時間を
最高のものにしよう!
という思いで
毎日〝おむすび〟と〝お茶〟に向き合っています。





この立場で
こんな風に応援できるのも
塾に通わせてくれる親御さんがいて
現場の塾のスタッフが
入試を研究し、
合格に導くための指導をしてくれているからです。
役割は違えど
親御さんや、塾スタッフと
いつも同じ思い・気持ちを共有しながらやっています。
わたしたちは
受験生が合格するための情報を集めたり
指導したり
食事の用意をしたり・・
すべてを〝ひとりでできる〟
わけではないので
そうやってチームで協力してやっています。

↑講師の阿部もお手伝い

↑卒塾生がティーの準備

↑共通テストの日の合格弁当 と、朝のおむすび
じつは、わたしも
『大学受験塾ミスターステップアップ』の卒塾生で、
この時期になると毎年
自分が塾生だった時代を思い出すのですが
正直、かなり絶望的な状況でした。
何度、諦めそうになったことか。
でも、変わりたいから
前に進みたいから
これから生きていくためのルートを手にしたいから
〝ここにいたい〟
って、思っていました。
(なぜか、その思いは消えませんでした。)
でも周囲を見ると
机に向かって頑張る受験生が眩(まぶ)しくて、
何度も何度も、
ネガティブな感情に
のまれそうになりました。
普通、塾は
〝勉強をする場所〟。
だから、勉強をやれていないわたしには
居にくい場所
いてはいけない場所
になるはずが
塾に行くたびに
当時の塾長の奥様が
変わらず〝おむすび〟や〝お茶〟を
振る舞ってくれたから
「おかえりなさい」
って、許されたような気持ちになって
ここに通い続けることができました。
(わたしが塾生だった年は、
塾長の奥様が、塾にお茶とおにぎりを
毎日、持ってきてくださっていたのです)
塾生として
〝ここに居続ける〟
とは
〝最後まで諦めずにやりきること〟
を意味します。
『大学受験塾ミスターステップアップ』では、
創始者の教えを引き継ぎ、
〝受験は心理戦〟として、
モチベーションを高く保ち続けることの大切さや、
〝3月末戦略〟といって、
3月の後期日程が終わるまで
諦めず
勢いを失わず、
勉強を続けるように
指導しています。
その言葉通り、
わたしは最後の最後の後期試験でやっと合格を手にし、
〝次に進むための切符〟を手にしました。
塾長はいつも、
最後まで諦めない生き方を貫かれており、
わたしも、スタッフになってからも
どうにもならない状況から
何度も救っていただきましたし、
塾では、
先生の、諦めない姿勢を
講師を通じて
塾生に、さまざまな表現で伝え続けています。
途中でやめていたら
諦めていたら
〝次に進むための切符〟は
得ることがなかったでしょう。
最後の最後
(実は、試験会場で試験が始まった時)まで
絶望的だった状況下で
合格を手にできたのは
〝最後まで諦めずにやりきる〟
ということをやれたからです。
挫折を繰り返す中で
「どうせわたしは、なにもできない、、
挑戦して失敗したら
また人を裏切ることになる、、
自分のことを誰も期待しなくなったら、、
どうせ、わたしは厄介(やっかい)者、、
いない方が良い存在なんだ、、
わたしの存在価値なんてひとつもない、、」
と、自分を責めることしかできず
行き場を失っているときに
唯一与えられたのが、〝ここ(塾)〟でした。
一人では決して叶わなかったと思います。
そして、もし、一人だったら
今の〝わたし〟はありません。
塾で指導してくれた塾のスタッフをはじめ
何かあったら駆けつけてくれたスタッフ
そして
変わらず〝おむすび〟や〝お茶〟を通して
笑顔と安心感を届け続けてくれた先生の奥様が
いてくださったから
ここがわたしの
〝最後まで諦めずにやりきるための場所〟
に、なったのだと思います。
わたしが飲食チームのメンバーとして
入試の直前期に
塾にお茶を淹れにいかせて頂いていたとき、
塾生に
「どんな絶望的な状況下でも
絶対に最後まで諦めるな!」
「大丈夫だから。」
と、胸を張って受験生に伝えました。
言った以上、
〝そのための居場所を作り、守り続けないといけない〟
と、自覚し、心に決めました。
今もなおそうですが
わたしがそうしてもらってきたから
次はわたしがやれるようになりたい。
いや、やれるようになる。
改めて、気持ちが引き締まった日でした。
当時とは、部署も役割も違いますが、
今年も、これからも、
闘っている塾生を
全力で応援していきたいと思います。
ありがとうございました。