東京大学 合格体験記|脇田祥奈さん(スクーリング生)

私は、高校3年生の春に、ミスターステップアップでカウンセリングを受け、夏休みには10日間の大逆転スクーリングを受けました。

そして、東京大学文科一類と、早稲田大学法学部(センター利用)に合格しました。

私が現役で合格できたのは、ミスターステップアップの教えをいつも心に留めて、学校の勉強や自宅での学習を進められたことに加え、じぶんの悩みや不安に振り回されないしなやかさを身につけられたからです。

◯高3の春〜東大合格まで
春のカウンセリングには、日頃の勉強を進めていく上での疑問点を手帳にメモしてから臨みました。私は2年生の8月ごろ大逆転勉強法に出会ったのですが、当時は学校の宿題を言われるがままにやっているだけで、志望校合格のために今の私に足りないものは何か、ということが分かっていませんでした。英語はある程度得意、と思っていたのですが、カウンセリングでは柏村先生にリーディング教本の38例文のうちの1つを和訳するように言われ、結局、構文が全然分かってないことが判明しました。学校の勉強を漫然とやっているだけでは、抜けやもれがあります。また、カウンセリングの際に1年間の計画を立ててもらい、その紙を自分の勉強部屋の壁に貼っていました。二次試験のどの科目で何点とれば合格できるのか?という!
かなり具体的な計画です。この紙を毎日見ることで、目標がかなり明確になりました!


夏休みのスクーリングでは、私が苦手な数学から逃げている、ということが判明しました。もう7月下旬なのに、白チャートが完成していなかったのです。
苦手と向き合うのはつらくて、ついつい逃げてしまいますが、スクーリングでは先生に合格手帳を見てもらいながら、徹底的に向き合えました。
また、スクーリングに来るまでは、セルフレクチャーのやり方があまり分かっていませんでした。スクーリングに参加すると、セルフレクチャーのやり方を実演した教材を利用したり、他の塾生の方のセルフレクチャーを生で聞くことができます。私はこれでばっちりセルフレクチャーのやり方がわかり、効率よく数学の勉強を進めていくことができました。
スクーリングでは、受験の心構え、もっと言うと、生きていく上での心構えまで学べるスクーリング生向けの講座が開かれます。
書籍では、世のため人の為に勉強することが大切だ、と書かれていましたが、私はそれがうそっぽい感じがして、よくわかっていませんでした。でも、村田先生のゴール設定についての講座で、受験を超えた目標を設定することの大切さがわかり、すべてが繋がりました。そういうことか!とわかった瞬間、感動してちょっと泣きそうになりました。

そして、スクーリング後も何度も電話やメールで相談に乗ってもらいました。
模試の結果を報告したり、勉強の進め方について相談して、具体的なアドバイスをもらいました。最初は、ちょっとスクーリングを受けただけの私にしっかり対応してくれるのかな?と半信半疑でしたが、柏村先生や弓場先生がどんな質問でも丁寧に答えてくださいました。
センター数学の対策について相談した時には、40分以内に90点以上取れるまで過去問を反復するように、とアドバイスされました。夏の時点では数1A2Bとも、50点〜70点くらいしか取れず、波もかなりありました。東大は二次試験が大切なので、数学以外は、12月までセンター対策はしていませんでした。冬休みには、特に数学の5年分のセンター過去問を繰り返し、繰り返し、夢に出てくるまで解きました。過去問を繰り返しやると、センター数学に出てくる問題は決まっている、同じ問題が見た目を変えて何回も出ている、という事が実感できました。社会は冬休み前までは1日1時間くらいしか勉強してなかったので、私はB4白紙法を使うことにしました。それまで70点くらいが上限だった日本史、世界史で、一気に90点台取れるようになりました。
それでも、センター本番1週間前に学校で解いた予想問題の点数は、900点満点中、716点。東大文一のボーダーは、801点でしたから、1週間で100点近く上げないといけません。これはかなりショックでした。受験期で一番つらかったです。この時も柏村先生にメールで泣きつきました。
でも、実は、メールが返ってくるまでに自分で立ち直っていました。理屈抜きで、「今日取れなかったあと100点は、本番のために貯金した」と思うことにしたのです。

