ミスターステップアップ塾長
村田 明彦
同志社大学卒
現在までの経歴
- 高校生:半ば自暴自棄だった頃、
ミスターステップアップ入塾 - 受験生:同志社大学に合格
- 大学生:2000冊の本を読破
- 社会人:ミスターステップアップの講師に
Message
人は、学ぶことで自由になれます
同志社大学在学中に読んだ本の冊数は2,000冊以上。話を聞くだけで成績アップの秘訣(ひけつ)がわかり、人生において、どう生きれば成功と幸福を同時に手に入れられるのかがわかる『大逆転勉強法』『限界突破勉強法』『一発合格勉強法』などの著書がある。全国の高校からは、受験生と受験生を持つ親御さん向けの講演依頼が殺到しており、講演参加者は、のべ数千人以上にものぼる。
現実逃避を卒業し、
目標をもって生きる覚悟を決めるまで
まず私が、どのようにして現実逃避の生活から、目標を高くもち大学受験に本気で向かえるようになったのか、その過程からお話しましょう。「学校の成績がいいことって、どれぐらい大切なのだろう?」高校時代、私はそんなことを何度も考えていました。もちろん、成績は悪いよりは良い方がいいですし、勉強は生きる上で必要なことです。いい大学に入って、いい企業に就職して…と、そんなルートが良い、と言われていることも、もちろん知っていました。
でも、人は本当にそれだけで幸せになれるのだろうか?といった疑問が幾度もよぎりました。しかし、当時高校生の自分が確かめることはできず、相談できる大人もいません。答えの出ない問いに向き合い続けるエネルギーもなく、ただ乗せられたレールに反発することでしか自分を表現することができませんでした。
学校が終わると、ロックやパンク、ヒップホップといった音楽に明け暮れ、深夜までクラブで遊ぶ日々です。日に日に勉強からは遠ざかっていきました。当然のごとく、学校の成績は最底辺。授業にもついていけず、先生が授業で何を言っているのかさっぱりわかりません。学校や勉強に対する見方も変わっていったのです。
今までの自分とこれからの自分を冷静に見ることができるようになり、学校や勉強に対する見方も変わっていきました
半ば自暴自棄にやり過ごしていましたが、高校3年生にもなると、さすがに「このままではいられない」という焦りの気持ちがわいてきました。ですが、ずっと遊んでばかりいた自分がついていける塾や予備校はあるのだろうか、という不安もありました。
そんな時に、友人の紹介で出会ったのが、大学受験塾ミスターステップアップだったのです。 その塾は、枚方市樟葉にある小さな個人塾でした。私は、その一風変わった塾の先生(南極老人)に惹かれ、すぐに入塾することに決めました。
とは言っても、最初はまだ勉強する気にはなれません。ただ居心地が良かったので、学校が終わるとすぐに駆け付けていました。先生は、興味深い話をたくさんしてくれました。世の中のこと、食べ物のこと、世界情勢、芸能界、歴史、科学について。それはもう、ありとあらゆる話です。
そんな話を聞きながら同じ塾生の人たちを過ごすうちに、なぜか心の中のモヤモヤや、どうしようもない苛立ちや焦り、心のなかの不安のようなものが、いつのまにか消えているのがわかりました。そうして、今までの自分とこれからの自分を冷静に見ることができるようになり、学校や勉強に対する見方も変わっていったのです。
「大学受験」のさらに先を志す生き方へ
私は、ステップアップで多くの時間を過ごすうちに、だんだんと勉強のおもしろさに目覚め始めました。元気がわいてきて自ら勉強したいと思うようになり、成績もじわじわと上がっていくようになりました。さらにその後、同志社大学に合格した時には、別人といっていいほどに成長しており、自分でも驚いたほどです。人生の軌道が180度変わりました。そのような変化を遂げた私は、「勉強をするうえで大事なことは何か」「幸せな人生につながる勉強とは何か」の答えが、だんだんと見えてきたのです。
それは、ごく単純なことですが、「何のために勉強するか」といった目的を持つことです。そして最も大事なのは、その目的を小さな枠にはめすぎないことです。多くの高校や予備校では、「いい大学に行くために頑張れ」と言われたり、「いい大学に行かないとヒドイ人生になるぞ」と脅されたりします。
社会経験のない高校生が大人からそう言われると、それを信じないといけないような気がするものです。ですが実際は、100%信じきれず、疑問がわいて心がモヤモヤします。ですが、そのモヤモヤをどうすることもできず、グッと押し殺して勉強する受験生が多いのではないでしょうか。実は、そのやり方が成績を下げるのです。悩みがある状態でいくら勉強しても、ほとんど身につきません。本当に学力を高める勉強をするなら、もっと先を見る必要があります。
