塾の先生、スタッフ、塾生仲間は、私にとって家族のような存在です。
昔から人を信じることから逃げていた自分が、初めて人を信じることができました。
毎日同じ食事を食べ、同じ方向を見続け、努力し、励ましあった日々や仲間は私の一生の宝物になりました。
ただの好奇心が、1日で希望に変わった
私が入塾を決めたのは、モチベーションが高かった訳でもなく、ただの好奇心からでした。
高1の頃から少しずつ受験勉強を始めましたが、期末テストでは良い成績は取れるものの、模擬試験では全く成績は上がらず。
前の塾の先生や友達からは、
「かりんは無理やろ」
「勉強しても変わらへんで」
と言われていました。
ですがミスターステップアップの先生方は全くそんな事を言わずに、自分のモチベーションを上げるための話をたくさんしてくれました。
私はこの塾に高2の時に大逆転コースに入り、先生は的確なアドバイスをくださり、スタッフの方々は人見知りの自分に話しかけてくれたり、先生につないでくれました。
そして大学生(ミスターステップアップの卒塾生)が頑張っている姿を見るたび感化され、「自分もこんな風になりたい!」と憧れるようになりました。
高校生の時は、それでも遊びに逃げてしまったりして、結果は良くても、プロセスが納得できませんでした。
だから、「浪人しよう、春から限界突破コースでがんばろう」と決めたのです。
浪人中は、高校生の時と比べようもない程、高い壁にぶち当たることの連続でした。
毎日勉強をしていると、自分の嫌なところが見えてきてしまったり、小さい頃からの逃げ癖が直らなかったりして、とても苦労しました。
そういった時に大学生がとても支えて下さり、兄や姉のように、時には厳しく、時には優しく、アドバイスをくれたり、気にかけてくれました。
また、限界突破生は、余計な話をすることが出来ないため塾生仲間が勉強しているところだけを見て、春のうち自分と比較してばかりでしたが、夏、秋、冬となるにつれて
「あの子が頑張ってるから頑張ろう」
「今はみんなしんどい時期やから、自分の勉強する姿で、この場を盛り上げよう」
と思えるようになりました。
仲間が、自分の中でとてもかけがえのない存在になっていったのです。
直前期を支えてくれた「勉強合宿」
京都綾部の勉強合宿では、たき火を囲んで、今までの苦しかった経験などを話し、より仲間と分かり合うことができました。

親にも言ったことない事を自然と言葉にできて、重荷が降りた感じがして、その後は、とても前向きに、軽くなりました。
合宿は厳しかったけれど、夢の中で英単語のテストをしている夢を見たり、覚えられなかったのに、いきなりスラスラと頭の中に入ってきたりと、とても不思議な体験をしました。
また、この合宿は直前期の支えになりました。
たとえば、先生に厳しい言葉をかけられたり、落ち込んで先生に泣きながら相談していた子が、次の日には早朝から黙々と勉強しているのを見ると、
「あの子も頑張ってるし、自分もまだまだ頑張れる!」
と思えたり、
「あの子と一緒にこの合宿を盛り上げていこう!」
と思い、辛くても勉強を続けることができました。

ピンチを経験したからこそ、つかんだ宝物
前期試験では全落ちしていて絶対絶命の頃に、村田先生が
「かりんがどんな結果であろうと、ここの人たちはみんな、かりんのことを受け入れてくれるよ」
と話してくれました。
その言葉を聞いて、とても安心し、そこから自然と勉強へ没入没頭できるようになり、自分の嫌な部分にも逃げずに向き合うことができました。
人を信頼できるようになるまでは2年半程かかってしまいましたが、周りの人からの愛を感じられて、とても幸せな気持ちにもなりました。
最後まで信じて応援してくれた先生、スタッフ、大学生には、感謝してもしきれません。
仲間とは、言葉は交わさなくても、勉強する姿勢で語り合い、絆がより一層深まりました。
とても誇れる思い出になりました。

そしてもう1つ、誇れるものがあります。
それは、苦手だった教科を1番の武器にできたことです。
現役生の頃は、数学がうまく上がらず偏差値は47〜52をさまよっていました。
それが、毎日欠かさず復習し、わからないところを明確にして、潰していくと、秋の記述模試では、偏差値72まで上げることができました。
この事は、直前期の励みになり、英語と国語によりいっそう時間を割くことができました。
この経験は必ず、未来の私を支えてくれる宝物だと思っています。
こんな大切な時間、仲間に出会えたのは、どんな時もずっとそばで時には優しく、時には厳しく支えてくださった先生方のおかげです。
本当にありがとうございました。