そしてセンター試験本番。
朝、電車の中でも、入場を待つ間も、ずっとB4白紙を見ながらブツブツ唱えていました。
休み時間には必ず外に出て、英語や古文漢文の音読をしたり、リスニングをしながら試験会場の散歩をしたり、とにかく普段通りの、自分の世界を保つように心がけました。
心配だった2日目の数学。
試験開始前、深呼吸を繰り返してもとても緊張して、心臓がバクバクしてました。
でも、その時、「これが試験の醍醐味ではないか。正直、今、楽しいやろ?」という心の声が聞こえて、ちょっと安心できました。こんな発展的な考え方ができるようになっていたことに、自分でも驚きました。
試験中、何度も詰まりました。そんな時は、ステップアップの動画で見たとおり、できる、わかる、を口ぐせにしていました。数2Bの数列の問題で、これが解けなきゃこの先半分以上解けない!というところで詰まりました。でも、ふと問題の続きを見ると、明らかに答えになる形は限られていました。「これしかないやん!ラッキー!」



こんなこともあって、私はセンター数学2Bでは92点、総合では826点取ることができました。これは、模試や予想問題でも取ったことがない好成績でした。受験の心構えを身につけ、実力を120パーセント発揮できたと思います。

センター試験後、2次までの間は、まず8〜11月に解いた東大過去問5年分の反復をしました。その後は、10年分を目標に解きまくりを進めました。
過去問をやる中で、どんどん自分の抜け、もれが明らかになるのが辛かったです。それでも淡々と、バイブル本に戻ってそれを埋めました。最後まで立ちはだかったのが数学でした。私は現役ということもあり、実力アップ問題集は難易度低めの約140題しかできませんでした。8月,11月に受けた東大模試でも、数学の偏差値は、順に44、41でした。センター試験と同様に、過去問をやればいける!と思ったのですが、センターほど型がわかりやすいわけではありません。
結局、東大の試験本番でも、0完でした。
2日目の試験が終了した後、「実力はすべて出せた。これで落ちたとしたら、ただの実力不足だから、悔いはないな。」と思いました。それから、「限られた時間の中でやるべきことはやった」と言い聞かせて、後期に出願した大学の小論文の勉強をしつつ、白チャートに戻って反復してました。ミスターステップアップの教えは、「3月末まで勉強し続けろ!」です。これは直前期に失速しないための極意でもあるのですが、これがとても難しい。気が気ではなかったです。でも、できる限り勉強を続け、合格発表を迎えました。

◯精神面、身体面について
私はずっと、周りの人によく見られたい!いい子、できる子でいなければならない!という思いが強い子供でした。高校に入ると、勉強も難しくなり、先生たちに求められるレベルも高くなり、苦しくなりました。
その結果、毎朝学校に行くのが辛くなり、おなかをこわしたり、動けなくなるほど肩が凝ったりしました。
でも、大逆転勉強法に出会って、自分で勉強を進めるようになると、これらの症状も徐々に収まりました。周りのためではなく、自分のために勉強する。これは、自由度が増すと同時に、自分で責任を取るということでもあります。誰のせいにもしない。これは大きな発見でした。

受験期は、脳がエネルギーを使うためか普通にしていても体重が減っていきました。夏にステップアップに行った時には、ゆにわで美味しい料理をいただき、受験のためには食事も大事だ!と母とともに実感しました。
食事を重視している塾って、全国でここだけだと思います。そして、受験期に私の食事に気を遣ってくれた母にも感謝しています。


私は大逆転勉強法の書籍に書かれていることをすべて実行できたわけではありません。現役合格するために大事なのは、第一に受験の心構えを骨身に染み込ませること、第二に優先順位をつけて勉強することです。

受験を終えた私は、1年前とは見違えるほど成長したと思います。受験生活は語りつくせないほど濃いものでした。合格ももちろん嬉しいのですが、それ以上に、この受験生活で得たもののほうが大きいです。
また、2次試験の対策をしていく中で、東大の問題をじっくり考えるのは、楽しかったです。これから受験を迎える皆さんにも、是非、東大の問題の味わい深さを実感してほしいです。応援しています。

最後になりましたが、これまで私を支えてくださったミスターステップアップの先生方、家族、学校の先生、友達、みんなに感謝しています。ありがとうございました。