今、勉強の壁にぶつかっているなら、目的をもっと未来に目を向けてください
勉強というのは自分のためにするものです。どんな勉強であっても、自分の将来の可能性を広げることにつながります。目の前の勉強を通して自分がどんな人間かわかり、社会でどんな活躍ができるかがわかってきます。
今、勉強の壁にぶつかっているなら、目的をもっと未来に目を向けてください。模擬試験も、大学受験も、その先の未来へ向かう通過点に過ぎないのです。もちろん、試験は自分のリアルな学力を知る目安になります。ですが、人生の全てを決めてしまう要素ではありません。そこをきちんと理解することです。
たとえば、どのような仕事を選べばいいか、どんな生き方を志すか、そのためにどんな勉強をしていけばよいか、そういたプロセスへ目を向けることも大事なのです。もちろん高校生ですから全てを明確に決めなさい、というわけではありません。ただ、自分の可能性を狭い世界に閉じ込めないこと、その先の未来に目を向けることが、実は成績をあげていくカギなのです。
受験勉強を通して、
自分の望む「生き方」を考える
では、私が受験生の時にどんな生き方を志したかをお話しましょう。偉そうなことを言いましたが、私が高校生の頃、将来に具体的な目標や勉強の目的を持っていたわけではありません。毎日、遊んでばかりいましたらからね。そんな軸の定まらない私に、ある日、塾で南極老人から印象的な言葉をもらいました。それが、「美意識を大事にしなさい」でした。ちょうど、つきあっていた彼女にフラれた時です。
「受験勉強に、一緒に遊びたいだけの恋人はいらない、成績が上がらなくなるよ。生き方に美意識を持ちなさい」と。少し前までロックとスケボーにくるっていた私でしたが、なぜかその言葉は、私の心の奥深くに響きました。その時から「生き方に美意識を持つ」とはどうすればいいのか、と考えるようになりました。「何をすれば美しく、かっこいいのか」「どんな姿がかっこ悪いか」を考えるようになったのです。
ですが、それまでヒドイ高校生活を送っていましたので、お手本になるような大人は周りにいません。ただ目の前いる南極老人が、私にとって人生で初めて会ったカッコいい大人でした。
目的意識を持ち、プロセスに目を向けることが、成績を上げ続ける秘訣
目的意識を持ち、プロセスに目を向けることが、成績を上げ続ける秘訣大学受験を5教科とも極めたスゴイ先生に憧れを感じ、私も受験勉強を極めようと勉強に燃えるようになりました。「勉強から逃げる生き方はかっこ悪い。現実逃避していては、先生のようにカッコよくなれない。先生のような美しい生き方をしよう」と決めました。
その思いが、大学受験を通して実現したい目標になり、5教科を猛勉強する目的になったのです。誤解のないように言っておくと、私がここで一番伝えたいのは、大学合格を目指さなくていい、という意味ではありません。大学受験において「どの大学に合格するか」「何を達成するか」はもちろん大切です。
ですが、それ以上に「なぜその目標を達成したいのか」「どのように達成すべきか」も自分なりにつかんでおいた方が良い、ということです。なぜなら、そういった目的意識を持ち、プロセスに目を向けることが、結局は、制限なく成績を上げ続ける秘訣だからです。
カリキュラムで縛らない、
塾生のニーズに対応する指導
大学受験に目的を持ち、プロセスを大切にする考え方は、ステップアップの指導方針の土台でもあります。私たちの塾には、決まったカリキュラムや授業はありませんが、オーダーメイドのカリキュラムを一人一人に作成しています。
なぜなら、誰もが自分の勉強計画と、やるべき課題に専念する方が効率的だからです。あなたがステップアップに入塾されたら、最初に大学受験の全体像を知ってもらいます。皆さんは大学受験には膨大な量の勉強が必要だと思っているかもしれませんが、ポイントを絞ればそれほど多くはありません。
ですが、スタート地点や得意不得意は一人ひとり違うため、それぞれにあった計画になるわけです。自分に合った計画を持つだけでも、やるべきことが明確になり、焦りや不安はなくなります。ゴールのないマラソンを走っているような苦痛も消え去り、勉強に専念できるようになります。塾に決まったカリキュラムはありませんが、時期ごとに塾生のニーズに合わせた「勉強会」を開催しています。これは、成績がスムーズに上がらない時期や、誰もが感じる勉強の壁などに対して、できるだけ遠回りせず停滞期間を短くするコツなどを伝えています。
本当の勉強は非常におもしろく、誰にとってもエキサイティングな経験です
たとえば、「偏差値の壁の超え方」や「停滞期の勉強の仕方」「偏差値70の人の感覚」などです。これは、言い換えればワンパターンな思考回路を広げるチャンスです。知っていると知らないとではその後の伸びが変わりますから、ぜひ入塾したら楽しみにしていてください。
また、どんな状況でもブレないメンタルや、ヤル気を下げる罠にはまらないための秘訣を伝える「大逆転の会」も定期的に行っています。受験は心理戦です。最後までヤル気を下げなかった人が勝ちます。
では、どうやってヤル気を下げずに勉強を続けることができるか?その方法の一つが、あなたが勉強する目的を常に感じ続けることです。なぜ、達成したいのか?なぜ、それが必要なのか?
そこをしっかりつかんでいると、小さなミスで落ち込まなくなります。失敗をバネにできる前向きな考え方ができるようになります。目的への思いは、どんな時もあなたの一番の支えになるのです。
相談しやすい距離に、
いつも講師やスタッフがいます
そしてもう一つ、受験生の皆さんの成績をあげるために取り組んでいるのが、「プライベートの悩み解決」です。受験生なら、勉強以外の悩み事はできるだけ早く終わらせた方がいいですね。私の経験ですが、受験生の時に突然、恋人にフラれたんです。当時はショックでかなり落ち込みましたが、今にして思うと、あれで良かったんだ、とわかります。恋人であれ、友人であれ、お互いの目標達成に向けて良い影響を与えない人間関係が身近にあると、勉強に全力を尽くせません。
たとえば、誰かに気を使わないといけないような心配事があると、頭の中が雑念ばかりになってしまいます。悩み事にエネルギーが消耗され、勉強に向かうエネルギーが足りなくなります。これでは勉強は前に進みません。とは言え、個人的な悩みであるほど、学校の先生にも、友達にも、家族にも打ち明けにくいものです。
だから一人で悩み事を抱え込んでしまうのですが、それで失敗する受験生が本当に多いのです。そこを何とか解決したくて、私たち講師やスタッフはいつも塾生の側にいるのです。
背負っている余計な荷物を降ろして、悔いを残すことのないよう全力で向かっていってほしい
ステップアップでは、毎日の食事も塾生と講師は同じテーブルでしていますが、それは塾生一人ひとりと心理的距離を近い状態をつくっていこう、という想いからでもあります。同じ釜の飯を一緒に食べることで、講師やスタッフを身近に感じてほしいですし、勉強以外のことでも気軽に相談してほしいと思っています。
生活習慣の乱れが、成績や答案にも表れてきますので、講師の方から厳しい指摘が入ることもあります。大学受験はあなたの人生において大切な経験です。背負っている余計な荷物を降ろして、悔いを残すことのないよう全力で向かっていってほしいのです。
私自身が、受験勉強を通して人生の方向が大きく変わりましたから、ここは強く言いたい部分です。大学受験は、自分の持ちうる全エネルギーを注ぐに値する価値のある経験です。ですから、勉強に全力を注げるように、何かあればすぐに講師やスタッフに相談してください。
多彩なスタッフと触れ合い、
元気をもらってください
ステップアップにはもう一つ紹介したい一面があります。それが、多彩な大人に会う機会が多いことです。ステップアップには講師以外にも、陰ながら皆さんを熱い気持ちで応援しているスタッフが大勢います。
それぞれの得意分野を活かして、塾生たちの生活全般をサポートしているのです。たとえば、食堂、ウォーキングの会、整体、散髪、ゆにわショップなど様々な場で個性豊かなスタッフたちと顔をあわすでしょう。
ぜひ、そんな人たちからも元気をもらってください。相談したいことがあれば、話をしにいってもいいのです。食堂に集まるスタッフたちは皆、ステップアップの仲間です。塾生たちのことを自分の弟や妹のように見守っているので、安心して頼ってください。
あらゆる年代の人たちと触れ合い、コミュニケーションすることは人間の多面性を知ることにつながります
また、学生時代に多彩な人を見ることで得られるものはとても多いです。一人で黙々と個室で勉強しているだけでは得られない気づきや発見、また刺激があるでしょう。
あらゆる年代の人たちと触れ合い、コミュニケーションすることは人間の多面性を知ることにつながります。また、その後の大学生活、社会生活でも行動範囲を広げやすくなり、思考の幅も柔軟になるでしょう。
そうすると人生の進路を考えるうえでも選択肢を多く持てるようになります。SNSの中だけとか、定まった人間関係の中だけでコミュニケーションをとっていると、思考がワンパターンになっていきませんか?
入塾されたら、ステップアップを隅から隅までどんどん活用していってください。塾内にとどまらず、自分の成長になると思ったら周囲のどんな人からも貪欲に吸収していってください。私たちはいつでも大歓迎です。
受験勉強をやり遂げて、
未来の景色を変えていこう
私が受験生だった頃、そして大学生だった頃を振り返ると、いつも思うことがあります。それは、「自分は何も知らずに生きていた」ということです。もちろん学生なのですから、世界の全てを知るはずはありません。ですが、私の失敗は、高校の教科書に載っていることだけを勉強だと思ってしまい、勉強とはツマラナイものだ、と決めつけてしまったことです。
そんな自分を思い出すと、無知だったなと思います。その後、そういった間違った思い込みを抜け出し、勉強の面白さや読書の楽しさに目覚めたことは、世の中の見方を変えるうえで非常に大きな一歩となりました。
ステップアップでの受験勉強を通して本物の知性をどうやって磨くかを知ったこともあり、受験勉強だけでは飽き足らず、大学の4年間でさらに勉強しよう、もっと本を読もうと思いました。世の中のことを知りたかったですし、美意識をもって大学生活を送りたかったからです。
具体的な目標はありませんでしたが、大学の4年間を遊びにだけ使おうとは思えませんでした。あんなに受験勉強をがんばったのに、大学でまた頭を使わなくなったら元に戻ってしまう。 それよりも受験生の時と同じぐらいの勢いで、さらに4年間勉強したらどうなるだろう?ひとかどの人間になれるのではないか?との好奇心もあったからです。
あらゆる年代の人たちと触れ合い、コミュニケーションすることは人間の多面性を知ることにつながります
さて、2,000冊の本を読むと、人はどう変わると思いますか。私の場合、また周囲の景色が変わりました。いつのまにか自分が卒業した塾で後輩たちに勉強を教えるようになっていました。高校時代、成績が最底辺だった私が、ですよ。本をたくさん読んだことで、世の中には自分とは異なる様々な考え方があることを知り、世界の多彩さを実感しました。思考が緻密になり、語彙も増えました。物事の裏側を知り、社会への理解が深まりました。その経験が今、塾生たちに人生において大切なことを伝えるのにとても役立っています。
私は皆さんにも、そういったチャレンジをしてほしいと思っています。自分に対する認識が変わり、縛っていた思考の枠が壊れるような経験です。その機会の一つになるのが、大学受験です。受験勉強は、自分が抱えていた思い込みを変える素晴らしい機会になります。とにかく自分の課題をやり切ってください。「これ以上できない!」と思うぐらい限界に挑戦してください。生まれて初めての体験をしてください。そういう経験の積み重ねで、あなたの思い込みが変化していきます。
「自分の成績はこんなもの」「私の将来ってコレしかない」といった決めつけをリセットし、もっともっと可能性を広げていきましょう。 現実から逃げることではなく、人は、学ぶことで自由になれます。一緒にがんばりましょう。